氷獄系無口女子のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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この話は、所謂転生直前のお話しです。


第一話 プロローグ

「んんっ!

 

 

 

 

 

 

事の始まりは中国の軽慶市での『発光する赤児』が生まれたというニュースだった。

 

それ以降、世界各地で『超常』が発見され、原因も判然としないまま時は流れ、いつしか「超常」は「日常」になり「架空(ゆめ)」は「現実」に。

 

世界総人口の約8割が個性を持つ超常社会となった現在、混乱渦巻く世の中でかつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びていた。

 

その職業は『ヒーロー』

 

超常に伴い爆発的に増加した犯罪件数。

法の抜本的改正に国がもたつく間に勇気ある人々がコミックさながらのヒーロー活動を始めた。

 

超常への警備、悪意への防衛。

 

たちまち市民権を得たヒーローは世論に押される形で公的職務に定められた。

 

そして彼ら(ヒーロー)は活躍に応じて国から収入と人々から名声を与えられる。

 

少年少女等は、ヒーローに憧れヒーローを目指す!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり転生先が『ヒロアカの世界』なんじゃが…どうする?」

「いや…どうするって聞かれましても」

真っ白い空間で淡く光る輪を頭に浮かべ背中から純白の羽を生やした『のじゃロリ女神』の言葉に半透明の青年が困ったように答えた。

 

 

 

 

 

そもそもなぜこんな事になっているかと言うと…

まあ、所謂テンプレ中のテンプレ、『転トラ』に轢かれ『ロリ女神』こと『神様』の所に来て『神様転生』をする所なのだが…困った事に転生予定の青年は『転生先ガチャ』でまったく知らない『ヒロアカ世界』を引いてしまったので説明を受けていた。

その説明も終わりどうするか聞いたが色々と説明が不足していた。

 

「じゃから、お主の転生先が『僕のヒーローアカデミア』という作品じゃから『転生特典(欲しい個性)』はどうしたいか?って話じゃ」

「考えた事も無いですね…少し考えさせて下さい」

女神の言葉に青年は、少しの間黙り込んでから口を開く。

 

 

 

無限の石(インフィニティ―・ストーン)を六種と「駄目じゃ」なぜ!?」

欲しい転生特典を言った瞬間、却下されたことに青年は信じられない様子で女神を見た。

 

それに対して女神は説明を始めた。

「良いか?無限の石(インフィニティ―・ストーン)というのは宇宙誕生以前に存在していた6つの特異点が、宇宙誕生(ビッグバン)の大爆発によって6つの超常エネルギーの結晶に姿を変えたものじゃ」

「それぞれのストーンに途方も無い力が秘められておる…『(パワー)』、『精神(マインド)』、『空間(スペース)』、『現実(リアリティー)』、『時間(タイム)』、『(ソウル)』の六種類に分けられていてその六つを合わせると宇宙の全生命を指パッチン(・・・・・)一つで消す事も復活させることも出来る。文字通り『全てを超越した力』なのじゃ。その力には我ら神ですらうかつに手を出す事は出来ん。ましてやそれを人間に渡すことなぞ論外じゃ!他を選べ」

「う~ん…」

女神の説明を聞いた青年は再び考え始める。

 

そしてすぐに答えを出す。

「英雄王「禁止」じゃあ、オーマジオウ「それも禁止じゃ!あんなクソチート与えられるか!?」…身勝手の極意・極は?「アホかお主!?戦神達(バカ共)でさえ未だ辿り着けてない領域を転生特典で与えられるか!」う~ん…」

望んだものを全て却下され再び熟考し始めた。

 

『時間「言って置くが時間操作は、クロノスが禁止しておるぞ?」むぅ…』

口を開いた瞬間に忠告され再び口を閉じる。

 

「ベクトル操作は?」

「扱いきれる自信はあるのか?」

「ありません…」

適当に思い付いた能力を言ったら遠回しに断られた。

 

 

 

 

 

そして、たっぷり15分近く考えてから三度(みたび)、口を開く。

 

「それじゃあ…『氷に関係する能力を無尽蔵にデメリット無しで使えて、自分が生み出した若しくは他人が召喚した氷を自分の意志で自由に操れる能力』とかは?」

「さっきより随分とマシじゃな…それくらいなら良い。(ちょうど余ってるヤツも付け加えるか…混ぜたら肉体に何かしらのデメリットがあるが別にいいじゃろ)

「じゃあそれでお願いします」

女神がめちゃくちゃ大事な事を隠したまま話は進んで行った。

 

 

「よし…じゃあ、そこに立っとれ。絶対に動くんじゃないぞ?動いたら調整がズレて転生先が『戦姫絶唱シンフォギア』になってしまうぞ?」

持って行く特典と転生先が決まりいざ転生の準備と最終調整をしていると何気にとんでもない事を言い出した。

 

「その世界って危険なんですか?」

「モブに厳しい世界って事で『転生ガチャ』のハズレ枠扱いされておる。女の子が百合百合する世界じゃが同時にモブや転生者たちが死にまくる世界じゃ。ついこの間もハーレム目的で転生した大バカが居ったが転生して10秒くらいで死んだ。せっかく転生特典に『雷槌(ミョルニル)の力』を持って行ったのに使う暇も無く死んでしまってのう…神の力を持ったあれ(・・)を観察していたトール自身やオーディン等北欧を始めとした他の神々は爆笑しておったぞ。特にロキの小僧なんか笑い過ぎて呼吸困難を起こして死にかけておった。結局、天照の小娘に助けられてのじゃがな…チッ!あのまま死ねば良かったのに!」

 

「恐ろしい…」

ロリ女神の説明を聞いた青年は、緊張の余りまるで石像の様に動かなくなった。

 

そして全ての準備を済ませた女神は、魔法陣のような物を空中に浮かび上がらせる。

「よし…最終調整も完了したぞ。じゃあ転生する際の注意点じゃが基本は、好きに生きてよいが世界を滅ぼすような事をしでかした場合、神々の誰かが止めに入るぞ。極稀に…数十年に一回くらいかな?の感覚でそちらの世界に行くからその時はよろしく。あと前世の記憶を少しだけ残しておくから色々と参考にするが良い」

「何から何までありがとうございます」

青年が頭を下げながらお礼をしたが女神は、手を軽く振るだけに留めた。

 

「よい、当然の事をしたまでじゃ…それはそうと転生先でお主の肉体に何かしらのデメリットが起きるかもしれないがあまり心配するでないぞ~」

「えっ!?ちょっ!それってどう言う!「ばいば~い!」待っt…」

青年が質問をする前に転生が完了し青年は、無事ヒロアカ世界へと送られた。

 

 

 

「ふぅ~!今日の分のお仕事終わり!さっ、帰ってヘラちゃん達とお茶会でもやろ!」

仕事を終わらせた女神は、ルンルン気分で他の女神達を誘ってから自分の宮殿に帰って行き最終的に女神仲間であるヘラを始めとした他の女神達の自棄酒に付き合わされ二日酔いで寝込む事になった。




次話は、書けたら投稿します。
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