[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
―隊長が包帯を見つけた時と同時刻――
軍曹「おか・・・うっ・・・・・・。」
元帥「わぁ・・・スッゲー 良い匂い!!」スーハースーハー
曹長「・・・我が家の香り・・・・・・!!」スーハースーハー
博士「・・・。ぐ、軍曹君、こんばんは・・・だ。」
軍曹「こんばんは・・・うっぷ・・・博士。」
大将「なんか生臭いよ~☆? なに、この・・・うわ・・・。」
毒蛇「どこかに鼻栓はない?」ゴソゴソ
曹長「・・・軍曹、兵長は?」
軍曹「それは、貴方達がお風呂に入ってからでも良いかしら・・・?
・・・隊長は?」
元帥「隊長なら、『包帯達を見つける』って防空壕の奥へと潜って行ったぜ。」
曹長「・・・・・・奴らの目的は繁殖らしいって・・・博士が。」
博士「う、うむ・・・。」
元帥「隊長は男だから関係ないよな! 生殖対象になるのは女の子だけ、だもんな!!」
曹長「・・・そう。それが、同人誌の鉄則!」ドヤッ キリリッ
軍曹「そ、そう・・・。」
博士「あー・・・そのこと、なのだが・・・。」
元帥「そういえば、博士。隊長と別れる時 何か言いかけてたよな?
何を言おうとしてたんだ?」
博士「・・・だからだな。その繁殖するのに必要な母体は、男女は関係ない・・・と」
全員『・・・・・・え。』
博士「・・・・・・。」
元帥「ってことは・・・。」
曹長「・・・・・隊長も・・。」
博士「生殖の 対象だ。」
全員『・・・・・・。』
元帥・曹長「「ア゙ッーーーーー?!?!!」」
元帥「どどどどどどどど、どうしよう・・・! 隊長が・・・隊長ガァーーーッ!!」
曹長「すぐ、救援。すぐ救援!
軍曹・・・! 12のバード42個と元帥のサバイバルナイフ用意して!!」
軍曹「わ、分かった―――」ガシャンッ
軍曹「っ!!」
元帥「どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう!!」
曹長「・・・・・・やっぱり、一緒に付いて行くべきだった・・・!」
軍曹「曹長、12のバードよね!? 持ってきたわよ!」
曹長「ありがと・・・! 元帥、リロードして・・・。軍曹、もう少しだけ待ってて・・・」
軍曹「待ってるわよ。ただ、夜6時になっても戻らなかったときは・・・
残念だけど、良いわね?」
曹長「・・・・・その時は・・・やぐら倉庫に籠って一晩明かす・・・。」
元帥「ゆ、ゆゆゆゆびが震えて・・・弾が・・・。あっ・・・。」コトン・・・
曹長「・・・元帥!」バキッ!
元帥「痛ァ!?」
大将「わぁ。グーパンチ☆」
曹長「・・・気持ちは分かる・・・。でも・・・落ち着いて・・・。
そんなんじゃ、隊長を助けられない・・・。・・・しかも20分で・・・。」
元帥「・・・・・・。・・・そう・・・・・・だな。ごめん・・・。」
曹長「・・・もう一回行ってくる・・・。」
軍曹「ミイラ取りがミイラにならない事を祈ってるわ・・・。」
曹長「・・・・・・。」コクン
―隊長が奥の部屋に引きずり込まれ、断末魔を上げてから少したった時刻――
元帥「さっきより、数が、増えた、って・・・感じたのは、俺だけ・・・!?」ゼェゼェ・・・
曹長「・・・・・・確実に・・・多く、なってる・・・
・・・早く・・・隊長を・・・見つけないと・・・・・・。」ゼェゼェ・・・
元帥「時間は・・・?」
曹長「・・・・・・6時過ぎ・・・やぐら倉庫行き、決定・・・。」
元帥「・・・・・・マジかよ・・・。」
曹長「他にも・・・防空壕内も暗くなってきた・・・。早く見つけないと・・・。」
元帥「・・・くそっ・・・・・・隊長、何処に居るんだ?」ギィ・・・
包帯「」
元帥「包帯?! 息は・・・・・・ない・・・。」
曹長「・・・。」ベシッ
元帥「痛ッ! また殴ったな!!」
曹長「落ち着いて・・・! 包帯は、もともとアンデット種・・・!! 脈、体温、心音、呼吸は無い・・・。」
元帥「ぁ・・・・・・。そ、そうだったな・・・。・・・。」ジー
曹長「・・・・・・なにか用?」
元帥「いや、一番曹長が落ち着いているなぁ・・・って・・・。
今回は軍曹も慌て過ぎて、柱に顔面ぶつけていたし・・・・・・。」
曹長「・・・まぁね・・・・・・。・・・ほんとは私も・・・パニックだったけど・・・
・・・・・・なんか、軍曹のパニックぶりを見てたら・・・冷静になれた・・・。」
元帥「いや! それでも、本当にスゲェよ!! でも、グーパンチは・・・。」
曹長「・・・。」ヌルヌル・・・
元帥「そ、曹長?」
曹長「足元が滑りやすい・・・気を付けて・・・。
・・・・・・元帥・・・この引き摺った跡・・・。」ヌルヌル・・・
元帥「最近、できた感じだな。・・・! もしや・・・!!?」
曹長「その可能性が一番高い・・・。」
元帥「隊長!!」バンッ!
曹長「・・・! 単身で・・・!! ・・・馬鹿・・・!」
ズルルル?
元帥「・・・。な、なんなんだ・・・ここは・・・!?」ガッシャコ
曹長「・・・同人誌で考えるなら・・・出産場が妥当・・・。かな。」シャキン
隊長「」
元帥「・・・! 隊長!!」
曹長「・・・大丈夫。触ったところ・・・母体化はまだ・・・。
・・・粘液とか・・・体液とかで、全身ギトギトだけど・・・。」モミモミ・・・
ズルルルルル・・・ ズルルルル・・・
元帥「なんだ・・・あの白い塊は・・・? 動いてる?」
曹長「よく分からないけど・・・敵だと思う・・・。
そして、隊長をここに引きずり込んだ・・・張本人・・・!」
元帥「おいおいおい・・・伍長の中や、外に居た奴らの30・・・いや70倍はあるぞ・・・!?」
曹長「アイツと・・・周りの奴らに注意して・・・。隊長を・・・助けるよ・・・!」
元帥「おうっ!」ズドン!
ズルルルル・・・ズルルルルル・・・
―曹長等が防空壕に再び到着した時刻――
隊長(ぐっ・・・急に壁に放り投げられたかと思ったら、
今度は粘着性の高い白濁液なんか飛ばしやがって・・・くそっ・・・動けねぇ・・・。)
ズルルルルル・・・♪
隊長(しかも、この白濁液・・・固まると包帯を捕らえていた
拘束具みたいになりやがる・・・!)
隊長(・・・俺をどうするつもりだ? 繁殖なんかに使えない俺なんか捕まえて・・・
・・・ナニをする気だ?)
隊長(・・・それに、王が居る付近にある歪な空間は何だ?
あの部分だけ黒紫色に “ゆがんで”見える・・・・・・。)
ズルルルルルル・・・
隊長「っ・・・・・・!」
隊長(臭い! 臭い!臭い!臭い!! やべぇ。臭すぎて、涙が出てきた・・・
俺に何か用かよ・・・!)
ズルッ♪
隊長「ひっ。し、舌・・・?!」
ズルッ♪ズルッ♪ズルッ♪
隊長「や、やめて・・・顔を舐め・・・ふひぃっ!?」
ジュルッ♪ジュルッ♪ジュルッ♪
隊長(今度は、舌を口の中に入れて・・・恋人ごっこでもする気・・・・・・ぁ。)
ジュルッ♪ジュルッ♪ジュルッ♪
隊長(なにこれ・・・すごい・・・あたまが・・・なんか・・・・・・ぼーっと・・・してきた・・・。
なんか・・・なにか・・・かんがえるのも・・・だるい・・・な・・・・・・。)
ジュルッ♪ジュルッ♪・・・チュッポン♪
隊長「ふ・・・ぇ・・・。も・・う・・・・・・終わ・・・り・・・?」
ナデナデ・・・♪
隊長(ナデナデ・・・・・・気持ちいい・・・。)
チクッ
隊長「あ゙ひ っ・・・!?」ビクン
ブシュッ♪ ブシュッ♪
隊長「ぁ・・・・・・。」
隊長(オタマジャクシの・・・たいえき・・・。
あったかくって・・・いいにおい・・・・・ あじも・・・あまくて・・・おいしい・・・。)
隊長(・・・・・・。もう・・・このままで、いいや・・・♥)
ズルルルルルル・・・・♪
―監禁部屋、突入時刻――
元帥「なんだ!? あいつ、ショットガンの弾が効いてない・・・。」ガッシャコ
曹長「・・・いくら、隊長の改造品でも・・・本物の銃ほどは無い・・・。」シュッ!
元帥「あ゙ーこんな事なら、対戦車ライフル持って来れば良かったよ・・・!」ズドン
曹長「・・・・・・小物を狙うには不向き・・・。」ザシュッ
元帥「でも、威力は本物のライフル銃と変わらないだろ?」ガッシャコ
曹長「・・・まぁっ・・・ねっ・・・!」
元帥「くっ・・・そろそろ・・・引上げねぇと・・・帰りの弾薬も持つかどうか・・・。」ズドン!
曹長「・・・・・・。・・・元帥。」
元帥「なんだ!? 曹長!!
隊長を助けて、超巨大オタマジャクシを倒す方法が思いついたか?!」
曹長「・・・超巨大精s」
元帥「超巨大オタマジャクシ。」ガッシャコ
曹長「・・・銃口・・・あっち。」ザシュッ
元帥「こうでもしないと、精子って言い張るだろ?」
曹長「・・・。超巨大オタマジャクシ・・・の討伐方法は思いついてないけど・・・
・・・隊長を助ける方法・・・なら。」
元帥「どうやってだ?」ズドン!
曹長「私が・・・超巨大おたまじゃくしを引き付けるから・・・・・・
・・・その間に机を乗り越えて・・・隊長を。」
元帥「了解。机の上は・・・。」
曹長「・・・なぎ倒して・・・Go・・・!」
元帥「おうっ!!」ガシャン!
ズルルルルルルルッ?
曹長「こっち・・・・・!」シュッ!シュッ!
ザクッ!ザクッ!
ズルルルルルル・・・ ズルルッ?
元帥「ナイス援護だぜ! 曹長!! ・・・隊長。・・・隊長!」ユサユサ
隊長「・・・。」
元帥「・・・駄目か・・・。とにかく、運び出さないと・・・。ん? なんだこれ?!!」
曹長「なにか・・・! ・・・問題発生?!」シュッ!シュッ!
元帥「隊長、なにかで固定されてるぞ! ぐっ、硬ぇ!!」メキメキメキ・・・
曹長「なんとか・・・壊せない・・・?!」シュッ!シュッ!
元帥「俺、力には自信があるが・・・! これは!! それよりも硬ぇ!!」メキメキメキッ
ズルルルルルルルルルッ・・・
曹長「・・・! 隊長の方に・・・!! 元帥!!」シュッ!シュッ!
元帥「わかってっ・・・隊長の愛銃・・・? 銃床に何か・・・。・・・・・・そうか!」
曹長「・・・元帥!!」
元帥「なるほど・・・な。流石、隊長!!
手で壊せないなら、物で壊せってか! 隊長!!」ガンッ!ガンッ!
ズルルルッ・・・!
曹長「・・・なんで、こっちに・・・来ない・・・!?」シュッ!シュッ!
元帥「いよっしゃぁ! 外れたし、隊長も担いだ!! 逃げっ?!」
ズルルルルルルルッ・・・!!
元帥「ぁ・・・・・・。」ガクガクガク
曹長「元帥・・・ッ!!」ガバッ ガシッ
ズルル!?
元帥「曹長!?」
曹長「行って・・・! 私のことはいいから・・・!!」ザシュッ!ザシュッ!
元帥「恩にきる!」
曹長「ぁぁ・・・。・・・今度は・・・私が・・・・・・苗床の・・・」
隊長「」ガシッ
曹長「えっ。」ヌルン
元帥「ひぃっ! 急に重くなった!! 捕まった!?」ドゲシ
包帯「」ボンッ
曹長「イダダダダダダダダ!! 触覚! 触覚が千切れる・・・!!」
隊長「」ガシッ
包帯「」ヌルン
元帥「いやああああああああああっ!!
曹長が! 曹長がぁぁああああぁぁああ!!」ダダダダダダダダ!!
いやあああああああああっ!!
毒蛇「随分と乙女チックな断末魔ね。」モグモグ
軍曹「・・・・・・。」シャキン
大将「・・・軍曹。包丁持って何処へ行くの?」
軍曹「・・・バカ3人を・・・助けに・・・。」
伍長「待って、私も・・・。」フラフラ・・・
軍曹「伍長は、ここに残って博士を見張っていて。」
博士「むぐ~~っ! ムグッ~~~~~!!」ジタバタ
軍曹「大将、これ隊長の武器庫の合鍵。銃の経験は?」
大将「・・・ないかな。アポちゃんも。」
毒蛇「隊長が発砲しているところなら見た事あるわ。」
伍長「私は触らせてすらもらえない・・・。『後ろ玉するから』だって。」フラフラ・・・
軍曹「・・・・・・。
兵長の井戸までが隔離内の方が良かったなんて・・・初めて思ったわ。」
兵長「・・・兵長を呼んだかお?」ヒョコッ
軍曹「・・・・・・。」
兵長「おっおっおっ。」
軍曹「・・・。」[正拳突き]バキッ
兵長「あべしっ!!」
軍曹「・・・と、とりあえず、私が外に出たらすぐに扉を閉めて。
奴らの侵入を防いで。」
伍長「兵長はどうするー?」
軍曹「念のため、事情を話して。何故、エリア内に居るのかを聞いて
アサルトライフルでも持たせときなさい。」
伍長「あいあいさー。」
軍曹「・・・この家を頼んだわよ。」
軍曹「まったく・・・。いつも一人で無茶するんだから・・・。」
元帥「ホント、ホント! 偶には俺たちをもっと頼ってくれて良いのによ!!」
毒蛇「ま、それがアンタのトコロの隊長でしょ? 仕方ないんじゃないかしら。」
包帯「・・・・・・?」
兵長「おっ? 本当だお。博士が居ないお。」
伍長「あ、さっき博士なら別室で見つけたよ。」
大将「・・・? 隊長? どうしたの・・・?」
隊長「・・・いや・・・・・・俺・・・愛されてるな・・・って・・・・・・。
全員、魔物だけど・・・良い仲間を・・・持ったなっで・・・・・・ゔぅっ。」グスッ・・・ポロポロポロ・・・
曹長「・・・・隊長・・泣かないで・・・。・・・軍曹、元帥、毒蛇・・・!!」ポンポン・・・ キッ
3人『・・・・・・。』