[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――軍曹の部屋―――
元帥「・・・・・・。」グゥゥウゥ・・・
伍長「・・・・・・。」ウトウト・・・
キラー2「・・・・・・。」サスリサスリ・・・
ガッシャーーーン!!
伍長「ひぁっ!? 何?! 何事???!!」ビクゥ!
キラー2「扉が外れた音・・・?! もしや・・・班長・・・?!?」
元帥「キラー2と伍長は隊長の死守を頼む! 俺が見てくる!!」ダッ ガラッ
伍長「あっ!!」
――玄関―――
曹長「」チキチキチキ・・・
元帥「・・・!? 曹長! どうした?! 何があった!!」
曹長「・・・出られない・・・・・・。」グググググ・・・
元帥「・・・え?」
曹長「山を下りて・・・外に・・・・・・出られない・・・!!!」
ダッダッダッダッ!!
軍曹「キラー共・・・侵入に関しては許可したけど・・・入ったからにはそれなりの覚悟が
でき・・・・・・曹長!?」
曹長「・・・軍曹・・・!! 閉じ込められた・・・! 出られない・・・!!
・・・ループ・・・! 医者・・・呼べない・・・!!」
軍曹「と、とりあえず、奥まで入りなさい! 元帥、曹長をお願い!!」シュルッ・・・
元帥「曹長、立て。・・・あぁあぁあぁ・・・派手に乗り上げたな・・・。」グイッ
軍曹「・・・・・・!!」シャシャシャシャ・・・!!
曹長「・・・ブレーキしたけど・・・・・・間に合わなかった・・・。」
元帥「だからって、両扉ごと体当たりで外す奴があるかよ・・・。」
軍曹「処置としては・・・これで良いわね・・・。はぁ・・・・・・。」プチン・・・
元帥「これで一応は、深夜のキラー家侵入は防げるか・・・お疲れ、軍曹。」
軍曹「ホントよ・・・。」
曹長「・・・。隊長の件だけど・・・。」
軍曹「・・・・・・打つ手・・・なしね。解熱剤を飲ませようにも・・・本人が衰弱しきっていて
飲料すら喉を通らない状態よ。」
元帥「・・・・・・。」
曹長「・・・。」
軍曹「・・・・・・見守るしかないわ・・・。」
――軍曹の部屋―――
軍曹「・・・・・・夕食できたわよ。」
元帥「・・・いただきます・・・。」パクッ・・・モグモグ
伍長「はい、キラー2。」モグモグ
キラー2「・・・うん・・・・・・ありがと・・・。」モソモソ
ガラッ
曹長「・・・・・・。」トボトボ・・・
元帥「・・・どうだった?」
曹長「・・・博士に外の件を聞いたけど・・・・・・駄目だった・・・。
・・・・・・解決策・・・なし・・・。」
軍曹「・・・・・・。」モグモグ
ピピピッピピピッ
軍曹「・・・。」スッ
伍長「・・・隊長の熱・・・どう?」モグモグ・・・
軍曹「・・・。相変わらず。」
伍長「・・・そっか。」モグ・・・モグ・・・
元帥「・・・曹長も食うか? 軍曹の夜食・・・。」スッ
曹長「・・・。」コクン モグッ・・・モグモグ・・・
軍曹「・・・・・・。」
元帥「・・・・・・。」
曹長「・・・・・・。」
伍長「・・・・・・。」
キラー2「・・・・・・。情報共有します・・・?」
軍曹「・・・そうね。そうしましょう。・・・私からは・・・何もないわね。
あるとすればこれくらいかしら・・・外部への通信手段が何者かの手によって
切られていること。・・・それだけね。」
伍長「・・・私も・・・何もないかも・・・・・・。」
元帥「俺は・・・・・・・・・。・・・・・・兵長に続いて大将と毒蛇も毒された・・・。
・・・特に大将・・・・・・隊長を絶対に近づけないようにしないと。」
キラー2「捜査には関係ないけど・・一応。班長について・・・・・・いつもと違って・・・
なんかガッツが無いと言うか・・・・・・何か・・・様子がおかしかった
ことぐらいかな・・・・・・役に立たなくてごめん。」
曹長「・・・・・・・。外・・・出れば分かると思うけど・・・出られなく・・・なってる・・・。
・・・。・・・・・・それだけ。」
元帥「・・・犯人については手がかりなしか・・・。」
曹長(・・・以前、隊長が魔王軍の盗聴器を見つけていたし・・・あの件については
まだ情報共有すべきではないか。)
伍長「あ、まって!! 私も犯人の情報じゃないけど、キラー2みたいに気が付いたことが
あるよ!」
曹長「・・・?」
伍長「えっとね。あのね・・・確か、王が防空壕に居たと思う!!」
元帥「王が・・・?」
曹長「・・・・・・会ったの・・・?」
伍長「うぅん。防空壕から王の御用達アロマの香りがしたの!
博士は、私と同じワーウルフ種でそういう匂い系を使うのは好きじゃないし、
助手の趣味は昼寝だし、包帯はあまり気にしないからね!! となるとアロマを
使っている時は王が居るってことになるの!」
キラー2「おお~。」
曹長(この時間帯から王が・・・? でも、よく考えてみれば、王はコンピューター分野に
対して得意ではないし・・・・・そもそも動機が不十分・・・。)ウーン
元帥「・・・どうした?」
曹長「・・・。・・・・・・ちょっと考え事。」
軍曹「さて、順番に風呂に入ったらもう寝ましょ。」スッ・・・ ノッシノッシノッシ・・・
元帥「・・・あ、なら俺から・・・。」
曹長「・・・。」ガシッ
軍曹「何か言ったかしら?」クルッ
曹長「・・・・・・何も・・・? 軍曹・・・先・・・・・・どうぞ?」
元帥「・・・!?」
軍曹「そう。」クルッ ノッシノッシノッシ・・・
曹長「・・・。」パッ
元帥「なにすんだよ! 曹長!!」
曹長「・・・きっと・・・・・・軍曹の事・・・だから・・・・・・隊長の・・・・・様子・・・・・私が見る
・・・って言う・・・。で・・・揉める。」
伍長「隊長絡みのいつものパターンだね。」
曹長「・・・帰ってくる・・・前・・・・・・その前に・・・・各自・・・布団を・・・・・・持ってくる・・・・・・
・・・・・のだよ・・・。・・・・・ワトソン君。 そうすれば・・・皆で・・・。」クックックッ
伍長「おおっ!!」
キラー2「悪知恵が回るねぇ・・・。」
曹長「・・・さ、布団を持って来よう・・・。」
~~25分後~~~
軍曹「出たわよ・・・って。」ジトー
曹長「・・・・・・。」ポンポン
軍曹「・・・何しているのよ。」
伍長「寝る準備だよー。」ポンポン
元帥「なんで、俺が一番端なんだよ!!」ムガーー!
キラー2「まぁまぁ、また別の日に隣に寝れば・・・ね?」
曹長「・・・・・・元帥は・・・寝相が・・・・・・人10倍・・・悪いからなぁ。」ボソッ
元帥「何か言ったか?」
曹長「・・・・・・特には・・・。」
伍長「軍曹、軍曹。私達未然に看病係の揉め事発生防いだよ~!」
軍曹「・・・・・看病と言うより、あなた達は一緒に居たいだけでしょう・・・。
・・・いいわよ。・・・・・・さっさと、入ってきなさい。」
伍長「は~い!!」ダダダダダッ!
元帥「あっ! 伍長!! 次は俺が入る!!!」ダダダダダダッ!!
キラー2「わー・・・。」
曹長「・・・・。」ジー
軍曹「・・・・。」
曹長「・・・・・・。キラー2、軍曹・・・。話がある・・・。」
キラー2「・・・・・・え?」
軍曹「・・・・・はぁ・・・。」
曹長「・・・・・・。」
曹長「・・・でも・・・・・・ここだと・・・話せない・・・・・・。准尉と・・・秘密の部屋・・・・・・
行く・・・・・・必要・・・ある・・・。」
軍曹「隊長を一人にはできないわよ。」チラッ
隊長「/////////」
軍曹「・・・・・・今は咳も無く落ち着いているように見えるけど・・・。
今後容態が急に変化して何が起こるか分からないわ。」
曹長「・・・・・・元帥達が・・・・・・・・・戻ってから・・・・・でいい・・・。」
キラー2「わ、わかった・・・。」
~~35分後~~~
伍長「心も体も、ほっかり~ん♪」
元帥「隊長、大丈夫か?」
曹長「・・・。・・・・・心配する・・・割には・・・・・・・随分・・・長い・・・入浴だね・・・。」ジトー
元帥「お、俺は10分で出ようとしたさ!!」
伍長「私が引きずり込んだの~♪ 隊長も心配だったけど・・・軍曹やキラー2が
就いてくれているから大丈夫かな~って♪ 私達までも風邪を引いたら
大変だし・・・ね?」
曹長「・・・・・・。」チラッ
軍曹「そう・・・。・・・元帥。伍長。」
元帥「ん? なんだ?」
伍長「なぁに~?」
軍曹「私達これから准尉の地下に行って、隊長に使える何か解熱剤のようなものを
探してくるのだけど・・・。その間、容態を見守っていて貰えないかしら?」
伍長「うん、わかった!」
元帥「・・・! おう!!」
軍曹「それじゃ、頼むわね。」ノッシノッシノッシ
曹長「・・・。」スッ スタスタスタ
キラー2「・・・。」ブーン・・・
元帥「・・・。」
伍長「隊長! 私達がついているからね!! 大丈夫だよ!!」ガシッ
――准尉の秘密地下―――
軍曹「・・・・・・。」コツコツコツ・・・
曹長「・・・・・・ここなら・・・大丈夫かな?」クルッ
キラー2「それで、話って何かな?」
曹長「・・・・・・上の2人には・・・伝えていない情報を・・・・・・2人に伝えたい・・・。」
軍曹「・・・昼間の事?」
曹長「・・・・・・。」コクン
キラー2「・・・。私なんかに伝えて良いの・・・?」
曹長「・・・・・・夕方までは・・・・・・・・・疑っていた・・・けど・・・
隊長を・・・攫ったり・・・・・・事後・・・なってないから・・・・・・信用することにする・・・。」
キラー2「・・・・・・。」パァァァァ
曹長「・・・・・・そんな・・・強面顔で・・・・・・嬉しそうな・・・・・・顔されても
・・・反応に困る・・・・・・・。」
軍曹「それでなんなのよ。」
曹長「・・・・その前に・・・・・・約束・・・。・・・絶対に・・・・・・上の2人―――」
軍曹「言わないわよ。」
キラー2「約束する。」
曹長「・・・午前中・・・・・・見回りしたのは・・・覚えてる・・・よね?」
軍曹「えぇ。」
曹長「その時・・・監視カメラが・・・・・・不審な・・・・挙動・・・していた・・・・・・。」
キラー2「と言うと?」
曹長「・・・・・・いつもで・・・あれば・・・・・・正門外側・・・・・向けていたはず・・・・・・だけど・・・
・・・内側に・・・。・・・それだけ・・・じゃない・・・裏門・・・竹藪内・・・・・・防空壕周囲まで・・・
・・・・・・言いたい事分かる?」
軍曹「・・・勿論。」
キラー2「・・・! ・・・そういうことか・・・。」ハッ
曹長「・・・?」
キラー2「・・・私達の巣の玄関にも監視カメラを付けているんだけど・・・
あ、主に隊長対策だから3個しかないんだけどね? 妙に動きが機敏って言うか・・・
そのお互いの視覚をカバーするかのような動きをしていたの。」
曹長「・・・・。」
キラー2「続けて。」
曹長「・・・2人が・・・・察している通り・・・監視・・・されている・・・。それも・・・私達並みに
パソコン・・・・・・慣れ・・・した・・・奴・・・。・・・・・・今のところ・・・・犯人候補・・・と
・・・しては、・・・・・・・王・・・准尉・・・・・・中尉・・・・・・あと鬼・・・。」
軍曹「・・・今までの情報から察するに、王が一番近いかしらね。」
キラー2「中尉って・・・あの中尉?」
曹長「・・・・・・・・・他に・・・中尉は・・・・・・居ない。」
キラー2「・・・私、あの人苦手なんだよなぁ・・・。」
軍曹「少なくとも私も、大っ嫌いよ。」
曹長「・・・一回・・・死にかけた人。」ユビサシ軍曹
軍曹「・・・・・・。」ジー
曹長「・・・それで・・・私も一瞬・・・・・・王を考えた・・・けど・・・・・・。」
キラー2「けど?」
曹長「・・・・・・考えられる動機が見つからない・・・。・・・今回の・・・・・・計画に移った・・・
理由・・・。・・・外の封じ込め・・・作戦・・・・・・。」
キラー2「うん・・・。」
軍曹「確かに・・・今回、もしコトが順調に進んでいたとしても・・・
彼女にとって利益は1つも無いし、実行するための動機もないわね・・・。」
曹長「・・・・・・とにかく・・・そんなところ・・・。王は・・・感が鋭い・・・・・・・・。
・・・ヘタに・・・・・・詮索・・・しない方が・・・犯人だった時に・・・安全・・・。」
軍曹「・・・そうね。」
キラー2「わかったよ。」
曹長「・・・それと・・・隊長の・・・・・・風邪・・・・・・打開策は・・・無いことも無い・・・ね。」
軍曹「・・・・・・!」
曹長「・・・1つは毒蛇に診てもらう事・・・。・・・異世界出身だから・・・・・・何か・・・処置・・・
できるかもしれない・・・。」
軍曹「・・・。」
曹長「あるいは・・・王に診せるか・・・・・・王は・・・ちゃんとした・・・・・・実績を・・・
持っているらしい・・・・・・なんでも・・・異世界では・・・・・・薬学に長けていたとか・・・。」
キラー2「詳しいね! 包帯から聞いたの?」
曹長「・・・。・・・・・・まぁね。」
軍曹「・・・・。」
曹長「・・・でも・・・療法・・・隊長の身が危うい・・・・・・。」
軍曹「・・・わかった。翌日も隊長の容態が優れない様なら、考えておくわ。」
曹長「・・・。」コクン
軍曹「それじゃ、そろそろ戻りましょ。」
キラー2「そうだね。」
――?????―――
???「たやっさーぬふらー集団か、とうみたんけれども、案外成長しているさい
うやっさー。 ・・・うむっさん。」カタカタカタ
――裏庭―――
軍曹「・・・・・・脂肪が多いほど、無駄な筋肉が付くのよね。この事変。」
伍長「だから、元帥は少し筋肉が落ちたんだ!!」ナルホド!
隊長「・・・・・・おい。この沖縄弁・・・俺、とても見覚えがあるぞ・・・?」
曹長「・・・・いやー・・彼女との戦闘は・・・激戦でしたね・・・・・。」ニッコリ
キラー2「そういえば、彼女も脂肪の塊を2つ付けてましたね。あと脇腹。」
元帥「・・・。お前等・・・後で、半殺しになっても俺は助けないからな。
次回『ニューフェイス』!」