氷獄系無口女子のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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今回はオリ主の幼馴染み側の実技試験の様子です。
幼馴染みちゃんは炎系統の個性持ちでオリ主より強いです。

やっぱり氷系の技より炎系の技が有名で探しやすいですね。ちょっと検索入れたらすぐに出て来ました。
氷系は…ちょっと苦労しました。

では、どうぞ。ごゆっくり!

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第四話

雄英高校の入学試験が終わった後、雄英教師陣は合否の選別をしていた。

 

「いやーそれにしても今年は豊作でしたね!」

「まさか、0ポイントが一日に三体(・・)も倒されるとは」

「緑髪の少年があの0ポイントを殴り飛ばした時、俺ァ興奮しすぎて『YEAHH!』って叫んじまったぜ!!」

「来年の予算会議は荒れるでしょうね…」

「0ポイントに挑んだりしたヤツは今まで何人か居たが、殴り飛ばすヤツなんて今まで居ませんでしたからね」

「この3位の爆豪って子も0ポイントを倒しはしなかったけど、疲労が溜まって仮想敵が少なくなる終盤までペースを落とさず個性を派手に使って仮想敵達を誘き寄せて確実にポイントを集めた。しかも終盤になるにつれ爆破の威力も上がっていたな」

全員が和気藹々と話していると雄英高校の教師である根津が口を開いた。

 

「うん、彼らも凄いけどこの入試次席の娘も中々だったね」

その一言で教師陣の会話が止まった。

 

「校長…彼女が誰の娘さんか分かって一般入試を受けさせたんですか?」

「知ってたよ。知った上で推薦入学を勧めたよ。けどね…いい笑顔で断られたんだ」

教師の一人が質問をすると根津は死んだ目をしながら答えた。

 

「それは、まあ…お疲れ様です。ちなみに主席の娘は?」

「主席の娘も同じ結果だったよ。ハハッ!」

「校長!それ以上は色々と問題になるのでやめて下さい!」

教師の一人が校長を止めているのを見ながら今年から雄英で教師を勤める新任教師にしてNo.1ヒーローのオールマイトは入試主席の赤髪の少女の鬼神の如き無双っぷりを思い出しながら冷や汗を掻いた。

「本当に…凄かったですね…」

 

 

入学試験の様子

 

未来火サイド.

 

零華の幼馴染みである赤髪の少女、未来火(あすか)は…珍しく普通に待機していた。

 

「ふ~ん♪ふふん♬」

鼻歌を歌いながら会場の入り口で待機しているほかの受験生を最後列で見渡しながら個性の使用準備を始める。

 

(雄英はヒーロー科を持つ高校の中で日本トップだし、おじさま(零華の父)に聞いたように『戦場(現場)にスタート合図なんて物はない。実践は唐突だ』って言ってたし…ちょっとだけ(・・・・・・)本気を出そうかしら?レイレイに怒られない程度に…)

数年前、全力全開の『原初の氷剣(プロト・ゼロカリバー)』を相殺するため余波だけで山三つを消し飛ばした大技を使った後の零華の事を思い出して恐怖で少し震える。

 

「でもなぁ…久しぶりに色々と使ってみたいなぁ…でも、世界終焉(ラグナロク)とか使ったら流石にレイレイに殺されちゃうかな?いくら、不死身とは言え死ぬのは痛いし…うん、比較的普通の技を使おう!」

『スタート!』

使う技を決めて前を向くと突如スタート合図を知らせるプレゼントマイクの声が響き渡った。

 

 

不死鳥(フェニックス)!」

未来火は反射的に数少ない飛行技をの一つを使って目の前の集団を文字通り飛び越し会場に入る。

『標的捕捉!』『タダチニ破壊スル!』

直後、5体の仮想敵達が現れ一気に消し飛ばすため別に必要ないが某忍者漫画のように両手で印を結び息を吸って一気に吐く。

 

スゥー…ッ!

「火遁・業火滅却!」

口から噴いた炎が一気に広がり目の前に居た仮想敵達を周囲の建物ごと跡形も無く焼き尽くした。

 

「う~ん…微妙かな?」

炎の熱で溶けたアスファルトを見ながら呟き、遠くの方に見える仮想敵に向かって太陽の弓を構え炎の矢を放つ。

太陽神の弓(アポロン)!」

太陽神の弓から放たれた炎の矢は仮想敵の頭部に直撃し跡形もなく燃やし尽くす。

 

「ふむ…めんどくさいから一気に済ませようかな?」

そう呟きながら炎の矢に『天照』の黒炎を付与(エンチャント)し、弓を天に向かって構え、炎の矢を一気に解き放つ。

 

黒炎の雨!!

 

天に向かって飛んで行った黒炎を纏った矢は、ある一定の高さまで登ると無数の黒い炎の矢に分裂し流星群のように降り注ぎ追尾ミサイルのように仮想敵達を狙って進行方向を変えて異常な精度で仮想敵の頭部に直撃する。

 

「人に直撃したら即死の大技…別に大技って程でもないか?極普通の一般的な技で威力は申し分なし。レイレイが本気で回避に徹する技を仮想敵達が初見で避けられるはずがない。躱したとしても追尾弾だから当たるまで追い続ける。そして一度当たったら対象を燃やし尽くすまで消えない…我ながら恐ろしい技ね」

一人で呟きながら近くまで迫って来た仮想敵に手の平を向けて技を放つ。

 

無慈悲な太陽(クルーエル・サン)…我に挑む気か?鉄くずの分際で…身の程を弁えろ!!」

「…っ!?」

技を撃ち終わった直後に口調が傲慢で威圧的になってた事に気づき慌てて両手で口を塞ぐ。

 

(はぁ…まただ。炎の技を使いすぎると口調が威圧的になる…何とか出来ないかな?)

自分の個性のデメリットの事を考えながら壁の向こうからやって来た仮想敵に攻撃を仕掛ける。

 

獄炎(ヘル・フレイム)…」

指から小さい宝石のような煌めきを持った黒い炎が近くの仮想敵に向かってゆっくり飛び出す。

炎が対象の仮想敵に当たると、その直後巨大化。対象を周囲の仮想敵達と建物の一部を燃やし尽くした。

この時の炎の温度は、エンデヴァーのプロミネンスバーンを上回っていたが本人はそれを知らないし興味ない。

 

「どうしよう…個性を自由に使って戦うのって久しぶりだからめっちゃ楽しい!」

ここ3年くらい個性を使う機会が無かったので長年溜まっていたストレスが一気に発散出来た。

そのせいで、本来使っていけない技を幾つも使ってしまった。

今の未来火の状態を表すならば「反省はしている!だけど、後悔はしていない!」と言う言葉がピッタリだろう。

 

 

~数分後~

 

 

「フンッ!」

試験も終盤に差し掛かり走り回って見つけた仮想敵を超自然発火能力で内部から焼き尽くしながら右手にバスケットボール大の炎の球を作る。

 

火球(ファイアーボール)!」

近くに居た仮想敵に炎の球を直撃させ上半身だけを吹き飛ばす。

 

「ふぅ、そろそろ終わりかな?これ以上何か来たら流石の私でも怒るよ?」

未来火は近くの仮想敵の頭部を真っ赤に燃える高熱の手で握り潰しながら呟く。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

直後試験会場全体を揺らすような振動が起こり

 

ズズウウゥゥン…

 

ビルをなぎ倒しながら0ポイント仮想敵が現れた。

0ポイントの出現に試験会場の受験生達は逃げ惑うがその中で皇は、0ポイントを見上げながら

「うわー、デッカイな~」

などと呑気に呟いていた。

 

ここで一つの疑問が生じる。

なぜ彼女(皇 未来火)は、受験生達にとって圧倒的恐怖の0ポイントを相手に逃げない事はおろか呑気に感想などを述べていられるのか?

 

その答えは至極単純。

彼女が0ポイントは疎か(おろか)、0ポイントを一刀の元に切り伏せた零華の『原初の氷剣(プロト・ゼロカリバー)』を上回る『全力全開(フルパワー)原初の氷剣(プロト・ゼロカリバー)』ですら純粋な火力のみで真正面から打ち破るため、近距離で戦う事を嫌い可能な限り氷の兵士を大量召喚し遠距離から指示を出すだけの『総司令官(ザ・コマンダー)』の数ある戦闘方法の一つ『一人軍隊(ワンマンアーミー)』に頼るしかないほどの化け物っぷり。

要するに彼女は、絶対的強者なのだ。

 

考えてみて欲しい。

御伽噺などで絶対的強者として描かれるドラゴン。

口から炎を吐き大抵の武器が通用しない強靭な鱗と全てを斬り裂く鋭利な爪、全てを見通すかのような瞳を持った空想上の生物。

一国を滅ぼせるだけの強大な力を持ち、まともに相手するには複数の国家が協力し討伐隊を組むか英雄級の力を持つ個をぶつけるしかない。

ドラゴンを倒した者は間違いなく英雄と呼ばれる。それだけの難行なのだから。

だが時には長い時間を生きて得た知識を人間に与え発展させたり王として国を治める事もある知的な一面を併せ持ち、まさに最強の生物と呼ぶに相応しい。

 

果たして、世界最強生物と称されるドラゴンを相手に蟻が一匹だけで勝利出来るのか?

答えは否だ。

 

絶対不可能。あまりにも差が開き過ぎている。そもそも生物として絶対に越えられない壁が存在している。

つまりはそう言う事だ。

ドラゴン()は、(0ポイント)を恐れる理由が存在しない。

片や世界を滅ぼしかねない大技を複数所有し、それをほぼタイムラグ無しで放てる『煉獄の女王』。

もう一方は、精々町を複数破壊する事が限界の機械人形。

実力の差は歴然だった。

 

だが彼我の実力差を理解出来ないのが機械の良い所で同時に悪い所でもある。

 

皇を認識した0ポイントは、その巨腕を振り上げ…

 

ボッ!

 

一瞬だけ炎が上がり、そのまま腕を斬り落とされた。

 

『!!!!?』

一瞬の出来事に受験生は疎かモニター越しで試験の様子を観察していた雄英の教師陣ですら何が起こったのかを理解出来なかった。

だが攻撃を仕掛けられたはずの皇を見るとすぐに何が起きたか理解出来た。

彼女の右手には、『炎の剣(レーヴァテイン)』が握られていた。

 

何が起こったのかを端的に言うと…炎の剣(レーヴァテイン)を作り出して振って0ポイントの腕を斬り落とした。ただそれだけの事である。

簡単に聞こえるが鉄を一瞬で斬り裂くほどの高熱を剣の形にし、ましてやそれをプロヒーローですら認識できない速度で振り抜くなど並大抵も実力で出来る事ではない。

 

だがここで終わりではない。

腕を斬り落とされた0ポイントは、システムの関係上彼女を排除すべき脅威とみなし残された腕を持ち上げ握り拳を作り思いっきり振り下ろそうしたが…

 

ジュオッ!

 

突如現れた炎に残された腕も灰すら残さず焼き尽くされた。

 

『……!!』

その様子をただ驚きの余り言葉を失った受験生達が眺めていると…彼女は、ある言葉(・・・・)を口にした。

 

スゥー…

まずは、限界まで息を吸い…そして思いっきり叫ぶ。

 

「もっと熱くなれよ!!!!」

 

彼女がそう叫んだ瞬間、炎のように赤かった髪が本物の炎のように燃え始め肌の色がどんどん赤みを帯びて行き…ついに肌の色がカンカンに熱せられた鉄のように真っ赤な肌に炎の如く揺らめく真っ赤な髪と見る物全てを焼き尽くすかのような赤い瞳。

そして今まで着ていたジャージは何処へやら、ジャージの代わりに背中を露出させた赤と黒をメインに所々真紅の宝石が散りばめられたドレスを着た美しい女性が立っていた。

彼女のこの姿こそが異形型個性『煉獄の女王』の真の姿である。

 

真の姿に戻った皇は、指先に小さな、それこそ微風でも吹けば消えるような極小の炎を0ポイント仮想敵に向かって飛ばし…着火。

 

「…浄化の炎(ウリエル)

 

そう言いながら背を向けると炎が一瞬にして0ポイントの巨体を包み込むほどの火柱が立ち上り、炎が収まった頃には0ポイントの姿は何処にもなかった。

 

「ふぅ…」

『終ーーー了ーーー!!!」

皇が溜め息を吐くと同時にプレゼントマイクの試験終了を知らせる声が響き渡り入学試験が終了した。

 

「……癒しの炎」

最後に(ダメージ)のみを燃やす炎で他の受験生達の傷を癒しながら皇は会場を出て行った。

 

 

 

 

 

「レイレイが可愛くなってる!抱かせてー!!」

「…っ!?」

そして偶然デメリット発動中の幼馴染みを見つけると一目散に駆け出し逃げられる前に捕らえ、小さい子供がお気に入りの人形を運ぶように胸に抱きしめたまま帰路に就いた。

 

こうして煉獄の女王こと皇 未来火の入学試験は幕を閉じた。




これにて入学試験は終わりです。
どうですか?結構強いでしょう?
これでもまだ全力を出してません。
個性.『煉獄の女王』にもデメリットは、ちゃんとあります。多分後々発表すると思います。

感想をどんどん下さい。感想を貰えると作者のやる気が驚くほど上がるのでどんどん下さい。

では、また次回!

USJ編にて零華がヴィラン相手に言って欲しい煽り台詞は?

  • ざぁこ♡(嘲笑)
  • ほら、頑張れ頑張れ(煽り)
  • その少なめの脳味噌で良〜く考えなさい!
  • 優しく蹴散らしてあげましょう…
  • 理解に苦しむわ…なんでそんなに弱いの?
  • はい、駄目ー!
  • 鬼さんこちら、手の鳴る方へ!
  • もしかして…今のが本気?
  • ほらほらぁ、どうしたどうした?
  • ざんねーん!効いてませーん!www
  • まさか…ハンデ足りなかった?
  • カモーン、ポルポルくぅーん
  • あなた、なんのために生きてるの?
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