ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅の最強プレイヤー〜   作:麒麟@

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13話

74層攻略が始まる。迷宮区の攻略はトッププレイヤーの力でもかなり大変なもので1週間経っても少ししか進んでいない。そんな中攻略組に激震が走ったのだった。

 

攻略組最強のプレイヤーキリトとムラクモがパーティを組んだのだ。しかもKoB副団長アスナとKoBでもトップクラスのコハルとフェアリーと名乗る女の子までパーティーを組んだのだ。一部からは嫉妬目線、一部からは安堵の声も上がった。

 

 

「なんか注目されてない?」

「それだけ意外なことなんだよ。キリトと俺がパーティーを組むのは」

「そうかな〜。2人とも仲良いしそんなに意外なことでもないと思うけど」

 

 

そう言いながらダンジョンを進んで行く3人。今のパーティーはムラクモ、コハル、フェアリーの3人だ。

セーフティーゾーンで落ち合うという話になっている。なにせアスナはキリトといたいだろうし、邪魔するのも悪いだろうから。

 

敵が出てきても俺が抑えて2人が攻撃を入れていく。今の装備は惜しみなく双剣だ。ただ一つだけ誰にも言っていないスキルがある。あれは使いすぎると頭が痛くなるから滅多にやることはないが……

 

そしてセーフティーゾーンに着くと既にキリトとアスナはいた。2人して休憩をしているようだ。

2人の間に入るのも悪く感じたムラクモは少し離れたところでポーションを飲む。コハルもフェアリーもそれに何も言わずに従う。

2人はまだこちらに気づいていなかったがその空気をぶち破る人物が現れたのだ。

 

 

「おいおいなんでキリトもムラクモもいるんだよ。いやそれよりなんでお前がアスナさんとパーティー組んでんだ!?」

「これにはいろいろ訳が」

「それにムラクモも両手に花か!」

「おいおいそんなつもりはないけども」

 

 

その場に現れてそう言ったのはクラインと風林火山のメンバーだ。もっともアスナはSAO世界においては有名人だ。フェアリーもそれに劣らずの有名人だ。

そのせいもありKoBは最前線攻略ギルドとは別にSAOではアイドルのような存在である。

シリカとは違ったアイドル感。それがもう一つのKoBな顔なのだ。

 

しばらく進んでいくとアインクラッド解放軍と出会う。休憩していると向こうから話しかけてきたのだ。

 

 

「この先のマッピングも済ませているのか?」

「あ?人に物聞く態度じゃねえだろ」

「ムラクモ落ち着け。マッピングは済ませてるよ」

「ならそのデータを渡してもらいたい」

「お前!「構わないよ」おいキリト!」

「そのデータで助かるなら構わないさ」

 

 

キリトはそのマッピングデータを渡す。それもなんの躊躇いもなく。

 

 

「あいつらそのまま突っ込むと思うか?」

「流石にそんな無茶はしないでしょ」

 

 

しばらく歩いていくと咆哮が聞こえる。まさかあいつら突っ込んでいったのかという不安がその場の全員にかける。そして走っていくがそれは間に合わず扉の目の前でポリゴン片になり、砕け散った。

 

 

「嘘」

「いや、いやだよムラクモ」

「だめよ、ダメー!!」

 

 

アスナが突っ込むがそれは対したダメージにならずに振り向きダメージを受けたのはアスナだ。次の攻撃を防ぐためにコハルとフェアリーが2人でなんとかボスの受け止めるがダメージを受ける。

 

 

 

「キリト!」

「ああ!クライン、アスナ、コハル、フェアリー2分だけ稼いでくれ」

「「「「りょうかい」」」」

 

 

4人はスイッチの繰り返しでなんとかダメージを最小限に抑えながら時間を稼ぐ。キリトは2本の長剣を構える。しかもなんの不自然もなく。俺は精霊王の短剣を装備する。これはあまりにも目立ちすぎるから装備しなかったのだ。それに双剣に切り替える。

 

 

「いくぞキリト」

「頼むよ」

「自由に動いてくれ。合わせる」

「了解だ」

 

 

キリトは突っ込む。そしてそれに合わせるようにムラクモは《クイックドロウ》を使う。2人が合わせる攻撃は美しい演舞のようになっていく。キリトの攻撃に完全に合わせるムラクモ。その姿に背筋の汗が止まらないアスナとコハル。一見すると2人の息があってるように見えるだけなのだが、目を合わせることもなくキリトの動きを予知に近い勘で次の攻撃に繋げる。しかもキリトの攻撃を邪魔しないように。

そしてとうとう2人の一撃はボスのHPを削り切る。いくら当たってる数が少ないとはいえフロアボスなのだ。

2人のHPはあと一発くらったら倒れる直前だったのだ。

 

 

「キリト君!!」

「ムラクモ!」

 

 

アスナとコハルはすぐに駆け寄り抱きつく。本当に死ぬかと思ったからだ。2人ともここまで様々なことがあり、それを乗り越えてきた2人なのだ。

 

 

「おいおいこれ以上締め付けたら死ぬぞ」

「バカ」

「コハルもだよ。これ以上は動けそうに無いから」

「うん、本当に無事でよかった。ほんとうに」

「心配かけて悪かったよ」

 

 

コハルの頭を撫でるがその途中で意識が遠のいていつまたムラクモなのであった。

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