氷獄系無口女子のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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ええと…皆様大変お待たせ致しました
約5ヶ月振りの更新です…はい。
今回は、通学と教室への入室だけです。個性把握テストは次回に持ち越しです。

あとアンケートもあるので可能であれば答えて行って下さい。

では、どうぞ。ごゆっくり!


第六話

雄英高校登校初日

 

零華は、電車に揺られながら無駄にデカい胸部の駄肉をを揺らして登校していた。

「……ふふっ」

ミュージックプレイヤーに保存したお気に入りのラスボス風BGMを聞き流しながら小さく微笑む。

今日は、雄英高校への登校初日。

ヒーローに就きたい者の憧れのヒーロー育成学校に入学出来た事実に少なからず心が高揚していたのだ。

 

その高揚感を胸に目的の駅に到着した零華が電車から降りて改札を通ると見知った顔を発見する。

 

「おはよう…未来火」

「あれ?レイレイ、おはよう!突然で悪いけどメロンパン食べて」

「もがっ!?」

目的の人物に出会い何故か持ってたメロンパンを口に突っ込まれ、それを右手で掴み粗食しながら雄英高校への通学路を並んで歩く。

 

「どう?メロンパン美味しい?」

「うん…でも今度は普通に頂戴」

「まぁ…努力するわ。それよりも中にメロンクリームを入れてみたのよ!真ん中の方を噛んでみて」

「本当…?あっ……」

言われた通りにメロンパンの中心部付近を噛むとドロッとしたクリーム状の物が口の中に入ってくる。

 

口の中に広がるわざとらしいまでのメロン味。

その中にほんのり感じるメロン本来の完熟した甘味と瑞々しさ。

カリカリとしたメロンパンの表面とふわふわのパン生地に中のクリームが絶妙に混ざり合いカリふわのメロンパンがサクッとしながらもほんのりしっとりとした食感を生み出している。

咀嚼すればするほど甘味が口の中に広がり口内が幸せで満たされていく。

 

「美味しい…けど」

流石にこうも甘味が続くと口が苦味を欲するようになる。

生憎お茶が無いので口の中を支配する甘味を流し込む事が出来ずどうしたもんかと考えて隣を歩く幼馴染みの方を見る。

「ふっふっふっふ………こんな事もあろうかと…」

未来火は、何処か不敵な笑みを浮かべて通学カバンから円柱状の飲み物パックを取り出した。

「ジャーン!!コーヒー牛乳!そのメロンパンに結構合うよ。渡して欲しければ私の頬にチューを「チュッ」…はへ?」

望み通り頬に口付けをするとボンッと言う擬音と共に顔を真っ赤にして手に持ったコーヒー牛乳を落とす。

 

「おっと…ありがとう。大丈夫?」

地面に落ちる寸前でコーヒー牛乳をキャッチし蓋を開けてストローを刺し込み口の中に残った甘味を流し込む。

 

「うん、美味しい…ありがとう未来火。やっぱり私…未来火(の作ってくれるパン)を愛してるみたい」

「ほへぇ!?れ、れれれれ、レイレイ!!?さ、流石にそれを言っちゃ駄目だよ!ひ、人前だし…な、何より…お、女の子同士だし

率直な感想を告げると何故か未来火が顔を真っ赤にして何かをぶつぶつ言い始める。

 

「ん?何が駄目なの?本当に未来火(の作ってくれるパン)を愛してるって言って何が悪いの?」

「ほひゃあああああ!!!!………きゅ~…!」

またパンについての感想を告げると急に叫び出しそのまま気絶した。

気絶した未来火が倒れると同時に彼女の業火のような真紅の髪から少しばかりの炎が飛び出し人の形を成した。それだけに留まらず炎が質量を持ち倒れ行く未来火の体を支えた。

 

「零華さん…」

人の形を成した炎は、身長180センチ以上の大柄で筋肉質な男性の姿を取った。

それだけなら大丈夫だろう。ただ一つだけ問題点を挙げるとすれば未来火が大好きな極道映画に影響されて作られた事だろうか?

真っ黒のスーツを格好良く着こなした顔に大きな傷を持つ一人の赤髪短髪の男性。

顔中に広がる皺や額から目を通り頬にまで達する痛々しい傷すら渋い男としての格好良さを引き立たせている。

これが男が惚れる漢ってヤツだろうか?良く分からない。

 

その如何見ても堅気でないと一発で分かる男性が口を開き、その喉奥から重厚なダンディーボイスが響き渡る。

貴女(あんた)はんが姐さんと仲良くしてくれるのは、(ワイ)らとしても大変喜ばしいことでさぁ…しかしながら、姐さんを一々口説かれては(ワイ)らの面子に関わってくる。頼んますからもうちっと言葉に気ぃ付けて(もろ)てもいいですかい?」

「……」

跪いて頭を下げながら、それでも目だけでこちら()を殺さんばかりの眼光を向けてくる。

恐怖のあまり表情筋を動かさず身動ぎ一つせずにいると、何故か焦った様子で口を開く。

 

「確かにワイ等と零華さんは、貫目(地位)が違い過ぎて口出し出来ないって事くらいは承知しています。大親友の貴女(あんた)や叔父貴と違ってワイ等は所詮、姐さんの作り出した使い捨ての道具でしかありません。しかし…その上で言わせて頂きやす!ワシの存在が気に食わなかったらこの場で全ての指を詰めた上で腹ァ切る覚悟です!なので他の(モン)には手ェ出さんでくだせぇ!」

「うん…で?」

私が小さく頷いて続きを話すように促すと気絶したままの未来火を新しく生み出された若い衆に預け両膝を着いた。

 

「はっ!零華さんへの頼みとして姐さんへの告白染みた言葉を可能な限り控えてくれるようお願い申しあげます!!」

「…」

「何卒!何卒!!何卒宜しくお願い致します!!」

「はぁ…」

額を地面に叩き付ける勢いで頭を下げる男に対し溜め息を吐く事で答える。

 

「れ、零華さん!」

「バッカじゃないの?」

子犬の様に縋る目でこちらを見て来る男にそう言い放つとポカンとした表情を浮かべた。

 

「道具?使い捨て?地位?何言っちゃってんの?指を詰める?腹を切る?良い?あんたの有るか如何かすら怪しいそのちっぽけな脳みそを使って良ーく考えなさい。自分達が生み出された理由。自分達の存在意義。そして未来火(主人)のために自分達が何をしたいかを考えてから私に意見しろ。話はそれからだ」

訳の分からない事を言い出した男にそれだけ言い放ち若い衆から未来火を回収して雄英を目指す。

「れ、零華さん!」

後ろで何か言ってたようだが全力で無視した。

 

 

 

 

「1-Aは…此処ね」

気絶したままの未来火を肩に担いだまま多少迷いながらも自分のクラスの前に辿り着く。

「う、うぅ~ん…あれ?レイレイ…?」

そのまま暫くすると気絶していた未来火が目を覚ました。

「おはよう…寝坊助さん?」

「ほへっ!?れ、レイレイ!?どうして私が担がれてるの!?いつからなの!?もしかして気絶した時から!?…って、どうして怒ってるの?」

「…ふんっ」

目を覚ました未来火が連続で質問をして来たが、その悉くを無視して手を離し未来火を床に落とす。

 

「へぶっ!痛たた…ねぇ、レイレイどうしたの?今日は何時にも増して不機嫌だよ?何かあったの?」

「なんでもない…安心して」

「そうなの?ならいいけど…」

私の僅かな表情筋の変化に気づいた未来火が少し心配そうな様子で見て来る。

未来火には八つ当たりのようで申し訳ないが、その赤髪を見てると通学中の出来事を思い出してイライラしてしまう。ただでさえ女性特有のあの日(・・・)のせいで気分が最悪なのに赤髪を見てると怒りが込み上げてくる。

勝手だと分かってはいるがさっさと行ってくれないだろうか?

 

「じゃあ、レイレ…零華。また放課後ね」

「うん…」

私の負の感情を察知したのか何処か不安気な様子で別れた。

 

「ふぅ…」

(あとで謝らないと…)

心の中で独り(ごち)りバリアフリーを意識しているのか無駄にデカい教室のドアを開ける。

 

 

「…」

無駄にデカいドアを開けて教室に入ると数人のクラスメイトであろう男女が見えた。

黄色い髪の男子。

葡萄頭の男子。

蛙を思わせる特徴を持つ女子。

耳たぶの長い女子。

カラスみたいな頭をした男子。

ピンク肌の女子。

たらこ唇の男子。

赤髪の…

「チッ…」

一人一人確認していたら今一番見たくない赤髪の男子を目撃して反射的に舌打ちをしてしまった。

また今度落ち着いたたら謝ろう。

 

「君!教室に入って来て早々、いきなり舌打ちなんて失礼じゃないか!」

「うお…っ」

私の行動に気づいた眼鏡+堅物+坊ちゃん=ド真面目みたいな男子生徒がロボットみたいな動きで急接近して来る。

その動きに思わず一歩後退った。

 

「むっ!」

「あぁ?」

「ん?」

後退った事で後ろに居た目つきの悪い男子生徒に軽くぶつかって三者三様別々の声を上げる。

 

「てめぇは…そうか。入試次席の女か…いいか?良く覚えておけ!俺はいつかお前と主席の野郎を越えてトップになる。それまで首を洗って待ってろ!」

「………」

それだけ言ったトゲトゲ頭の男子生徒が自分の席にドカッと座り、机の上に両足を乗せた。

そしてド真面目な男子生徒がそれを注意しに行った。

 

「…」

(女なんだよなぁ…)

心の中で小さく呟き自分の席を探して席に着いた。

 

「なぁなぁ」

「…」

窓際の自分の席に着くと隣の席に座っていた葡萄頭の小さい男子生徒が声を掛けて来たが無視する。

 

「なあ、聞こえてんだろ?」

「……?」

もう一度声を掛けられて視線だけを向ける。

 

「なあ、お前……胸のサイズ幾つだ?」

「は…?」

思わぬ質問に間の抜けた声が出た。

 

「なぁなぁ、どうなんだよ?」

少し頭が真っ白になっている間にまた質問をして来た。

 

(少し…お仕置きしようか)

「…」チョイチョイ

流石に許容範囲外の質問をして来た変態野郎(峰田 実)に少しばかりお灸を添える事にした。

 

「お?どうした?」

「…」

隣の席の男子生徒が顔を近づけ耳を傾けて来た所で声帯を弄り無理矢理声を変化させてから口を開く。

 

「あまり頭に乗るんじゃねぇぞ。ガキが」cv.子安

「ひぇ!?お、おま!おまおまおま!お前!?おt、むぐっ!?」

「シー…」

何か喋ろうとした葡萄頭の口を片手で塞いで自分の口元にもう一つの手の人差し指を当てて静かにするようにジェスチャーを送る。

 

「静かに…」

「う、うぐっ!むぐぐっ!」

私の言葉を理解したのか涙目になり高速で頷いた。

 

「ふぅ…」

溜め息を吐いて窓の外の景色を見る。

「青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い青髪怖い…」

何故か隣の男子生徒が意味不明な言葉を呟きながらガタガタ震えていたがきっと気のせいだろう。そう思う事にした。

 

 

そのまま暫く待っていると教壇の近くに芋虫みたいな物体を発見した。

「はい。静かになるまで八秒掛かりました…君達は合理性に欠けるね」

「え?」

その芋虫のような物体がもぞもぞ動き出し前世で推しに推しまくっていたとある声優さんの声で喋り出した。

 

「君達の担任に成った相澤消太だ。一年間よろしくね」

やはりこの声はあれだ…あの人だ。間違える訳が無い。

 

「早速で悪いけどジャージに着替えてグラウンドに集合しろ。時間を有効的に使え。以上」

 

(この声は…諏訪部順一さんだ!

間違える筈が無い。

まさか転生先で諏訪部さんの声を聞けるとは思わなかった。

よし!なんだか凄いやる気が湧いて来た!さっきまでの不機嫌さもどっか行った!

さて、どんな用か分からないけど全力で頑張るとしよう)

心の中で呟き密かに体内で準備を進めた。




今回の話を書いてて思いました…
無口キャラをを扱うのってマジで難しい!!リメイク前の方が書きやすかったし書いてて楽しかった!あっち(冷気くん)には、(コア)を破壊される以外明確な弱点が無くてクソ強いし、無口なのが単純にコミュ障だったので稀に喋ってもコミュ障だからと押し通せたし、周りが勝手に勘違いしてくれて話がガンガン進んでいたなぁ…『氷獄の王』なんて出さなければ良かった。
ああ、再リメイクしたい…

以上。作者の心の声でした。
感想を貰えるとやる気が出ます。

では、また次回!

USJ編にて零華がヴィラン相手に言って欲しい煽り台詞は?

  • ざぁこ♡(嘲笑)
  • ほら、頑張れ頑張れ(煽り)
  • その少なめの脳味噌で良〜く考えなさい!
  • 優しく蹴散らしてあげましょう…
  • 理解に苦しむわ…なんでそんなに弱いの?
  • はい、駄目ー!
  • 鬼さんこちら、手の鳴る方へ!
  • もしかして…今のが本気?
  • ほらほらぁ、どうしたどうした?
  • ざんねーん!効いてませーん!www
  • まさか…ハンデ足りなかった?
  • カモーン、ポルポルくぅーん
  • あなた、なんのために生きてるの?
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