X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays   作:raphel

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第10話A 目指せムゲンマウンテン! 弾丸の嵐ガルゴモン

研究施設付近でのタンクモン・ダークティラノモン・デビドラモン達の襲撃を退けたツナ達は、研究施設からだいぶ離れた場所にある洞窟の中で休憩していた。

 

アニューの作った昼食を食べながら、ツナ達は次なる目的地について話し合っていた。

 

 

ツナ「ムゲンマウンテン?」

 

フェルト「うん。マップに表示されているデジヴァイスの反応を見る限りだと、皆その山に向かって移動しているみたいなの」

 

 

フェルトはファイル島のマップデータに表示されている逸れた仲間達のデジヴァイスの反応を追ったところ、ムゲンマウンテンに向かって移動していることがわかり、それをツナ達に伝えた。

 

 

クリス「しかし、何で先輩達は山なんかに向かってんだよ?」

 

フェルト「わからないわ。高いところから状況を確認しようとしているのか、もしくはムゲンマウンテン自体に何かあるのか……」

 

アインス「どちらにせよ、主達がそのムゲンマウンテンを目指しているのであれば私達も向かうべきだ」

 

フェイト「そうだね。フェルト、ここからムゲンマウンテンまでどれくらいあるかな?」

 

フェルト「ちょっと待ってください……(カタカタッ)ここからだと半日かかりますね」

 

マリア「半日と言うことはムゲンマウンテンに着く頃には夜になっているわね。取り敢えず、この後は行けるところまで移動して、途中で野宿しましょう」

 

アニュー「そうですね」

 

アンジュ「賛成よ」

 

 

これからの行動の方針が決まったところで、マップに映るデジヴァイスの反応を再度確認する。

 

 

アンジュ「それにしても私達と同じように何人かグループになって動いてるわね」

 

 

アンジュの言う通り、ここにいるツナ達8人以外の11人の反応は……1つは8人、もう1つは3人の2グループに分かれて移動していた。

 

8人のグループの方はムゲンマウンテンから見てツナ達同様半日程の距離にいるのに対し、3人のグループの方はムゲンマウンテンに近付きつつあり、偶然かツナ達がこれから移動するルート上を進んでいる様だ。

 

 

アインス「少数組の方はムゲンマウンテンに近付きつつあるな。私達と同じルートを進んでいる様だし、上手く行けばこちらと合流できるかもしれない」

 

フェルト「そうですね。何者なのか確かめたいですし、食べ終わったら向かいましょう」

 

 

こうして昼食を食べ終えたツナ達はムゲンマウンテンに向かって移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツナ達は現在ライドラモン、スティングモン、ラプタードラモンの3体に乗って移動しており、ライドラモン達はタブレット端末を操作しているフェルトのナビに従ってムゲンマウンテンへのルートを進んでいた。

 

因みにライドラモンにはツナとアンジュとクリス、スティングモンにはアインスとマリア、ラプタードラモンにはフェイトとフェルトとアニューとそれぞれ分かれて乗っている。

 

ムゲンマウンテンへの道を進む中……

 

 

ツナ「あれ? 何か空が曇って来てませんか?」

 

アンジュ「確かにそうね。それに、何か寒気がするわね」

 

 

雲行きが突如怪しくなり、先程までの晴天が嘘だったかのように空が雲に覆われ、さらには寒気まで感じるのだった。

 

 

スティングモン「もしかしたら、雪原地帯に近づいているのかもしれないな」

 

クリス「せ、雪原ってことは雪かよ!? はあ〜、勘弁してくれよ……」

 

フェイト「私達の世界じゃ季節は夏だったからね」

 

マリア「流石に半袖の状態で雪は堪えるわね……」

 

アインス「気休めにしかならないが、路面電車の中で見つけた毛布をマント代わりにしよう」

 

ツナ「ライドラモン達は大丈夫? 寒くない?」

 

ライドラモン「俺達は平気だよ♪」

 

ラプタードラモン「これくらいどうってこと無いさ♪」

 

スティングモン「僕達のことは気にしなくて大丈夫だから、アインス達は風邪ひかない様にしてくれ」

 

アインス「ありがとう、御言葉に甘えさせて貰うよ」

 

 

アインスの提案と、ライドラモン達の進言もあってツナ達は路面電車の中で見つけた毛布をマント代わりにして進んで行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫くして、ツナ達はスティングモンの言っていた雪原地帯へと来ており、先程以上の冷気がツナ達を襲う。

 

 

ツナ「さ、寒い……」

 

クリス「えっくしぶっ! ま、マジで寒い……」

 

アニュー「も、毛布を羽織っていても、この寒さは堪えますね……」

 

マリア「そ、そうね……」

 

フェイト「ふぇ、フェルト、ムゲンマウンテンまでは、あとどれくらい……?」

 

フェルト「え、ええと……ライドラモン達のおかげでだいぶ近づいてはいますけど、まだ少し距離はあります……」

 

アインス「そ、そうか……心無しか、空も暗くなって来た……そろそろ野宿する場所を探さないとな……」

 

アンジュ「で、でも、こんな雪の中で野宿できるところなんてあるのかしら……?」

 

 

ツナ達がそんな会話をしていると、ライドラモン達は見渡す限りの雪原から森の中へと移動していた。

 

そんな中、ライドラモンがあることに気がつく。

 

 

ライドラモン「ん? この臭いは……」

 

ツナ「ライドラモン、どうかしたの?」

 

ライドラモン「あ、いや、何処からかお湯の臭いがするんだ」

 

ツナ「お湯? それって、もしかして……」

 

女性陣『温泉!?』

 

ツナ・ライドラモン『うわぁっ!?』

 

 

ライドラモンのお湯の臭いと言う言葉に、女性陣が食い付くように反応し、ツナとライドラモンは女性陣の反応に驚く。

 

 

アンジュ「ライドラモン、その臭いがする方へスピードアップよ!」

 

アインス「スティングモン、こちらもスピードアップだ!」

 

フェイト「ラプタードラモンもスピードアップだよ!」

 

ライドラモン・スティングモン・ラプタードラモン『わ、わかった!』

 

 

先程まで寒さに参っていたのは何処へ行ったのか、元気になった女性陣の命令にライドラモン達はお湯の臭いがする方に向かってスピードアップするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、ツナ達はライドラモンが嗅いだお湯の臭いの元となる場所……温泉がある洞窟へと辿り着いた。

 

しかも幸いなことに、洞窟の中にある温泉は人やデジモンが入るのに問題ない温度であり、ツナ達は寒さを凌げる上に、女性陣に至っては数日ぶりに風呂に入れることを喜んでいた。

 

そんな中……

 

 

ツナ「! あ、あれって……」

 

クリス「どうした?」

 

ツナ「あ、いや……あそこに冷蔵庫があるんですけど……」

 

クリス「は?」

 

 

ツナのその言葉にクリスは勿論、他の面々も視線を向けると、そこには確かに冷蔵庫があるのだった。

 

ゴツゴツとした岩で出来た洞窟内に冷蔵庫があるのは何ともミスマッチだが、取り敢えずツナ達は『デジタルワールドは何でもあり』と無理矢理納得し、冷蔵庫の中を確認することにした。

 

冷蔵庫を開けると、中には生卵がぎっしりと並べられていた。

 

 

ツナ「卵だ!」

 

フェイト「今日の夕飯はこれで決まりだね♪」

 

マリア「でもこの卵、食べられるのかしら?」

 

 

マリアが冷蔵庫の中の卵が食べられるか不安そうにするが……

 

 

アニュー「ちょっと見せてください」

 

 

アニューは冷蔵庫から生卵を1つ取り出し、卵を割ってツナから受け取った容器の中に中身を出した。

 

 

アニュー「……うん、この卵は新鮮ですから問題なく食べれます♪」

 

フェルト「良かった♪」

 

 

このメンバーで最も料理が上手いアニューの保障を貰ったツナ達は、目を輝かせた。

 

 

アインス「それなら……」

 

アニュー「ええ、今日の夕飯は卵料理……オムライスにしましょう♪」

 

 

アニューはそう言って冷蔵庫から他の生卵を取り出し、ツナから調理器具を受け取ると、調理を開始するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後……

 

 

アニュー「出来ました♪ さあ、召し上がれ♪」

 

アニュー以外『いただきまーす!♪』

 

 

レジャーシートの上にはアニューの作ったオムライス、さらには玉子サラダや半熟卵の肉巻きが広げられており、ツナ達はそれらを食べ始めた。

 

アニューの作った卵料理の味は勿論……

 

 

アニュー以外『う〜ん、美味しい〜!♪』

 

アニュー「ふふふ、良かったです♪」

 

 

ツナ達に大好評で、アニューは満足そうに微笑む。

 

 

ブイモン「このオムライスって料理、本当に美味しい!♪」

 

アグモン「うん、本当に上手い!♪」

 

プロットモン「サラダも美味しいわね♪」

 

ドルモン「この卵を肉で巻いた奴も美味しいよ♪」

 

ララモン「アニューの作った料理、最高♪」

 

アニュー「ありがとう♪ でも、卵料理は私が作ったのが全てじゃないのよ?」

 

ブイモン達『っ! な、何だと……っ!?』

 

ツナ「茹で卵や卵焼き、目玉焼きにオムレツ、スクランブルエッグ、親子丼、カツ丼、茶碗蒸し、カルボナーラ、かに玉とか色々バリエーションがあるんだよ♪」

 

アニュー「そうね、料理って種類が豊富だから奥が深いの♪」

 

 

ツナとアニューのその言葉にブイモンらパートナーデジモン達は衝撃を受ける……卵料理だけでもどれだけのバリエーションがあるのかと……そして、人間の料理の種類の豊富さは半端じゃないと……

 

デジタルワールドだってそこまで食を追求しているデジモンは、指折り数えるほどしか無いだろう。

 

ブイモン達は無性にツナ達の世界が羨ましくなった。

 

全然想像することが出来ないブイモン達は目をぱちくりさせるしかない。

 

ツナ達の世界に行きたい。

 

ツナ達が生まれ、ツナ達がずっと育ってきた世界……きっとそこはブイモン達が知らない物が沢山あるのだろう。

 

それはブイモン達にとって魅力的な物だ。

 

 

ブイモン達『ツナ/マリア/アインス/フェイト/フェルト/アニュー/アンジュ/クリス達の世界に行きたいなぁ……』

 

ツナ「あはは……まあいつか元の世界に帰れる日が来ると思うから、その時にね」

 

ブイモン達『うん!♪』

 

 

ツナの言葉にパートナーデジモン達は元気よく答える。

 

ツナ達はパートナーデジモンを自分達の世界へ連れて帰りたい、色々なものを見せてあげたいと心から思うのだった。

 

談笑しながら食事が進む中……

 

 

クリス「(ハグハグッ、ガツガツッ!)」

 

 

クリスは食べ方が汚く、オムライスのケチャップや半熟卵の肉巻きのタレで口の周りが汚れていた。

 

 

ツナ(うわぁ……前から思ってたけど、クリスさん食べ方が汚くてランボみたいだなあ……口の周りもあんなに汚して……)

 

 

ツナは内心呆れながらズボンのポケットよりハンカチを取り出し……

 

 

クリス「んんっ!?///」

 

 

クリスの顎を片手で優しく掴み、もう片方の手に持つハンカチでクリスの口の周りを拭いてやるのだった。

 

 

クリス「おおおお、お前!! い、いきなり何すんだよ!?///」

 

ツナ「え?……あ! す、すみません! 元の世界にいる居候のランボって5歳の子供がクリスさんみたいによく口の周りを汚してたから、つい癖で……///」

 

クリス「(ガーンッ!!)あ、あたしは、その5歳の子供並に食べ方が汚いのか……」

 

 

ツナはいつもランボにしている癖で無意識にやってしまったが、相手が年上の女性であるクリスだと言うことに気付き、顔を赤くしながら謝罪した。

 

一方のクリスも食べ方が五歳児と同レベルだと言う事実にショックを受けるのだった……余談だが、クリスはこの時から食べ方を意地でも直そうと思ったとか。

 

因みにツナとクリスのやり取りを見ていた他の女性陣は……

 

 

マリア・アインス・フェイト・フェルト・アニュー・アンジュ『(良いなぁ……って、何考えてる(の(よ)/んだ)私!?///)』

 

 

ツナに口の周りを拭いて貰ったクリスを羨ましいと内心思っていたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食を食べ終わったツナ達は片付けを終え、マリア達女性陣がお待ちかねの温泉に入ろうとしていた。

 

とは言え、この中で唯一男性であるツナは……

 

 

ツナ「じゃあ、俺は暫く見張りで洞窟の入口にいますので」

 

 

流石に女性陣と一緒に温泉に入る訳にはいかないので、見張りと言う口実で洞窟の入口へ退散しようとするが……

 

 

ブイモン「え? ツナ、皆と一緒に温泉に入らないの?」

 

ツナ「あのな、ブイモン……俺は男なんだから、マリアさん達女性陣と一緒にお風呂に入る訳にいかないだろ?」

 

ブイモン「そうなの?」

 

ツナ「え? デジモンには男とか女とかの性別はないの? ブイモンやアグモン、ワームモン、ドルモン、テリアモン、パタモンは男の子で、プロットモンとララモンは女の子だと思ってたんだけど……」

 

プロットモン「私達デジモンには人間の性別と言う概念は無いけど、ツナ達がそう感じたならそうなんでしょうね」

 

ワームモン「じゃあ、僕やブイモン、アグモン、ドルモン、テリアモン、パタモンはアインス達と一緒にお風呂に入っちゃダメなの?」

 

アグモン・ドルモン・テリアモン・パタモン『ええっ!? そんな〜!』

 

ツナ「あ、いや、ワームモン達はアインスさん達と一緒に入って良いと思うよ。男女が一緒にお風呂に入っちゃダメなのは人間に適用されるマナーだから」

 

アグモン・ワームモン・ドルモン・テリアモン・パタモン『やった〜!♪』

 

ツナ「ブイモンもマリアさん達と一緒に入って来なよ。俺は後で大丈夫だから」

 

ブイモン「え〜、ツナも一緒に入ろうよ〜!」

 

ツナ「あ、いや、さっきの話聞いてた!? 俺は女の人と一緒に風呂に入っちゃダメなんだってば!」

 

アグモン・ワームモン・ドルモン・プロットモン・ララモン・テリアモン・パタモン『一緒に入ろう(入りましょう)よ〜!』

 

ツナ「あ、アグモン達まで!? だから、ダメだってば!」

 

 

『親しき仲にも礼儀あり』と言うマナー上、女性と一緒に温泉に入る訳にいかないツナと、そんなツナにしがみつきながら一緒に温泉に入りたいと主張するブイモンらパートナーデジモン達の何とも可愛らしい攻防戦が繰り広げられる中、ツナは女性陣に救いを求めるように見遣るが……

 

 

フェイト「ツナも一緒に入ろうよ♪///」

 

フェルト「私達は全然大丈夫だよ♪///」

 

アニュー「ええ♪///」

 

アインス「私も異論は無いよ♪///」

 

マリア「アグモン達もツナと一緒に入りたいって言ってるし、貴方1人だけ仲間外れみたいなことはしたくないしね♪///」

 

アンジュ「これだけの美女と一緒に風呂に入る機会なんかそうそう無いんだから、折角だから見れるものは見ちゃいなさい♪///」

 

クリス「いや、その発言はどうかと思うぞ!? ごほん! あー……取り敢えず観念して一緒に入れよ。たぶん、この状況でお前の味方は誰一人いないと思うからな///」

 

ツナ「…………(カクンッ)はい……わかりました……」

 

ブイモン達『やった〜!♪』

 

 

女性陣もツナと一緒に温泉に入る気満々(クリスは本音で言うと男性のツナと一緒に入るのは恥ずかしいが、場の空気的に反対意見を言えなかっただけだが……)なので、ツナは観念して皆と一緒に温泉に入ることにするのだった。

 

その後はツナが女性陣の生まれたままの姿、美しい体を直視しないよう必死だったり、ブイモン・アグモン・ワームモン・ドルモン・テリアモン・パタモンの男子デジモン達が初めての温泉でのぼせて気絶するハプニングがあったが……それ以上に大きなハプニングがあり、温泉に隠されたとんでもない『効能』により女性陣と、プロットモンとララモンが進化したダルクモンとフェアリモンが大変な『状態』になってしまい、変貌した女性陣によってツナがとんでもない目に遭ったとか……

 

ツナ達の身に何があったかについては、別の機会に語るとしよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉での『ハプニング』は何とか収まり、温泉から上がった一同は洞窟内で毛布に包まりながら眠りについていた。

 

そんな中……

 

 

ツナ「…………///」

 

ブイモン「ツナ、大丈夫か〜?」

 

ツナ「ごめん……全然大丈夫じゃないかも……///」

 

 

ツナは温泉での『ハプニング』の衝撃が強かったのかまったく眠れずにおり、現在は見張りも兼ねて洞窟の入口にて頭を冷やしていた。

 

ブイモンはそんなツナにパートナーとして付き添っているのだが、ブイモンもブイモンで先程温泉でのぼせていたので、火照った体を冷ますには丁度良かった。

 

そんなツナとブイモンの元に……

 

 

クリス「よ、よお……///」

 

ツナ「っ! く、クリスさん……///」

 

 

クリスがテリアモンと共にやって来た。

 

 

ブイモン「それにテリアモンも。どうしたんだ?」

 

テリアモン「クリスが全然眠れないって言うから、夜風に当たりに来たんだよ♪」

 

クリス「ま、まあ、そう言うこった。隣、座っても良いか……?///」

 

ツナ「ど、どうぞ……///」

 

 

クリスはそう言って、ツナの隣に座り込んだ。

 

そして……

 

 

ツナ・クリス『……///』

 

 

ツナとクリスは互いに顔を真っ赤にしたまま無言になっていた。

 

 

テリアモン(ねえブイモン、クリスとツナの間で何かあったか知らない? さっきからクリスの様子がこんな感じなんだよ)

 

ブイモン(ごめん、俺にもわからないんだ。ツナもさっきから様子がおかしくて、理由を聞いても教えてくれないんだ)

 

テリアモン(そっか〜、一体何があったんだろうね?)

 

ブイモン(さあ?)

 

 

パートナー達から少し離れて小声で会話するブイモンとテリアモンは温泉でのぼせてダウンしていたので、ツナとクリス……正確にはツナと女性陣との間で起きた温泉での『ハプニング』は知る由もなかった。

 

そんなパートナーの心配を他所に、クリスはツナに話しかける。

 

 

クリス「さ、さっきは悪かったな……温泉で正気を失ってたあたし達を戻す為と言え、『あんなこと』をさせちまって……///」

 

ツナ「あ、いえ、あれはある意味『事故』だから仕方ないと思います……と言うか謝るのは俺の方ですよ。ああするしかなかったとは言え、クリスさん達の大事な……///」

 

クリス「わあああああっ!! その先は言うなーー!!///」

 

ツナ「す、すみません……///」

 

ブイモン・テリアモン『???』

 

 

顔を真っ赤にしながら会話するツナとクリスの言葉の意味がわからず、ブイモンとテリアモンは疑問符を浮かべるばかりであった。

 

ツナとクリスが再び沈黙に入り、こんな状態が続くかと思われた……その時。

 

 

〜♪

 

ツナ「? これは……」

 

クリス「歌……なのか? 一体、何処から……」

 

 

何処からか歌が聴こえて来て、気になったツナとクリスはブイモンとテリアモンと共に歌が聴こえる方へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少しして、ツナとクリスは洞窟から少し離れた場所へとやって来た。

 

この中で耳が良いテリアモンが音源を探していた。

 

 

テリアモン「……この歌の旋律は、マーメイモンだね」

 

クリス「マーメイモン?」

 

テリアモン「人魚の姿をしたデジモンで、完全体なんだ」

 

ツナ「完全体って、確かグレイモン達成熟期より強いんだっけ?」

 

ブイモン「うん、そうだよ。でも、マーメイモンがどうして此処にいるんだ? 確かに近くには泉はあるけど、普段は海に住んでいるマーメイモンが此処にいるのはおかしいよ」

 

クリス「なるほど、確かに人魚みたいなデジモンなら海にいなきゃおかしいよな。何でこんなところにいんだ?」

 

テリアモン「うーん……もしかしたら、海で怪我をして、ここに来たのかもしれないよ……?」

 

クリス「マジかよ……!?」

 

ツナ「だったら、助けに行かないと……!」

 

 

ツナとクリスは歌が聴こえる方へ走り出した。

 

 

ブイモン「あ! ツナ!」

 

テリアモン「クリス、ちょっと待ってよ! 危ないよ!」

 

 

ブイモンとテリアモンも2人の後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく走ると森の開けた場所に到着し、そこには月明かりを受けて輝いている泉に、純白の淡い光を放つ花があった。

 

 

ツナ「綺麗ですね……」

 

クリス「ああ、そうだな……」

 

 

そのあまりにも神秘的な光景にツナ達は目を奪われていた。

 

 

ブイモン「ん? あれは……」

 

 

ふとブイモンは泉の近くにある岩に座っている、海賊風な衣装を身に纏う人魚の姿をしている完全体の水棲獣人型デジモンーー『マーメイモン』を見付けた。

 

 

ツナ「あれがマーメイモン?」

 

ブイモン「うん、そうだよ」

 

クリス「凄え、御伽噺に出て来る人魚を見られるなんて……♪///」

 

 

クリスはデジモンとは言え、御伽噺に出て来る人魚を見られたことに目を輝かせていた。

 

だが、そんなクリスの感動を打ち壊す物がマーメイモンの尾鰭に刺さっていた。

 

それは……

 

 

テリアモン「! ねえ、マーメイモンの尾鰭に何か刺さってるよ」

 

クリス「え?」

 

ブイモン「あれは……!」

 

ツナ「黒い歯車……!?」

 

 

エアドラモンやモノクロモンを凶暴化させていた黒い歯車であった。

 

 

ツナ・クリス・ブイモン・テリアモン『と言うことは……!』

 

 

ツナ達の目に映るマーメイモンの顔は狂気に染まっていた。

 

このことからツナ達はマーメイモンが敵であることを理解したと同時に……

 

 

マーメイモン「ああああああっ!!」

 

 

マーメイモンは黄金の錨を振るって来た。

 

 

ツナ「っ! クリスさん、危ない!」

 

ドンッ!!

 

クリス「うわぁっ!?」

 

 

迫り来るマーメイモンの攻撃に対し、ツナは咄嗟にクリスを突き飛ばした。

 

そして、マーメイモンが放った黄金の錨による攻撃は……

 

 

ドカアアッ!!

 

ツナ「ぐああっ!!」

 

クリス・ブイモン・テリアモン『ツナ!!』

 

 

ツナに直撃し、ツナはそのまま大きくぶっ飛ばされ……

 

 

ツナ「がはっ!!……う、くう……」

 

 

飛ばされた先にある木に激突し、打ち所が悪かったのか気絶するのだった。

 

 

クリス「おい、ツナ!! しっかりしろ!! おい!!」

 

 

クリスはツナの元に駆け寄り、声をかけるがツナは起きる様子が無かった。

 

 

ブイモン「ツナ……くそっ! よくもツナを!」

 

テリアモン「ブイモン、落ち着いて! 闇雲に突っ込んで勝てる相手じゃないよ!」

 

ブイモン「くっ……確かにそうだな。黒い歯車を破壊できればマーメイモンを正気に戻せるけど……せめて、アーマー進化できれば……!」

 

 

ツナが気絶している今、ブイモンはアーマー進化できない。

 

よって、成長期のまま戦うしかないのだが、完全体であるマーメイモン相手に厳しい状況である。

 

 

テリアモン「無い物ねだりしてもしょうがないよ。何とか僕達でマーメイモンの尾鰭に刺さっている黒い歯車を破壊するんだ!」

 

ブイモン「ああ! やるぞ、テリアモン!」

 

 

ブイモンとテリアモンはマーメイモンの尾鰭に刺さっている黒い歯車を破壊すべく、マーメイモンに向かって行く。

 

 

ブイモン「ブイショット!!」

 

テリアモン「ブレイジングファイア!!」

 

ドドドドドドッ!!

 

ブイモンとテリアモンは移動しながら口からエネルギー弾と熱気弾をマーメイモンに向かって連続で放つが……

 

 

マーメイモン「ああああああっ!!」

 

ガガガガガッ!!

 

 

マーメイモンは黄金の錨を巧みに振るい、ブイモンとテリアモンの攻撃を掻き消して行く。

 

だが、それはブイモンとテリアモンにとっては防がれるのは予想済みで、飛び道具で牽制しながら近づいて行き……

 

 

ブイモン「ブイモンヘッド!!」

 

テリアモン「プチツイスター!!」

 

 

マーメイモンの尾鰭に刺さっている黒い歯車に向かって必殺技を繰り出すが……

 

 

マーメイモン「ああああああっ!!」

 

ブイモン・テリアモン『っ! うわあっ!?』

 

 

それよりも早くマーメイモンが黄金の錨を振るい、ブイモンとテリアモンの攻撃を阻止する。

 

さらに……

 

 

マーメイモン「ああああああっ!!」

 

ブイモン・テリアモン『うわあああああああああっ!!!』

 

 

マーメイモンは必殺技の黄金の錨を乱れ回して敵を粉砕する『ノーザンクロスボンバー』でブイモンとテリアモンに連続攻撃を浴びせ、最後に大きくぶっ飛ばした。

 

 

ブイモン・テリアモン『うぐぅっ!!』

 

 

ブイモンとテリアモンは近くの木へと叩きつけられた。

 

 

クリス「テリアモン、ブイモン!! くそっ、イチイバルが起動出来れば……はっ!」

 

 

クリスはイチイバルを起動出来ないことに歯痒さを感じていると、マーメイモンがクリスとツナのすぐ近くまで来ており、2人に向けて黄金の錨を振り下ろそうとしていた。

 

 

クリス「くっ!(ここまでかよ……!?)」

 

 

気絶しているツナを抱き締めながら、クリスは死を覚悟する。

 

そんなパートナーの危機に……

 

 

テリアモン「止め……ろ……止めろーーーっ!!」

 

 

テリアモンが痛む身体に力を入れながら叫んだ……その時。

 

 

ドクンッ!

 

クリス「っ!」

 

 

クリスは何かが鼓動するような感覚を感じた。

 

それはマリアやアインス、アニュー、フェイト、フェルト達がアグモンとワームモン、ララモン、ドルモン、プロットモン達が進化する前に感じたのと同じものであった。

 

それと同時に、クリスのデジヴァイスから眩い光が放たれる。

 

 

クリス「! あたしのデジヴァイスが輝いて……!」

 

マーメイモン「っ!?」

 

 

クリスのデジヴァイスの光によりマーメイモンは思わず怯む。

 

それと同時に……

 

 

テリアモン「力が、漲って来る……!」

 

 

テリアモンの体が輝き出し、痛む体が癒えて立ち上がる力が漲って来るのだった。

 

そして、テリアモンは……

 

 

《挿入歌:EVO / Be The Winners》

※お好きな方を脳内BGMとして再生してください。

 

テリアモン→ガルゴモン「テリアモン、進化ーーーー!! ガルゴモン!!」

 

 

テリアモンの面影を色濃く残し、両腕にバルカン砲ーー『ガトリングアーム』を装備した成熟期の獣人型デジモンーー『ガルゴモン』へと進化するのだった。

 

 

クリス「テリアモンが……テリアモンが、進化した……!」

 

 

クリスはテリアモンが進化したことを喜んでいた。

 

進化を遂げたガルゴモンはマーメイモンに向けて……

 

 

ガルゴモン「ガトリングアーム!!」

 

 

両腕のガトリングアームを連射する。

 

 

マーメイモン「ああああああっ!!」

 

 

マーメイモンは黄金の錨を振るい、ガルゴモンの嵐のような弾丸を防いで行く。

 

 

ガルゴモン「ダダダダダダダダッ!!」

 

マーメイモン「あああああああっ!!」

 

 

ガルゴモンとマーメイモンの激しい攻防が展開され、ガルゴモンはガトリングアームを連射しながらマーメイモンの尾鰭にある黒い歯車を狙うが、マーメイモンの巧みな防御の前に当てることができずにいた。

 

 

クリス「ちくしょう! ガルゴモンの攻撃だけじゃ押し切れないのか!」

 

ブイモン「俺も進化できれば、同時攻撃できるのに……!」

 

 

クリスと、痛む体を押さえながら立ち上がったブイモンがそう呟いていると……

 

 

ツナ「ん……んん……クリスさん、ブイモン……」

 

クリス・ブイモン『! ツナ!』

 

 

今まで意識を失っていたツナが意識を取り戻すのだった。

 

 

クリス「ツナ! 良かった、気がついたんだな! 大丈夫か?」

 

ツナ「はい、大丈夫です。打ち所が悪くて気絶してただけなので……それよりも、今はマーメイモンを何とかしないと……」

 

クリス「今はテリアモンが進化したガルゴモンがマーメイモンを押さえてるが、黒い歯車の破壊までには至ってねえんだ」

 

ブイモン「ツナ、起きて早々悪いけど俺を進化させて! ガルゴモンの加勢に行く!」

 

ツナ「わかった……デジメンタルアップ!」

 

 

ツナはデジヴァイスを取り出し、デジメンタルアップする。

 

 

ブイモン→ライドラモン「ブイモン、アーマー進化!! 轟く友情! ライドラモン!!」

 

 

ブイモンはライドラモンにアーマー進化し、マーメイモンに向かって猛スピードで駆け出す。

 

一方、ガルゴモンはガトリングアームを連射しながらマーメイモンに接近していた。

 

 

ガルゴモン「ダダダダダダダダッ!!」

 

 

自身の近接技で直接マーメイモンの黒い歯車を破壊しようと試みるが……

 

 

マーメイモン「あああああああっ!!」

 

ガルゴモン「うわぁっ!?」

 

 

マーメイモンがガルゴモンを近づけさせまいと、必殺技のノーザンクロスボンバーで黄金の錨を乱れ回し、その攻撃がガルゴモンに直撃するかと思われた……その時。

 

 

ライドラモン「ブルーサンダー!!」

 

マーメイモン「あああああああっ!!?」

 

 

ライドラモンが現れ、マーメイモンに蒼雷弾を直撃させる。

 

完全体とは言え、水棲系のデジモンであるマーメイモンに雷の属性を持つライドラモンの技は効果抜群で、蒼雷弾を受けたマーメイモンは感電して思うように動けずにいた。

 

 

ガルゴモン「ライドラモン!」

 

ライドラモン「今だ、ガルゴモン! 決めろ!」

 

ガルゴモン「OK!」

 

 

ガルゴモンは片腕のガトリングアームを構えながらマーメイモンに肉薄する。

 

 

マーメイモン「う……うああ……あああああっ!!!」

 

 

感電で動きが緩慢なマーメイモンは最後の悪足掻きとばかりに、尾鰭を振るってガルゴモンを迎撃しようとするが……ガルゴモンを身を屈めてその攻撃を躱し……

 

 

ガルゴモン「ダムダムアッパー!!」

 

パキーンッ!!

 

 

下から突き上げるかのようにガトリングアームでのアッパーを繰り出し、マーメイモンの尾鰭に刺さっていた黒い歯車を破壊するのだった。

 

 

ツナ・クリス『やった!』

 

ライドラモン「よし!」

 

 

ガルゴモンがマーメイモンの黒い歯車を破壊したことにツナ達は歓喜の声を上げた。

 

破壊された黒い歯車は瞬く間に消滅し……

 

 

マーメイモン「う……ううん……私は、一体……?」

 

 

マーメイモンの狂気が消え、マーメイモンは正気に戻るのだった。

 

 

ツナ「大丈夫ですか?」

 

マーメイモン「! あなた達は、人間ですね。初めて見ました。失礼ですが、私は先程まで何を……?」

 

クリス「あんたは黒い歯車に操られていて、正気を失って暴れてたんだよ」

 

マーメイモン「歯車……思い出しました。私は満月の夜になると光を放つ花を見に此処へ来たのですが、その途中で……」

 

ツナ「黒い歯車が貴女に向かって飛んできたという訳ですか……?」

 

マーメイモン「はい……どうやらあなた達にご迷惑をお掛けしてしまったようですね。ごめんなさい……」

 

ツナ「気にしないでください♪」

 

クリス「そうだぜ、あんたも被害者の1人なんだ。悪いのはあんなものをばら撒いている奴だ。気にする必要ないって♪」

 

 

ツナとクリスは微笑みを浮かべながらマーメイモンにそう言う。

 

 

マーメイモン「ありがとうございます……お詫びと言ってはなんですが、私の歌を聴いてはくれませんか……?」

 

ツナ「歌、ですか?」

 

ブイモン「珍しいな。マーメイモンが他人に歌を聴かせるなんて」

 

テリアモン「そうだね」

 

 

ライドラモンとガルゴモンから退化したブイモンとテリアモンが珍しそうに呟く。

 

マーメイモンと言うデジモンは基本物欲が強くて宝物に目が無いことから、他のデジモンが所有している宝物……所謂データを略奪する為に歌を使うのだが、どうやら目の前のマーメイモンは花や歌を唄うことが大好きな、温厚で心優しい性格のようだ。

 

 

クリス「へえ〜、人魚の歌か……凄え聴きたい! 聞かせてくれるか?♪」

 

ツナ「俺からもお願いします♪」

 

マーメイモン「ええ♪ では……」

 

〜♪

 

 

マーメイモンはゆっくり起き上がると、その美しい声で旋律を紡ぎ始めた。

 

 

クリス「! この歌……」

 

ツナ「さっき聴いた歌だ……」

 

 

ツナとクリスは顔を見合わせた。

 

 

クリス「そっか……マーメイモンが歌っていたんだな……♪」

 

ツナ「そうですね……それにしても、綺麗な歌声ですね♪」

 

クリス「ああ、そうだな……良い歌だ……♪」

 

 

マーメイモンの救ってくれたツナ達への感謝と、喜びの旋律がツナ達の心を穏やかにしていた。

 

その歌は風に乗り、森を越えて洞窟内で眠るフェルト達までも幸せな気持ちにしたのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マーメイモンの歌を聴き終わり、マーメイモンと別れたツナ・クリス・ブイモン・テリアモンは洞窟に戻り、穏やかな表情で眠りに就いた。

 

そして翌朝、やはりと言うべきかクリス以外の女性陣も昨日の温泉での『ハプニング』でツナに迷惑をかけたことを謝罪し、ツナも女性陣に気にしないように言うのだった。

 

その後ツナとクリスはマリア達に昨夜の黒い歯車に操られたマーメイモンとの戦い、テリアモンがガルゴモンに進化したこと、マーメイモンの歌を聴いたことを話した。

 

その話を聞いたマリア達は人魚の姿をしたマーメイモンと会っただけでなく、マーメイモンの歌を聴いたツナ・クリス・ブイモン・テリアモンの4人を羨ましそうにしていた……が、ただ1人パタモンだけは何処か元気が無かった。

 

それもその筈、パタモン以外のパートナーデジモン達は……

 

ブイモンはデジメンタルによるアーマー進化でフレイドラモンとライドラモン

 

アグモンはグレイモン

 

ワームモンはスティングモン

 

ララモンはフェアリモン

 

ドルモンはラプタードラモン

 

プロットモンはダルクモン

 

テリアモンはガルゴモン

 

……とそれぞれ進化している中、このメンバーの中でまだ進化できていないのはパタモンだけになってしまい、パタモンはこのままだとパートナーのアンジュを守れないと焦りを募らせて行くが……

 

 

アンジュ「パタモン♪」

 

パタモン「! アンジュ……?」

 

 

アンジュがパタモンを抱き締めて来た。

 

普段はパタモンからアンジュに甘えて抱っこして貰うのだが、アンジュから抱き締めて来たのは珍しいのでパタモンはどうしたのかと首を傾げる。

 

 

アンジュ「……焦らなくて大丈夫よ」

 

パタモン「え?」

 

アンジュ「あんた、ブイモン達が進化していく中で自分だけ進化できていないことに焦ってるでしょ?」

 

パタモン「ぎくっ! そ、それは……」

 

 

どうやらアンジュはパタモンの悩みを見抜いていたようで、見抜かれたパタモンは気まずそうにしていた。

 

アンジュはそんなパタモンに苦笑しながら、優しく語りかける。

 

 

アンジュ「大丈夫、あんただってすぐに進化できる様になるわよ。なんたってこの私のパートナーデジモンなんだから♪」

 

パタモン「アンジュ……」

 

アンジュ「何となくだけど、あんたはきっと大事な場面で凄いデジモンに進化して、私達のピンチを救ってくれる様な気がするわ。案外私達の命を狙っているデビモンって奴の『天敵』になったりしてね♪」

 

パタモン「そ、それは流石に大袈裟なんじゃ……それに凄いデジモンに進化するかどうかなんて、まだわからないよ……」

 

アンジュ「まあね。でも、自分の可能性を信じていない奴はいくら努力しても実らないって私の義父さんや剣の師匠である人が言ってたわ。だから、あんたもあんた自身の可能性を信じてあげなさい」

 

パタモン「アンジュ……うん、わかった! 僕、自分を信じて頑張るよ!♪」

 

アンジュ「ええ、その調子よ♪」

 

 

アンジュの激励によりパタモンは元気を取り戻すのだった。

 

それから暫くして、アニューの朝食を食べ終わったツナ達は洞窟を後にし、再びムゲンマウンテンに向かって移動を開始した。

 

フェルトによると他の8人グループの方はツナ達より少し遅れてはいるが、ムゲンマウンテンに近付きつつあり、もう1つの3人グループの方は既にムゲンマウンテンに到着して、山頂付近まで登っている様である。

 

ツナ達もライドラモン・スティングモン・ラプタードラモンに乗って、猛スピードでムゲンマウンテンに向かうであった。

 

デジタルワールドに次元漂流した17人の選ばれし乙女達、そして選ばれし乙女達を守護する2人の勇者が集結する時が刻一刻と迫りつつあるのだった……

 

 

To Be Continue……




今回の話でツナ視点の沢田綱吉・ヴェルジネルートは終わり、次回からは炎真視点の古里炎真・コズモルートを進めます^_^

今回のマーメイモン戦ではパタモンも参戦させて進化させようかなぁとも思いましたが、やっぱりパタモンの進化はデビモン戦でしてこそなのでやめました(^◇^;)

ツナやフェルト達が温泉に入った時に起きたハプニングは……本編では公開できない内容ですので、XDSの番外編として新規に小説を投稿し、そこで明らかにしたいと思います(^◇^;)

最近ツナのブイモンは純粋な古代種故に通常の進化がし難いと言う設定を活かしてマグナモン等のアーマー進化やブラスト進化のアルフォースブイドラモンだけにして、ジョグレス進化のインペリアルドラモンは無しでも良いかなぁと言う気がして来たのですが、読者の皆様はどう思いますか?

次回も応援よろしくお願いしますm(_ _)m
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