氷獄系無口女子のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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取り敢えず第二話です。


第二話

日本のとある女子中学校の3年の教室にて

 

担任の女教師が手に持った紙を配りながら説明を始める。

「え~、貴女達もそろそろ進路を決める時期です。この進路希望用紙に第一志望から第三志望を書いて来週の月曜までに提出して下さい…では解散です。気を付けてお帰りください」

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

説明を終わらせ一礼すると女子生徒達も立ち上がり一礼してから、それぞれの荷物を纏めて教室から出て行った。

 

「……」

その中で一人だけ進路の紙を書いている青髪の女子生徒が居た。

 

「…零華さん。貴女はお帰りにならないので?」

それを見た教師が質問すると零華と呼ばれた生徒は、ペンを置き教師に紙を渡す。

 

「これは?」

「…書き終えました」

「そうですか…第一志望は雄英高校それ以外は、無し。まあ、いいでしょう気を付けてお帰りください」

その紙を受け取った教師は、溜め息を吐きながら進路希望の紙を懐に仕舞った。

 

「先生…」

「どうしました?」

教室を出て行く前に一度、振り返ってから口を開く。

 

「ご結婚おめでとうございます」

「あら、ありがとう」

祝福の言葉を受け取った教師は微笑みながら礼を返した。

 

「では、ごきげんよう…」

「はい、ごきげんよう」

今度こそ教室を出て行った女子生徒は、真っ直ぐ購買に行きチョコパン3つとクリームパン3つ、そしてプレミアムメロンパンを2つ買ってから帰路に着いた。

 

 

 

俺…僕?いや、ここでは私だ。

私は、この『ヒロアカ世界』に転生?いや、どっちかというとTS転生した。

 

精神は男なのに身体は女の物だ。

そりゃあ、最初の頃は喜んだがよくよく考えてみれば幼女体型の自分の体に興奮すると言うか欲情する訳が無い。する奴なんて、それこそトップクラスの変態くらいだろう。

それならばと男の理想郷である女湯に入ったが…想像以上に想像以下だった。

過度な期待をし過ぎたせいか思ったよりも大した事なかった。

あの時の気持ちは今になっても忘れない。

チョコアイスだと思って食べたら実はコーヒーアイスだった時くらいのショックだった。分かりにくいって?伝われば良いんだよ伝われば。

 

それでまあ、この『ヒロアカ世界』に転生して一番驚いた事は、自分の実家と幼馴染みの事だ。

自分の個性の前にその二つに驚いた。

まず自分の実家だが代々ヒーローをやってる。

今代の当主である父が一応プロヒーローをやってる…らしい。

 

らしいと言ったのは父があまり仕事の事を話さない上に稀に起きる夫婦喧嘩で母に完膚無きなまでに叩きのめされているからだ。

いくら母がプロヒーロー時代に『白い死神』と呼ばれていたからと言って、ここまでコテンパンにされると何か哀れになってくる。

一度だけ床に倒れ伏した父の頭を「よ〜しよし、よくがんばったね~」と言いながら撫でてたら急に泣き出した時の父の姿が頭に焼き付いて離れない。

その数分後、母に寝室に連れて行かれ3時間ほど籠りっきりだった。

 

3時間ほど経って寝室から出て来た母の肌は、艶々してたし父に至ってはゲッソリして居たから、きっと色々と絞られたのだろう。

その一年後くらいに弟が生まれたし、きっとそういう事なんだろう。

 

この話は、一旦置いておこう。

次は、私の幼馴染みについてだ。

 

私の幼馴染みは、一言で言えば…『過保護な化け物』多分これがピッタリだろう。

過保護()ではなく過保護()だ。

 

私の実家と幼馴染みの実家は、とても仲が悪かった。

そりゃあ、代々『氷系の個性』を輩出する『冷気家』と代々『炎系の個性』を輩出する『皇家』の間に溝が出来るのは当然の事であった。

当然だったが私と幼馴染みの仲の良さを見てると争ってる事がバカらしくなり両家の当主が『八百万家』の人間を仲介人として話し合い無事仲直りした。

 

両家が仲直りした後に気づいたが皇家の当主である私の幼馴染みの父親は、頭に超が付く程の親バカだったりする。

娘の遊び場として山一つを丸々買い取り更地にしてから城を作り出す。

娘が本を読みながら「本物の熊さんに会ってみたい!」と言った次の日に地球上に現存する全ての種類の熊を調達する。

一番ひどいのが娘が「貧しい人達が可哀そう…」と呟いた次の週に貧しい人々を支援するための機関を設立する。

とか色々やってた。

 

父もそれに対抗するようにプラモデルや本(漫画)に小説とか色々渡してきたが正直いらない。

一時期アクション映画にハマって「戦闘シーンカッコいいなぁ…」なんて呟いたら次の日に何処から調達して来たか分からない数百種類もの武器を渡してきた。

武器のコピーだけ取ってコピーを取り込んだ後は、そのまま父に突き返した。

 

 

それでまあ、幼馴染みの事に話を戻すが正直言ってアイツは、おかしい。

何がおかしいって?

あいつの才能だよ。

 

相手の動きを見るだけで弱点から倒し方までを瞬時に見抜く圧倒的な洞察力。

相手に合わせて戦闘スタイルを変える圧倒的な適応力。

相手の数や動き等から次の行動を予測し最善の手を導き出す圧倒的判断力。

そして地の利なんて全く役に立たない脅威の殲滅力を持ちながら、相手一人一人に狙いを定め的確に攻撃を当てる精密な炎を操る個性を所有する。

彼女の個性『煉獄の女王』が原因で発生した炎または、元からあった炎を自由自在に操り自分の支配下に置いた上で様々な使い方を思いつく発想力とそれを可能にしてしまう応用力。

しかも不死鳥(フェニックス)が炎っぽいという理由だけで不死身の肉体を手に入れてしまう思い込みの力。

まあ、簡単に言ってみれば『炎系統の個性の圧倒的上位互換の個性を余裕で扱える化け物』って事だ。

 

正直あいつに勝てる要素なんて片手で数えられる程度しかない。

勝てる要素と言ったら前世の記憶にあるアニメ知識による氷の使い方や氷系の技。すなわち発想力(笑)。

次に手数と数の多さだろうか?

父が何処からか調達してきた武器のコピーのおかげで何時でも何処でも体内から武器(氷製)を取り出せる。殺傷力は…試した事がないので分からないが多分大丈夫だろう…心配だから今度試してみよう。

あと数の多さだが前世で『影の軍団(?)』という者達を召喚しまくれる滅茶苦茶レベルアップする主人公の能力を氷で再現出来ないか試してみたら案外行けた。

その結果、私の体内?と言うかなんと言うかに数千体を超える『氷の戦士達』住み着く魔境が出来上がった。

人型以外にも魔物とかドラゴンとか某古龍達にそっくりな氷製のモンスター達も住み着いている。

 

 

他に勝てる要素と言ったら…胸のサイズしかないが悲しくなるのでやめておこう。

ここまで話したがなぜ私にだけ過保護なのか良く分からない。

一度それとなく聞いてみたが「だってレイレイが可愛いから!」としか言ってなかった。やっぱり意味が分からない。

あと毎朝焼きたてパンを渡してくるのはやめて欲しい。美味しくて食べ過ぎてしまう。別に太らないから良い?気持ちの問題なんだよ。

 

「あっ…」

今更、思い出したが母に買い物を頼まれていた。

少し遠いがいつもの商店街に向かおう。

確か今日は、肉屋の佐藤さんのお店で30%OFFセールをやって居たはずだ。

ついでにコロッケでも買って帰ろう。

 

そう決めて商店街へと歩みを進める。

 

 


 

BOOONM!!

 

商店街で大きな爆発が起こり爆発の影響で火災が起きる。

 

「おい!誰か消せ!」

「こっちやっておくから誰かあのヴィランからあの少年を剥がせ!」

「流動体みたいな掴めねえ奴は俺の天敵だ!誰か居ねえのか!?」

「流動体だけならいけるが爆破は無理だ!他の者に譲る!」

「私は二車線以上じゃなきゃ無理~~!」

「ベトベトで掴めねえし良い個性の人質(こども)が抵抗してもがいている!おかげで地雷原だ!三重で手ェ出し辛ぇ状況だ!」

爆発によって起きた火が広がらないようにするため一人のヒーローが消火活動に精を出し他のヒーローは、救助活動を行い流動体のヴィランに捕まった『爆破』の個性を持つ少年が個性を使って抵抗するため迂闊に近づけず時間がだけが過ぎていた。

 

「うおお!!」

BOOM!!

 

「ダメだ!これ解決出来んのは今この場にいねえぞ!誰か有利な個性持ちが来るのを待つしかねえ!!」

「それまで被害を抑えよう何!すぐに誰か来るさ!」

「あの子には悪いがもう少し耐えてもらおう!」

人質の子供がヘドロヴィランに取り込まれまいと抵抗し個性を使うたび周りへの被害が拡大し周りのヒーローが攻めあぐねいていた。

全員がそのヴィランに集中していた為、それに近づく影に誰も気づかなかった。

 

「ねぇ…」

そのヘドロヴィランの後ろに立っていた一人の青髪の少女がプレミアムメロンパンを食べながら声を掛けヴィランその声に反応し振り向く。

「あぁ?」

邪魔

「ッ!」ゾクッ!

少女のワントーン低い殺気混じりの声にヘドロヴィランは、自分の死を幻視した。

 

「う、うぐぁぁぁあああああ!!」

「…」モグモグ

「グッ!?」

すぐさま攻撃を仕掛けようとしたがメロンパンを食べて無防備な彼女の後ろにトップヒーローにも引けを取らず中には彼ら(トップヒーロー)を上回る圧倒的強者達の幻を見て動きが止まった。

 

 

「なっ!?」

「バカヤロー!止まれ止まれ!!」

ヴィランが止まっている隙を突きもじゃもじゃ頭の緑髪の少年の飛び出しヘドロヴィランにカバンを投げ付けた。

 

「かっちゃん!!」

「何で!てめェが!」

「足が勝手に!何でって…わかんないけど!!」

飛び出した少年はヘドロを掻きながら叫ぶ。

 

「君が助けを求める顔をしてたから!!」

「やめっ…ろ…」

「もう少しなんだから邪魔するなぁ!!」

ヘドロヴィランが緑髪の少年に腕を振ろうとした瞬間、二人の人物が同時に動く。

 

「ふっ!」

一人は、青髪の少女。

ヘドロヴィランの頭部に冷気を纏った回し蹴りを直撃させ一瞬とは言え意識を飛ばした

 

「まったく情けない!君を諭しておいて己が実践しないなんて!!」

もう一人は、NO.1ヒーロー オールマイト。

「ヒーローは、いつだって!命懸け!!」

 

「DETROIT SMASH!!」

 

力を込めて振り下ろした拳の風圧でヘドロヴィランを吹き飛ばす。

ついでに青髪の少女も少しだけ吹き飛ぶ。

 

「…」スタッ!

まるで何もなかったかのように着地した少女は、傘を差してさっさとその場から退散した。

 

 

 

 

「コロッケとメンチカツ下さい…」

「あいよ!」

そしてちゃんと買い物を済ませてから帰宅した。




こんな感じでした。
次回は…入試かな?
えっ?個性名?次回発表します!(考え中)

主人公のイメージ画像です。

【挿絵表示】

USJ編にて零華がヴィラン相手に言って欲しい煽り台詞は?

  • ざぁこ♡(嘲笑)
  • ほら、頑張れ頑張れ(煽り)
  • その少なめの脳味噌で良〜く考えなさい!
  • 優しく蹴散らしてあげましょう…
  • 理解に苦しむわ…なんでそんなに弱いの?
  • はい、駄目ー!
  • 鬼さんこちら、手の鳴る方へ!
  • もしかして…今のが本気?
  • ほらほらぁ、どうしたどうした?
  • ざんねーん!効いてませーん!www
  • まさか…ハンデ足りなかった?
  • カモーン、ポルポルくぅーん
  • あなた、なんのために生きてるの?
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