昼飯を食べた俺達は集合場所に向かい、荷物をコインロッカーに預けると水上バイク体験の説明を受ける。
小型特殊船舶免許が無いのでスタッフの後ろに乗って体験区域まで向かい、約30分間自由航走の後、浜に戻って来るという内容だ。
一方、俺達が水上バイクに乗っている間、トウジたち5人はというと“バナナボート”というバナナに似た黄色いボートに乗ることになっている。
水上バイク体験に比べて安全で多人数で乗れることと、料金が水上バイク体験に比べて安かったのだ。
遊泳区域の端に設けられた桟橋に行くと、鮮やかなオレンジのライフジャケットを付けた5人が先に待っていた。
俺達は落水時の衝撃や、ウォータージェット流が尻などから体内に侵入して負傷するのを防ぐためブルーのウェットスーツを着ている。
クロロプレンゴム製のウェットスーツは柔らかく、プラグスーツに比べてのっぺりとした印象だ。
着た後、思わず手首のフィットスイッチを探してしまうのはエヴァパイロットの癖だ。
「シンジ、長かったね」
「えらい長い説明やな、ワシらジャケットの付け方くらいやったで」
「こっちは安全のための説明と注意事項多かったよ」
桟橋からの乗り方から、同乗するときのルールなど安全に関することがめちゃくちゃ多かった。
それだけ水上バイクは危険も多いのだ。
「バナナボート、本当にバナナのような見た目なんだね」
「そういえば、カヲル君バナナ好きだよね」
「あの甘さと柔らかい食感がたまらないんだ」
「なんや、カヲルはバナナ好きなんか?」
「隊員食堂で結構出てきてハマった。よく俺の分もあげたよ」
なお、その対価としてカヲル君から朝食のパック牛乳や乳性飲料を貰った。
「自衛隊ってバナナ出るのかよ!」
「果糖で即効性が高くて
演習などの前後に渡される“増加食”や、特殊部隊や飛行要員なんかに足りない栄養分を補うために配られる“加給食”で渡されるのだ。
まあ俺達が貰ってたのは一般隊員用で、牛乳や乳性飲料、飲むヨーグルトは隊員食堂入り口脇に置いてある冷蔵庫に一人一本取ってくれと置かれているやつだ。
その中でダッソー製戦闘機“ミラージュ2000”を思わせる乳性飲料はのど越しこそいい物の、パックも小さくてどうも飲んだ気がしないんだよな。
「シンジ君が作ってくれた“ミックスジュース”も好きだよ」
「ミックスジュースってオトンが作ってくれるアレかいな……」
「そ、氷、バナナとりんごと桃カン、みかんと牛乳をミキサーにかけて作るやつ」
「トウジの家で出てくるアレだよな、シンジも作るの?」
「作ってるよ。こっちだとミックスジュースが喫茶店とか駅ナカにないからなぁ」
独特のフワッとした食感、喉越しに甘酸っぱいまろやかなフルーツの味わい……。
使徒戦中の入院時に貰った見舞い品のフルーツカゴで作ったところ、アスカや綾波にも好評だったので時々作っている。
喫茶店の定番メニューに“ミックスジュース”が無いことに驚いたものだ。
セカンドインパクト後、果物が貴重品だった時代もあったから仕方ない。
だが、全くないのも変だと調べた結果、どうやら近畿圏でしか果物を潰したミックスジュースは一般的じゃないらしい。
したがってフルーツをジューサーミキサーで混ぜるミックスジュースは、神奈川県足柄下郡、第三新東京市近辺では“トウジの家”と“俺の家”しか出てこないのだ……知らんけどな。
自家製ミックスジュースの話をする男四人の横で、綾波は宮下さんに応援されていた。
数日前からマリンスポーツの雑誌を読んでイメージトレーニングをしていたようなのだ。
「綾波さん、憧れのジェットスキーがんばってね!」
「ええ」
綾波の静かな微笑みにアスカと洞木さんはきゃいきゃいとはしゃぐ。
去年、俺が第三新東京市に来るまでの無機質な感じを知っている洞木さんや宮下さんからすると、綾波の“成長”はとても喜ばしいことなのだろう。
時間が来て俺達は水上バイクに乗りこんだ。綾波が1号艇、アスカが2号艇、俺が3号艇。
ライフジャケットを着ているスタッフさんの後ろに座り、声をかける。
「準備オッケーです」
「はい、じゃあ行こうか!」
甲高い高回転エンジンの音、振動と共に、自分の尻の下から白く細かい泡が噴き出す。
スロットルを開いて回転数が上がり、ウォータージェットの勢いが強くなると艇は海面を跳ねるように、そして滑るように走る。
アスカと綾波の乗った艇に続き、単縦陣を組んであっという間に体験コーナーへとたどり着いた。
必死にグリップにしがみつき右、左と旋回して、波を蹴立てて海面に白い泡の航跡を曳く。
潮風と飛沫が頬を撫でて過ぎ去って行き、海面が近いこともあってスピード感が半端ではない。
向こうの沖のほうではベテランライダーに曳航されたバナナボートが右へ左へと傾き、時に大きく跳ねている。
アレ、事前に聞いてたやつよりもだいぶ激しいなあ……。
アスカの乗る艇はそれに負けないほど派手に大きくS字を描く。
綾波の方もちょっと離れたところにあるブイの方まで行って速度が乗った状態でターンしている。
「いっちょ、派手に行こうか!」
「お願いします!」
インテイクが水面から出ないよう艇体を傾けすぎず、スロットルは維持。
速度を上げてターンし、速度が乗った状態で軽く後ろに腰を引いて艇首を持ち上げると……ジャンプした。
トビウオか、はたまた反跳爆撃の爆弾のように水面を跳ね、空中で減速するが着水と共にインテークから水を吸って速度を増す。
そこで逆噴射……リバースを掛けて減速しているがなかなか止まらない。
これが“行き足”か。
“行き足”が大きいと思った以上に止まらない、これが排水量2千トンも4千トンもある艦艇になれば、もっと止まらないんだろうな。
船は車と違ってブレーキが無いから後進を掛けるのだが、勢いがついてると慣性の法則でずるずると進んでいく。
だから早めに動作をしないと
そのため、海さんでは手遅れの
なるほどね、と、まるで教習所の実技第一段階をやってるような感覚になった。
40キロぐらいから底まで踏むフルブレーキングでABSの効き具合を体感する科目だ。
そして、艇の挙動に慣れてきたころに体験の時間が終わり、ゆっくりと岸へと戻る。
ほんの30分足らずの体験だったが、桟橋が見えてくるとホッとしたものを感じる。
艇を降りると綾波、アスカと合流してレンタルウェアを返却したがもうフラフラだ。
振り落とされないようにずっとニーグリップをしていたせいか、足腰が結構疲れているようでけだるい感じがする。
そこにバナナボート体験を終えたメンバーがぞろぞろと戻って来た。
ケンスケと洞木さんに支えられたトウジ、そしてケロッとしてキャッキャとはしゃいでる宮下さんとカヲル君。
「トウジ、顔青いぞ」
「センセ、アレはキッツいわ……」
「トウジは酔ったんだってさ、バナナボートってめちゃくちゃ速いんだな」
「鈴原、お店の人に水貰ってくるから、待ってて」
「スマンの……ヒカリ」
「アンタ、船酔いしてんだからジッとしてなさいよ!」
無意識なのか呼び方が変わっているが、ケンスケも俺もあえてそこには触れてやらない。
砂浜に座らせると、アスカと洞木さんは海の家へと向かって歩いていく。
「アカン、吐く」
「ちょっと行ってくるわ」
俺はトウジを少し離れた松林に連れて行くと背中をポンポンと叩き、砂浜の脇に掘った穴に吐しゃ物を埋める。
吐くと少し楽になったのか、ちょっと顔色がよくなったようだ。
皆の居るビーチに戻った俺達は、座って休む。
「ジェットスキーはどんな感じだったんだい?」
「海と近くて、楽しい」
「結構、スピード出るから振り落とされないように必死だったな」
「バナナボートも面白かったよ!」
カヲル君、宮下さん、綾波はめちゃくちゃエンジョイしていたらしく、目の輝きが違う。
一方、振動と慣性力、流れる景色に負けてしまったトウジと、ふだん使わない筋肉を使って疲れている俺、ケンスケはお疲れムードだ。
「綾波は強いなあ……」
「初めての
「俺達、ネイビーシールズみたいな特殊部隊には向いてないのかもな」
「職適があるかどうかはまだわからないけど、疲れたよなあ……」
俺が思うに綾波はおそらく平衡感覚、運動系、空間把握などそういった感覚とかが強いに違いない。
アニメでもシンジ君とアスカがダクトを踏み抜いて落ちてる脇に、一人綺麗に着地してたし。
航空要員の適性検査とか受けたら、受かるんじゃなかろうか?
そこにアスカと洞木さんが水を持って帰って来た。
洞木さんから貰った水で口をすすぎ、残りを小分けにして飲み干したトウジはだいぶ回復したようだ。
トウジには悪いことしてしまったな、なんて思いつつもなかなか楽しかったのもまた事実なわけで。
そんな感傷を吹っ飛ばすかのように着替えを終えた後、トウジは完全復活した。
「おっしゃー! だいぶ戻ってきたで!」
「トウジ、さっきまで死にそうな顔してたのに、委員長に水貰った途端これだよ」
「吐いたから楽になった」と言わないあたりがトウジも成長したようだ。
前なら教室で下ネタとかを平気で言い放ち「鈴原ってデリカシーがなーい」なんてクラスの女子に言われてたわけだが、最近はそういう光景をとんと見なくなった。
男って好きな女の子が出来ると、とくにしっかり者の子だと変わるよな。
俺達一行は近所の温泉旅館に行って、温泉に入る。
海の家のシャワーだけだと、どうも潮っ気が取りきれないし手足の伸ばせる湯船にも入りたいという事で、入湯料だけ払って熱海温泉に入る。
サバゲ遠征などで箱根の温泉街に行くケンスケやトウジはともかく、あのカヲル君も隊員浴場で慣れたものだ。
迷いなく更衣室で服を脱ぎ、大浴場に入ってすぐ洗い場に向かう。
掛け湯をして湯船に入るのもいいけれど、それくらいじゃ汚れが取れないという事もあって、まず真っ先に体を洗うのだ。
頭を洗って、その流れで顔と体を洗う……ここまででおおよそ5分だ。
「シンジ、体と頭一緒に洗うのかよ」
「シンジ君はボトルを二つしか持ってないからね」
「何や、シャンプーとボディソープしか持ってへんのか」
「リンスインだし、洗顔料とかは別に良いかなって」
俺は営内において薄い洗面器にタオル二枚とリンスインシャンプーとミントの香りのするボディソープしか入れていない。
自宅の風呂以外では髭剃りと洗顔は髪で泡立てた泡でやる。
あんまり入れると風呂セットが重くなるし、野外の演習だと荷物が増えすぎるからだ。
また、新隊員の頃、スプレー缶のシェービングクリームを荷物の中でぶちまけてしまって泡でエライことになった同期が居た。
トラックに積んだ時に缶のキャップが外れ、他の内容物がスプレー缶を圧迫していたのだろう。
その様を見て以降、俺は髭剃りに石鹸の泡を使っている。
洗面セットだが、女子……アスカはシャンプーにリンスに洗顔料にボディーソープ、化粧水かなんかとあれもこれもと入っているようだ。
ま、ここでは備え付けのリンスインシャンプーとボディーソープを使わせてもらうけどな。
身体を洗い終えるとようやく皆さんお待ちかねの温泉タイムだ。
海の見える露天風呂に浸かる。
「やっぱり広い湯船はいいね、シンジ君」
「ゆったり入れる風呂は命の洗濯よ……」
「なんやねんソレ」
「ミサトさんがそんなこと言ってたなぁ」
「ミ、ミサトさんが言うてたって」
「まさか、同居……」
「してないぞ、初日の晩に泊まったけどな」
「なんちゅー羨ましいことを!」
「鈴原君、葛城さんの部屋はそんないい所じゃないよ……」
「カヲルも行ったことあんの?」
「解放後にカヲル君と何度か行ったけど、ゴミ……訂正、モノが多いな」
「いや、言うてもうとるやんけ」
ネルフ解体後の新生活の申請関係やなんやらの相談で行ったけど相変わらず物の多い部屋だった。
同棲する加持さんが片付けをやってるらしい、しかし車の部品なんか捨てられないらしく溜まっていく一方だという。
前みたいに生ごみの入ったビニール袋が転がっていないだけでもマシになったんじゃなかろうか。
「やっぱり、天は二物を与えないのか……」
「いや、幹部は忙しいから、よっぽど住環境の整備に熱心な人でもなきゃあんな感じだと思うよ」
「シンジのフォローが辛い」
ミサトさんの部屋の住みにくさを伝えると、ケンスケは天を仰いで見せた。
女子も入浴には結構時間とるだろうし、俺達もゆったりするか。
今日あったことや最近の話をしながら手足を伸ばし、湯の中でこぶしを握ったり開いたりしながら指の筋肉をほぐす。
5分も浸かってるとカヲル君は鼻歌を歌いだし、トウジはテレビが見れるサウナに行ってしまった。
ケンスケはというと打たせ湯で修行僧ごっこをしているようだ。
あぐらの様な
カヲル君の「いい湯だな」が熱海の湯に響く。
俺の家で歌番組や旅番組を見ているうちに覚えてしまったようだ。
アニメでは第九を口ずさんで現れ、「歌はいいね」と視聴者にインパクトを与えたカヲル君だけど、いい声でドリフの曲を歌ってる。
テレビ版、新劇場版の謎の美少年感は何処に行ってしまったんだろうか。
風呂上がりで体の芯まで暖まり、血色もよくなった俺達は自販機でジュースを飲んでいた。
「やっぱり男の風呂上りはコーヒー牛乳やろ」
「いいや、フルーツ牛乳だよ」
見事に個性が出るもんで、トウジは腰に手を当てコーヒー牛乳でケンスケはフルーツ牛乳だ。
「シンジ君、こんなに種類があると、どれにしたらいいのか悩むよね」
「俺は牛乳にしとくわ」
「牛乳が好きなんだね」
「カヲル君、カルピスも売ってるぞ」
「僕もシンジ君と同じのでいいかな」
隊員食堂で出てきたパック牛乳を取っておき、入浴後に居室の冷蔵庫で冷えてる牛乳を飲むのが美味しいんだよな。
ビン牛乳なんて小学校の給食以来飲んだことないなあ……と思いながらビニールを取って紙の蓋をめくって取る。
カヲル君も牛乳を選んでトウジにならって腰に手を当てて飲む。
この火照った身体で冷たい飲み物をキュッと飲む、これがたまらない。
その時、女子が赤い暖簾の向こうから出てきた。
「おまたせ」
「碇君、また牛乳飲んでる」
「私、碇くんってコーヒー飲んでるイメージしかないな」
「アスカ、何飲むの?」
「じゃ、アタシはこれにするわ」
女子曰く、風呂上がりの牛乳はのどに引っかかる感じがするらしい。
サラリとしたものが好きなようで洞木さんとアスカはおそろいのフルーツジュース缶、綾波は麦茶、宮下さんはサイダーを買って飲みはじめる。
潮を落として、体の疲れを癒すと温泉街の売店に寄って帰るだけだ。
店をはしごして熱海名物の温泉饅頭やお土産物を買う。
一口に温泉饅頭といっても種類がある。
ここなら、麦こがし……はったい粉を使った香ばしい風味の物や黒糖を使ったもの、熱海名産の
緑茶や苦いコーヒーとよく合いそうだ。
「シンジ、ホントにまんじゅう好きよね。アタシも好きだけどさ」
この間の面会帰りの土産物もそういやまんじゅうだったか……。
俺がアスカと宮下さんの女子二人にあっちこっちと連れ回されていたころ、トウジは洞木さんと屋台でイカ焼きを食べていた、船酔いで昼飯全部出てしまったからか。
そしてカヲル君は店先に並んだ土産物の中から木刀を手に取って見て……買ってしまった。
一昔前の中学生か!って突っ込もうとしたけど、“中学生”だったねカヲル君。
「シンジ君、僕はこの木刀が相棒だよ」
銀髪アロハシャツのカヲル君の手には『熱海温泉』と焼き印の押された木刀が収まり、まるで宇宙人が闊歩する世界の侍だ。
バックパックにクッソ目立つ浮き輪を結わえ、さらに木刀を挿したカヲル君はめちゃくちゃ目を惹く。
ケンスケはそんなカヲル君を見て「マジか」なんて言ってるけど、やはり男のロマンには勝てなかったようでケンスケも脇差のようなやつを買ってしまった。
「シンジは買わないの?」
「俺? 銃剣道の木銃が家にあるからいいや」
「シンジ君は訓練用品という使い方だからねぇ」
戦闘スタイルが銃剣道ベースの俺にとって、侍の魂こと“長刀”はあまり意味がないものであるのだ。
まあマゴロクソードやら超硬度大太刀なんかが配備されてたら、練習用に買ったかもしれないけどな。
ここで木刀を買った二人だけどケンスケはロッカー状の武器庫に仕舞いこむのだろう、カヲル君は部屋に飾ってそうだ。
一方、綾波はリツコさんへのお土産をあっという間に決めると、ニコンの一眼で街並みや俺たちの写真を撮っている。
デジタルカメラじゃないので、どんな写真かは焼きあがらないと分からない。
「綾波、どんな写真撮ったの?」
「秘密」
「そうか、焼き上がったら見せてくれないか」
「うん」
お土産を買った俺達は赤い夕陽に照らされて輝く海を見ながら、新熱海駅を出発する。
熱海で夕食としようかと思ったけど、どこも人が多かったし洞木さんの門限が近いのでサッと帰ることになったのだ。
晩飯にみんなで駅弁を買って食べようかと思っていたけど、俺以外車内で眠っていた。
コトン、コトンというレールの継ぎ目から鳴る音と振動が眠気を誘い、俺の向かい側の席に座るカヲル君と宮下さんは背もたれに身を預けて眠っている。
通路を挟んで海側のシートに座る綾波とケンスケは今日撮った写真について話していたようだが、ふたりともいつの間にか船を漕いでいる。
トウジは腕を組んでくかーくかーと寝息を立て、それに洞木さんが寄り掛かるように眠っている。
絵になるなあと思ったけれど、俺、カメラ持ってないんだよなあ。
隣のアスカは俺の手を握ってうつらうつらしていたので握り返してやると、くたりと力尽きるように寄りかかかって来た。
みんな遊び疲れたんだな。
俺もこんな穏やかな、心地の良い疲れは久しぶりだ。
願わくば、来年もこうして海に来れたらいいな。
当初予定していた後日談、海に行く話はこれにて終わりです。
番外編はネタが浮かべば書くかもしれません。
用語解説
牛乳:自衛隊の隊員食堂などで出てくる飲み物。おもに土日の朝のパン朝食やら、金曜日カレーの友として出てきたり、演習や訓練後の増加食として登場する。師団司令部がある駐屯地などの隊員食堂では水、お茶と並んでウォーターサーバーに入っており、おかわり自由である。
手に入れた“パック牛乳”を後で飲もうと居室の冷蔵庫に突っ込むが、飲むのを忘れて“消費期限切れ”になったうえ、それが溜まって来て「片付けろ」と怒られる者も一定数いる。
離脱防止索:落水時に水上バイクの逸走を防止するための安全装置で、手首にカールコードで接続するもの。キルスイッチとも言われ、コードが引っ張られてスイッチが外れると自動的にエンジンが止まる。
職適:職種適性のこと。内田・クレペリン検査やら、その他の適性検査で心理的特性などを掴み、各職種に対する職適が割り出される。そして、本人の希望と職適が合えば配属先が決まる。
機甲A+とか普通B、通信Cといった具合に出てくるらしいが……。