「え?朝潮ちゃんと霞ちゃんがいない?」
横須賀鎮守府にある食堂で高雄と愛宕は驚くことを聞いた。
「そうなんですよ!朝潮姉さんはお風呂に行ったっきり戻ってきませんし、霞ちゃんはお手洗いに行ったっきり戻ってこないんです!」
「私たちも探したんだけど全然見つからなくて…。」
この横須賀鎮守府は敷地こそ多いが迷うほどではない。
「五味渕提督に報告して一緒に探してもらいましょう。大丈夫ですよ。絶対見つかりますからね。」
すぐさま五味渕提督に報告すると、急いで探そうと協力的だった。
しかしその日、夜遅くまで探したが朝潮と霞の姿はどこにも見当たらなかった…。
☆
「…う……。」
あれ…?私はいつの間に寝ていたのでしょう…。
というかどうやって部屋に戻ったんでしたっけ…?
ジャラララ
「え…?」
自分の手を見てみるとそこには両手に鎖が繋がれていました。
「なに…これ…?」
足も見てみるとそこにも鎖が繋がれていました。
そして周りを見渡すと驚くようなものがありました。
目の前には鉄格子が並んでおり、外に出ることはできません。
さらにその奥には私がいる部屋と同様の部屋が沢山ありました。
部屋の中には所々服が破れている女性がいたり、全裸の女性が横たわっていました。
「ここは一体…。」
「うぅ…。ねえ…さん…?」
ふと後ろから私を呼ぶ声が聞こえました。
振り返って見えみるとそこには霞が倒れています。
「霞!大丈夫!?」
「うん…。私は平気。姉さんのほうは大丈夫?」
「私も大丈夫よ。それよりもここは一体どこなの?確か私はお風呂から上がったはずなんだけど…。」
「私は姉さんが覆面の男に捕まっているのを見て助けを呼ぼうとしたら気絶していたわ…。」
確かにそんな記憶もありますね。
後ろから抑えられたので相手を見ることはできませんでしたが。
「というか姉さん。その手どうしたの…?それに首輪まで…。」
「わからないわ。目が覚めたらこうなっていたの。」
少なくとも鎮守府ではないことはわかる。
「お、起きてるぞ。」
突然部屋の外から男性の声が聞こえてきました。
「おい、大丈夫か?確かそいつどこでも艤装が出せるって書いてあったじゃんかよ。」
「そのための首輪だろうが。問題ねぇよ。」
部屋の外に白衣の男性が2人立っていました。
1人は眼鏡をかけた痩せ型の男性。
もう1人は横に大きい男性です。
「ここは一体どこなんですか?」
「あ゛ぁ?勝手に喋ってんじゃねぇよ道具がよ。」
「うぁっ…!?」
バチッと首元から全身にかけて痺れと痛みが発生しました。
「姉さん!?何をしたのよ!」
「ふんっ、お前たちは俺たちのいうことを聞いていればいいんだよ。」
「とりあえず抵抗できないようにしておこうぜ。」
「そうだな。視覚を奪って定期的に電流ながしときゃあ大丈夫だろうよ。設定頼んだぜ。」
「まためんどいことを言うな。飯おごれよ。」
「わはははは、仕事をしてからな!」
視覚を…奪う…?
体の痺れが取れず動くことができません。
ガチャッと扉をあけて2人が入ってきました。
「なんかあったかな…。……おっ、ドライバーがポケットに入ってた。」
「なんでそんなもん持ってんだよ…。」
「まぁいいじゃねえか。」
「このっ…!」
入ってきた2人に霞が飛びつきます。
「邪魔だぞ。そいつ押さえとけ。」
「あいよ。」
飛びついた霞でしたが艤装をつけていないため、本来の力を発揮することができず取り押さえられてしまいました。
「離しなさいよ!このクズ!デブ!」
「なんだとぉ!?調子にのるな!」
「きゃっ…!」
霞がグーで殴られました。
「【艤装てんか」
「させねぇよ。」
「あああああぁぁぁ!!!」
さらに全身に痺れと痛みが。
「おら、こっち向け。目大きく開けてろ。」
「い…や…。やめ…て……。」
私のお願いは虚しくスルーされ、私の瞼を無理やり開けてそのままドライバーを…。
「ぎゃあああああァァァァァァァァ!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
左眼が焼けるように熱い。
今まで体が痺れていたのを忘れるほどの壮絶な痛みに私はおかされていた。
「姉さん!姉さん!離しなさいよこのクズ!」
「やかましい!」
「ガハッ…。」
「おいおい、さすが艦娘もどきだな。普通なら失神するはずの痛みなのに失神しねぇとかすげぇよ。賞賛してやる。」
「あ…ああ…。」
「おら、まだもう片方残ってんだろうが。さっさと目開けろや。」
そしてまた私の右眼の瞼を無理やり開けて…。
「ぎゃああああァァァァァァァァァァァァ………。」
「お?こいつ気絶しやがったぞ。」
「やっと気絶かよ。おい、首輪の調整もやっとけよ。」
「もうやったわ。それよりも後で高速修復材持ってこないとな。死なれたら面白くないし。」
「そうだな。こいつはどうする?」
「そいつは………艦娘もどきの世話役でいいだろ。妹みたいだしな。」
「わかった。」
そういうと横の大きな男性は気絶した霞を放り投げた。
「俺としてはこいつで遊びたかったんだけどなぁ〜」
「そのうちできるだろ。」
「それもそうか。」
「「わはははは」」
こうして朝潮と霞は、どことも知れない研究所で暮らすことになった。
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