少し忙しかったので投稿が遅れました。
少し急いだので最後が雑になってますが許して下さい。
今回は、戦闘訓練のA組&オールマイト視点です。
では、どうぞ。ごゆっくり!
A組の面々が全員で零華の相手をすると知った時、各自どのような反応を示したのだろう?
ある者は、この訓練内容を考えたオールマイトに怒りの矛先を向けた。
ある者は、全員の相手をする事になった彼女を哀れんだ。
ある者は、その訓練を防ぐために反論した。
ある者は、驚愕のあまり何も出来なかった。
ある者は、オールマイトにそれだけの期待を寄せられている彼女を警戒した。
ある者は…とにかく全員が何かしらの反応を示した。
そんな彼らに零華が「大丈夫」と言った。
最初は、自分達を心配させない為に無理して安心させようとしていると考えた。
だがそれは違った。彼女が次に言った台詞は「私…超強いから」だった。
始めは誰もが何かの冗談か聞き間違いだと思った。
だが彼女の自信満々の顔とふてぶてしい態度。そして何よりも全員を見定めるような視線と人を馬鹿にしたような笑み(素の笑顔)。
それらが合わさり彼女が本気だと理解出来た。
そして自分達は嘗められている事も理解した。
それならばと全員で相手してやろうと考えた。
それから少しして頭が冷えた。
全員で一斉に攻め込むのはどうかと考え八百万が提案した作戦で奇襲を仕掛ける事になった。
そこまでは良かった…問題はその後に起こった。
作戦も確立し後は、訓練の始まりを待っていると突如として周囲の温度が一気に下がった。
それだけならまだ良かった。
温度の低下に合わせて周囲一帯が完全に凍り付いていた。
『作戦タイム終了!訓練スタート!!』
その直後にオールマイトの訓練開始を知らせる声が響いた。
そして…今に至る。
「なんだ…あれ?」
ドドドドドドドドドッ…
誰かの疑問に呼応するように零華の仕掛けた攻撃がA組に迫る。
初手から全力。
零華の召喚した149万9千匹のゴキブリ型氷人形による進撃は、巨大な波と化しA組に襲い掛かった。
「ひっ!」
「ゴ、ゴキブリ!?」
「とんでもないな!」
「予想以上の数だ!」
「倒しきれんのか?これ」
「無理だろ!?」
「おっしゃああ!やるぞ!!!」
弱音を吐く者も居れば気合を入れる者も居る。
「クソが!」
「やるしかないみたいだな!!」
「気合入れろ!」
「全員!散会せずに円陣を組め!ここで迎え撃つぞ!」
「なるほど…彼女がギャラルホルンの担い手だったか」
「チッ!右だけで勝てるか?」
「なめんじゃねぇぞ!!」
全員が覚悟を決めて、飯田が指示を出す。
直後、両陣営が衝突した。
「「うおおおおおおお!!」」
「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」」
切島が自信の拳を硬化させ砂藤がシュガードーピングを行い二人で巨大な波に対してラッシュを始めた。
「オラー!これでも食らえ!!」
峰田が一心不乱にモギモギを千切って投げまくる。
「ダークシャドウ!」
『アイヨ!』
その横で常闇が氷人形達の波で影になった影響でパワーアップしたダークシャドウで攻撃を仕掛けている。
「キラッ☆」
「ええーい!」
別の場所では青山がネビルレーザーを発射し、芦戸が両手から酸を出して飛ばす。
「ハァッ!」
「せいっ!」
飯田が氷人形の大群に加速による蹴りを放ち、尾白が尻尾に打撃を放っている。
「はああ…100万ボルトォォオオ!!」
「何やってんだよバカ!って、効いてる!?」
上鳴が氷人形の集団に突っ込み一気に放電しバカになった。
その時発生した電熱で数千体の氷人形が溶かされた。
一方の耳郎もコスチュームの機能で心音を増大させ氷人形を大量に破壊している。
「おりゃ!クソ!全然減らねぇ!」
「文句言う暇があるなら少しでも倒せ!」
瀬呂がテープを飛ばし数体を拘束し衝突させて、その隣で障子が複製腕で数体を握り潰し殴るを繰り返している。
「クソが!倒しても倒しても全然減らねぇぞ!!いつになったら全部死ぬんだ!?」
「クッ!このままだと…左も使わなければならないのか!?」
爆豪も連続で爆発を起こし数百体単位で倒している。轟も巨大な氷塊を作り出し氷人形の足止めや破壊を行うが氷塊の隙間や周りの建物から侵攻を続けた。
「……!」
「えいっ!えいっ!ああ、もう!全然減らないし寒くなって来たよ!」
「ケロォ…」
「おりゃあ!蛙吹ちゃん大丈夫!?」
口田と葉隠が取りこぼしの氷人形を踏み潰すが気温が低下したままなので動きが鈍くなっている。
蛙吹もその空間内で急激な気温低下により動けなくなっており麗日が瓦礫を投げつけ破壊しながら蛙吹の下に近づいた。
「皆さん!火炎放射器を作りました!これでどうにか…!」
八百万は、火炎放射器を作り出し数千単位で氷人形を溶かしていく。
各々が自分に出来る戦い方で応戦しているため大乱闘となっている。それでも善戦していた。
善戦出来ていた理由として「質より量」の精神で大量生産された氷人形の耐久力は、せいぜい本物と同じかそれ以下。
その程度の耐久力しか持たない氷人形の総攻撃は、A組相手だとただの足止めにしかならなかった。
150万体近くも居る氷人形による数の暴力もA組の前では無意味だった。
…そう思われた。
氷で作られたゴキブリ型の人形は、戦闘相手の体温を奪い身体機能を低下させていた。
しかし無限と思われる敵の数も本当に無限と言う訳ではない。
破壊した氷人形の数が120万を超えた辺りで僅かに希望が見える。
「よし!あと少しだ!」
飯田が残りの数を確認して声を上げた。
その僅かな希望すらも打ち砕くように再び地面が揺れ始める。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
先程とは比べ物にならない振動が起きる。
「なんだ!?」
「今度は何なんだ!?」
その振動に数人が戸惑いの反応を見せ周囲を見渡す。
「は、ははっ…」
「なんだよ…あれ?」
そして見つけた。
否、見つけてしまった。
先程の氷人形による攻撃がお遊びに感じる程の数。
圧倒的物量。先程とは比べ物にならない数の暴力
先程の氷人形による攻撃を波と例えるなら今回の攻撃は、大津波と例えるべきだろう。
それほどまでに桁違いの物だった。
一度目は、周囲の建物や障害物を可能限り避けながら迫った攻撃。
それが二度目になると周囲の建物や街頭、駐車されている車など全てを巻き込んで迫って来る。
もはや気合や根性で如何にかなるレベルを遥かに超えていた。
周囲の建物を崩壊させ増殖しながら迫るゴキブリ型氷人形の数は、零華が設定した850万匹を優に超えて既に3000万に到達する勢いだった。
その光景を表すのであれば…夜の帖が下りるような光景だった。
「ッシャオラアアアアアアアア!!!」
誰かが気合の雄叫びを上げると同時に3000万を越した氷人形達が全方位からA組を襲った。
◆
零華とA組の戦闘訓練をモニタールームで見ていたオールマイトは、顎に手を当てながら困ったように唸っていた。
「う~ん、まさかこれほどとは…予想以上としか言えないね」
オールマイトの予想では複数の騎士を召喚して足止めを行っているうちに零華が逃げると思っていた。
街一つ分の演習場をフィールドとして使えるのでそれが定石だ。
だが実際はどうだ。演習場全てを凍らせた上で何処にも逃げず、その場に留まり100万を超すゴキブリ型氷人形を召喚して一方的に攻めている。
あの圧倒的なまでの数の暴力は、自分でもかなり苦戦するだろう。
周囲の気温を低下させ身体機能と体温も低下させながら圧倒的物量で攻め込む。
プロヒーローでも手を拱くだろう。
もし仮に彼女が
100や200では済まない。恐らくその気になれば1000や2000…果ては街一つを滅ぼす事も出来るかもしれない。
「いや…それは無いな」
そこまで考え至って首を振る。
今も更に大量の氷人形を召喚してるが一向に悪意が見れない。
ヴィランに成る可能性を持つ者は、心の何処かに悪意を隠し持っておりそれは自分より弱い者と戦う時にそれが見え隠れする。
だが彼女にそれが無い。
彼女の目からは、A組に対する警戒、恐怖、焦り、期待感そして敬意が感じ取られる。
それを見て少し安堵すると同時にA組の行動に目が行く。
画面の中では痺れを切らした爆豪が緑谷との戦いで見せた超高威力の爆発でA組を包囲していた氷人形の巨壁に風穴を開けた。
そして氷人形達は、与えられた命令に従い強制的に温められた空気にお互いを潰し合いながら突撃した。
その間を潜り抜けるように爆豪、轟、飯田、切島が抜け出る。
その直後、五体の氷の騎士と接敵した。
「ふぅむ…火力、殲滅力、スピード、耐久&パワーを選んで突破したか。確かにさっきの氷人形達を見れば誰でも破壊を重視して考えるだろう。しかし…それは悪手だね。
A組の行動を褒めながらもしっかりと反省点を探り当ててる所を見るとオールマイトもしっかり先生してるというのが分かる。
最後に零華が手加減するかの心配をしながら通信機に手を掛けた。
◆
爆豪達が氷人形の大波を突破して待ち受けていた者は、五体の
それぞれが最低でも一般のプロヒーローと同等程度の実力を誇り、人間らしい感情を一切持たず敵を屠り
しかも
軽く言って絶望である。
普通のプロヒーローでも大苦戦する氷の騎士を相手に爆豪達は接戦を繰り広げていた。
氷の騎士の攻撃を間一髪で躱し爆発による攻撃を仕掛ける爆豪。
その攻撃をギリギリで躱し兜を少し破損させながら剣による攻撃を行う氷の騎士。
お互いが並のプロヒーローを上回り実力が同等だからこそ起きる互角の勝負。
まさに世紀の名勝負と呼んでも差し支えない戦闘と化していた。
轟の相手をしている氷の騎士は、一体。
両者が睨み合っていたが氷の騎士の一体がいきなり駆け出した事で静かな均衡が崩れた。
駆け出した氷の騎士がどこからともなくハルバードを取り出し振りかぶる。
「くっ!」
既に個性の使い過ぎで体温が著しく低下している。
その状態で更に氷の個性を行使した事で体温が低下し身体能力が低下してしまい戦闘力も落ちていた。
それでも大規模の氷塊を作り出す事で何とか互角の勝負を繰り広げている所は流石と言うべきだろう。
飯田と切島の相手は三体の氷の騎士。
背中合わせの二人を相手にそれぞれが大剣、双剣、大盾を構えてじりじりと滲みよっていたが切島が大剣を持つ騎士に突っ込んだ。
「オラァ!」
切島が本気で硬化させた拳が大剣を持つ氷の騎士にめり込み氷の体を破壊した。振り向きざまに大盾を持つ騎士に蹴りを放つが防がれる。
「ハァッ!」
切島の攻撃を受け止めた騎士の隙を突き飯田が頭部に加速させた蹴りを食らわせ頭を砕く。
その二人が攻撃後に隙を晒した直後、双剣使いの騎士が攻撃を仕掛けるが硬化した切島の腕で砕かれた。
『!?』
自分の得物が簡単に破壊された事に騎士が驚いていると切島のパンチと飯田の蹴りが胸部に炸裂した。
周囲に鎧の破片を飛び散らせながら吹き飛ばされる氷の騎士。
攻撃をした二人の背後から再生した氷の騎士が再び襲う。
そして吹き飛ばされた氷の騎士も胸部を再生させて再び攻撃を仕掛けた。
四人が五体の氷の騎士を相手に互角の勝負を繰り広げていると突如として凍り付いた地面が盛り上がりそこから巨大な拳が飛び出して来た。
知覚の範囲外から突如行われたその攻撃で飯田と切島が吹っ飛ばされた。
「なっ!?」
「クソッ!」
二人がいきなり飛び出した拳に攻撃されたのを見た爆豪と轟は、周囲を警戒しようとするが周りの騎士の相手もしないといけないのでビルが巨大な手に変化し迫って来るのに気づくのが遅れ…そのまま叩き潰された。
「クソ…が!」
「まだだ…!」
爆豪と轟が何とか立ち上がろうと体に力を込める。
『ヒーローチーム全員戦闘不能!ヴィランチームWIN!!』
しかし残酷にも決着を知らせる声が演習場全体に響き渡った。
二人は、そこで意識を失った。
◆
保健室に運び込まれたA組の面々は、全員軽い低体温症と診断された。
診断も終わり帰って良いと言われた面々が保健室を出て氷の騎士と戦った四人(+緑谷気絶中)だけが残っていた。
「クソッ…!」
「負けたか…」
「数の利なんて全く意味を成さない程に完全敗北だった…」
「……」
四人共悲痛な面持ちをしていると保健室のドアが開いた。
ガララ
「…」
保健室のドアを開けて入って来たのは零華だった。
「なっ!?」
「氷女!」
「零華くん!」
「どうした?」
彼女の姿を見た四人は、それぞれの反応を見せる。
「……」
その四人を見てから零華が静かに口を開く。
「…ごめん」
零華の口から発せられたのは、謝罪の言葉だった。
当然四人には、何故謝っているのかが分からない。
戦闘訓練の際、零華が個性を使い一方的な戦闘にした事を謝罪しているかと思った。
だが彼女の目や声音からは、申し訳ないという気持ちが全く感じ取れない。
あくまで言わされていると感じる。
誠意が無いのに謝っている。だからこそ堪らなく不気味なのだ。
その不気味な雰囲気を醸しながら零華が再び口を開く。
「やり過ぎた…手加減出来なかった…私が大人気無かった……」
その口から発せられる言葉の数々が四人の心に突き刺さる。
「みんな…もっと強いと思ってた…結構期待してた…だから本気でやったのに…ホントにごめん」
それだけ言って頭を下げる零華。
本人としては、素直な気持ちで謝罪しているつもりだ。
しかし謝られている当の本人達は、馬鹿にされ煽られているようにしか感じない。
零華が四人の顔も見ずにそのまま保健室を出ると青筋を浮かべた爆豪と轟が怒りに顔を歪ませた。
他人からするとおこう見えるんだなって、思いました。
あと、零華さん本人は煽ってる気は一切ありません。
ただ本心を言ってるだけです。
次話は委員長決め。
次回でアンケートを締め切ります。
では、また次回!
USJ編にて零華がヴィラン相手に言って欲しい煽り台詞は?
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ざぁこ♡(嘲笑)
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ほら、頑張れ頑張れ(煽り)
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その少なめの脳味噌で良〜く考えなさい!
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優しく蹴散らしてあげましょう…
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理解に苦しむわ…なんでそんなに弱いの?
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はい、駄目ー!
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鬼さんこちら、手の鳴る方へ!
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もしかして…今のが本気?
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ほらほらぁ、どうしたどうした?
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ざんねーん!効いてませーん!www
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まさか…ハンデ足りなかった?
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カモーン、ポルポルくぅーん
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あなた、なんのために生きてるの?