遅れて申し訳ないです!
今回から、風見鶏編となります。
もちろん、多分にオリジナル設定、
オリジナル展開が続くと思いますが、
どうかお付き合いください。
風見鶏入学
〈Side葛城清隆〉
ボォーーーー…
船の汽笛が響く。
「見て見て、兄さん!海が、すっごく
蒼いです!」
「お、姫乃。もう二日も海だけしか見てな
いのに、素直に感動できるお前に
びっくりだよ。」
「な、なによ兄さんでば。私は素直に
生きる性格なんです。」
姫乃を少しからかってやる。
姫乃とは、もう10年くらいの付き合いに
なる。
幼い頃に俺は両親に捨てられ、今の家族の
葛城のお父さんに拾われた。
俺は幼い頃から不思議な力を持っていて、
それが原因で捨てられた。
でも、葛城のお父さんに出会って、
俺のような存在、つまり魔法使いが存在
していることがわかった。
それから俺は、お父さんのもとで、力を
制御する術をまなんだ。
元々俺の力はかなり強かったらしく、
魔法使いのカテゴリーのなかでは、
俺の年齢では珍しいカテゴリー4と
なっている。
もっとも、俺のカテゴリーを知る人間は
少なく、お父さんとあと1人と、ごく少数
しか知らない。
魔法使いにはカテゴリーというものが存在
し、1から5段階で力の強さを表している。
最高位のカテゴリー5は、世界に五人しか
存在せず、その力は絶大だと言われている。
俺がぼんやりと考え事をしていると…
「あ、清隆に姫乃。ここにいたんだ。
ずいぶんと探したよ。」
「あ、アリア兄さん。
聞いてくださいよ、兄さんがさっきから
私をおちょくってばかりで、
ちっとも相手をしてくれないんですよ。」
「ふーん…
清隆?
可愛い妹なんだからさ、相手してあげなきゃ
だめだろ?
…おしおき、受けとく?」
「いや、だから、なんでそうなるんだよ?
いやすいませんでした俺が悪かったです。」
この人は、アリア・スカイルーラ。
俺が葛城の家に迎えいれられた
ときから葛城の家に居候して、
俺や姫乃とは、兄弟同然だ。
困った時はいつも相談に乗ってくれて、
助けてくれる。
俺も姫乃も、幼い頃からいろいろ
世話になってるので、
頭が上がらない。
「うふふ、アリア兄さん、もうその辺に
してあげてくださいね。」
「ふう、そうするかな。」
「うぅ…
そ、それでアリア、どうして俺たちを探し
てたんだ?」
「あっ、忘れてたよ。
もうじき到着だって。
そろそろ降りる準備をしようか。」
ーー、そう、俺たちは今、日本から
長い船旅で、イギリスのロンドンを目指し
ている。
それはーーーー
「王立ロンドン魔法学校、通称風見鶏。
どんなところなんでしょうね。
私、いまからドキドキしてます。
ちゃんとやっていけるかどうか…」
「大丈夫だよ、姫乃ちゃん。そんなに
怖がる必要はないよ。
何かあっても僕や清隆がいるからね?」
「そうだぞ、姫乃。
どんどん頼ってくれ。」
「えぇー…アリア兄さんはともかく、
兄さんは…」
「まさかの裏切り⁉」
「あはは、ほら2人とも、早くいくよ?
下船の準備しなくちゃ。」
俺たちはアリアに促されて、下船の準備
にとりかかるのだった。
ーーーーーーーーーー
下船した俺たちが見たロンドンの街は…
「霧が濃い街なんですね、兄さん。」
「まあ、霧の街ロンドンだからな…」
「いや、前来たときはこんなに霧が濃く
なかったよ?」
ーーーー深い霧に包まれて、俺たちを
迎え入れた。
「っと、魔法学校への入り口は…
…時計塔か。」
「そうだよ。風見鶏は地下にあるからね。」
「そうなんですか⁉
アリア兄さんはきたことがあるんですか?」
「うん。前に、ちょっと立ち寄ってね。
学園長とは知り合いなんだ。」
「姫乃〜アリアのことでいちいち驚いてたら
もたないぞ〜」
「…それもそうですね。行きましょうか。」
「清隆も姫乃も、むかしは兄さん兄さんと
後をついてきたのに…
清隆はすれちゃって、姫乃はませちゃって…
お兄さんは悲しいよ。」
「「そんなことない(ありません)‼」
俺たちの声が見事に重なった。
〈Side out〉
〈Sideアリア〉
清隆も姫乃も、ロンドンは始めてなので、
2人を時計塔まで案内する。
それにしても、ロンドンの街並みもずいぶん
変わったなー。
確か、前来たときはアイツらと3人だった
な。
今頃どこでなにしてるんだろう。
っと、いけない、珍しく感傷に浸ってた
みたいだ。2人を案内してる途中だった。
あはは、2人とも、風見鶏を見たら驚く
だろうな。楽しみだ。
「はい、到着だよ。早速中に入ろうか。
ーーーー、こんにちは、オジさん。
僕たち、今年風見鶏に入学するんです
けど…」
「おう、じゃあこっちへきな。」
「わかりました。
…さあ、清隆に姫乃、覚悟はいい?
ここから先は、魔法の世界だよ。」
「「はいっ!」」
2人が元気良く頷いた。
〈Side out〉
〈Side 清隆〉
案内役のおじさんに連れられて、俺たちは
地下へのエスカレーターに乗った。
しばらくして、俺たちの目に飛び込んで
きたのは…
地下なのに、青空が見える。
広大な湖と、真ん中に浮かぶ島や、
大きな建物。
そして…
「兄さん!あれ、桜の木じゃないですか⁉
すっごく満開ですよ‼」
姫乃が興奮して声をあげる。
そこらじゅうに桜が咲き誇り、甘い
香りが漂っていた。
「うわ、すごいねこれ。
前来たときは、せいぜい数本だったのに。
っと、やっとついたね。それじゃ、
まずは…」
「学園長に挨拶だな。お父さんから手紙も
預かってるし。」
「そうですね。学園長室の場所は…」
「ーーあら、あなたたち、新入生?」
迷ってる俺たちに、優しげな声が
かけられた。
「えっと、そうですけど…
あなたは?」
「あ、ゴメンね。いきなり声かけちゃって。
私はここ、風見鶏の本科一年で、
学生会長のシャルル・マロースだよ。
あなたたち、新入生なんだよね?
よければ、案内するけど、どうかな?」
「ありがとうございます。
俺は葛城清隆っていいます。
で、こっちは妹の姫乃。
で、こっちが…」
「こんにちは。僕はアリア・スカイルーラ。
よろしくね、シャルル先輩。」
「清隆君に、姫乃ちゃん、アリア君かぁ。
よろしくね。
それじゃ、行きましょうか。」
俺たちは、シャルルさんの案内で、
学園内を見て回り、学園長室に
ついた。
「それじゃぁ、私はここまでかな。
また後の入学式でお会いしようね。」
そう言ってシャルルさんは、去っていった。
「い、いよいよですね、兄さん。
なんだか、緊張します。」
「お、俺もだよ。
アリア、なんかミスったら、後は頼む!」
「あはは、2人ともリラックスして。
大丈夫、知り合いだっていったろ?
さあ清隆、逝って来い‼」
そう言ってアリアは、学園長室のドアを
開けた。
「失礼します、今日からこの学園でお世話
になる、葛城清隆に、妹の姫乃です。」
そこに居たのは、
柔らかい金髪を腰まで垂らして、
高貴で優しげな人だった。
「ようこそ、風見鶏へ。
清隆君に、姫乃さんね。
葛城さんから話はきいてるわ。
私はエリザベス。ここの学園長をして
います。
清隆君に、姫乃さん。これからの
学園生活、わからないことがあったら、
いつでも相談に来ていいですからね?
これから、頑張ってくださいね。
ーーえっと、あともう1人は…」
そう言ってアリアの方を向いた
学園長が、その笑顔のまま、固まった。
「やあ、リズ。久々だね。
…元気にしてた?」
「え…アリア、さん?どうしてここに?」
「清隆と姫乃の付き添いでね。
それから、
僕もこの学園に入学するよ?」
「えー⁉いきなりどうしたんですか⁉
連絡つかなくなったと思えばいきなり
あらわれて‼少しは私の気持ちも
考えてください‼」
「…なあ、姫乃、アリアと学園長、知り合い
って言ってたけど、まさか恋人だった、
なんてことは…」
「アリア兄さんに限ってそんなことは…
ーーあるかもしれませんね。」
「よーし2人とも覚悟はいいか?」
「いや、アリア、そうは言うが昔、
お前、告白されては、その度に
振ってたじゃないか。
たしかーー」
「ストーップ‼2人ともそこまで‼」
「うふふ、仲がいいんですね。
アリアさん、連絡つかなくなったこと
はもういいです。
それよりも、本当に入学するんですか?
貴方と他の生徒は、実力にかなり
開きが…」
「え?アリア兄さん、それって
どういうことですか?」
「え?いや、僕は少し魔法を学んでいる
だけだよ?
ーーリズ、僕のカテゴリーは秘密ね?」
「?兄さんとアリア兄さんのカテゴリー
って、2人とも2だって…」
「あぁ、そうだぞ姫乃。
ただ、他の生徒は、そのほとんどが
1だって言うから、俺たちが余計な
反感を買わないよう、秘密にして
おきたいんだ。」
…なんとかごまかせた。
さっきも言った通り、俺のカテゴリーは
4、あらためて魔法を学ぶ必要はない。
アリアのカテゴリーは…
「わかりました。
アリアさんに清隆君、姫乃ちゃん。
あと少しで入学式が始まります。
これが制服です。
寮の場所ははわかりますか?」
「はい。ありがとうございます。
では、失礼します。」
俺たちは学園長室をあとにした。
〈Side out〉
〈Sideアリア〉
学園長室をあとにした僕達は、寮
へと向かっている。
リズとは、10年ぶりくらいになる
けど、元気そうでよかったと思う。
そんなことを考えながら歩いて
いると、僕達の少しさきを
茶色のショートヘアーの女の子が
横切ろうとして…
ビタンッッ‼
…ずっこけた。
清隆が慌てて駆け寄る。
「大丈夫か⁉怪我は⁉」
「うぅ〜ちょっと滑っちゃいました…」
「少し擦りむいてるじゃないか。」
「あ、大丈夫ですよ。これくらいすぐに
治りますから。」
「アリア、治してやってくれないか?」
「わかったよ。アリアさんに任せて
おきなさい‼」
清隆に言われて、僕は魔法を発動させた。
少女を淡いブルーの光が包み込む。
その光が収まった時、傷はすっかり
消えていた。
「わわっ‼魔法です‼
すごいんですね。もう痛くありません。
なんだか、体調もよくなったみたいです‼
ありがとございます。
あ、私陽ノ下葵っていいます。」
「どういたしまして。
僕はアリア・スカイルーラ。」
「俺は葛城清隆で、こっちが…」
「こんにちは、陽ノ下さん。
私は葛城姫乃っていいます。」
「はい、よろしくお願いします‼
皆さん魔法使いなんですよね?」
「そうだけど、陽ノ下さんは、普通の
人間なのか?」
「そうですよ。
私がここにいるのはですね、
ケーキ・ビフォア・フラワーズって
とこでバイトしてるからなんです。
あ、皆さんよかったら今度いらしてください
ね。サービスしますよ。
それから、私のことは葵か、葵ちゃんと
呼んでくださいね。」
「そうか、わかった。葵ちゃん、今度
店にいってみるよ。」
「ホントですか⁉お待ちしてますね。」
…今、清隆は普通に受け答えしてるが…
僕はこの少女から、強い魔法の気配
を感じている。
それだけなら、ただ強力な魔法使いって
だけだが…
この少女からは、魔力のオーラが
全く見えないのだ。
通常、どんな魔法使いにもオーラは
存在する。が、それを見ることができる
者は少ない。
例えば、清隆なんかは、カテゴリー4
と言うだけあり、かなりの量だ。
この少女からは魔法の気配は感じられる
ものの、オーラが感じられないことから、
魔法使いではない。
矛盾しているが…
少し注意しておこう。
「なんだか、可愛い娘だったな。」
「に、兄さん⁉何言ってるんですか⁉」
「いや、可愛い娘だっなって…」
「お?清隆にも春が来る予感?
いやぁ、お兄さんとしては嬉しい
ような、複雑な気持ちだなぁ。」
「なっ⁉そういうんじゃないって。
からかうなよアリア。」
「そうです。変なこと言わないで
ください、アリア兄さん。」
「あはは、冗談だよ。
さあ、そろそろ入学式はじまるよ?
早くいこうか。」
そう言って、寮へ向かい始めた、
僕たちの視界に、
金色が映りこんだ。
〈Side out〉
〈Side清隆〉
俺の隣を歩いていたアリアが、
突然固まったと思ったら、
「やばい。
清隆、姫乃、僕少しだけ隠れて
くるから、あとは任せた‼」
次の瞬間には、アリアはもうそこには
いなかった。
「…兄さん?
アリア兄さん、いきなりどうしたんで
しょう?」
「さ、さあ?ってか、すでにいないし。」
そんな俺たちの前を1人の女性が
通った。
流れるような金髪に、蒼い瞳。
整った顔立ちに、優しげな笑顔。
同性でも、思わず目を奪われるほど、
綺麗な人だった。
「貴方達、新入生でしょ?
もうじき、式がはじまるわよ。
急がないと、遅刻するよ。」
そう言ってそ女性は、ウインクを残して
去っていった。
「すごい綺麗な人でしたね。
…兄さん?なに惚けてるんですか?」
「は⁉、あ、あぁ。
綺麗な人だなって。
そんなことより、入学式、おくれるぞ?
…アリアはどこに…」
「ふう、助かった…」
「アリア兄さん⁉今までどこに⁉」
「いや、ちょっとね。」
「いや、それより、いきなり
どうしたんだ?」
「いやね、さっき通った人、いるだろ?」
「えぇ。すごく綺麗な人でしたね。
知り合いなんですか?」
「まあね。
彼女は、リッカ・グリーンウッド。
まあ、なんと言うか、顔合わせ
辛くて…」
「え⁉リッカ・グリーンウッドって、あの?」
「そ。あの、リッカ・グリーンウッドだよ。」
「兄さん、知ってるんですか?」
「詳しくはしらないけど、
あの人は、世界で5人いるカテゴリー5
の1人て、“孤高のカトレア“って呼ばれてる。」
「そ、そんなすごい人だったんですか⁉
アリア兄さんって、実はすごい人だったり
します?
あんな人と知り合いなんて…」
「まあね。
とりあえず、その話はまた今度ね。
急がないと、式におくれるよ?」
アリアの言葉で我にかえった俺たちは
急いで寮を目指すのだった。
ーーーーーーーーーーーーーー
そして、入学式。
「すごいな。この人数全てが
魔法使いか。」
ざっと見た限り、100人以上はいる。
その人数を先導して講堂へ向かわせている
人の中、見知った顔を見つけた。
「あ、あそこにいるのって、巴さん
じゃないか?」
「あ、本当ですね。
挨拶にいかなきゃ。」
俺たちの話を聞いた瞬間…
「やばい。
…逃げ「逃がしませんよ、
アリア兄さん?」
……っく…
ここまでか…」
逃げようとしたアリアを姫乃がしっかり
捕まえた。
まあ、嫌がるのも無理はないだろう。
なぜならーーーー
「こんにちは、巴さん。
お久しぶりです、姫乃です。」
「ん?…姫乃?葛城姫乃か⁉
ってことは、そっちは、清隆か?
久しいな。2〜3年会わないだけで、
姫乃は女っぽくなったな。」
「ありがとうございます。
…ほら、アリア兄さんも、挨拶。」
「…やあ、巴。久しぶりだね。」
「…ア、アリア?
ホントに、アリアなのか⁉
会いたかったそ、アリア‼」
そう言って巴さんは、アリアに向かって
飛びかかったーー
と思ったら、アリアに顔を掴まれて、
一定の距離から近づけないでいた。
「なっ⁉なにをするのだアリア⁉
感動の再会だぞ⁉」
「じゃあこの手を離したら巴は何をする
のかな?」
「もちろん、再会の証に深い接吻を…」
「はぁ…どうしてこうなったのかな…」
巴さんは、2〜3年前からずっと、アリア
に会うたびに、キスを迫る。
告白しては振られているのだが。
「はぁ…巴、いろいろと言いたいことは
あるけど、後にしよう。」
「む、そうか。では、後で私の部屋に
来るといい。もちろん、1人で、だぞ。
ではな。
あぁ、新入生だったな、アリア達は。
では、このまま講堂に入ってくれ。」
巴さんとの衝撃的な再会を果たした
俺たちは、今絶賛入学式の最中である。
「なあ、アリア…」
「…なんだい、我が弟よ。」
「なんで、巴さんの告白受けないんだ?」
「いろいろ事情があってね。多分、
もうそろそろそれがわかると思うよ。」
「…そうか。なら何も言わない。」
「あぁ、ありがとう。」
そうこうしているうちに、入学式は
終わって、クラス分けである。
ちなみに入学式で歓迎の挨拶をしたのは、
シャルルさんだった。
学生会長というのは、本当らしい。
あ、クラス分けを発表するのは、巴さんの
ようだ。
「それでは、クラス分けを発表する。
このクラスは、能力の優劣で分けた
のではないから、だいたいどのクラスも
変わらないな。」
そう言って、どんどんクラスが発表される。
運のいいことに、俺、姫乃、アリアは、
全員1組だった。
…アリアが1組だと言う時の巴さんの
こめかみに青筋がうかんだような気がした
けど、見なかったことにしよう。
そんなことを思っていると…
「よう、お前も日本人だろ?
俺は江戸川耕介、よろしくな。
こっちは、俺の従者の、江戸川四季って
いうんだ。」
「おう、コッチこそよろしく。同じ日本人
にあえて、嬉しいよ。
俺は葛城清隆で、こっちは、妹の姫乃だ。」
「ん?葛城って、どっかで聞いたことが…」
「葛城といえば、日本の名門じゃないですか。
そんなことも忘れたんですか、マスター?
…すいません、葛城様。内のマスターは
この通りおバカでして…」
「いや、かしこまらなくていいよ。
清隆ってよんでくれ。」
「まあ、それではそのように。」
「四季が笑っただと⁉
はっ⁉もしや、寝とる気では⁉
さすが名門葛城、なんというNTR‼」
その言葉に俺たちが絶句していると…
「すいません、うちのマスターはご覧の
通り、バカで変態の、どうしようもない
マスターでして。
清隆さん、そちらのかたは…」
そう言って、アリアに目を向ける。
「あぁ、僕は、アリア・スカイルーラ。
よろしくね、四季ちゃんに、耕介君。」
「え⁉し、失礼いたしました。
アリア様とは知らずに…」
「四季ちゃん、君は僕を知っているよう
だね。ただ、様はいらないし、そんなに
敬う必要もないから。ほら、笑って?」
そう言ってアリアは微笑んで、四季さんの
頭を撫でた。
「は、はい。ありがとうございます、
アリアさん。」
そう言って四季さんは頬を少しだけ朱く
そめた。
…アリアは自覚なしにやっているのだろ
うか…
こういうことが、人に好かれる原因
なのだろうに…
「清隆には言われたくないよ?」
「え?アリア兄さん、突然どうしたんで
すか?」
「いや、なんとなく。」
そんな会話をしながら、俺たちは
1組の教室へ向かっていった。
いよいよ、俺たちの学園生活がはじまる。
俺たちが、ここ、風見鶏に入学するに
あたって、お父さんは、俺とアリアに、
一つの任務を託した。
それはもちろん、姫乃の学園生活を
支えるのはもちろんのこと、
ある調べ物をしなくてはならない。
正直、アリアがどうにかできないことを、
おれが支えられるかどうかはわからない。
でもーーーー
何だってする。姫乃の、この笑顔を
守るためなら。
「ん?どうした、我が弟よ。
顔が強張ってるよ?」
「…頑張ろうな、兄ちゃん。」
「…おう。僕と清隆が揃えば、無敵さ‼」
「それ、シャレになんないからな?」
俺は、新たな決意をむねに、1組の教室へと
入っていった。
〈Side out〉
いかがでしたか?
原作とはかなり違いますが、
楽しんでいただけたら、嬉しいです。
ちなみに、この作品のなかでの
魔法使いのカテゴリーは、こんな感じです。
カテゴリー1、魔法使いのタマゴ。
だいたいの学生があてはまる。
カテゴリー2、風見鶏の予科を
終えたレベル。基礎的な魔法をつかえる。
カテゴリー3、風見鶏の卒業生のなかで、
かなりの力を持っているレベル。
2と3のあいだは、大きな壁がある。
カテゴリー4、魔法使いとして、大きな
力を持っているレベル。世界で800人
ほどしか存在していない。
得意分野しだいでは、天候の操作も
可能となるほど。
カテゴリー5、世界で5人しかいない、
最強の魔法使いたち。
その気になれば、天変地異や、
戦争をおこし、1人で制圧できるほど。
こんな感じでやってます。
アリアのカテゴリーですが、いずれ
明らかにならります。
いよいよ風見鶏に入学したアリア達
ですが、
はたして、どうなることやら。
ちなみに、この作品は、キャラの性格
が多分に改造されていますので。
では、またの機会に。