国連軍との実動演習はあっという間に始まり、一週間。あっという間に終わった。
数日前、第三新東京市からほど近い東富士演習場で、戦闘団とともに仮想使徒と戦ったのだ。
演習の想定であるが、富士宮方向より二足歩行の使徒(甲目標)が上陸して、第三東京へ接近中。
迎撃態勢の整わぬネルフは前進し、国連軍陸上自衛隊とともにこれの侵攻を阻止する。
国連軍側のイラストレーターが作画した“甲目標”であったが、第3使徒と第7使徒の合いの子みたいな二足歩行使徒の絵に俺は複雑なものを感じた。
原作では、こんな分かりやすく
せいぜいエヴァを乗っ取る第13使徒、最強火力・戦闘力の第14使徒くらいか。
第14使徒が相手の場合、一撃で待ち伏せの戦車大隊が蒸発して特科火力も効果ないから演習にならないよな。
初日、開会式を富士駐屯地の体育館で行い、一時間前に予行演習をやった後に本番をやるという何とも懐かしい式進行を経験した。
OD作業服の隊員たちに混じって、ネルフのベージュの制服と赤い制服が並んでいる光景に不思議なものを感じる。
俺はというとチルドレン用のネルフ制服、礼服が無いので
国連軍側から「戦闘職種たるパイロットが中学校の学生服を着るのはやめてくれ」という要望があったとか。
守るべき子供を矢面に立たせるようなのは、士気の低下につながるし広報的にもよろしくないという判断だろう。
俺だって、できればアスカや綾波に痛い思いや辛い思いをしてほしくない。
“戦友”として見ているところもあるけれど、やっぱり子供であり女の子なんだよな。
彼女たちに聞かれたら、バカにしないで! と怒られるかもしれないけれど。
二日目、演習場に業務天幕がいくつも張られ、中で葛城三佐や作戦課の課員たちが幹部自衛官たちと作戦会議をしていた。
階級もない特殊な身分のエヴァパイロットは、初動対応の普通科連隊によって確保されて指揮所まで送り届けられる。
先の第九使徒戦において、「混乱時のパイロット確保」と「伝達体制の強化」が議題に上がったためだ。
憑依前の俺よりも若いお兄ちゃんの陸士、陸曹にエスコートされてやってきました前線指揮所。
前線指揮所のモニターには甲目標のイラストが置かれ、観測ヘリが逐次情報を送ってくるという想定で状況が進んでいく。
作戦図の上に張った透明のオーバレイにグリスペンで矢印や職種記号が描かれていく。
ネルフでは使徒の侵攻ルートからなにから、ぜんぶディスプレイに動画で表示されているので新鮮に感じる。
まあ、野戦で電気が潤沢に使えるわけもないしな。
演習場のある“青地区”を使徒が通過する公算が高いので、そこで遅滞戦闘をするという方針が決まった。
普通科、機甲科、特科の戦闘職種に加え、後方支援隊の隊員も整列する。
“千車悉く快走す”(せんしゃことごとくかいそうす)
戦車・火砲・エヴァ、いずれも兵站支援、人の手が無ければその性能を発揮することはできないのだ。
戦闘団長兼第一戦車大隊長の命令下達を受ける。
ミサトさんとは父と娘くらい年の離れたダンディな壮年の一等陸佐で、よく通る低い声で命令を発した。
“第1戦闘団はエヴァンゲリオンと共に甲目標の侵攻を阻止、これを
いっぽう研究機関あがりの武装組織であるわれらがネルフはというと、葛城三佐の命令で動くわけだがやることが「出撃して使徒と殴り合いしてね」という超シンプルなものだ。
住民の避難誘導も、偵察による情報の獲得もほぼ国連軍側が実施する。
エヴァンゲリオンの外部スピーカーで避難を呼びかけても、避難できない人も出るし収容できないから仕方のないことだ。
アニメではケンスケとトウジをプラグに収容するという方法を取ったが、あくまで特殊例だろう。
大体、逃げ遅れた独居老人のお爺ちゃんお婆ちゃんがLCLに満ちたプラグに入って無事に済むとは思えない。
あれは若くて気道や肺が強い俺達でも気持ち悪くなるし、慣れるまではキツイ。
それなら、乗り心地は悪くとも3トン半トラックの荷台や
普通科やレコンの偵察オートが山中に展開して情報収集の後、集落より住民を収容していく。
山中の集落にいる高齢者を3トン半や高機動車、
同時にレコンのC班を基幹とした火力偵察部隊が使徒に近接して情報を収集していく。
無茶な話だが使徒の攻撃方法を解明するために、
25㎜機関砲と105㎜戦車砲で複数方向からチクチクと攻撃された甲目標は、怪光線を放った。
偵察第一小隊が犠牲になったものの、使徒の攻撃手段が解明された。
一方でネルフはエヴァンゲリオンを新厚木基地から空輸、空挺降下させた。
もちろん、前日に東富士演習場内に搬入済みなのであくまで想定だ。
地面に寝ているが40m級の巨人なのでめちゃくちゃデカく、目隠しのシートもとても大きい。
近くに並べられた74式戦車4両くらいなら包めそうな大きさだ。
露出させたプラグから乗り込み、電源車の支援を受けて立ち上がったエヴァは主力部隊と共に主戦場へと向かう。
「エンジン回せ!」
一斉に鉄獅子がうなる。
「エヴァより、ホンマル。攻撃ポイントまで前進します」
「ホンマル、了解」
『エヴァの後方100を戦車前進、
『戦車前進、前へ!』
第一特科群の支援砲撃と航空部隊の攻撃の中、剣付きパレットライフルを持って初号機は前進する。
初号機が後方の戦車の盾となり、突破口を拓くのだ。
A.Tフィールドを中和しつつ戦車および各種火砲で圧倒、エヴァンゲリオンの突撃で甲目標は撃破される。
演習の段取りが、普通科隊員をスケールアップさせたようなものだ。
国連軍側の幕僚達も“巨大人型兵器”を組み込んだ部隊運用案に苦心したんだろうが、結局はこの形に落ち着く。
最後の決は歩兵による白兵戦闘なのだ。
「ああああああああ!」
最後、外部スピーカーをオンにして森の中の戦車道を走り、戦車射場の空中に銃剣を突き出す。
「ヤァッ!」
突きを放ち終わって残心しているところに森の中から、戦車が進出してきて状況が終わった。
状況終了ラッパが高らかに鳴り響き、エヴァは徒歩で宿営地まで歩いて帰る。
あとの二日は施設科や参加部隊総出で演習場整備だ。
エヴァが踏み荒らしたところに土を入れ、施設隊のマカダムローラーが締め固める。
ネルフ側も折れた木を除去したり、アンビリカルケーブル引きずった跡を丁寧に均す。
重労働させられないエヴァパイロットはというと、本部の撤収作業を手伝ったり、配食のお手伝いだ。
「1、2、あーげ!」
「よし!」
重量物を二人がかりで持ち上げ、トラックの荷台上にいる人に渡す。
陸自では、担架やモノを持ち上げるときに掛け声は「あーげ」なのだ。
受け取る時には「よし」と発声する。
こうやって手搬送やってると、新隊員の頃を思い出すなぁ。
天幕を畳み、折り畳み机や椅子、プロジェクターを3トン半の荷台に積み込んでゆく。
参加部隊の若い陸士の子や、本管中隊の
何歳? と聞かれてから、使徒との戦いや、普段の生活について聞かれる。
葛城三佐から、話していいラインとそうでないラインを聞いていたけどそこまで深く突っ込まれることはない。
むしろ、自衛隊話の方が盛り上がった感はある。
俺もエヴァ世界の国連軍自衛隊の現状とかあるある話を聞いて、世界は異なれどみんな似たような経験しているなと親近感を覚えた。
ネルフと戦自および国連軍の仲は悪いが現場レベルだと交流があるもので、戦自の話も聞くことができた。
分化した
セカンドインパクト後の混乱期に創隊されたあそこは一部を除いて旧軍、昭和の自衛隊のようだという。
話すうちに俺の中で戦略自衛隊のイメージが旧劇に登場した黒い装備の特殊部隊から、復員兵が居たり、フリーターとかが街頭徴募された時代、浅田次郎の『歩兵の本領』になってしまった。
そういや、鋼鉄のガールフレンドで
……
あのゲームの脱柵、トライデント乗り逃げ事件って時系列いつなんだろうか、完全パラレル時空かな。
ムサシ、ケイタ、マナの三人に会ってみたいような気もするが、それ即ち営内の環境がクッソ悪い部隊が存在してかわいそうな奴がいるので、居なければ居ないで良いんだが。
最終日の昼過ぎに閉会式が行われ、合同演習はつつがなく終わった。
閉会式のあと、幹部自衛官や戦略自衛隊からの派遣武官と共に体育館で会食をした。
ところで、俺の隣で愛想笑いしている葛城三佐はなんなんだ。
会食会場の雰囲気とあいまって、入隊式に来た
「ウチのシンちゃんをよろしくお願いします」とか言っちゃってまあ……。
元がいち陸士だった俺は緊張しっぱなしだったが、わりと親しげに話しかけてもらい和やかな感じで会食は無事に終わった。
合同演習を終えて第三新東京市に戻ってきた俺を待ち受けていたのは、碇ユイの命日とゲンドウとの対面だった。
「シンジ君宛にお父さんから伝言よ、お母さんの墓で会おうってね」
リツコさんと話していて、サラッと出てきた。
アニメで見ただけで、墓の位置を知らない俺はリツコさんに場所を尋ねることになった。
事情を知ってるリツコさんだけあって経路までわざわざ教えてくれる。
好きな男が未だに囚われている亡き妻の事なんで話したくもないだろうに……。
死人は遺された者の中で美化され、ずっと残り続けるんだ。
「月も太陽さえなくなってもエヴァは、人の生きた証は残ります」って言うけれど俺には分からない。
数千年先の知的生命体なんて知ったこっちゃないよそんなの、目の前の息子と不器用な旦那置いて行くなよ。
原作でもいまいちよく分からない碇ユイの事を考えると腹立ってきた。
そんな妻の事を考えながら赤木母娘に手を出したゲンドウにも複雑なものを感じる。
心ここにあらずで抱かれて、ゼーレの老人共の前に晒し者にされてなお想い続けるような一途さ。
リツコさんには幸せになってもらいたいけど、あの親父じゃなあ。
墓標の場所を教えて、どこか寂しそうに笑う彼女に俺は何も言えなかった。
原作シンジ君が恐怖の象徴であって愛を求める対象であるゲンドウと会う事に思い悩み、同居するミサトさんに「逃げてちゃダメよ」とブーメラン説教されている頃、俺は何故かアスカの部屋に呼び出されていた。
俺の仮眠用兼指定席化したリビングのソファに腰かけ、対面に座るアスカと話す。
「で、アスカは洞木姉ちゃんの知り合いの先輩とデートすることになったと」
「ヒカリの頼みだから、断れなかったのよね」
「で、俺はどうしたらいいんだ」
「アンタには、アタシの虫除けになってもらおっかな」
「
「……べつに、良いわよアンタなら。でも、本命は加持さんなんだから」
クラスで俺とアスカが付き合っているか親密な関係にあると思わせることで、告白やらデートのお誘いの頻度を少なくしようという提案だ。
ジョークひとつ飛ばしたはいいが、アスカの声色が急に変わった。
まるで、何かを自分に言い聞かせるように。
ああ、最近“お仕事”で不在の加持さんとミサトさん、リツコさんで同期の結婚式参列か。
加持さん、たぶん酔ってベロンベロンになったミサトさんを介抱するんだろうなあ。
同居してないから、そのまま泊まりという事もありうる。
アスカはそれが薄々わかってるからこんなにアンニュイな雰囲気を醸し出してるのか。
「シンジ、キスしよっか」
「なんで」
「退屈だからよ、それに、煙を立てるにはキセージジツってもんがいるのよ」
「退屈しのぎにやるもんじゃないよ」
「怖いの?」
「ああ、本命がいるって言ってる女の子と“流れで”なんてロクなもんじゃないね」
「いくじなし」
ジョークが原因かこれ、拗ねてしまったアスカは襖の向こう側に消えていった。
俺の中でアスカはまだ子供だ、気を惹くためにこういう誘い方しかできないのはわかるが、応えてやれないんだよ。
加持さん、リツコさん、アスカ、ミサトさん、最近、愛憎劇に巻き込まれてる気がするな。
その日は朝からよく晴れていた。
アスカは水色のワンピースを着て遊園地デートに行き、俺も部屋に帰ると学生服を着る。
バスを乗り継ぎ、山奥の集合墓地にやって来た。
整地された丘に見渡す限りの墓標、セカンドインパクト殉難者の碑というモニュメントにはカバーストーリーの隕石衝突とその後の混乱の様子が記されていた。
殉難碑を横目に剣の山を思わせる墓標の間を行く。
よく見慣れた共同墓地と違い、通路が無いのでめちゃくちゃ歩きづらい。
人の墓を踏みつけにしていたらどうしようとビクビクしながら歩いていたが、よく見ると骨壺を入れるスペースも無いことに気づいたのだ。
この広大な墓所は氏名こそわかったものの、遺体が無い人々のものなのかもしれない。
ようやく見つけた碇ユイの墓石の前に花を手向ける。
そこに
「3年ぶりだな、二人でここに来るのは」
「そうだね、でも、ここに母さんが眠っているとは思えないんだ」
「ああ、墓はただの飾りだ、遺体もない」
「父さんにとって、母さんはどんな人だったの?」
「ユイは私にかけがえのない物を教えてくれた
「そうなんだ」
「その事の確認をするために、ここに居る。今はそれでいい」
俺シンジ君にとっては初めてで、3年ぶりでも何でもない。
しかも、母親の魂がエヴァンゲリオンの中にある事を知っている。
騙しているようで心苦しいが、俺はシンジ君として聞きたいことを尋ねた。
あいかわらず、ゲンドウと目線が合わない。
しかし母の事を語る父親は懐かしむような、それでいて感傷に浸るような声色だ。
「そのかけがえのない物に、息子は含まれなかったの?」
「……ああ」
「すべては愛した人のためで、子供はそのオマケなのか」
俺の口からスラスラと言葉が出てくる。
原作知識とかそんなの無しに、どうしても言わなきゃならない気がしたのだ。
「……私は全てを背負うことができなかった」
「そうかよ」
ゲンドウはユイ亡き後、子供と向き合うのが怖くて距離を取っていただけじゃねえか。
ようは妻の事で頭一杯、母なき息子と接することができなかったと言っているだけだ。
__不器用なオヤジは、どこまでも口下手で臆病だったのだ。
そこに、ジェットエンジンの甲高い音が響き渡り、ネルフ保有のVTOL輸送機がやって来た。
「時間だ、先に帰るぞ」
「そうか、またね」
「……ああ」
「それと、父さん! 綾波によろしく」
「ああ」
後席の窓に綾波が見えたので手を振る。
小さく手を振り返してくれた。かわいい。
ゲンドウは尾部のランプドアから乗り込み、あっという間に飛び去っていった。
J.A完成式典に行った時に乗ったけど、めちゃくちゃ乗りづらいなあいつ。
リフトエンジンの真横のランプドアで乗り降りするというけったいな機種である。
やかましいし、噴き出し口が地面に近いせいで跳ね返ったジェット流に両側から揉まれるのだ。
土埃と小石が飛んできて、目が痛い。
ゲンドウはどうしてあの機体を送迎に選んだんだろうな、俺がネルフの輸送機で墓参りに行くならCH-53Eにするね。
ひとり、墓地に取り残された俺はVTOL機での墓参りについて考えながら、部屋に帰った。
翌日、学校に行くと背中から声を掛けられた。
「シンジ! グーテンモーゲン!」
「グーテンモーゲン」
アスカが手を振っていた。
おい、いつもの「碇くん」はどうしたんだアスカ。
まさかのファーストネーム呼び捨てに教室が騒然とする。
「えーッ!」
「マジかよ!」
女子も男子も驚愕し、俺とアスカの方を何度も見比べる。
そこにトウジがやって来た。
「なんや惣流、いつもの猫は被らへんのか」
「うるさいジャージ」
「うるさいとはなんや! ワシはセンセが絡まれとるから、助けたろうっちゅー思いやりや」
今までの清楚キャラを投げ捨てて素を出したアスカと、トウジが対決する。
「ちょっとアスカ! 鈴原ッ! 碇くん、何とかしなさいよッ!」
洞木委員長は親友と好きな人の間に挟まれた結果、この事態を引き起こす要因を作ったであろう俺の方へと飛び火させてきた。
「えっと、アスカ、今日はやけに元気だけど、どうしたんだ?」
「シンジとアタシの仲じゃなぁい! もうっ!」
腕を組んで来るアスカに教室と廊下の雰囲気がヤバい。
「いやーんな感じ!」
「センセ、まさか……惣流の色香に惑わされたんか!」
ケンスケはメガネを輝かせているし、トウジもダメだ。
俺の学校生活終わった、さよなら男女ともに人気のシンジ君。
アスカの自爆テロじみた“虫除け”作戦の衝撃効果は絶大だった。
しかし、驚きも時間経過とともに受容に変わり、下校前にはある風説が流布されるようになっていた。
“碇シンジは、惣流・アスカ・ラングレーと付き合っているらしい”
それでも普段からの付き合いがあるだけに、クラスではやし立てられたりはするもののシメられたりはしなかった。
「碇なら仕方ないよな」とか「俺のアスカちゃんがこんな子だったなんて……ファンやめます」なんていう声も聞く。
あと、女子の一部は声優結婚コピペみたいなのやめてくれよ、怖いから。
ネルフ本部への道すがら、アスカに尋ねる。
「アスカ、虫除けって言ってたけど、派手過ぎない?」
「いいのよ、あれぐらいで」
「……昨日、なにがあったんだ?」
「加持さんとミサトがね、夜遅くに……」
「あっ」
俺は全てを察してしまった。
アスカは加持さんとミサトさんがヨリを戻したことに気づき、失恋したのだ。
だからこそ、今日は朝からカラ元気でこんなパフォーマンスに打って出たのだろう。
これが原作のようにシンクロ率やハーモニクスに響かないといいよなぁ。
エヴァ世界でよく見る重戦闘機・ネルフ輸送機、あれ射出座席がついているらしいが作動シーンを見たことが無い。
使徒(エヴァ)との戦闘では即死か否かという世界らしい、ハードだ。
用語解説
車間長・2車身:車間距離、2車身とは車両2台分の距離。全長9.4mの74式戦車なら20m前後。
千車悉く快走す”(せんしゃことごとくかいそうす):『機甲かくあるべし』の一節で、快走とは単に走る事ではない、最大限の性能を発揮するためには乗員、補給整備含めた人々のチームワークが無くてはならない。
RCV:87式偵察警戒車、6輪の偵察車両で25㎜機関砲と連装銃(車載機関銃)を有するレコンの威力偵察担当。戦略自衛隊も保有しているようだ(Airにて師団長の後ろにいる)
脱柵:自衛隊用語=脱走。所属部隊で捜索が行われ、捜索費用が本人に請求される。