[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――隊長の部屋―――
曹長(Wi-Fiは・・・・・・回復してないか・・・。兵長の家にあった機械の中には電波を
妨害するような機器は備わって居なかった。むしろ、監視と報告がメインの
部屋だったのか? 更に突然の背後からの奇襲。兵長が襲ってきた確率は・・・
無いとは言えないが、確率は非常に低い。・・・監視と報告程度なら伍長でもできる
・・・一体誰が、肩を貸している? それにあの武器・・・対魔物スタンガンのようだったし
もしや、隊長の自作自演とか? ないない。流石にそれは無いよね。しっかりしろ私
隊長はそんなことする人間じゃないだろう! したとしても、私を悪役に巻き込んで
むしろ機械系は兵長ではなく私へ任せるだろう! むぐぐぐぐ・・・。)
元帥「曹長。」
曹長「・・・!」ビクゥ!!
元帥「何してんだ?」
曹長「・・・・Wi-Fi・・・の回線の・・・・・・状況確認・・・。」
元帥「ん。そうか。」
曹長「・・・・・・隊長の部屋なら・・・電波が戻るかと・・・・・思ったんだけど・・・。」
元帥「流石に戻らないと思うぞ?」
曹長「・・・・・・みたい・・・だね。・・・・・そういえば・・・。」
元帥「なんだ?」
曹長「・・・私と・・・・・・分かれた後・・・兵長の・・・・・・動向は・・・?」
元帥「特に怪しいことも無かったぞ? すぐに茶菓子を持って来て・・・
あ、そうだ。曹長が何処に行ったか聞いて来て大変だったんだ!!」
曹長(・・・つまり、あの奇襲してきた人物は兵長ではない・・・? いや、早とちりは止そう
兵長がしらばっくれているだけかもしれない。)
曹長「すぐ・・・・・・って・・・どのくらい・・・?」
元帥「大体・・・8分ぐらいじゃないか?」
曹長(あの場所まで8分・・・・・・走ればできない事はなさそうだけど・・・。)
曹長「・・・・・・息とか・・・上がってた?」
元帥「いや? 落ち着いた感じだったな。」
曹長(・・・あの地下にはもう一人いた。・・・確信を持っても良いかもしれない。)
元帥「まったく、電話が繋がらなかったときは何かあったのかと思ったぞ!!」
曹長「・・・・そう・・。・・・あ、もう一つ・・・軍曹・・・言葉遣い・・・・・・どうしたの・・・・・?」
元帥「男体化して、いつまでも今までの言葉を使っているとオカマみたいだからって
変えたらしい。」
曹長「・・・・・・ふーん・・・。・・・言われてみれば・・・・・・私も変えて――」
元帥「変えるのか!?」
曹長「・・・・・・面倒だし・・・いいや・・・。」
――准尉の秘密の部屋―――
隊長「准尉の秘密部屋って事は、本当に重要な事なんだね。」コツンコツンコツン・・・
軍曹「・・・・・。」コツコツコツ・・・
隊長「本当にここって、多彩な部屋があるから内緒話とか、実験とかしやすい場所だよね!
さらに奥深くへ潜ると地下の巨大迷宮とか。鉄で覆っているらしいから、兵長の
穴掘りとかも干渉しないし!!」コツンコツンコツン・・・
軍曹「・・・・・。」コツコツコツ・・・
隊長「軍曹、どこまで行くの? そんな奥まで行かないといけない話なの?」コツンコツンコツン・・・
軍曹「・・・・・。」コツコツコツ・・・
隊長「・・・。ぐんそぅ?」ピタッ
軍曹「・・・・・。」・・・クルッ
隊長「・・・あ、あのさ、あんまりこう言うことは言いたくないんだけどね?
准尉の秘密の部屋に入ってから、軍曹・・・妙に静かで怖いんだ。話しかけても
無視されるし・・・魔物娘♀だった時もそんなことがあったけど、適当に相槌を
打ってくれたのにさ。その・・・・・・何かおかしい・・・よ?」
軍曹「・・・・・。」
隊長「・・・。」
軍曹「・・・はぁ・・・。」
隊長「・・・。」ゴクッ
軍曹「・・・不安がらせてすまない。周囲に誰か紛れ込んでないか意識を集中させて索敵して
いたんだ。男体化してから感覚が鈍ってだな・・・。・・・この先に物品が揃った部屋が
ある。そこで話すから、もう少しだけ辛抱してくれ。」
隊長「・・・! こ、こっちこそ ごめんね。そんなことも気付かず・・・物品がその鍵なのかな?
うん。2人が感づく前に終わらせよう!」コッコッコッ!
軍曹「・・・・・あぁ。」クルッ コツコツコツ・・・
――隊長の部屋―――
曹長「・・・・・・元帥・・・・・?」
元帥「ん?」チャキッ カシャカシャ・・・
曹長「・・・隊長に・・・ついて・・・・・・なんだけどさ・・・・・。」
元帥「隊長がどうした?」
曹長「・・・今・・・着ている・・・・・服・・・キツそうなんだ・・・よね・・・・・・。」
元帥「ぅん? ・・・言われてみれば、そうだな・・・。」
曹長「こんな事・・・言うの・・・不本意だけど・・・・・・さ。」
元帥「ぉう?」
曹長「・・・・・・元帥の方から・・・・隊長に・・・服を何着か・・・・・・貸して・・・あげれない・・・?」
元帥「?!??!!!?!?」ガタッ?!
曹長「・・・・・・・驚き過ぎ・・・・・でしょ・・・。」ジトー
元帥「だ、だってよ・・・えぇっ?? ・・・そ、曹長・・・だよな? ほ、本物の?」オドオド・・・
曹長「・・・どういう・・・・・意味・・・。」
元帥「・・・こういう時って、大体・・・・・・。」チラリ
曹長「・・・・・。・・・私の服で・・・隊長の・・・・・・胸が入ると・・・・・でも?」ジトー
元帥「・・・・・・。・・・無理だな。」ジー
曹長「・・・その、悲しむような・・・ッ! 憐れんだ目で見るな・・・ッ!!」ゲシッ
元帥「イタッ!!」
曹長「・・・話し戻すけど・・・・・・一番入りそうなのは・・・・元帥の服だから・・・・・・。」
元帥「軍曹の方が良いと思うんだが・・・。」
曹長「・・・軍曹の服は・・・・・・基本・・・軍曹・・・・手製の服・・・。つまり、アラクネ・・糸の服。」
元帥「おぅ?」
曹長「・・・わからない?」
元帥「さっぱり。」
曹長「・・・・・・。」
元帥「・・・。」
曹長「・・・アラクネの・・・・・・糸を・・・使った服を・・・・異性に着せる・・・・・と言う事は・・・
その・・・・相手に・・・向かって・・・・・・『自分の伴侶となれ』という・・・・特殊な・・・
意味を・・・・・・成す・・・ってこと・・・!!」
元帥「あ!!」
曹長「・・・・・・把握?」
元帥「理解!」コクン
曹長「はぁ・・・・・・それじゃ・・・ちょっと、台所から炭酸取ってくる・・・。」
元帥「じゃあ、俺は銃の整備が終わったら隊長に貸す服を選択して来るぜ!!」
曹長「・・・・・・・。」コクン
――台所―――
曹長「♪~~ ♪~・・・。」ピタッ
シーン・・・
曹長「・・・・・・洗い物・・・・・・残ってる・・・。」ガシャ・・・
曹長「・・・・・・。」
――元帥の部屋―――
元帥「うーん。隊長はどんな服が好きなのかな・・・。やっぱり、今まで通り
男らしいスタイルの服? でも心身に影響が出ているって言っていたし、
ここは女の子っぽい服も選んでおくべきか?」
元帥「・・・買ったは良いけど、恥ずかしくて着れなかったフリフリの衣装とか?
・・・・・・・悩むなぁ。」
元帥「ワイシャツ・・・と、スーツズボン?」
元帥「そうだ! きっと今はノーブラかもしれない! ブラジャーも容姿しなきゃな・・・!!
・・・・・・入らないかもしれないけど・・・。」ゴソゴソ・・・
元帥「ブラジャーは、桃色の花柄のヤツと・・・ビキニタイプのスベスベのやつ
あと俺がよくランニングで使用しているスポーツブラジャーが良いか。」
元帥「・・・パンツとかも必要かな? スカートの下がトランクスとかだったら
花が無いもんな・・・。むむむむむ・・・。」
元帥「下着よし、肌着よし、ズボンよし・・・あとは・・・。」
ガガラッ
曹長「元帥・・・!」ダッ
元帥「あ、おう! 曹長!! 一通り、隊長に貸す衣服は決まったぜ。」バサッ
曹長「そう・・・! ・・・軍曹と・・・隊長・・・来てない?」キョロキョロ
元帥「え・・・? 来てないけど・・・どうかしたか?」
曹長「・・・母屋の・・・・・・何処にもいないから・・・探してて・・・。」
元帥「2人きりで話したいって言っていたしな・・・。外とかは?」
曹長「・・・病み上がりの隊長を・・・・・・外に連れて行く・・・とは思えないけど・・・。」
元帥「となると・・・。」
曹長「・・・・・・准尉・・・・・・秘密部屋・・・。」
元帥「でもそんなに心配するほどじゃないだろ。話が終わったら――
Plllllll.....
曹長「・・・・・・元帥・・・。携帯・・・・・・。」
元帥「おう。誰だ? はい?」pi
尖兵『元帥!?』ゼェ・・・ゼェ・・・
元帥「おう、尖兵か。息なんか荒げて・・・もしかしてキラーが・・・?!」
尖兵『違う! 違うけど・・・! とにかく裏口を開けて!! 突っ込むから!!』ブーーーン
元帥「突っ込む!? 突っ込むって、ちょっ・・・!?」
曹長「・・突っ込む・・・・?」
元帥「とりあえず、台所に行くぞ!」
曹長「・・・・。」コクン
――台所―――
ガラララララッ
元帥「裏口を開けたが――」
尖兵「うぉりゃぁぁあああぁああ!!!」ブゥゥウウゥウウン!!! ズザーーー・・・
元帥「うおっ!?」ビクッ
曹長「・・・尖・・・・・・兵・・・?」
尖兵「扉を閉めてッ!!! 早くッ!!」
曹長「・・・!!」
ガラララララッ ピシャッ
尖兵「はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・・。」
元帥「そ、そんなに息を切らして・・・何があったんだ?!」
曹長「・・・! ・・・伍長は・・・?!」
尖兵「・・・蜜蜂の集団に・・・・・・追い掛け回されて・・・。こんな事している場合じゃ
ないのに・・・っ!! ・・・伍長は・・・・・伍長は・・・。」ングッ・・・
元帥「み、水、一回水飲んで落ち着け・・・!!」ジャー・・・ スッ
尖兵「ング・・・ゴクッゴクッゴクッ・・・。」
曹長「・・・・・・。」ソワソワ・・・
尖兵「伍長は・・・伍長の家にあった犯人疑いがある人物の痕跡を探るため・・・に・・・・・・
1人屋根裏部屋の部屋に残って・・・。」
曹長「・・・・1人・・・残したの・・・・・・?!」
尖兵「確定的ではないけど、軍曹や隊長の耳にどうしても入れておきたい情報で・・。
伍長も、戦えるから1人で大丈夫だって・・・!!」
曹長「・・・・・・伍長・・・。」
元帥「それで、その犯人疑いがある人物ってのは?」
尖兵「それは―――」
――曹長の部屋―――
元帥「今日は3人しかいないんだな。」
キラー2「みたいだね。曹長残りの次回予告をお願い!」
曹長「・・・・次回・・・『消えた2人の行方』・・・。不穏な空気が・・・母家を覆う。」