[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――外・大将家リビング窓前―――
元帥(早く戻って、軍曹や隊長に伝えないと!!)ダッダッダッダッ
曹長(・・・わき目も振らず背後からの奇襲者から逃げたけど・・・。
次の手がかりを掴むために、一度振り返って顔を確認・・・
いや、あの音は高電圧スタンガン・・・。きっと対魔物用に開発された
超強力なヤツだし・・・今回持って来た得物から、交戦を避けて正解だったか・・・
なにがともあれ、軍曹に報告。・・・赤トカゲ野郎は、必要な犠牲だったのだよ。
フゥーハハハハハハ!)スタタタタタタ・・・!!
ドンッ!!
元帥「ぐぁっ!」ズテンッ
曹長「・・・っ!」バタッ
元帥「イテテテテ・・・だ、誰だか分からないけど、ぶつかってごめん!
前見て無かったん・・・だ・・・?」キョトン
曹長「・・・・・・。」
元帥「・・・曹長。」
曹長「・・・。」ノシ
元帥「・・・。」
曹長(チッ・・・無事だったか、赤トカゲ野郎。)カオソムケ
元帥「そうちょぉおぉおおおお!!」ダッ ダキッ!!
曹長「・・・!?」(゜Д゜)!?
元帥「無事だったか! 連絡しようとして、携帯を開いたんだけど
圏外や電池切れってアナウンスが・・・! とにかく無事でよかった!!!」ギュー!
曹長「・・・。」
元帥「それで、何か収穫はあったのか?」
曹長「・・・それなりに・・・。・・・?」クンクン
元帥「・・・? どうかしたか?」
曹長「・・・なんだか、元帥から・・・・良い・・・香り・・・・・・する。・・・いつも・・・・汗と・・・
・・・・・爬虫類・・・みたいな・・・臭いしか・・・・・・しない・・・元帥から・・・・あまい・・・
良い香りが・・・する。」クンクン
元帥「嘘だろっ!? 俺、いつもそんな臭いがしていたのか?!」クンクン!クンクン!
曹長(元は爬虫類だろ・・・。)
曹長「・・・兵長の家で・・・何か・・・・・・浴びた?」
元帥「・・・何も浴びてないぞ。・・・まてよ? 甘い香り?」ゴソゴソ・・・
曹長「・・・?」
元帥「ほら、兵長貰った菓子を取りに言っただろ? あれを未開封のヤツ、数個貰って
来たんだ。コレからするのかな?」スッ
曹長「・・・。」クンクン
元帥「・・・密封された袋に入っているのに、そんな香りがするのか?
俺は何にも感じないが・・・。」
曹長「元帥は・・・・・・鈍感だから・・・。・・・これだね・・・。」クンクン
元帥「・・・・・。」
曹長「・・・。」ペリッ・・・
元帥「あ、何開けているんだよ!!」
曹長「・・・美味しそうだから・・・・・食べようと・・・思って・・・。」
元帥「それはお土産なんだから、全員で一緒に食べるものなんだよ。
勝手に食べるな!」ガッ
曹長「・・・あっ・・・。」
元帥「・・・まったく・・・。」
コンコンッ
元帥「?」クルッ
曹長「?」クルッ
元帥「・・・今、窓から音がしたのか?」
曹長「・・・みたいだね・・・。・・・大将、何か用・・・かな?」
元帥「どうする? ノック返ししてみるか?」
曹長「・・・一応。」
元帥「・・・。」コンコンッ
コンコンッ
元帥「・・・。」
曹長「・・・。」
元帥「何か、用なのか?」
曹長「・・・用があれば・・・・・・窓の鍵・・・開けて出てくる・・・・・・はず・・・。」スッ
元帥「閉まっているな。・・・カーテン越しから何か見えるか?」ジー
曹長「・・・完全に・・・・・・閉めきって・・・ないけど・・・このタイプ・・・・・室内の・・・電気・・・
・・・着いてないと・・・・・・見えない奴・・・。」ジー
元帥「ん~?」マジマジ
――大将家・リビング窓際―――
大将「ほら、アポちゃん。あぽちゃんの2人が、あられもない姿を見ているよ★」コソコソ
毒蛇「ふぁ///」
大将「あはっ★ また大きくなったぁ★ まだまだ遊べるね・・・♪」
毒蛇「も、もうやめ・・・っ///」
大将「」ニコニコニコ
――尖兵・伍長―――
伍長「最初の龍虫以外・・・良い情報無かったね・・・。」
尖兵「もっと落ちているものだと思ったんだけどなー・・・。」
尖兵「そういえばさ、あそこの小型小屋って伍長のなんだっけ?」
伍長「・・・! うん!! そうだ、折角だから休憩がてらに寄って行く?
鍵もあるから、中に入れるよ! Tパックのお茶ならまだあったと思う。」
尖兵「行く行く、丁度喉も乾いていたから助かる。」
伍長「えへへ、それじゃ私の旧ハウスまでレッツゴー。」
尖兵「ゴー!」
――伍長ハウス―――
尖兵「おじゃましまーす・・・。」
伍長「結構埃っぽいけど、入って行って、入って行って!」
尖兵「・・・うん・・・。」キョロキョロ
伍長「むふー♪ そんなに辺りを見回しても何もないよー?」
尖兵「えっ、あ。うん。」
伍長「母屋に引っ越した時に荷物の粗方は移動させちゃったから・・・。
ここにあるのはカーペットとか、私用の部屋に入り切らない家具とか
だけだよ。」
尖兵「へー・・・てことは、このフカフカソファーも、入り切らなかったものの1つ?」
伍長「あ、それは部屋には入ったんだけど、出口から出せなかったんだよ。」
尖兵「・・・・・・。」
伍長「?」
尖兵「・・・。」スススッ コスリコスリ・・
伍長「やだぁ! 尖兵!! 部屋の角に埃がたまってないか
お嫁さんがちゃんと掃除が行き届いているか、チェックする
お姑さんみたい。」ケラケラケラ
尖兵「・・・ねぇ。・・・伍長。」ジー
伍長「ん? どうかした?」
尖兵「・・・ここに最後に来たのはいつ?」
伍長「うーんとね・・・最近だと・・・曹長と隊長が大ゲンカした時だから・・・結構前!!」
尖兵「アバウトォ・・・。」
伍長「えっへへー♪」
尖兵「それじゃ、その時に掃除とか・・・した?」
伍長「まっさかぁー。あの時は思い出を思い出す為だけにココに来ただけだから。」
尖兵「・・・・・・。」
伍長「思いつめた顔して・・・何かあった?」
尖兵「・・・。・・・ココ。」
伍長「窓枠?」
尖兵「隅々まで綺麗になっているけど・・・。」
伍長「・・・ホントだ。・・・・・・あ、軍曹が掃除しに来たのかな?」
尖兵「昨日・・・は、あんなことがあったから・・・一昨日は?」
伍長「一昨日は・・・昼寝していたから途中は分からないけど、ずっと台所で
新メニューの作成をしてたかな。」
尖兵「そう、なんだ。」
伍長「うん。」
尖兵「・・・。」キョロキョロ
伍長「あ、ごめんね! 今、お湯を沸かしてお茶にするね!!」トタトタ・・・
尖兵「・・・うん。」キョロキョロ
伍長「えーっと・・・緑茶、紅茶、ほうじ茶・・・ど・れ・に・し・よ・う・か・な・・・っと。
先にお湯の準備!」ガサゴソ・・・ ガコン。ジャー・・・
尖兵「・・・。」キョロキョロ
伍長「・・・紅茶!」フンフフーン♪
尖兵「・・・。」
伍長「あともうちょっとで出来るから♪」カチッ コトコトコト・・・
尖兵「ゆっくりでも大丈夫だよー。」
伍長「・・・♪」トクトクトク・・・
尖兵「ん・・・?」
伍長「尖兵は、砂糖どのくらい入れる~?」
尖兵「そうだね・・・甘ったるいぐらいかな。」
伍長「それじゃ、砂糖大匙5杯ぐらいだね!!」ガサッ ザッ ガサッ ザッ
尖兵「ご、伍長。流石に随分前の砂糖はちょっと・・・。」
伍長「ん? あぁ! そっか!!! でも大丈夫!
別に虫とか、黄ばんだり、黒ずんでないから大丈夫だよ! 多分!!
それに、塊も無かったから!」
尖兵「・・・?!」―v^― ピキーン
伍長「お待たせー。」
尖兵「ありがと。」
伍長「うん。」
尖兵「フー、フー。」ズズズ・・・
伍長「・・・。」ゴクッゴクッ・・・
尖兵「伍長、そういえばあの天井の垂れている紐は何?」
伍長「ヒモ?」
尖兵「あれ。」ユビサシ
伍長「あ、アレね。あれはね・・・天井裏の部屋に繋がっているんだよ!!」
尖兵「天井裏?!」ワァォ!
伍長「うん! 基本的に物置スペースだったりするんだけど、天井は天井で小窓があって
そこから夜空を眺めると正座がとっても綺麗だったりするんだ~。」
尖兵「へぇ~。」
伍長「折角だし、ちょっと見て行く?」
尖兵「見て行く!」
伍長「それじゃ、ちょっと離れててね? 降りてきた梯子が頭に当ると大変だから。」
尖兵「うん、わかった。」スススッ
伍長「よいしょっ・・・。」ガクン
尖兵「・・・。」
伍長「・・・。」
尖兵「・・・。」
伍長「あ、あれ? おかしいな・・・いつもだったら、バババッと天井が開いて
梯子がザザザッって降りてくるんだけど・・・故障かな?」グッグッ・・・
尖兵「・・・何かが引っ掛かっているとか?」
伍長「それは無いかな。上には隊長のえっちなDVDや同人誌が備蓄してあるけど
雪崩れないように全部段ボール箱に閉まって、更に出入り口付近には
荷物を置かないようにしているもん。」
尖兵「・・・。」
伍長「とりあえず、尖兵はここで待ってて。ちょっと、梯子が降りてくるように
頑張ってみるから。」グイッグイッ
尖兵「無理はしないようにね?」
伍長「うん。」グイグイ・・・
尖兵「えーっと・・・伍長ー。」
伍長「んー!?」グググ・・・
尖兵「飲み終わったコップ洗うけど、良いー?」
伍長「あ、お願いー!」ググググーー!
尖兵「はーい。」ジャー・・・
伍長「・・・ふぅ。・・・開かないなぁ・・・。」
尖兵「開かないならいいよ? 異変が解決した後でも見れるんだから。」ゴシゴシ
伍長「うーん・・・なんか、ごめんね?」
尖兵「いいよいいよ。」ゴトン
伍長「あ。」
尖兵「ん?」
伍長「外の脚立を使えば、小窓から屋根裏部屋に入れるかも・・・!!」
尖兵「あ、待っ――。」
伍長「それじゃ準備してくるねー!!」タタタタタッ!
尖兵「・・・。」
伍長「準備できたよー!」タタタタタッ!
尖兵(あれ? 私達、なんで外に出たんだっけ?)
――外―――
伍長「それじゃ、私が支えとくからお先にどうぞー♪」
尖兵「伍長? 折角、用意してくれたのは嬉しいんだけど・・・。」
伍長「?」
尖兵「・・・私、種族キラービーだから・・・空、飛べるんだよね。」ブーン
伍長「あ゙。」Σ(゜Д゜)
尖兵「だ、だからその脚立は伍長が使って。ね、ね?」ブーン
伍長「そ、そうだね・・・。あはは。」ポリポリ・・・
尖兵「折角だから覗いてくるねー。」
伍長「どうぞー♪」
――屋根裏部屋―――
尖兵「よっころせい。」ブーン スッ
尖兵「・・・・・。これって・・・。」
伍長「よいしょっと。」
尖兵「・・・。」ボーゼン
伍長「尖兵、ここが私の・・・って、立ち竦んで、何かあったの?」
尖兵「伍長。・・・この寝袋・・・見覚えある?」
伍長「うーん・・・? 見覚えはないけど・・・それがどうかしたの?」
尖兵「・・・どうかしたのって・・・おかしくない? 伍長の家なのに見覚えのない
寝袋が置いてあるんだよ?」
伍長「・・・。・・・あ、そっか。」
尖兵「これさ、伍長の嗅覚とかで持ち主の検討とかってつかないかな?」
伍長「つくよ!! 知らない人のでも、男か女か年齢ぐらいまでなら割り出せるよ!」
尖兵「不審者が滞在していたら、怖いから・・・はい。」
伍長「・・・。」クンクンクン・・・ スーハースーハー
尖兵「・・・。」
伍長「・・・ッ!」クンッ?!
尖兵「・・・検討・・・ついた?」
伍長「・・・・・・お、おおよそだけど・・・。でも・・・もしかしたら、似たような香水を付けた
人かも・・・。」
尖兵「知ってる人?」
伍長「・・・・・うん・・・。・・・この匂いは・・・。」
尖兵「・・・・・・。」
伍長「・・・。」
尖兵「ここに居ても埒が明かないから、一旦母屋に戻って軍曹や隊長に報告をしよう!」
伍長「・・・。」
尖兵「伍長!!」
伍長「尖兵、報告の事だけど・・・尖兵1人でお願いできないかな?」
尖兵「何言って・・・。」
伍長「まだ彼女が犯人と決まったわけじゃないし、本当の犯人なら何か手がかりが
残してあるかもしれないから。」
尖兵「・・・。・・・その犯人が、本当の犯人だとしたら、痕跡1つ
残さないと思うけどね・・・。」
伍長「・・・とりあえず行って! キラー2自身の事は、隊長がキラーと直々に話し合っていたから
大丈夫だと思うから! なるべく飛んで報告をお願い。」
尖兵「・・・。」コクン・・・
伍長「大丈夫! 私だって、ちゃんと戦えるし・・・これは確証があるから!」シュッシュッ
尖兵「また、あとで。」ノシ
伍長「また後で!」ノシ
ブーーーン!
伍長「よぉーし! 作戦書とか、最近の持ち物とかないか探すぞー!!」
――伍長の家―――
毒蛇「投稿の様子から察するに何とか今夜には間に合ったみたいね。」
曹長「・・・・・単独行動は・・・・・死を・・・意味する・・・・・これ、CoCの基本・・・。」
キラー2「ク、クトゥルーじゃないから・・・大丈夫だよ(震え声)」
伍長「そうだよ(震え声)」
元帥「黒幕は兵長だが・・・他には誰が・・・?」
大将「はーい☆ 次回予告の時間だよ☆ でもね、でもね。まだ書かれてないの☆
だからまた来週にならないと分からないかなー☆」