氷獄系無口女子のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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読む前の注意点.
今回の零華さんは、割と本気だし敬意を表してるし未来火との訓練を基準値として戦闘しているので物凄い事になっています。

いえ、違うんです。
ちゃんと良い勝負にしようと思ったんです…でも、「あれだけチート性能持ってるのにA組相手に苦戦するってどうなの?USJ編との差があり過ぎない?」って言われたらこんな事になっちゃうんですよ。
USJ編では、ガチ本気出すし今回はこの程度で許して下さい。

あと今話は、零華サイドになっています。
次話がA組とオールマイトサイドになります。

では、どうぞ。ごゆっくり!


第十話

(そろそろかな?)

オールマイト先生の合図に合わせゴキブリ型氷人形を一斉にクラスメイト達に向かわせた。

 

今回私が建てた作戦はこうだ。

①ゴキブリ型の氷人形を149万9千匹作成しクラスメイト達を襲わせる(必要とあらば援軍を出す)。

②それを突破して来た者を氷の騎士団(アイスナイツ)の五体に相手させる。

③それも突破した者(恐らく一人か二人)を私が相手取る。

と三つの過程に分けた簡単な作戦だ。

 

だが問題は、私の想定している以上に人が来た場合作戦が崩壊する事だ。

もしそうなれば私が捕まり計画書を奪われる。

つまり完全敗北してしまう。それだけは許されない。

 

「…」ギリィ!

剣を握る両手に力が籠り正面の道を睨みつける。

 

「我ガ主ヨ…」

「…?」

剣を握った私の肩に氷の騎士の内の一体が手を置いて話し掛けて来た。

 

「モウ少シ肩ノ力ヲ抜イテ下サイ。力ガ入ッテイテハ戦エマセン」

「…」

氷の騎士の言葉に少し心を落ち着かせる。

そうだ。確かにその通りだ。力み過ぎたら己の全力を発揮出来ない。

せっかくクラスメイト達全員が相手になってくれているんだ。「力み過ぎて全力が出せませんでした」では面目が立たない。

ちゃんと力を抜いて未来火といつもやってる対大人数戦を参考にして順序に従って攻めよう。

 

「…作成」

まずは、エネルギーを1消費してゴキブリ型氷人形を1000匹追加投入。これで氷人形の数が150万匹になった。

 

「追加作成…850万」

近くの建物を5棟を解体しゴキブリ型氷人形を大量に作成した。

この手段は、氷の領域(アイスフィールド)を使って周囲を凍らせた上で近くに誰も居ない時にのみ使える強行手段。

凍らせた事で私の支配下に置かれた建造物を別の物に作り変えて作成するのでエネルギーを一切消費しない超お得な手段だ。

まぁ…未来火相手に使ってもがほとんど意味ないけど。

しかし今回は、運良く使える。周りに誰も居ないし無人の建造物が大量にあるしで非常に都合が良い。

 

「第二波…」

右手を頭上にゆっくり掲げると新たに召喚した氷人形達がまだかまだか、と蠢いている。

その様子に小さく息を吐き、右手を振り下ろして命令を下す。

「…蹂躙せよ!」

命令を下すと同時に850万匹のゴキブリ型氷人形が我先にとクラスメイト達に向かって一斉に走り出す。

 

今回と先程の氷人形達に与えた命令は、どちらも『熱を持つ物を攻撃せよ』だ。

私以外に熱を持つ物は何も無い。氷の騎士は文字通り氷で作られているし周囲一帯は、氷で覆われている。

先程の氷人形達の攻撃を波に例えるなら、今回の攻撃は大津波や雪崩等の大災害と例えられるだろう。

もし仮に149万9千匹の氷人形達による攻撃を防ぎ切ったとしても第二波の850万匹の攻撃を防ぐのは…100%不可能だ。

 

オールマイトのような圧倒的パワーやエンデヴァーのような圧倒的火力があるなら話は別だ。

それなら突破する可能性があるがクラスメイト達の訓練の様子を見た限り、あの波状攻撃を迎え撃つ術は無い。

 

「あむ…モグモグ」

少しだけ安心して胸ポケットから牛脂ブロックを取り出し口に含む。

 

「うっぷ…不味い」

やっぱりこの味に慣れない。

マイナスになってしまったエネルギーを回復させる方法。それは、カロリーを摂取する事。

一番手っ取り早いのがカロリー値が100gで941らしいこの牛脂ブロックだ。

だからカロリー値の高い動物性油脂(ラード)を口に含めるとその分エネルギーが回復する。

本当ならカロリーメイトとかを食べてエネルギーを回復させたいが贅沢も言ってられない。

エネルギーを回復させながら氷人形達に新たな指示を出す。

「囲って襲え…厚さは均一に」

新たに指示を出し終えてまたラードを口に含める。

やはり慣れない…。

 

あれから10分くらい経った。

勝利は確定したも同然だ。

もう心配する必要は無い。

 

「…」

そうだ…無いはずだ…。

だが、何故こうも不安感が残るのだろう?

何か重要な事を忘れている気がする…あの総攻撃を一点突破する術を誰か一人だけが持っていた。

(それは確か…)

 

 

BOOM!!

 

 

そこまで考え至ると遠くで大爆発が起こった。

 

「……」

そうか…単純な話だ。

爆豪が緑谷を相手に使った汗腺から分泌されたニトロのような汗を大量に溜め込み一気に放出する事で起こす大爆発。

確かにあれなら一点突破出来る。

爆発した後は、空気が温まり氷人形達もそこに集中する。

即ち…防御が極端に薄くなる。

そこを全員…とまでは言わないが少数精鋭で突破すれば彼らを止める方法は、もう無いはずだ。あれだけの氷人形達を向かわせたから私が一人で待ち構えている。

そう思っているのだろう。残念ながらそうじゃない。

 

私の護衛に氷の騎士が五体が完全装備で待ち構えているし何よりも…氷の領域(アイスフィールド)内は、全て私の支配下にある。

そう簡単にここまで来れるとは思わないで頂こう。

 

「……行け」

『ハッ!』

私の命令を受けた氷の騎士達が行進を始める。

氷の騎士(アイスナイト)一体の戦闘力は、最低でも一般のプロヒーローとほぼ同等だ。

それを五体。簡単に突破される奴らでは無い。

 

しかし相手がトゲトゲ頭(爆豪)紅白頭()赤髪(切島)、耳郎さん、麗日さんの五人だったら危ない。

特に麗日さんは、触れば強制的に無重力状態にするので天敵と呼んでも過言ではない。

トゲトゲ頭(爆豪)は、火力。

紅白頭()は、範囲攻撃。

赤髪(切島)は、硬化による攻撃が単純に効く。

耳郎さんの音による攻撃も氷で作られた氷の騎士相手だと効果抜群だ。

 

氷の騎士達に連絡を取る手段があるがその間、彼らは無防備になる。流石に戦闘の邪魔をする気は無い。

だが、手助け程度ならしても大丈夫だろう。

先程も言ったが氷の領域(アイスフィールド)内は、全て私の支配下にある。

つまりどういう事かって?簡単な事だ。

 

「スゥー…ふっ!」

原初の氷剣(小)(ミニゼロカリバー)を地面に突き刺し両拳を顔と胸の前で構えて、息を吐きながら右の拳を振り上げると凍った地面から巨大な氷の拳が飛び出した。

 

これが私の領域内での戦い方。相手が接近して来ようとするなら近づく前に叩き潰す。

拳を振れば拳が、足を振り下ろせば足が、武器による攻撃をすれば武器を持つ腕が周りの建造物を変化させ攻撃する。

全ての攻撃が必中…とまでは行かないが的中率が上昇する。

更に単純な一撃の大きさと重さも上昇するのでほぼ防御不可能だ。

 

ちなみにこの氷の領域(アイスフィールド)内で私の攻撃を防ぐ手段は、基本的に二つしかない。

一つ目は、攻撃を仕掛ける私を倒す事。

しかし近づけないのであれば意味が無い。

 

二つ目は、攻撃の直前に変化する場所を見極めて先に避ける事。

こっちの方がまだ現実味がある。

 

だが未来火は、強制的に三つ目の手段を作った。

三つ目の手段。

それは…この氷の領域(アイスフィールド)そのものを破壊する事。

普通に考えれば不可能だ。だが未来火は、3人に分身して『炎帝』、『カイザーフェニックス』、『火遁・業火滅却』の同時使用で無理矢理攻略した。

しかもその直後に私の顔面を力一杯殴りに来る余裕まで持っている。本当に意味分からん。

 

「ハァッ!」

ズズウウゥゥン!!

叩き付けるように手の平を突き下ろすと近くの建物が巨大な手に変化して一気に叩き付けられる。

 

「………」

二回も巨大な手による攻撃をした。

大抵の相手はこれで済むはずだ。

しかし相手は、天下の雄英のクラスメイト達だ。

一切の油断が出来ない。

 

「ふぅ…」

両手を頭の上で組んで一気に振り下ろす構えを取る。

振り下ろそうと両腕に力を込めた所でオールマイト先生の声が響き渡った。

 

『ヒーローチーム全員戦闘不能!ヴィランチームWIN!!』

「………は?」

その声に困惑したのも束の間、オールマイト先生に渡された小物の中に混じっていた通信機から声が聞こえて来た。

 

『冷気少女、決着だ。すぐにあの騎士達とゴキブリ型氷人形達を解除しこちらに戻って来たまえ。これ以上何もしないで良い』

「…はい」

返事を返しオールマイト先生の指示通りに全てのゴキブリ型氷人形と氷の騎士を強制的に解除する。

 

「…」

(どう言う事だ?何故…)

疑問に思いながら、まだ崩壊していない氷人形達と視界を共有すると動けなくなっているクラスメイト達15人と氷の騎士達の近くに倒れ伏すクラスメイト4人を見つけた。

 

「そう…終わったのね」

倒れ伏すクラスメイト達を確認して装備を全て解除。

氷の領域(アイスフィールド)も解除しラードを口に入れてモニタールームに向かって歩く。

 

「コホッ!コホッ!」

(ああ…怠い)

エネルギーの大量消費と元々の体調不良で咳き込みながら内心文句を言う。

 

その後、オールマイト先生に戦闘に対する評価と指摘を受けて授業が終了した。

クラスメイト達は、軽い低体温症に陥っていたが特に心配ないとの事だ。

一応全員に謝ったら何故か爆豪と轟が青筋を浮かべながら睨んで来た。

なぜだろう?意味が分からない。

意味が分からないまま帰った。

 

 

 

「ラーメン食べたい…」

帰り道、近くのラーメン屋に立ち寄った。

 

「大将…」

「おお!決まったかい嬢ちゃん!」

「すぅー…豚骨ラーメン大盛り、油マシマシ、太麵、麺固め、野菜マシマシ、替え玉2玉。トッピング、チャーシュー5枚、味玉2玉、メンマ4枚追加。最後にチャーハン大盛りを二皿下さい」

「お、おう…。喜んで!」

注文をし終えるとラーメン屋の四本腕の大将が少し戸惑った様子だったがすぐに注文を受けてくれた。

 

「へいお待ち!ラーメン大盛り油マシマシ、太麵、麺固め、野菜マシマシ。トッピングでチャーシュー5、味玉2、メンマ4追加。替え玉2玉は麺を食べ終わった後。それとチャーハン大盛り!ゆっくり食べな!」

「ありがとうございます…」

注文の品を全て受け取り食事を始める。

 

「…うん、美味しい」

「いっぱい食うんだな…」

普通に食べていたら大将が顔を引き攣らせながら嬉しそうにしていた。

この一食のおかげでエネルギーがマックスまで溜まった。

帰り際に「今度はデカ盛りメニューにチャレンジして行ってよ!」と言われた。失礼な人だ。




ええ…まあ…はい…。
圧勝でしたよ…1000万匹のゴキブリ型氷人形(凄い勢いで増える)が迫って来て対応出来るヒーローなんてオールマイトくらいしか居ないでしょ。
緑谷もデコピンスマッシュや普通のスマッシュを使えば何とかなるけど…他クラスメイトは無理です(断言)。
それに壁や地面から突然巨大な手が襲ってくる攻撃なんて不意打ちにも程がありますよね。

まぁ、未来火相手だと10秒しか足止め出来ませんけどね?
ケッ!クソチートが…。

では、また次回!

USJ編にて零華がヴィラン相手に言って欲しい煽り台詞は?

  • ざぁこ♡(嘲笑)
  • ほら、頑張れ頑張れ(煽り)
  • その少なめの脳味噌で良〜く考えなさい!
  • 優しく蹴散らしてあげましょう…
  • 理解に苦しむわ…なんでそんなに弱いの?
  • はい、駄目ー!
  • 鬼さんこちら、手の鳴る方へ!
  • もしかして…今のが本気?
  • ほらほらぁ、どうしたどうした?
  • ざんねーん!効いてませーん!www
  • まさか…ハンデ足りなかった?
  • カモーン、ポルポルくぅーん
  • あなた、なんのために生きてるの?
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