駄文ですが、楽しんでいただけたらうれしいです!
プロローグ 1
――空から続くエスカレーター。地下であるはずなのに、照り輝く太陽と光を抱く湖。
その湖の真ん中の島には、満面の笑みをうかべるかの様に咲く、一本の桜の木。
舞い散る花弁と一緒に、どこからともなく
歌のような
睦言のような
ささやきのような
やさしげな音が聞こえてきて――――――――
――「兄さん、いい加減に、 起きなさい!!」
ドゴスッ!! 「ガフッッ」
心地の良い夢は脳天に振り下ろされたこぶしによって終わりを告げた。
<Side清隆>
「…姫乃、起こし方もうちょっとどうにかならないか?」「ふんっ 居眠りしてた兄さんが悪いんでしょ」
今俺にぼうりょゲフンゲフン、優しく起こしてくれたのは、幼馴染の葛木姫乃。黒髪ショートヘアーの、大和撫子である。家が隣同士で、俺のことを兄とよび慕っている。
昔はなにをするにも一緒だったほど仲がよく、まぁ一言でいえば妹のようなもんかなー
などとぼんやり考えていると――――
「あら、ようやくお目覚め?芳乃清隆クン?」「あぁー…すいません、立夏さん」「んもうっ 私が話してるんだから、しっかり聞きなさいよねっ」「まぁまぁリッカ、タカくんも反省してることだし、ねっ?」
「シャルルは清隆に甘すぎよ。いくら一緒に住んでるからって…」
今言い合ってるのは、森園立夏さん、通称? 立夏さん。艶やかな金髪と、抜群のスタイル、整った顔立ちに人懐っこさから、学園のアイドルと呼ばれていたりする―― それと、芳乃シャルルさん、通称るる姉。―――俺がそう呼んでいるだけだが。銀髪で妖精めいた美貌に、かなりのスタイルのもちぬし。一緒に住んでいるので、もう少し恥じらいを持ってほしい。2人ともここ、風見学園の三年生で、公式新聞部所属である。
ここで、公式新聞部の説明を。 公式新聞部は、立夏さんがたちあげた部活で部員数は俺をいれて7人…となっているが、実際には6人しかおらず、過去にもいたという記録はない。立夏さんに聞いてみたところ、
自分でもよくわからないのだとか。しかし、席が7つあることに誰一人として疑問には思っておらず、ときおり、さびしいとかんじるだけだ。
と、まあこんなところだ。
「はぁ…もういいわよ。清隆も反省してるみたいだし。 少し休憩しましょうか。サラ、お茶いれてくれる? ついでに、そこのねぼすけもおこしてちょうだい」
「はい、わかりました 。葵ちゃん、起きてください、森園先輩が怒り出しますよ?」「んぅぅ―――… あとさん「3分ですか?」…3年間」
「「「「「長いわっっ!!」」」」」
ツッコミのあと、これ以上立夏さんの機嫌がわるくなるのもいやだったので、葵ちゃんに対する必殺技、ばいとにおくれるぞ を発動、クリティカルに入った葵ちゃんがその場で着替えだすというハプニングはあった
ものの、起こすことに成功した。
ここで、いまの2人の紹介をしよう。丁寧な言葉遣いで、俺のことをセンパイと呼ぶ、俺と同じ学年に飛び級で編入してきた、瑠川さら。小柄で、青みがかった長い髪をツインテールにしている。
ひとつ年下で、ちょっと天然がはいった、後輩の、陽ノ下葵。明るく元気なショートヘアーで、バイトを掛け持ちしている勤労少女である。
あぁ、俺の自己紹介がまだだったか。俺は芳乃清隆。風見学園の2年で、公式新聞部に所属している。
で、今は次に出す新聞の内容を決めようとしてたわけだが―――――――
「―――――清隆、聞いてる?」「はい、聞いてますよ立夏さん。来月号の、特集の内容ですよね?」「そうよ。誰かいいアイディアない?」
「そういうリッカは、なにかアイディアあるの?」
るる姉が聞いた瞬間、待ってましたとばかりに立夏さんが不敵にわらって―――
「もちろん!! 私たちが特集するのは、魔法、それから天使、この2つよっっ!!遠い昔、世界のどこかに存在した魔法学校を特集するのよ!!」
――――――――…いつもと変わらず、おかしなことをブチかました。
<Side out>
<Side三人称>
「おーいリッカー、げんじつの世界に帰ってこーい」「なっ なによ、ふざけてなんかないわよ。私の前世はカテゴリー5の魔法使い、孤高のカトレアって呼ばれてたんだから!」
「…設定…」
葵がぼそりとつぶやいた。
「おいこら陽ノ下1年生?きこえてるわよ。まったくもう。清隆に姫乃は?信じてくれるわよね?」
「――――――まぁ、俺が信じる信じないはおいとくとして「逃げたわね清隆?」「逃げましたね兄さん?」グッ… そんなことより立夏さん、魔法学校はひとまずおいておくとして、魔法と天使って、具体的にはなにを特集するんですか?」
「ふんっ、まあいいわ。魔法に関しては身近よ?みんなも聞いたことない? 枯れない桜 のこと。」
「枯れない桜、ですか…」
清隆がどこか納得したようにつぶやく。
「いろいろと噂はききますよね、兄さん。確か、桜に願えばどんな願いもかなえてくれる、とかでしたっけ?」「そうそう。俺は噂でしか聞いたことないんだけど」「センパイもですか?ワタシもです。恋愛ごととかのねがいをしてみた人もいるらしいんですけど、ほんとかどうかは…「へぇ、さらは詳しいんだな。」ふぇっ!? そんなことないです、センパイと恋愛とか、そんな…」「……さら?」「センパイ!? な、なんですか!?」「いや、突然顔赤くなってたから、だいじょうb(ベシッッ!!)ゴフっ…」
「はいそこ、いつまでもやってんじゃないの」
見かねた立夏から制止(物理)がはいる。
「噂の件はいいとして、肝心なこと忘れてない? 今、桜は、咲いているの?」「「「「「あっ…」」」」」
立夏の言葉とともに残りの5人も気づく。 そう、枯れない桜と呼ばれている一本の桜の木は、ずっと枯れたままなのだ。
「気づいたみたいね。枯れっぱなしの桜の木が、どうして枯れない桜なんてよばれているのか、おかしいと思わない?」「でもリッカ、昔は本当に1年中桜がさいていたらしいよ?」
シャルルがそう聞き返す。
「そう、そこなのよ。常識的に考えて1年中桜が咲くなんておかしいでしょ?そんなの、魔法以外にありえないでしょ?それから、桜が枯れた理由。桜が枯れた日に何かがあったはずなのよ。それを含めて私は知りたいと思うの」
立夏の熱弁に聞き入り、沈黙する5人。-―――――――今日は珍しく筋が通っている、吹雪にでもなるんじゃないか、と。
その沈黙を破ったのは清隆だった。
「俺もすごく気になります。魔法に関してはそれでいいんじゃないですかね?みんなはどう?」
清隆に問われて姫乃、シャルル、さら、葵はそれぞれ同意の意を表した。
「じゃあ、魔法については、枯れない桜のことを調べるってことでいいわね?次に、天使についてなんだけど…これはみんな知ってるんじゃない?けっこう有名だし」
「まぁ、知ってはいますけど。結構有名ですしね。るる姉は知ってるとして、姫乃とさらと、葵ちゃんは?」
清隆が尋ねると、3人はくびをよこにふった。
「あぁーそうk「そこはわたしが説明するわ」…立夏さん…」
「ん?清隆どうしたの? まぁいいか。天使っていうのは、結構有名な、ここ初音島で語り継がれるある種伝説みたいな話なんだけどね―――――――」
曰く、青く透き通った翼をもち
曰く、美しい青年で、
曰く、歌声は一度聴いたら忘れられない
曰く、1年に一度島のどこかに舞い降り、
曰く、透き通る声で歌を奏で
曰く、誰かを待ち続けているんだそうだ。
「――――っていう、おとぎ話みたいなものなんだけどね。」「おとぎ話、ですか。夢みたいなはなしですね。それで、どうして今更それを?」
はなしを聞いて思ったことを口にする姫乃。
「うーん…うまく説明できないんだけど、枯れない桜について調べようって思ったときにふいに頭にうかんだのよ、天使の伝説が。それで思ったわけ、もしかして、天使が舞い降りる場所って、枯れない桜の木じゃないかって」
「え、立夏さんもですか?」「清隆も?シャルルは?」「あ、わたしも。枯れない桜っていわれたときに、真っ先に連想するのが天使の伝説だもん。」
「つまるところ、枯れない桜と天使の伝説は、なにかしらのつながりがあると思うわけ。それが理由よ。」「はぁ、そうなんですか。それだったら、みんなで調べてみる価値がありそうですね」
話がひと段落ついたところで、立夏がまとめに入る。
「では、公式新聞部の当面の目標は枯れない桜と天使の伝説の解明。清隆、さら、姫乃は枯れない桜、私とシャルル、葵は天使の伝説について、聞き込みと文献による調査。それじゃあみんな、気合い入れていくわよ!!」
「「「「「お―――――!!」」」」」
<Side out>
いかがでしたか?
まだまだ拙い文章ですが、感想やアドバイスいただけたら
うれしいです。
ちなみに、オリ主といっておきながら、主人公はまだでてきません。プロローグが終わるあたりで出てきますので。
では、またの機会に。