ゲームキャスターさくら   作:てんつゆ

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格闘ゲーム編6 ネタ切れです!

「それにしても最近は色々と面白いゲームが沢山ありますね。ゲームセンターも家庭用も遊びたいゲームが多くて大変です」

「ちょっと新作が一気に出すぎて遊びきれないって感じもするけどね~」

「ちなみに2人は家ではどんなゲームしてるんだい?」

「基本的にはブレマジが多いですが、最近はグラファイもやってます」

「私も桜と似た感じかな」

 

 グラファイとはグランボールファイターズの略称で今日も一日グラボルファイのフレーズで有名な対戦格闘ゲームです。

 

 

「グラファイやってるんだ。――――そういえば今度、隣のフリースペースで大会があるんだけど、良かったら出ないかい?」

「私は別にいいけど桜は?」

「う~ん。グラファイはまだ練習中なので、またの機会にします」

「残念だなぁ。優勝者には賞金や豪華賞品も考えてるんだけどなぁ~」

 

 店長がチラッチラッと視線を向けて来ました。どうやら大会を盛り上げる為に少しでも参加者を増やしたいみたいです。

 

「けど、私はお金では……」

「ふっふっふ。そういうと思って、ちゃんと桜ちゃん向けの景品は用意してあるんだよね」

 

 そう言って店長はいつの間にか手に持っていた本を机の上に置きました。

 

「そっ、それはっ!? ご当地ゲームセンターガイドブック全国版!?」

 

 ―――――ご当地ゲームセンターガイドブック。

 それは、様々な地方にあるゲームセンターの名店やちょっぴり変わった迷店が網羅されている本です。

 

 それぞれの地方ごとに1冊づつ合計47冊刊行されていて、全部集めると幻の48冊目の全国版が現れるとかどうとか噂されていたのですが、まさか店長がそれを持ってたなんて。

 

「優勝したらこれをあげようかと思ってたんだけどな~」

「…………出ます!」

「おっ。出る気になったの?」

「目指すは優勝です! ――――ところでさっき私向けと言ってましたが他の人向けの景品もあるんですか?」

 

 まあ私はガイドブックにしか興味は無いのですが、一応他の景品の方がいい場合もあるので聞いておかないと。

 

「もちろんあるよ…………と、言いたいけど実はまだ景品を何にするか決めて無くてね。何か良いのがあればいいんだけど……」

「そのガイドブックを景品にすればいいのでは?」

「いやぁこれはちょっと他の人はあんまり興味ないんじゃないかな。実は昔お客さんからもらった物なんだけど微妙にレア物だからどうしようかと思ってたくらいだし」

「……てか、そんなの欲しいの桜だけでしょ」

「ええっ!?」

 

 このガイドブックの良さが解らない人がそんなにいるとは思えませんが、参加者が少なくて大会が中止になるのも困りますし。

 

 ――――ここは私がなんとかしたほうがいいかもしれません。

 

「では、私が店長の代わりに商品を用意しましょうか?」

「まぁ~た桜は無責任な事言うんだから。店長だって困ってるでしょ?」

「いや。こっちも悩んでたから何にするか決めてくれるなら助かるよ」

「ほら。店長もこう言ってる事ですし、私に任せてください! 皆が喜ぶのを用意します」

「……ちょっと心配なんだけど、まあ店長がそいうなら」

 

 

 ――――と、いうわけで。

 私がゲーム大会の景品を用意する事になったので、早速通販で良さそうな物を探して注文をして後は到着を待つだけになりました。

 

 せっかく店長が私のために良い物を用意してくれたので、私は大会を盛り上げる為にSNSやお店でいろんな人に声掛けを行い、その結果予想以上の参加者が集まってくれました。

 

 ――――そして数日後。

 ついにゲーム大会当日がやってくるのでした。

 

 

 現在私は大会が始まるちょっと前に忍さんと一緒にゲームセンターの隣にあるフリースペースへとやってきて店長と大会の段取りを確認しています。

 この場所はお客さんが場所の使用料を支払って好きな事をして遊んでいい場所になっています。

 

 今回の大会は皆でゲーム機を持ち寄って家庭用ゲームの大会を開く予定になっています。

 ちょうど今日最新パッチが配信されるので、バージョンアップ記念大会って感じですね。

 

「そういえば桜が用意した景品ってどこにあるの?」

「そろそろ届くと思います」

「えっ、まだ届いてないの!?」

「選ぶのにちょっぴり時間がかかっちゃって…………けど、配達予定は今日なのでギリギリセーフです」

 

 私達は景品を待っていると、突然シャンティから通知音が聞こえてきました。

 

「桜、なんか連絡が来てるよ」

「――――私にですか? とりあえず繋いでください」

「りょ~か~い」

 

 私はシャンティに通話するようお願いすると、シャンティの目からホログラフが映し出され、少しづつ人の形になっていきました。

 

 

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