[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
大将「・・・隊長・・・。銃を使えない組は何をすれば・・・☆」
隊長「あ、そっか。忘れてた・・・銃以外の武器を教えようと思ったが・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
キラー女王「・・・・・・。」
伍長「・・・・・・。」
ヘタレ「・・・・・・。」
包帯「・・・・・・。」
隊長「・・・・・・。よし。大将、軍曹、女王様は美味い晩飯をよろしく。」グッド
軍曹「わかったわ。」
大将「腕が鳴るね~☆」
キラー女王「・・・・・・。」グッド
隊長「・・・。包帯は俺の部屋の地下にある、弾薬と爆薬の在庫確認。
あとエタノールの確認も願いたいな。」
包帯「・・・・・・!」コクン!
隊長「ヘタレは、毒蛇と博士が喧嘩をしないように見張っててくれ。」
ヘタレ「は、はい・・・。」
隊長「伍長は・・・。」
伍長「・・・・・・。」ワクワク
隊長「周囲に異常がないか、見回り!! Go!」
伍長「了解!!」
隊長「・・・・・・。はぁ・・・。それで、銃器が使える奴だけど・・・。」
軍曹「ご飯が出来たわよー。」
大将「張り切って☆いっぱい☆作ったからね~☆」
キラー女王「・・・。」
伍長「わーい!!」
隊長「自分の銃器を選んだ奴から、飯を食いに行ってくれ。
いいか? よく選べよ? その銃器が自分の身を守る得物になるんだからな?」
ヘタレ「・・・・・・た、隊長・・・。」オドオド
隊長「なんだ?! 喧嘩か!!?」
ヘタレ「違っ、違う・・・2人のご飯・・・どうしよう・・・。」ビクビク
隊長「・・・。飯を食うと気が緩む。気の緩みは失敗の元だ。
2人が自主的に言ってきたら腹5分目ぐらいの夕飯を出せばいいさ。」
ヘタレ「・・・わ、私は・・・。」ブルブル
隊長「ん? あぁ、ヘタレは構わないよ。たくさん食べて。」
包帯「・・・・・・。」
隊長「おかえり。包帯。どうだった?」
包帯「・・・。・・・。・・・・・・?」
隊長「うんうん。・・・忘れちゃった?」
包帯「・・・! ・・・!!」
隊長「大丈夫。知ってるよ。包帯はしっかりしてるもんね。
次はメモ用紙とペンを渡すね。」
包帯「・・・・・・。」シュン
隊長「気にしなくていいよ。それより、夕飯出来たって。
食べちゃって。」
包帯「・・・・・・!」
隊長「お礼は、軍曹と大将と女王に言って。」
キラー「・・・・・・。本当に会話しているのかしら・・・。」ジー
軍曹「しているように見えないけど、本人たちはしているそうよ。」
キラー「・・・ねぇ―」
軍曹「人間。」
―深夜―――
ヘタレ「・・・・・・ふぁ・・・。」パタパタパタ
隊長「おう。ヘタレ、あれから2人の様子はどうだ?」
ヘタレ「あ・・・えっと・・・。」チラッ
毒蛇「問題ないわよ。」スッ
博士「順調だ・・・。」ウトウト
隊長「あぁ。そうか。それは良かった。それで? 夜食か?」ゴソゴソ
博士「いや・・・そうではなくてだな・・・。」ウトウト
ヘタレ「・・・お・・・お二人とも・・・眠いって・・・。」
毒蛇「あ゙ぁ? 誰が眠いって?!」
ヘタレ「ひぃんっ!」
毒蛇「眠いのは、こっちのアホ犬よ! 私は特に問題ないわ。」
博士「うむ・・・。返す言葉もない・・・。」ウトウト
隊長「・・・・・・そうか。なら、仕方ないな。睡眠をとってくれ。
睡魔は判断力を鈍らせる。」
博士「・・・・・・すまない・・・。」ウトウト
隊長「2人もだぞ。とくにヘタレなんかは夜行性の上、今日寝てないんだから、
今寝て、明日の夕方に起きても全然かまわないぞ。」
ヘタレ「は、はい・・・。」パタパタパタ
毒蛇「・・・隊長はまだ寝ないつもり?」
隊長「あぁ。・・・幸い、頭がスッキリしている。気付け薬のおかげかもな。
それに召喚に成功したら、すぐさま陣取りに外に向かわなきゃならんし
拠点設置まで考えてからじゃないと寝るに寝れん。」
毒蛇「へぇ・・・それで? 今のところ、何処に拠点を設置する予定なの?」
隊長「1つはやぐら倉庫付近。“奴等”が集結するまでに一番離れた位置にあり、
倉庫の拠点とすれば屋内の簡易休憩所も設けられ、救助者もそこに置ける。
だが、この拠点は大将家の裏手にある資材置き場からもっとも遠い。
バリゲードの材料をどうやって運び込むかが問題だ。」
隊長「2つ目は大将家の側面。ココは資材置き場からも近く、大将家が遮蔽物に
なるため注意する方角が2方向に限られる。バリゲードも分厚くなるだろう
だが・・・こっちは段差が多い。救助者を母屋へ運ぶ際の大きな壁となり
坂のルートを使おうとすると敵との戦闘は免れない。新兵器も危険だ。」
隊長「3つ目の拠点だが・・・。これは防空壕付近にある、竹藪を拠点として使う。
母屋もそれなりに近い位置にあり、バリゲード材料には困らない。さらに言えば、
強襲を仕掛けることすら可能な位置だ。だが・・・。
聞いても分かる通り、敵の攻撃の手は緩くは無いだろう。
さらにだ。あの場所は火器を振り回すには不向きで、見通しが悪い。
俺の新兵器もただの鉄クズになる。さて・・・どこにするか・・・。」
毒蛇「・・・ちゃんと考えているのね。」
隊長「当たり前だろ。俺の作戦で全員“苗床”になるかもしれないんだ。
安易な案を出せるはずがない。・・・どうするか・・・。」ウーン
毒蛇「・・・・・・。あーあ・・・アンタが向こう生まれで、アタシの側近だったらなぁ・・・。」
隊長「・・・。なんだよ。唐突に。」
毒蛇「別に? ファラオ攻略も楽だったんじゃないかってね。」
隊長「・・・・・・ファラオ攻略戦線か・・・興味はあるが・・・。手を貸さんと思うぞ。」
毒蛇「だから、言ったでしょうが。『アタシの側近』だったら。って」
隊長「それでも手は貸さん。」
毒蛇「それは、どうかしらね。一嚙みすればアンタはアタシの虜・・・。」
隊長「嚙まれなければ、どうと言うことは無い。」ドヤッ
毒蛇「あのね・・・人の話聞いてた? ア・タ・シの側近よ? もう嚙まれているのよ。」
隊長「・・・お手上げな状況だな。」
毒蛇「ま、そんな夢物語を語っても・・・もう、どうにもならないけど。」
隊長「あ。」
毒蛇「なによ。」
隊長「毒蛇、死亡フラグ立った。かも。」
毒蛇「・・・・・・はぁ?」
隊長「近いうちに“苗床”化するのか?」
毒蛇「・・・アホじゃないの?」
隊長「分かった。信じてないな。苗床化したら、プギャーしてやるよww」
毒蛇「・・・・・・もういいわ。なんか、アンタと話してると疲れる・・・。
大将は、よくこんな男を好きになったわね・・・。」
隊長「プギャーwww・・・おやすみ。毒蛇。」
―翌朝――
隊長「全員、集まってくれ!!」
曹長「・・・?」
大将「・・・?」
毒蛇「・・・。」
隊長「設置拠点場が決まった。場所は、大将家側面! とにかくバリゲードを
分厚くして攻撃の手を緩めなければ勝算はある! ここの拠点は苗床の
運搬に対して問題があると思われたが、資材を使えば問題の解消が
出来ると結論づけた!! よって、毒蛇の召喚が成功し援軍が到着したら
ここに拠点を作成! 反撃の火蓋を切る!!! 何か、異論。質問のある者は?!!」
・・・・・・・・・。
隊長「よし! それまで、各自体調を整えとくように・・・。解散!!」
バイオベース「隊長、いつもよりキマってるように見えたの私だけ?」
曹長「・・・・・・私も・・・見えた・・・。」
兵長「兵長、wktkしてきたお!!」
隊長「あ、ごめん。解散って言ったけど、銃火器が使えない人たち。
ちょっと残って。」
伍長「キマって無かったね・・・。」
大将「でも、十分よかったよ~☆」パチパチパチ
毒蛇「はぁ・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
隊長「それで・・・えっと。銃火器が使えない人用の武器なんだけど・・・。
この中から好きなのをどうぞ。」ガシャッ
ヘタレ「・・・ぼ、ボウガン・・・?」
隊長「あぁ、それはこの前作ったヤツね。こう・・・ココを引いて・・・矢をセット
引き金で発射ね。連射式の映画『ヴァンヘルシング』に出てきたボウガンも
あるけど、そっちを使う?」
ヘタレ「おお・・・。」
軍曹「・・・隊長。なんで私達に? 近接武器だけでも十分よ。」
隊長「・・・いつか。いつか、近接武器だけじゃ対処しきれなくなるかもしれないからさ。」
キラー女王「・・・?」
隊長「キラーたちの話と包帯の話・・・。あくまでもこれは俺の予想論だけど
“奴等”それなりの速度で『学習』をして『進化』しているような
気がするんだ。それから、元帥が話してくれた個体から集団化・・・。
いつ近接攻撃が出来なくなるか分かったもんじゃない。だから念のため
・・・頼む。」
大将「うんうん☆ 頭を下げなくても大丈夫だよ~☆
それじゃ、大将ちゃんは・・・☆ こっちのパチンコにしようかな~☆」
隊長「あぁ。それの扱い方は・・・」
軍曹「・・・・・・・・・。」
隊長「・・・・・・。」カキカキカキ
軍曹「・・・。」
隊長「・・・・・・。」ウーン
軍曹「・・・。」
隊長「・・・・・・。」メモメモメモ
軍曹「ねぇ。」
隊長「なんだい? 軍曹。」クルッ
軍曹「隊長、体調の方は大丈夫なの?」
隊長「ん。まぁ。うん。大丈夫だと思う。」クルッ
軍曹「そ。」
隊長「おう。」カキカキカキ
軍曹「・・・・・・。」
隊長「・・・・・・。」
軍曹「・・・。」
隊長「・・・・・・軍曹。」メモメモ
軍曹「・・・何。」
隊長「俺が捕まって、元帥たちが助けに来て、元帥たちが戻らなくなった時・・・
軍曹。俺等の為に母屋から出たらしいじゃんか。」
軍曹「・・・・・・えぇ。」
隊長「それも何の飛び道具も持たずに、お気に入りの包丁一本でさ。」
軍曹「何? 無謀だ。バカだ。とでも言いたいの?」
隊長「まぁ・・・それも言いたいけど・・・。」
軍曹「ふん・・・。助けに行かなきゃよかったわ。皮肉なことに、もう無事に
元帥たちは救助を成功して、入れ違いで突入するところだった。」
隊長「おう。危かったな。それで、俺が言いたいことは・・・。」
軍曹「罵りの言葉なら結構よ。」
隊長「まさか。・・・ありがとうな。助けに行こうとしてくれてよ。」
軍曹「・・・・・・っ。」
隊長「常に冷静な軍曹なら、俺等3人を助け出す事なんて不可能だって
分かっていた筈だろ? でも、勘違いしながらも1人で来ようとした。
なかなか出来る事じゃないよ? 特に手遅れ率が高かったのに。」
軍曹「ふ、ふんっ! 隊長も同じコトするでしょ! それと一緒よ!!」
隊長「まぁな。でも俺の場合違う。軍曹のように誰も誘わず単身突撃はしない。
仲間を集めて乗り込む。・・・褒めてるんだよ?」
軍曹「・・・えぇ、褒め言葉として受け取ってあげるわ。」
隊長「つまり俺は、自分の身の保身に走ってから行くのさ。・・・駄目だって
・・・分かってるから・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
隊長「あーぁ・・・。はぁ・・・・・・俺は・・・俺は・・・・。駄目な奴だよな・・・ぁぁ・・・。」
軍曹「・・・あのね、隊長。なにか大事なコト、忘れてない?」
隊長「・・・。・・・大事なコト?」
軍曹「私達は魔物娘だけど、隊長は人間よ。そこのところも頭に入れて言っているの?」
隊長「・・・・・・。」
軍曹「魔物と人間。同等に考えないで欲しいわね。私だって魔物化して無ければ
隊長と同じように行動しているわ。」
隊長「・・・さぁ・・・それはどうだか・・・。
軍曹は魔物化前から、イザって時は必ず勇敢だったからなぁ・・・。
俺は・・・いつも助けられてきた。人間なのにな・・・。」
軍曹「・・・・・・。とにかく。隊長もやることは同じでしょ。
私も、同じ行動を取ったまでよ。礼を言われる覚えはないわ。」
隊長「・・・・・・そうか。」
軍曹「・・・・・・そうよ。それじゃ、私が居ると作戦を練るのに
邪魔でしょうから、向こうに行ってるわね。」
隊長「・・・あぁ。」カキカキカキ
軍曹「・・・・・・。」
隊長「・・・・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
曹長「・・・・・・。」ニヤニヤ
軍曹「・・・・・・何、ニヤついてるのよ。」
曹長「・・・・・・別に・・・?」ニヤニヤ
軍曹「・・そう。」
曹長「・・・・・・。」ニヤニヤ
軍曹「・・・吊るすわよ?」
曹長「・・・こわーい。」ニヤニヤ
軍曹「・・・。」シュルッ
曹長「・・・なんで、デレないの・・・・?」[真顔]
軍曹「は?」
曹長「折角・・・・・・チャンスは・・・多いのに・・・・・・勿体ない。」ハァ・・・
軍曹「・・・・・・。」
曹長「・・・・・・軍曹・・・。デレる時には・・・・・デレないと・・・。
これからも・・・・・・ずっと隊長と一緒に居られるとは・・・・限らないんだから・・・。」
軍曹「・・・・・・。何? いつか隊長が居なくなるとでも言いたいの?」
曹長「・・・可能性としては・・・あるよ。
今回だって・・・気付け薬が成功しなかったら・・・・・隊長は壊れたままだった・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
曹長「・・・私だって・・・そんな未来は信じたくない・・・。
・・・でも『絶対ない』・・・なんて言葉は・・・・・・あり得ない・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
曹長「それに・・・。・・・軍曹の場合。・・・隊長から・・・私達と違った感情を・・・・
持たれてるのに・・・・・・。」
軍曹「だから、何。」
曹長「・・・勿体ないってのと・・・・・・羨ましいって気持ち・・・。
魔物化前は・・・無かった気持ち・・・。」ジトー
軍曹「・・・・・・。」
曹長「・・・・・・。」ジトー
軍曹「・・・。」
曹長「・・・・・・あんまり、ツンケンしてると・・・損するよ・・・。
・・・昔、同じGハンター仲間としての・・・助言ね。それじゃ・・・作業があるから・・・。」
軍曹「・・・えぇ。」
軍曹「・・・・・・・・・。」
隊長「どこの誰を敵に回したのか教えたやるよ・・・。オタマジャクシ共・・・。」
軍曹「・・・・・・。」
曹長「・・・。今回、元帥・・・居ないんだ・・・。」キョロキョロ
伍長「ちゃんと、異常がないか見回ってたよ!!」
博士「注文通り、発情なしの分裂薬だ。・・・通常の分裂薬よりも作りやすいな・・・。」
キラー「・・・!」
女王「・・・?」
ヘタレ「クスクスクス♪ キラーたちがそんな薬、飲んだら・・・蜜蜂にも隊長にも勝てるだろうね♪
クスクスクスクス♪」
大将「アポちゃん。隊長は一見しっかりしているように見えるけど、
少し抜けているのが可愛いんだよ?」
毒蛇「はぁ・・・。そう・・・まぁ、少し抜けているところが無ければ完璧よね。
はぁぁぁ・・・。」