あるてまで短編集を作ってちやほやされたい!   作:古代 有朱夢

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この作品は美っち生イき!の2次創作です。https://syosetu.org/novel/217501/



十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇが見たい!【桜花ちゃん誕生日おめでとう!】

『愛ってなんなんだ。』

 筆者は思った。

 時に好きな人ができたとして、簡単に引き下がれるのが、真実の愛なのだろうか?振られたからといって、簡単にその思いを断ち切れるそれが真実の愛なのか?

 むしろ、好きな人のことを永遠に一途に思い続ける。それこそが真実の愛であるのではないのか。

 だから、筆者は十六夜桜花が好きだ。

 黒猫燦に魅かれて、彼女に退かれようとも、彼女を愛す。その姿は私の信じる真実の愛そのものだ。

 立花アスカや夏波結が黒猫燦に近づけて彼女だけが省かれるのはおかしくはないだろうか。

 そりゃあ、私だって分かっている、十六夜桜花と黒猫燦の相性が悪いことは。

 それでも、私はみたいのだ。十六夜桜花が黒猫燦と結ばれる世界を。

 解釈違いでも良い。キャラ崩壊でも良い。十六夜桜花と黒猫燦を結び付けたいのだ。

 

 そこで、1人の男を登場させよう。名前は……まあ適当に考えてくれ。

 この男は

「美っち生イき!」が好きだ。特に十六夜桜花が好きだ。理由はボーイッシュだから。

 幼い頃に彼は女の子に振られた。それ以来、女の子らしい女の子が苦手なのだ。振られたからって女性が苦手になるなんてあり得ないと思うかもしれないが、この男の振られ方は散々だった。なんたって顔を貶された挙句、言葉遣いから服飾のセンスまで酷く言われたのである。普通の男なら、まずトラウマになるだろう。そんな彼であるから、女性的な女性は駄目なのだ。

 もしかしたら、彼が十六夜桜花に魅かれたのは振られても諦めない姿勢もあるのかも知れない。

 そんな彼には、ひとつ願望があった。それは私と同じだ。

 賢明な読者諸君なら既に分かっているだろうが、念のために言おう。

 彼は十六夜桜花と黒猫燦に結ばれて欲しいのだ。

 今回はそんな彼を利用する。

 

 黒猫燦の中身が黒音小宵であることは、有名な話である。では、黒音小宵の中身は誰なのか。

 有力な説としてはハムスターだと言われるが、実際は不明である。

 そこで、私は考えた。私の考えたこの男を黒音小宵にしてしまえば良いのではないかと。そうすれば、原作に矛盾することなく、十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇが見れる。美っち生イきに関する記憶を封印して転生させて、原作に追い付いたら、記憶を解放すれば良いのだ。私ってなんて賢いのだろう。

 

 それでは、私の作戦を実行しよう。男は既に眠っている。あとは、男の夢の中に入れば良い。

 

「やぁ、こんにちは。私はサンタクロース。」

 よし。中に入れた。セリフもばっちし。

「うん?サンタって男の人じゃなかったっけ?ってか今は七月だぞ。場違いだろ。」

 えっ?あ、いつもの癖で女の子の姿のままで具現してしまった。ついでに日付調整するの忘れてた。

「まあまあ、良いじゃないか。オーストラリアだと夏にサンタがやってくれるんだし、男女平等なんだからサンタが女の子でも大丈夫だよ。」

「それも、そうだな?」

「私は優しいサンタだからな。お前の願いを叶えてやる。さぁ、言ってみたまえ。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇが見たい!」 

 えっ、嫌さぁ。ちょっと待ってよ。予定と違うじゃん。此処は原作通りに、『美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!』って言うところじゃん。なんで流れ乱すかなぁ。

「も、もう一度きくよ。君の望みはなんだい?」

「十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇが見たい!」

 せっかく、二回聞いたのに、なんで同じ回答するんだよ。あれか、ゲームのキャラなのか。

 くっ!仕方ない、回答は決まった。

「よし、分かった。お前の望みを叶えてやる。」

「ありがとうございます!」

 読者諸君は私の作戦が失敗したと思っているな?

 しかし、これは予想通り。超ウルトラC級の天才である私は第二の策を考えているのだよ。

 その名は、【この男を夏波結にして邪魔者をなくしてしまおう作戦!】

 この男の記憶をそのまま持たせて、夏波結の魂である湊に憑依させる。憑依させる時期は黒音小宵にヘルプを出されたタイミングだ。そこで、コラボ相手に我王ではなく十六夜桜花を選ぶだろう。そうすれば、段々と黒猫燦と十六夜桜花の距離が近づいていくはずだ。なんてたって、黒猫燦の1番のカップリング候補である【ゆいくろ】がなくなるんだからな。

 よっこいしょっと。この男を湊に憑依させる。

 

 意識が覚めて、身体を調べる湊。よし、成功したみたいだな。

 スマホを開き、ディスロードを確認する。その内容から大凡の時期を理解したのだろう。

 そして、我王にディスロードで連絡をする。

 って、おい、まてや。なんで、原作通りに動いている。

 あれか、原作の流れを乱したくなかったとかなのか。いや、私の作品の流れをまもれや。

 まぁ、良い。このまま原作通りに行けば、十六夜桜花と黒猫燦、夏波結の3人きりの状況になる。そうなれば、こいつも十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇを見るために、何かするだろう。 

 

 

 俺は夏波結の憑依転生者だ。原作の流れは壊したくなかった。素晴らしい原作を俺如きが汚してしまって良いのかという想いがあった。

 でも、実際に十六夜桜花に会ったから。だから、俺は原作を変えることにした。

 どうせ、俺が夏波結になっている以上原作の最新話以降は上手くいかなくなる。それなら、ここで原作の流れをはみ出して良いじゃないか。そう思い、十六夜桜花と黒猫燦と俺で食事に行くことにした。

 十六夜桜花は仕事があるため、数時間待たなくてはならない。カラオケを延長して、黒猫燦と歌う。

 黒猫燦と歌っても俺のトラウマは発動しなかった。その背景には彼女がTS転生者だからかも知れない。

 しばらく、歌った後に黒猫燦は私に言った。

「今回はありがとう。」

「当たり前でしょ。燦と私は……。」

 俺と黒猫燦はどんな関係なのだろうか。これが配信なら視聴者は親子と続けるのかも知れない。だけど、それは違う。俺にとって、黒猫燦は……。黒猫燦は憧れの人だ。いつも上手くいかない日々を過ごしていた俺にとって、美っち生イきは夢のような作品だった。でも、今の俺にとっての黒猫燦は……。

「幸せにしたい人。燦は私の幸せにしたい人だから。だから、燦のためなら私は大丈夫だから。」

「結……。」

「私は十六夜さんと燦が仲良くなれたら、もっと燦が幸せになれる。そう思うの。

 私は、十六夜さんが好きで、燦が好きで、あるてまが好き!」

「盛大な告白をありがとう。夏波さん。」

 この声は十六夜桜花。もしかして、きかれてたの。

「どこから聞いてたの?」

「私は、燦と十六夜さんが仲良くなれたら……のくだりからだね。」

「えっ、あぅ。」

「夏波さんは可愛いところもあるね。てっきりもっと固い人だと思っていたよ。」

 俺のせいだ。俺が夏波結に憑依したから。きっとそのせいで、キャラ崩壊しちゃったんだ。

「その、私は2人に隠していたことがあるの。

 本当はね、私は夏波結じゃないの。」

「自分は夏波結じゃなくて、ただの演者って言いたいのかい?」

「そうじゃなくて、私は……いや、俺は夏波結に憑依した転生者なんだ。」

「……。」

「幻滅したよね。騙していたんだから。」

「結、あのね。私も転生者なんだよ。」

「うん、知っている。貴女が黒音小宵で、TS転生者だってことはわかっているよ。」

「そうじゃなくて、私も黒猫燦の憑依転生者なんだ。」

「えっ?」

「実を言うと、僕も憑依転生者なんだ。」

「えーっ!」

「じゃあ、他の人も転生者ってこと。」

「いや。多分、僕らだけだと思うよ。」

「でも、びっくりだな。結が転生者だなんて。

 凄い、RP上手いよね。」

「えっ、そうかな。」

「うん、ママみが凄かった。」

 

 

 

 それから、この3人はよくコラボするようになった。それを理解した運営が黒猫燦と夏波結、十六夜桜花の3人ユニット【夏の海に浮かぶ月を眺める猫】を結成。夏コミでは、オリジナル曲【summer cat’s moon 】を披露する。以下にその歌詞を描きつつる。

 

【1】太陽は既にしずみ、月が姿をあらわす

   私は海のなかへ、貴方の姿 探してる

 

   十六夜の月はとても切なくて

   黒猫の燦き ただ見つめている

 

   私達の思いは実らないかも知れない

   それでも、一緒に歩みたい

   そうやっておもうの

 

   Summer cat’s moon

   眠らない夜 貴女と見る月はとても綺麗だった

   Summer cat’s moon

   あの日みた海 震える手を握ってくれた優しい手

 

 

【2】桜はいつかちり、夏はいづれやって来る

   私は大人になり、貴女を忘れてゆくの

 

 

   あの日みた黒猫は大きくなって

   いつかきっと 手から抜けていく

 

 

   僕の思いあつくもえて、君を追いかける

   けれども、思い消えてしまいそうで

   涙が出てくる

 

   Summer cat’s moon

   忘れない夜 あの子はいつか飛びたっていくの

   Summer cat’s moon

   あついこの想い 僕と君を繋いでくれる

   そう信じてる

   信じているの!」

 

 

 夏コミでは、【Summer cat’s moon 】のCDが飛ぶように売れた。握手券が付いていた事も背景にあるだろうが、【夏の海に浮かぶ月を眺める猫】メンバーの歌唱力もあるだろう。

 

 ちなみにフラップイヤーは結成されなかった。理由はコミケの最終日は【夏の海に浮かぶ月を眺める猫】メンバーと来宮きりんがトークイベントをすることになったからだ。

 

 

 

 

 いやぁ、良い話だなぁ。って、納得すると思うか。

 私は、十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇが見たかったんだよ。なんで、みんな仲良くしちゃってるのよ?

 納得がいかない。

 来年の十六夜桜花誕生日は絶対に私の作戦を成功させてやる。

 来年には、三期生もいるだろうし、上手いこと誘導すれば成功するだろう。

 まぁ、今年はこんな感じで良いか。

 




ここすきボタン楽しいよね。好きなシーンって作者さんに伝えにくいけど、ここすきだといっぱいおせるし。なろう版
是非、なろう版にて、高評価やレビューをしてアニメ化するのを楽しみに待ちましょう!
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