今回、少し短めです。
やっと、主人公のカテゴリーと
呼び名が明らかになります。
それでは、どうぞ!
〈Side清隆〉
無事に入学式とクラス分けが終わり、
俺たちはいま、クラスにて、担当の先生
が到着するのを待っているわけだが…
ーーーーさっきから、アリアの顔色が
悪い。もともと肌が白いこともあって、
真っ青だ。
「…アリア兄さん、どうしたんですか?
顔色悪いですよ?」
「いや…少し、いや、かなり悪い予感
がしてね。」
「大丈夫か?暫く寝とくか?」
「…大丈夫だよ、2人とも。」
そんな会話をしていると、教室の戸が
勢いよく開いた。
どうやら先生が入ってきたようだ。
そして、入ってきたのはーーーー
「あっ…」
姫乃が思わす声をあげる。
それもそのはずだ。かく言う俺も絶句
している。
だって、入ってきたのが、
リッカ・グリーンウッドだったのだから。
その瞬間、アリアが机に突っ伏した。
「みんな、始めまして。
私はリッカ・グリーンウッド。
これから1年間貴方達予科1年1組の
クラスマスターを務めさせてもらうわ。
よろしくね。私のことを知っている人もいる
と思いますが、変に敬ったりしなくていい
からね。
じゃ、みんなよろしく‼」
みんな、ポカンとして、リッカさんの
姿に釘付けになっている。
それもそのはずだ。
リッカさんは、客観的に見て、相当の美人
である。それに加え、カテゴリー5
でもあるので、ある程度魔法を
知っている人で、リッカさんを知らない
人はいないだろう。
そんな人が、クラスマスターだと言うのだ
から、驚かない訳がない。
「はいはい、みんないつまで惚けて
るの?
さっそくだけど、自己紹介してもらうわよ。」
リッカさんの一声で、自己紹介が始まった。
そして、アリアの番がきたところで…
「始めまして。アリア・スカイルーラ
と言います。みんな、よろしくね。」
アリアは、出来るだけリッカさんと
目を合わせないように、自己紹介を終えた。
「葛城清隆です。1年間よろしく。」
そうこうしている内に、自己紹介は
終わった。
「はい、今日は入学式だからこれで終わる
けど、明日からは本格的に授業に入って
いくわ。遅刻は、しないようにね?
あぁ、それと、葛城清隆君に、
アリア・スカイルーラ君?
荷物を運ぶから手伝ってくれない?
この後私のところに来てちょうだい。
それでは、解散。」
「いいな、清隆もアリアも、あんな綺麗な
先輩のお手伝いなんて。
全く、変わって欲しいぜ。」
「あはは、耕介君もそう言わないで。」
…アリアの顔が引きつっている。
とにかく、呼ばれてるんだ。
俺とアリアは、リッカさんの後について、
教室をあとにした。
ーーーーーーーーーーーーーー
俺たちは、リッカさんの後について、
生徒会室へと連れてこられた。
「えっと…リッカ、さん?
どの荷物を運べばいいんですか?」
「あぁ、あれ、嘘よ。」
「「…へっ?」」
「だから、あれは嘘。ちょっと君に聞きたい
ことがあってね。あぁ、鍵はもう閉めた
から、魔法を使ってもあかないわ。
…それで、どうしてこの風見鶏に
来たのかしら、カテゴリー4の魔法使い、
葛城清隆君?」
「ッッ‼」
俺は息をのんだ。俺のカテゴリーを知って
いるのは、お父さんと、アリアと、
あと数人だけのはずなのに…
動揺を押し殺し、俺は問いかけた。
「…人違いでは?俺のカテゴリーは
入学する時に書類に書いたとおり、2ですよ。」
「あぁ、別に言いふらしたりしないから、
警戒しなくてもいいわよ。
昔ちょっと噂を聞いたことがあってね。
極東の方に若いカテゴリー4の魔法使い
がいるって。その人は名門の養子に
なっているそうよ。
…ここまで言えばいいかしら?
さて、貴方の目的、吐いてもらうわ。」
「はあっ…仕方ないですね。
俺は姫乃の付き添いですよ。ホントに
それだけです。
それと、俺は学校というものに通った
ことがなかったですから、お父さんが
俺も入学できるように取り計らってくれた
んですよ。」
「ホントに?隠してるなら、吐いたほうが
身のためよ?」
そう言ったリッカさんから、とてつもない
プレッシャーが放たれる。
「…ホントにそれだけですよ。」
暫く睨みつけられていたが、それが
ふっと弱まる。
「わかったわ。今は信じてあげる。
ただし、妙なことはしないこと。」
「わかってますよ。俺は姫乃を支えつつ、
学園生活を楽しむつもりでいます。」
「ふふっそれは楽しみだわ。
うまく行けば1組の大きな戦力になるわね。
…それでーーーー」
そう言ってリッカさんは、アリアに
視線を向ける。
アリアは、少し引きつりぎみの笑顔で、
「や、やあリッカ。本当に久しぶりだね。
元気にしてた?」
「…元気にしてたか、ですって?
ーーーこの、バカッッ!!
いきなり連絡つかなくなって、
私やリズがどれだけ心配したと思って
るのよ⁉
な、何かあったと思って、わ、私は、
私は…」
そう言ってリッカさんは、顔を覆って
泣き出した。
「…なあアリア。」
「なんだい我が弟よ。」
「アリアとリッカさんって、ただの
知り合いじゃないよな?恋人?」
「あ〜…なんて言うかな…
と、取り敢えず、リッカのことが先だ。
ご、ごめんねリッカ。君がこんなに
悲しむとは思ってなくて…」
そう言ってアリアはリッカさんに
近づき、頭を撫でようとした。
が、その手が頭に触れる寸前、
リッカさんがいきなりアリアの手を
とったかと思うと、
そのままアリアの手を引っ張り、
バランスを崩したアリアの
首に両手を絡め…
「え…」
「むぐっ…」
「ちゅ…」
…アリアにキスをした。
「ん………ちゅ………ぷはっ」
「…え?リッカ?泣いてたんじゃ
ないの?」
「演技に決まってるでしょ。それに、
私、すっごく会いたかったんだから。
私を待たせたお詫び、ね?」
「だからって…」
2人とも、顔を朱く染めて照れている。
「あー…2人はやっぱり、恋人どうし
なのか?俺、お邪魔しちゃった?」
「いえ、恋人ではないの。私、昔アリアに
何度も告白したのよ?そしたら、僕は女性と
付き合うつもりはないからーとか言って
私を振ったわけ。
酷いと思わない?こんなに魅力的な美少女
から好きって言われたのに、それを
振っちゃうだなんて。」
「自分で言うところがリッカらしいなぁ…」
「えぇ⁉アリア、リッカさんから告白され
てたのか⁉
え、いつから⁉」
「あ、清隆気になる?話してあげよっか?
と、その前に、アリア、お帰りなさい。」
「うん、ただいま、リッカ。あ、そうだ、
今僕は葛城の家に置いてもらってるんだ。
清隆や、姫乃とはその時知り合ってね。
もう長い付き合いになるな。
もう本当の兄弟みたいだね。」
「それで、ヨーロッパのどこさがしても
いなかったのね…
ん?清隆と姫乃は、アリアの弟、妹なのよね?
だったら…」
「うん?どうしたの、リッカ?」
「いえ、何でも。
ーーーー清隆、これから私のことは
お姉様と呼びなさい?いい?」
「はあ…お姉様?」
「そこ、乗っからないでいいから。」
「それで、アリアとリッカさんは、いつ、
どこで知り合ったんですか?」
「話してあげる前に…
清隆、貴方はアリアの本当のカテゴリー
を知っているの?
その呼び名まで?」
「はい、知ってますよ。
…世界に5人しかいない、カテゴリー5
の内の1人。
“天使“の、アリア•スカイルーラ。
始めて知った時は驚きましたよ。
まあ、アリアのお陰でカテゴリー5に
対する尊敬や、畏怖の念は、
かなり薄れましたが。」
「…兄としては尊敬はまだしも畏怖は
勘弁して欲しいから嬉しいけど、
スカイルーラとしては複雑だなぁ…」
「はいはい、わかったから。じゃ、
清隆、このリッカお姉さんが全部話して
あげちゃうわね。
あ、ちょうどいいから、お茶にしましょう、
再会を祝して、ね?」
そう言ってリッカさんはお茶の準備を
始めた。
「じゃ、お茶も準備できたし、始め
ましょうか。まずは、私とアリアが
出会ったところからね。
私が、世界を旅してまわってたとき
なんだけどね…」
リッカさんは、嬉しそうに話し始めた。
〈Side out〉
はい、もう予想してた方も
いると思いますが、
主人公、アリアはカテゴリー5の
魔法使いです。
清隆は知ってますが、姫乃は知らな
かったりします。
ちなみに、生徒のほとんどは知りません。
リッカと違って、余り顔を晒してないから
だったりします。
そして次回、かなり大きな原作ブレイク
が起こります。
え?それはもちろん…
次回のお楽しみです。
感想、待ってます。
では、またの機会に。