竜。人。その狭間 作:ラウガメア
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筆が乗ったので連日投稿。ただこれ以降は失速します。筆が乗ったのは休日だったからなので
:追記(2020/07/24)
アンケートの内容に関わる話の展開の構想を開始したのでアンケートを打ち切ります。投票結果、主人公は『男』に決定致しました。投票感謝します。
会合
目を覚ますと、辺り一面が凄惨な平地へと変貌していた。戸惑い周りを見渡し、そして先日の出来事を思い出した。もう疲れた。怒り狂う気力もない。最も大切な宝物。生まれるはずだった未来の子供たちを壊されたのだ。種の繁栄という己の最たる存在理由を突然奪われ、茫然自失となってしまうのも無理はないだろう。目線を向けた先にあるのは赤く染った大地と薄桃色の破片。そしてその下に白い欠片。巣の方向から聞きなれぬ気配を感じ急いで戻ってきたが既に手遅れだった。何度悔やんでも悔やみ切れない。何故あの時、いつもより遠くの狩場を選んでしまったのか。何を根拠に、自分の巣は大丈夫だと高を括っていたのか。その結果がこのザマだ。だが憎たらしいことに、こんな時にも腹は減る。喰いに行かねば死んでしまう。そうして彼女―ナルガクルガは重い足を引きずり、獲物を探し歩き出した。
冬が近づいてきたからか、今日は妙に獲物が少ない。緑の跳ねるやつも、灰色のでっかいのも、丸いビビりなやつも居ない。この辺りは粗方探索し終えてしまった。行動範囲を広げようか。ふと何故行動範囲を狭めていたのかを思い出す。―そうだ。宝物を守る為。失った今、この制約は必要ない。そうして彼女は翼を広げ、高く飛び上がった。この空腹を満たす為に。
飛行していると、聞きなれた鳴き声がした。これは確か襟巻きのトカゲの声だ。下を見ると、ちっこいのが何かを囲んで跳ねている。丁度いい、あいつらを今日の獲物としよう。頭を下げて急降下。狙いは襟巻き。しっかり首を狙って着地と同時に押さえつける。突然の急襲に襟巻きは為す術もなく地に伏せ、そのまま息絶えた。周りの雑魚は放って置けばいい。今はこの空腹を満たそう。
腹が満たされた後、彼女の頭に疑問が浮かんだ。あのちっこいの達は、何を囲んでいたのだろう。この世界で派手な音を出す危険性を忘れるほどに興奮していたのだ。気にならないはずがない。近づいてみると、そこに居たのはヒトの子供。それもまだ1人でまともに生きることの出来ないほどに幼い子供だった。動物の子供は柔らかく食べやすい。なるほど、襟巻きが歓喜していたのも納得である。食後のデザートにでもしてしまおうと顔を近づけた瞬間、その子供と目が合った。歩くことも出来ない、非力な子供。脳裏にあの宝物達が浮かんだ。まるで時が凍りついたかのように、彼女は動くことができなくなった。そうして少しの時が過ぎた後、その子供は笑ってこちらに手を伸ばしてきた。その笑顔はまるで太陽のように暖かく、実の母親に向けるようなもので…。既に彼女の心の中に、食べようという気は微塵も無かった。その子供がどうしてこんな所にいるかなど、どうでもよかった。そして優しく子供を咥え、新たなねぐらを求めて飛び去った。
アンケートを実施します。今回は「主人公の子供の性別」です。
『今回は』と言うように今後結構な頻度でアンケートを実施する予定です。アンケートの期間は決めておりません。ある程度の票が集まり次第切ろうと思ってます。票数が同値の場合は適当に、票が集まらなかった場合はメンタルブレイクしながら自分の書きやすい方でいきます。あと必ずしもアンケートの結果の通りになるとは限りません。私の文章力に限界が来たら票が少なくても書きやすい方で行くこともあります。ご了承ください。