ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅の最強プレイヤー〜   作:麒麟@

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2話

 やっとその日がやってきた。SAOβテスターとして潜る。

 

 

「リンクスタート」

 

 

 そして目の前にいろんな景色が出てきて名前を決めるところだった。俺はどんなゲームでもこの名前でやってきたのでそれを入れる。そしていざ降りてみるとゲームとは思えなかった。今までもたくさんのゲームをしてきたつもりだったけどこれは格が違う。

 

 しばらく進んでいると街が見えてくる。入りいろんなところ見て回るがやっぱりゲームとは思えない。武器屋に行き買おうとするがほぼ所持金がチュートリアル通りなので買えずに見ていた。

 俺の武器は短剣だ。片手剣でも良かったがなんとなく短剣の方が良かった。

 

 

「あなたも短剣なの?」

 

「あんたは?」

 

「私の名前はコハル。よろしくね」

 

「ムラクモ」

 

「へぇ〜ってええ!?今なんて」

 

「だからムラクモだって」

 

「うそ!あのムラクモ?数あるゲームでソロ一位をキープし続けたその世界で知らない人はいないっていう」

 

「うーん多分人違いじゃない?」

 

「そんなぁー」

 

 

 人違いなんかじゃない。確かにいろんなゲームで一位を取り続けたこともあるけどそんなふうに言われていたのは知らなかったけど。そしてなんか流れで同じパーティーを組むことになった。

 

 

「それで武器は?」

 

「これ。曲刃の短剣」

 

「ほーまた難しいのを」

 

「難しいの?」

 

「まぁな」

 

 

 そこから街から出てフィールドに行く。筋は悪くないがなかなか難しい。それにこのゲームでは自分の体を動かしているようでまた感覚が違う。だからこそその感覚の違いを早く見つけないといつまでもできない。

 

 

「難しいー」

 

「見てろ」

 

 

 俺は短剣を構えてラピッドパイトを放つ。すると当たりイノシシはポリゴンになって消えていく。

 

 

「すごーい。どうやったの?やり方教えて」

 

「とりあえずちゃんと構えて敵にビビるな。今はまだ足がすくんでいる状態だからうまくいかない。ちゃんと構えたらちゃんと体が勝手に動く」

 

「う、うん」

 

 

 そこから何度かやるとうまくいった。ぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。そこから俺たちは2人でレベリングすることになった。俺たちはレベル11まで飛ばしてあげて行った。もう会うこともないだろうから利用させてもらうつもりが利用されていたようにも見える。

 

 

「んじゃ今日はこれまでだな」

 

「お疲れ様。ありがとう。すっごい助かったよ」

 

「それじゃあ」

 

「明日も一緒にできないかな?」

 

「やめとけ。これ以上俺に関わるのは」

 

「明日も街で待ってるから!」

 

「人の話を聞け!」

 

 

 ログアウトして行ったので俺のことは聞いてないだろう。全くなんて奴だ。自由奔放で勝手というかなんというか。

 俺はそこからログアウトして軽くカップラーメンを食べてもう一度入る。

 その日はまたレベリングを続けながらいいポイントを探す。

 まだ見つからず結局12時を回りそうだったので俺はログアウトした。レベルも16まで上がりなんとかなりそうだ。

 第1層のフロアボスに挑めるか分からないがまだきついと思う。20まで上がったら一度行ってみるつもりだ。

 

 現実に戻り軽くシャワーを浴びてすぐに寝る。結局学校というのがある以上一定以上はできない。まぁそれはほとんどの人間がそうなので極端に飛び抜ける奴もいないと思うが……

 考えているとあっという間に眠たくなってきてすぐに眠った。

 

 朝起きていつもどおり学校にいき、裏でジュースを買っていくと近くから声がする。なんの声がよく聞こえないので近くに行く。

 

 

「朝田さーなんで村田に近づいてんの?私の忠告無視するわけ?」

 

「そんなんじゃ」

 

「ふざけてると痛い目見るよ」

 

「だからわたしは!」

 

 

 見てられない。というかなんで俺のことでこんなにも喧嘩になってるんだろう。さっぱりだ?

 

 

「おいそこまでにしとけよ。お前らこそ痛い目見るぞ」

 

「村田!?なんでここに?」

 

「お前らが俺のことで言い合ってる理由は聞かない。けどな今後詩乃にちょっかいかけてみろこうなるからな」

 

 

 俺は近くにあった気を殴り枝を折る。そして目の前で枝を握りつぶした。すると驚いたのか逃げるようにこの場を去っていった。

 

 

「ちょっと紫雲なんで!?」

 

「なんでって?例えば目の前に困ってる人がいて助けるのを拒むか?例え詩乃が拒んでも俺は手を伸ばしたいんだよ」

 

「ばっかじゃないの!!」

 

 

 詩乃はそう言ってどっかに走って行ってしまった。なんだか悪いことでもしたのかなと思ってしまったがそのまま教室に行って用意する。

 そこから詩乃は顔も合わしてくれない。まぁいいんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あのバカなんであんなことを言うのよ。昔と何も変わってない。ほんとに。嬉しい反面恥ずかしい。

 初めて会った時も嬉しくて涙が出そうになった。人殺しをしたわたしはもう会えないとさえ思っていた。

 だからこそあの時の行動は想定を超えていて驚いた。学校が終わり家に帰ってからも体の熱が引かなかった。

 

 

「本当にバカなんだから」

 

 

 わたしはベッドに体をうずめて眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リンクスタート」

 

 

 入っていくと昨日のことが頭に浮かんだ。まさかいるとは思わないが一応。一応見にいくことにする。

 町に入って見にいくと時計台の下にいた。全くあいつなんでくると思ってたんだろう。

 

 

「あー遅いよ。今日もよろしくね」

 

「一個だけ聞いてもいいか?なんで待ってたんだ?俺が来ないこともあったかもしれないだろ」

 

「なんでって当たり前だよ。昨日一日一緒に行動してたらわかるよ」

 

「は、はぁ?」

 

「だって昨日も私がソードスキルできなくても根気強く教えてくれた。レベリングにも手伝ってくれた。信頼するのには十分じゃない?」

 

「お前いつか人に騙されるぞ」

 

「そうかなぁー」

 

「そうだよ」

 

 

 俺たちは街を出て少しレベリングをする。俺は17、コハルは14まで上がった。足して30以上になった。これならいけるかとと思い話を切り出した。

 

 

「明日も一緒にできるのか?」

 

「う、うんできるけど」

 

「明日第1層ボスに挑もうと思ってる。やってみるか?」

 

「ええ!?勝てるの?」

 

「やってみる。勝てるかわからないけどな」

 

「わかったよとりあえずやってみよう」

 

「明日も今日と同じ時間に集合で今日はまだ行けそう?」

 

「大丈夫」

 

「それなら今日で迷宮区のマッピングを終わらせよう」

 

「マッピング?」

 

「おいおいまさかマッピング知らないのか?」

 

「うん」

 

「マッピングっていうのは地図を出すことだよ。この仮想世界では書く必要がないから要するに記録だな」

 

「はぁへぇほぉー。それがなんの役に?」

 

「お前なぁー基本的に地図を出してたらすぐにボス部屋までいけるだろ」

 

「あ、なるほどね」

 

 

 そこからもいろんな説明してから俺たちは迷宮区にきた。迷宮区でも思ったほど敵の強さは強くない。なんとなく地図をマッピングしていく。ボス部屋の前に着く。流石に威圧感があって今の俺たちでクリアできるか分からない。

 ボスの武器ぐらい覗いておいてもいいかもしれない。俺はコハルに待っておくように伝えて中に入る。

 ボスの名前はイルファングザコボルトロード。武器は斧と盾を持っている。だけど腰の後ろにタルワールを持っているからいつからか持ち替える考えた方がいいだろう。

 

 

「グヴォォォォォォオオオオ」

 

「うるさ」

 

 

 そこから俺はラピッドパイトを放つ。これは効いているとみるべきなのか。その後は攻撃続けるがなかなかHPが減らない。代わりに俺のHPはどんどん減っていく。

 すぐさまポーションをズボンのポケットに入れていつでも飲めるようにしておく。ダメージを受けて次々に飲んでいくがそれでもまだ足りない。今回は負けかな。

 

 

「ムラクモ」

 

 

 そういい扉から入ってきたのはコハルだった。お前外で待ってろって言っただろうが。コハルは回復結晶を使った。

 それは貴重だから置いておけって言ったのに。今はまだなかなか手に入るものでもないんだから。

 俺のHPは回復してそこからは2人で削っていく。途中でタルワールに持ち替えた。それでもなんとか削ることができて最後の一発ぐらいになった。

 

 

「ムラクモ決めて!」

 

「あぁ!」

 

 

 俺はタルワールの横振りに短剣を当てて受け流して大剣の上を滑っていき、そのまま受け流して首に目掛けてクロスエッジを放った。するとポリゴン状になって消えた。

 2人ともよほど疲れたのか地面に寝そべってしばらく動けそうにない。

 

 

「「ハハ、あはははははははは」」

 

「やったな」

 

「うん、やったね。わたし達一層目のボスをクリアしたんだよ」

 

 

 明日クリアするつもりが結局今日クリアすることになってしまった。俺のレベルも一気に上がり20になった。

 先にコハルが立ち上がって俺は肩を貸してもらい2層に上がっていった。そこは一面草原で大変なことになりそうだなと思いつつ俺たちはアクティベートを終わらせてログアウトした。

 

 それから俺とコハルはよくパーティを組むことになり結局俺たちはβテストでは15層までしか行けずそれ以上行ったプレイヤーはいないそうだ。現時点では俺たちが最高ということになった。

 

 

「今日までありがと。また正式サービス始まったら一緒にパーティー組まない?」

 

「気が向いたらな」

 

「ふふ」

 

「何笑ってんだよ」

 

「だってムラクモがそういう時って大概組んでくれるんだもん」

 

「そんなこと」

 

「ない、じゃなくてもわかってるよ。だってソードスキルすらできなかったわたしを諦めずに見てくれてたからね」

 

「それはお前がしつこかったからだろ」

 

「そうだったっけ?」

 

「そうだよ!」

 

「でも助けてくれたよ。そういうわけでサービス始まってからもよろしくね〜」

 

「あ、おいこら!」

 

 

 ログアウトして逃げた。あのやろう本当に人の話を聞かないな。まぁここまでパーティを組んだんだし別に組むことに抵抗はないんだけど。

 それにしても俺たちとほとんど変わらずソロできた奴がいるとかなんとか。そいつには会ったことはないが全身真っ黒の装備らしい。

 俺は全身真っ赤だから人のこと言えない。

 

 そしてとうとう正式サービスの日がやってきた。




短剣のソードスキルで突進系ってなんでした?
たしかラウンドアクセルかラピッドパイトで悩んでて
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