悟空とベジータがウイスの杖の中で超サイヤ人ブルーになる修行をしていた頃外では…
「そういえば、孫悟空がフリーザを倒したんだよね?」
ビルス様がピザを頬張りながら話しかける。
「え?あ、はいそうです…」(正確には違うけど倒したっていう意味なら正しいよな)
「それってどんな感じだったの?確かサイヤ人って戦闘民族って言ってもフリーザには足元にも及ばない集団だったじゃない?それがなんでフリーザを倒すのになったのか気になってね。」
「それはウイスさんから聞いていると思いますが、超サイヤ人の存在が大きいですね。こちらの手札を全部切ってフリーザに立ち向かって、それで倒せなくて、絶体絶命の大ピンチで親父が超サイヤ人に覚醒しなかったらナメック星もろとも宇宙のチリでしたね。」
「ふーん…」
「しかし、ビルス様も珍しいですね。俺達の昔話を聞きたがるなんて。」
「別に、気になっただけさ。正直アイツより強い奴はこの宇宙では出てこないって思ってたからね。」
「え?魔人ブウは?」
「あー、界王神が死にかけたアレか?その時僕は寝てたから知らん。」
「あー、なるほど…じゃあフリーザという昔の単語が出てきたので俺が戦場に出てから、フリーザを倒すまでの話をしましょう。」
―エイジ761―
「ある男が地球に襲来した時俺の人生は変わった…いや、動き出したんです。」
平和に暮らしていたある日、突如として自分を孫悟空の兄と名乗るサイヤ人ラディッツが襲来。
当時の2トップである孫悟空とピッコロがこれに立ち向かい、孫悟空が相討ちになる形でラディッツを撃破、スカウターで話を聞いていたベジータ、ナッパは一年後地球にやってくるのでした。
「え!?孫悟空死んじゃったの!?それに兄弟で殺しあったのか…」
「はい、ドラゴンボールで復活出来るのですが、一年後さらに強いサイヤ人であるベジータとナッパが来るので、そこで界王様の元で修行したんです。そこで親父は元気玉と界王拳を身に付けたんだとか。」
「ふーん君は何してたの?」
一方キャロンは生き残ったピッコロの元で才能を見せた孫悟飯と一緒に修行することになりました。そして迎えた一年後、ベジータ、ナッパによってヤムチャ、餃子、天津飯そしてピッコロが殺されてしまい、残ったのはクリリンと孫悟飯とキャロンでした。
「当時いた戦士はみんな俺より強くって経験もありました。兄貴は震えてましたけど、俺はそんな先輩方を見て俺は成長出来たんです。」
「へー、地球って結構戦士がいたんだね。」
「まぁ、今だと引退してる人もいるから前線張れるのが天津飯さんかギリギリクリリンさんぐらいですけどね。この話はそこで親父が間一髪助けに来てくれてなんだかんだあってベジータさんを撃退して、ナメック星のドラゴンボールでみんなを蘇らせようってなる訳です。」
「ふーん…あれ?なんで悟空はすぐ来なかったの?」
「あー、その時確か界王様が蛇の道を通って下界に降りる時間を計算してなかっただからとか」
「おっちょこちょいだねーん…おいウイスピザが切れたから出してくれ」
「ピザは杖の中にありますよ。今杖は悟空さん達が使ってるので出せません。」
「僕の食事が最優先だ。早く出してくれ。」
ウイスが杖を持つと悟空とベジータとピザの空箱が弾き出された。
「!?これは…」
「なんだよーウイスさん、さっき良いところだったんだから邪魔しないでくれよー」
「おい、そのピザどうした?」
ビルスは空箱のピザを指差した
「あ、助かったぞビルス様!飯用意してくれなんてな!」
「それは…僕のピザだぁぁぁ!!!」
「いぃ!?逃げろベジータァァァ!!!」
「何故俺もなんだ!?」
「オメェだってピザ食ってたじゃねぇかぁ!」
「貴様らぁぁぁ!!!」
こうしてビルスは悟空、ベジータを追って行った。
「やれやれ、ナメック星の話をするのはまた今度になりそうだ。」
そんな平和の一時の一幕でした。