[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――3日目―――
軍曹「Zzz・・・・・!」ハッ
元帥「Zzz・・・。」スピー
曹長「zzzz」スヤスヤ・・・
キラー2「・・・ZZZ」スヤァ・・・
伍長「・・・にゅふふふぅ・・・。」スヤスヤ・・・
軍曹「・・・・・・いつの間に、寝ていたのね。隊長は・・・・・・。」チラッ
布団[もぬけの殻]コツゼン
軍曹「・・・・・・。」
軍曹「・・・。」
軍曹「」
軍曹「隊長!?」
キラー2「なに!? なんですか?! 班長!!! 警備中に居眠りなんてしてませんよ!!!」ガバッ
曹長「・・・・・・ぅん・・・? ・・・。・・・・・・?!」ビクッ
伍長「・・・・・・zzz」
元帥「Zzz・・・。」スピー
曹長「・・・隊長は・・・!?」
軍曹「玄関確認してくるわね!!」ダッ ダッダッダッ
曹長「・・・伍長!! 伍長・・・・・・!!」ユサユサ
伍長「ウゥン・・・? どうしたのー・・・そうちょー・・・。」ゴシゴシ
曹長「・・・隊長が・・・・! 居ない・・・・・・・!」
伍長「えぇっ!?」
キラー2「班長達が・・・でも・・・・・・足音どころか羽音一つ鳴らさずに接近するなんて・・・
ありえない・・・。」ウーン
軍曹「・・・。・・・穴は開けられていないわ・・・。」
伍長「・・・うん。大丈夫! 凄い発汗量で匂いがかなり残っているから、
隊長の匂いを追えるよ!!!」クンクン クンクン
軍曹「伍長、追跡をお願い。」
伍長「うん!」クンクン
キラー2「ほぇー・・・やっぱり、こういうときってワーウルフ種ってすごいよねー。」
元帥「Zzz・・・。」スピー・・・
曹長「・・・・・・。」イラッ
元帥「Zzz・・・。」スヤスヤ
曹長「・・・。・・・いい加減・・・・・・オキロッ!!」ドゲシッ
元帥「ぐふぁっ!?」ゴロンゴロンゴロン・・・
キラー2「うわぁ・・・班長でもそこまではやらないよ・・・。」
曹長「・・・・・・。」ジー ゲシ ゲシ!
キラー2「追撃も容赦ない・・・。」ゾッ
元帥「いってぇ! 何すんだよ!! 曹長!!!!」
曹長「・・・隊長・・・・・・喪失・・・探すよ・・・・・・・。」
元帥「!? わ、悪い・・・俺・・・・・・・。」
曹長「・・・いつものこと・・・・・・・。」クルッ
キラー2「いつもの事なんだ・・・。」
元帥「でも、たまには隊長みたいに優しく起こしてくれたって・・・。」ブツブツブツ
曹長「・・・・・・優しく・・・わかった。」
元帥「おう!」
曹長「・・・・・・今度から・・・優しく・・・・・・鋭い一撃で・・・起こす・・・。」
元帥「そうじゃない!!」
伍長「うん。そうだね! みんな、こっちだよ!!!」クンクンクン
軍曹「行くわよ。」
曹長「・・・!」タッ
キラー2「・・・うん!」
――脱衣所―――
伍長「クンクンクン・・・ うん、こっちだね。」クンクン
元帥「・・・脱衣所か?」
伍長「そこ! 洗濯機の中から隊長の匂いがする!!!」ユビサシ
キラー2「な、なんで洗濯機の中なんかに・・・?」オロオロ
曹長「・・・!!」ガバッ バッ
キラー2「・・・・・・。」ゴクリ・・・
曹長「・・・服・・・・・・だけ・・・。」ハラッ・・・
元帥「・・・もしかして・・・隊長・・・・・・ここで逃げられないように無理やり服を
ひん剥かれて攫われた・・・?」
伍長「・・・匂いはここで途切れているよ・・・。」
軍曹「・・・。」ノッシノッシノッシ
キラー2「軍曹、どこに行くの・・・?」
軍曹「・・・浴室。」
伍長「え、でも・・・浴室は電気ついてないし・・・乾燥機もかかっているよ・・・?」
軍曹「でしょうね。でも―――」ガラララララッ
隊長「フフン♪ フフン♪ フン♪ フフン♪ フフン♪ フン♪ ア~イヤイヤイヤ♪」ヌクヌク
軍曹「・・・・・・。居たわ。」ジトー
元帥「・・・えっ!?」バッ
伍長「ウソッ!?」バッ
曹長「・・・隊長!!!」バッ
隊長「・・・ん? ・・・んん!? な、なんで全員こっちみてんの!?」
曹長「・・・・・!! たいちょぉぉおおおおお!!!」スタタタタタタタタタタッ ピョーン!
隊長「そうちょ・・・すと―――」
ざっばーーーん!!
キラー2「軍曹・・・なんでわかったの・・・。」
軍曹「・・・なんとなくよ。」
キラー2「なんとなくって・・・。」
軍曹「・・・いつもの隊長の流れを考えただけよ。あの人、機嫌がいいと衣服を丸めて
バスケットのように洗濯機内にシュートを打つ癖があるから・・・。」
キラー2「でも洗濯機のフタは・・・。」
軍曹「いつも全力投球するからかしらね。バウンドして閉まったんでしょ。」
キラー2「へー・・・。」
軍曹「・・・・・・まぁ、無事も確認したから、朝食でも作ってくるわ。
適当にじゃれ合いが終わったら、台所まで来るように伝えて。」
キラー2「りょーかい。」
――台所―――
伍長「もう風邪は大丈夫なの?」モグモグモグ
隊長「あぁ。ごらんのとおり。時々ふらつく時があるけど
もう熱も下がって絶好調だよ。」モグモグ
元帥「隊長・・・あまり無理はしないでくれよ・・・。」モグモグ
隊長「大丈夫だって。いやー・・・昨日は迷惑をかけたな。」
軍曹「えぇ。本当―――」モグモグ
伍長「ホントだよー! もう本当に死んじゃうのかと思って・・・。」ウルウル・・・
元帥「・・・うぁぁ。」ポロポロ・・・
隊長「泣くな。泣くなよ。事態が収拾したらあらびきソーセージ買ってやるから・・・。」
曹長「・・・・・・。」クイクイ
隊長「・・・・・・どした?」
曹長「・・・。・・・私は・・・・・・隊長と・・・ハメ―――」Fuck――
隊長「却下。」
軍曹「・・・・・・体温はいくつだったの?」
隊長「平熱と変わらないかな。・・・ん。軍曹、御代わり。」
軍曹「そのくらいにしておいたら?」
隊長「今日こそは俺も外に出てキラー家を一喝して、犯人捜査に繰出たいからな。
もっと食べる。」
軍曹「病み上がりなんだから、そのくらいにして今日は一日中家にいなさい。
捜索なら元帥達がするから。」
隊長「えー・・・。」
軍曹「えーじゃない。とにかく隊長は家で待機よ。」
隊長「・・・・・。」チラリ・・・
伍長「・・・ぐすっ・・・。・・・えっと・・・私も・・・軍曹の意見に賛成・・・。
また外で倒れたら大変だし・・・・・・もし・・・死んじゃったら・・・。」ポロポロ・・・
隊長「・・・。」チラリ
元帥「・・・・・・隊長。隊長がついてきてくれるのは、俺、スッゲー嬉しいけどよ・・・。
軍曹の言うとおり病み上がりなんだから、今日は一日休んでおいた方がいいと
思うぞ。・・・普段なら、隊長の肩を持ちたいけどよ・・・身体の変化もあるし・・・。」
隊長「・・・。」チラ―
曹長「・・・最初に・・・・・助けを・・・・・・求めなかったから・・・・・・拒否・・・。
どちらにしろ・・・・・・連れて・・・行かないけど・・・。」
隊長「・・・・・・。」ジー・・・
キラー2「・・・わ、私? ・・・私をそんなに見つめられても・・・。」チラッ
軍曹「・・・。」ゴゴゴゴゴゴ
曹長「・・・。」ゴゴゴゴゴゴ
元帥「・・・。」ムムムムム
伍長「・・・。」ジィーーー
キラー2「」
軍曹(拒否。却下よ。)
曹長(もし隊長に何かあったら、お前。責任取れんの? おぉん?)
元帥(キラー2、断ってくれ。俺だって断ったんだ。)
伍長(空気を読んでほしいな。)
キラー2「」ヒェッ
隊長「・・・キラー2・・・。」ジー
キラー2「つ、連れて行かないものは連れて行かないよ!!
可愛らしい猫撫で声で誘惑したって、軍曹が許可しなきゃ連れて行かない!」
隊長「・・・ちぇ・・・。」ブー
元帥「今回隊長は、この家で司令役を務めてくれよ。
外は半数以上が危険なやつ溢れ返りつついあるからさ。」
曹長「・・・・・・女体化して・・・病み上がりの・・・・・・隊長には・・・重すぎる・・・。任務・・・。」
隊長「・・・。わかった。」
キラー2「ホッ・・・。」
隊長「でも、キラー家に対してしたいことがあるから、それだけは連れて行って。」
キラー2「わ、私んちに!?」
隊長「・・・あ、立ち退きとかじゃなくて・・・普通に渡したい書簡があって・・・。」
曹長「・・・危ないから・・・・・・ダメ。」
隊長「・・・じゃ、意地でも1人で行くからいいよ。」
軍曹「・・・・・・。」シュルッ
隊長「・・・・どうしても直接渡したいんだよ。・・・牽制の念も込めて。」
軍曹「・・・・・・なら、全員で固まって動くわ。いいわよね?」
隊長「・・・・・あぁ。渡せるのなら・・・。」
元帥「ショットガンもバードショットシェルに切り替えるか・・・。」
伍長(・・・何の書簡を渡すんだろ・・・絶交の挨拶かな?)
隊長「そうだ。それとキラー2」
キラー2「ん・・・ん? なに隊長。」
隊長「今度からなんだけど・・・。キラー2の事・・・キラー2ではなくて尖兵って呼んでもいいか?」
キラー2「・・・!」
隊長「・・・個体名としてではなく。個人名として・・・。」ポリポリ・・・
曹長(・・・あ、書簡の中身が分かった。)
元帥(尖兵かぁ・・・。かっこいい名前だな・・・。キラー2の特性からぴったりの名前だぜ。)
キラー2「尖兵か・・・うん! 隊長!! 良い名前だね! 昔、私が得意だった分野だし・・・!!」
隊長「じゃ・・・改めてよろしく。尖兵。」
尖兵(キラー2)「よろしくね!! 隊長!!!」
隊長「それじゃー・・・まぁ・・・・・・書簡を書いてくるわ・・・。
下準備も整ったことだし・・・。なるべく足手まといにならないように
頑張るよ。ごちそうさまでした。」スッ フラフラフラ・・・
尖兵「尖兵・・・♪」フフフ・・・♪
軍曹「・・・・・・はぁ・・・まぁ、そういうことね。・・・私も、よろしく頼むわね。」
曹長「・・・・よろしく・・・尖兵。」
元帥「新しい家族ができるって、こんな気持ちなのか!! 一緒に頑張ろうぜ!」
伍長「・・・! あ、そういうことか!! よろしくね~。」
尖兵「・・・よろしく!!!」パァァァァ
――縁側―――
軍曹「ちょっと―――」
曹長「・・・あー・・・あー・・・。何も・・・聞こえなーい。」[耳塞ぎ]
キラー2「100話突破したし・・・1分ぐらい良いじゃん・・・(震え声)」
伍長「あれ? キラー2 尖兵じゃないの?」
隊長「・・・色々あるんだ伍長。触れるな。」
元帥「・・・・・また俺が予告かよ・・・。『気が向いたら並行世界』
・・・!? し、心機一転よろしくな!」