[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――台所―――
軍曹「・・・ただいま。」
隊長「ただいま戻りましたの。」
軍曹「・・・。反応が無いと言う事は、アイツ等はまだ帰って来てないのか。」
隊長「帰り道に合わなかったと言う事は、きっと反対側でわたくしの代わりに
情報を集めているのですのね。」
軍曹「かもしれないな。」
隊長「・・・。」
軍曹「・・・。俺は昼食の作成にかかる。何か希望シュル・・・。」
隊長「シュル・・・。」ブフッ
軍曹「ゴホン。希望するものはあるか?」
隊長「曹長様がわたくしのパイズリを忘れる様な料理で!」
軍曹「・・・毒を盛って記憶を消し飛ばすようなものか。」
隊長「具体的にいうと何でもいいですのー。」
軍曹「それは具体的とは言わない。」
隊長「あ。」
軍曹「・・・?」
隊長「やっぱり『なんでもいい』って、答えられると困るんですの?」
軍曹「・・・別に? むしろ適当な物を作っても『良い』とこちらとしては捉えるから
別に文句を言われる訳じゃないから困りはしない。」
隊長「へー。」
軍曹「と言うことで、今日は焼きそばでいいな。」
隊長「うぇーい・・・。」
軍曹「・・・不満か? 不満なら、何か言ってくれれば別物を作るが。」
隊長「なんでもないですの。ただ、なんだかまだお昼ですのに・・・非常に疲れた気が
して・・・ふぁーぁ・・・ですの・・・。」ウトウト
軍曹「寝るんだったら、寝室に戻れ。」
隊長「でもこっちの方が、暖かくて落ち着くんですの・・・。」
軍曹「・・・そうか。」
隊長「・・・軍曹様?」
軍曹「まだ何かあるのか?」
隊長「・・・。」サワッ
軍曹「」ビクゥゥウ?!
隊長「・・・。」ナデリナデリ・・・
軍曹「な、なんなんだ!? 唐突に人の尻や足を触り出して!??!」
隊長「なんか・・・急に軍曹の・・・魔物化前のふわつる体毛が恋しくなって・・・。
もうちょっと・・・だけ・・・触らせて・・・欲しいの・・・。」ナデリナデリ
軍曹「だからと言ってっ!! これから昼食を作成するって時に急に撫で始めることは
無いだろう!! 危ないから離れろッ!!」ググググ・・・
隊長「5分だけ・・・5分だけで良いから・・・・・・もうちょっとだけ・・・。」ギュー・・・
軍曹「夜になれば、同室でいくらでも触らせてやる! だから、今は――」
ニギッ
軍曹「」
隊長「・・・? なんですの? ・・・ふわふわつるつる体毛の中に・・・何か・・・硬くて・・・
先端がスベスベしていて・・・柔らかい・・・?」ニギッニギッ・・・
軍曹「」
隊長「それに・・・なんだか・・・対魔忍に出てくるような触手のように・・・
脈動して・・・。・・・・・・!?」・・・ハッ
軍曹「」
隊長「わわわわっ!? いやっ。そのっ・・・えっと・・・。」
軍曹「大人しく、座って、なさい。」
隊長「・・・はい。」ソソクサ スッ・・・
軍曹「はぁ・・・。」
隊長「・・・ふぅ・・・。」チラッ
軍曹「なんだ?」ジロッ
隊長「・・・・・///」モジッ///
軍曹「待て待て、どうして恥じらう必要がある?
ただ、お前がこっちをチラ見してきたから問いただけだが。」
隊長「・・・いやぁ・・・。」ウツムキ
軍曹「・・・。」ジトー
隊長「・・・。」チラッ
軍曹「・・・はぁぁぁ・・・。」[頭抱え]
隊長「そんなに大きなため息吐かなくとも・・・。」
軍曹「そんな反応だから、曹長にヒロインとか言われるんだ。
男ならもっとシャキッとしろよ。シャキッと。特にこう言った場面で!」
隊長「・・・まぁ、頑張る。」
軍曹「まったく。・・・それじゃ、さっさと作るから何かあったら――」クルッ
隊長「ブザー?」
軍曹「分かっているなら良い。」ガサッ
ダダダダダダッ・・・
隊長「外からだ・・・・・・帰ってきたのかな?」
軍曹「だろうな。」ゴソゴソ
ダダダダダダッ! ガラッ!!!
隊長「元帥かな?」
軍曹「・・・・・・いえ、曹長ね。」ゴトッ
曹長「裏口・・・参上・・・登場・・・曹長。・・・・・・隊長!!」ダッ ピョーン!
隊長「ふぉっ!」ビクッ
曹長「ただいまんごー・・・。」ギュー 頭グリグリ・・・
隊長「お、おかえり・・・。」
曹長「・・・隊長! 隊長・・・!! 有力な情報・・・Get・・・!!」ドヤ
隊長「う、うん。」
曹長「・・・だから・・・その豊満・・・わがままボディで・・・パイズリを所望する・・・。」ニヤァ・・・
隊長「・・・。」
軍曹「・・・はぁ。」
曹長「PA・I・ZU・RIを所――」
隊長「その前に・・・! ・・・元帥は?」
曹長「・・・元帥は・・・そのうち帰ってくる・・・筈。」ジトー
スタスタスタ・・・
元帥「ただいまー。ん? 伍長と尖兵はまだか。」
曹長「・・・・・ほらね?」
軍曹「おかえり。」
隊長「元帥、おかえりなさい!」
元帥「おう! ただいま!!」ニコッ
曹長「・・・・・・。」ジトー
軍曹「・・・今適当に昼食を用意しているから、手洗いして来い。」
元帥「そうだな! 洗ってくる!!」ダッダッダッダッダッ
曹長「・・・・・・。」ジトォ・・・
隊長「・・・。」
曹長「・・・・・・。」ジトォォオォ・・・
隊長「・・・そ、曹長、目が怖いけど・・・ど、どうかした?」
軍曹「・・・。」
曹長「・・・・・・隊長・・・元帥と・・・私の・・・・・・扱いが・・・違う・・・・・。」ジトォォオ・・・
隊長「えっ、あっ、そう?」
曹長「・・・・元帥の時は・・・親しげなのに・・・・・・なんで・・・私の時は・・・
吃ったの・・・。」ジトォオォオオオオ・・・
隊長「・・・。」[目逸らし]
軍曹「・・・別に急に胸に飛び込んできたから、驚いた結果そんな反応で返したんだろ。」
曹長「・・・。」ジトー
軍曹「・・・それに女体化して心境にも影響が出ているんだ分かってやれ。
それよりも異変時に手洗いせずに物を食って、風邪を引いたら面倒だ。
早く元帥と一緒に手洗って来い。」ジュー・・・
曹長「・・・・・・わかった。」スタスタスタ・・・
隊長「・・・。」
軍曹「・・・。」ザッザッザッ
隊長「ナイス、フォロー・・・。」
軍曹「・・・あぁ。」
隊長「・・・やっぱり、お嬢様語は無理ぽ・・・。」グデー・・・
元帥「っと、今日の昼メシはなんなんだ?!」
軍曹「焼きそばだ。」
元帥「焼きそばかぁ。それと軍曹話し方を変えたのか?」
軍曹「・・・あぁ、前のままだとカマっぽいって何処かの誰かが言い出したからな。」
元帥「・・・。」チラッ
隊長「言ったのは、わたくしですが何か?」フフッ
元帥「お、俺はこのままで大丈夫か?」オロオロ
隊長「問題ないですの。」
元帥「で、ですの?」
隊長「・・・。やっぱりお嬢様語は止める。 凄い 恥ずかしいです///」
軍曹「はいはい、好きなようにしたら良いさ。」
元帥「・・・。」
曹長「・・・・・洗って来た・・・。」
軍曹「それじゃ、昼食にするか。こっちもそろそろできる。隊長、皿を取って。」
隊長「はーい。・・・ん゙?!」ガシャ・・・
曹長「・・・・・どうかした?」
隊長「・・・なんか・・・皿が重く感じる・・・。」プルプル
元帥「だ、大丈夫か!?」スッ!
隊長「ありがと・・・。」グーパーグーパー?
元帥「やっぱり、病み上がりでかなり弱っているんじゃ・・・。」
軍曹「かもしれないな。さて、分配するから元帥、皿。」
元帥「お、おう・・・。」
曹長「・・・尖兵や伍長を待たないの・・・?」
軍曹「いつもなら一番乗りで台所に来るのに来ないってことは、尖兵と一緒に
時間を忘れているんだろ。2人の分は残しておくから問題ない。
それに纏めて情報共有するよりも順々に片付けて行った方が良いだろう。」
隊長「情報共有が終わったら、元帥と曹長は暫しの休息も取れるしね。」
曹長「パイズリ!!」
軍曹「・・・。とにかく、先に食べたところで問題はない筈だ。分配終了。食べるぞ。
・・・座れ。」
元帥「おう。」
曹長「・・・隊長・・・昼飯食べたら・・・ぱいずり・・・・・・!!」
隊長(元帥、どうしよう・・・。)チラッ
元帥「曹長。・・・昼メシの時ぐらいはパイズリ、パイズリ連呼するのは止めようぜ?」
曹長「・・・じゃないと・・・約束・・・・・・忘れられそうだから・・・。」
軍曹「約束と言うより、お前が無理矢理押し付けた願い出だろ。」
曹長「余計な事は・・・シャラップ・・・!!」
元帥「約束じゃないなら、無理に守る必要はないからな。」
曹長「ぐぬぬ・・・。」
軍曹「はいはい、曹長も座って。頂きます。」
『いただきます。』
『ごちそうさまでした。』
元帥「ふぃー。食った食った。」
曹長「・・・。情報・・・共有だっけ・・・・・・?」
軍曹「あぁ。だが、その前にここの周囲をまず片付けておきたい。
情報共有はその後しよう。」
元帥「まだ伍長たちも戻ってきてないもんな。片付けしている間に、戻って来るかも
しれないし・・・わかった! 適当に時間潰してくる!!」スクッ
曹長「・・・隊ちょ――」スクッ
軍曹「隊長は残ってくれ。先ほど伝えられなかった情報がある。」
隊長「・・・うん。」
曹長「・・・。」スッ
軍曹「できれば、2人切りで話しておきたい事なんだが・・・。」
元帥「だってよ。曹長。軍曹は、軍曹なりの考えがあるんだから
俺達は席を外しておこうぜ?」クイッ
曹長「・・・ぶー・・・・パイズリ・・・。」トボトボ
元帥「まだ言うか・・・。それじゃ、洗い物が終わったら呼んでくれよ。」ハァ・・・
軍曹「あぁ。」
隊長「またあとで!」
元帥「また後でな!!」
曹長「・・・ぶー。」ノシ
軍曹「・・・・・・。」
隊長「・・・それで話って何か――」
元帥「おっと! そうだ!! 兵長の家で菓子を貰って来たんだった!!
もし良かったら、会話の摘みにでも食べてくれ!!」クルッ スッ
隊長「うん。ありがとう。」
元帥「おう!」ノシ
軍曹「・・・良い匂いがする菓子だな。」
隊長「そうだね。・・・ん。甘くておいしい。」モグモグモグ
軍曹「・・・もう開けて食べているのか。」
隊長「開き掛かっているやつがあったから・・・んん、おいひい。」モグモグモグ
軍曹「・・・。」
隊長「ごめん、話って?」モグモグモグ
軍曹「ちょっとここでは話せないから、場所を移す必要があるな。」
隊長「わかった。片付けが終わったら移動する?」
軍曹「いや、片付けは後回しでも良いんだ。」
隊長「えっ、そんなに重要な事?」
軍曹「・・・あぁ。」
隊長「なんで溜めたの。・・・心理学振っても良いかな?」
軍曹「結果:重要な事ゆえ、元帥や曹長には悟られたくないようだ。」
隊長「振ってないのに結果を言うのはルール違反だと思います。」
軍曹「・・・。」ジトー
隊長「・・・余程重要な事なのか・・・うん。手短に済まそう。2人が何かを思い出して
戻って来るかもしれないし・・・。」
軍曹「・・・。」シャキン
隊長「ステンレス強化包丁を持っていくほど、そんなに危ない場所に行くの?」
軍曹「いや、念のためだ。無いとは思うが・・・自衛のための武器を持っていった方が
良いだろう。」
隊長「ならわたくしも、1挺・・・。」
軍曹「・・・よしとけ。皿を持っただけで震えた腕だ。銃を満足に扱えると思うか?」
隊長「扱えなくても、牽制程度にはなるんじゃないかな?」
軍曹「そんなものを持っていかなくても、俺が護ってやる。・・・安心しろ。」
隊長「積極的な軍曹に、わたくし感動と戸惑いが隠せ――」ハート、ズギューン
軍曹「・・・。」ジトー
隊長「行きましょう。急いで行きましょう。」ソソクサ
軍曹「・・・ついて来てくれ。」
――廊下―――
元帥「あの後、俺 居なかったんだけど・・・結局何が起こったんだ?」
曹長「・・・・・知らない方が・・・良い。」
隊長「乳圧っていいよな。」ボソッ
軍曹「次回予告は・・・やめておくわ。あるけど言いたくないの。」ションボリ