[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――駅のホーム(2)―――
隊長「元帥。着いたぞ。新宿だ。」ツンツン
元帥「・・・む・・・。」
隊長「さ、集合場所のドトールまで行こう。」
元帥「お、おう・・・。」
隊長「・・・・・・。」ギュー
元帥「・・・。」
隊長「・・・・・・。」ギュー
元帥「な、なぁ。隊長。」
隊長「・・・ん?」ギュー
元帥「な、なんで、俺の腕にしがみ付いて、あ、歩くんだ?」
隊長「ちょっとこうする理由があってな。ドトールまでもう少しだ。着いたら話す。
・・・。・・・嫌か?」ギュー
元帥「・・・お、お、おう・・・。ぃゃでは無い・・・///」ギュー
――ドトール―――
隊長「・・・。飲み物は何を頼む?」ギュー
元帥「隊長が適当に選んでくれよ。俺こういった所、初めてだからさ。」
隊長「あいわかった。んじゃ、アレを頼むわ。普通サイズ、普通の飲料で。」ギュー
「はい♥ かしこまりました♪」
元帥「・・・アレで伝わるのか?」
隊長「おう。俺達のこの状態で大体向こうが察して、作ってくれる。」ギュー
元帥「そ、そ、そうなのか・・・。」
元帥「これって・・・。」
隊長「よく、カップルとかが呑んでるアレだ。向かい合ってストローで互いの
顔を見ながら飲むヤツ。」ギュー
元帥「・・・///」
隊長「まぁ、俺は飲まないからストローを抜いて――」ギュー
元帥「えぇっ。」
隊長「・・・。」ギュー
元帥「抜くのか・・・?」オロオロ・・
隊長「・・・しょうがないな。」ギュー
元帥「・・・♪」
元帥「む、向かい合って座らないのか・・・?」
隊長「悪いな。元帥。俺は、こっちの隣の席を選ぶぜ!」
元帥「・・・ま、まぁ・・・いいけど。」
隊長「んで、時間はどうだ?」
元帥「んー・・・。まだ、大丈夫っぽいな。結構時間がある。
なぁ、隊長。さっきの理由って・・・。」
隊長「痴漢冤罪の回避。」
元帥「えっ。」
隊長「駅内では、ああやって人間の男は自分の身を守るしかないんだよ。
・・・ったく・・・昔より、さらに生きにくい世界になっちまったぜ・・・。」
元帥「ち、痴漢冤罪って・・・。」
隊長「主に夫を手に入れるために魔物娘の喪女が取る行動だな。
まず、好みで未婚の人間の男を見つけます。
次に、その人にさりげなく近づきます。
周りが自分を見てない事を確認します。
確認が取れたら、その人の手を掴み持ち上げこう言います。
『キャー。痴漢よー。この人痴漢しましたー(大歓喜)』
あとは駅員室に連れて行き、Fuck。出来なかったら、裁判を引き起こしFuck。
魔物娘(痴漢冤罪故意犯)の完全勝利、コロンビアの完成形である。」
元帥「・・・ひ、酷いな・・・そりゃ・・・。で、でも・・・逃げれば済む話じゃ・・・。」
隊長「元帥。相手は魔物娘だぞ。」
元帥「・・・?」
隊長「人間が逃げられるはずがない。それに逃げれば、何処からともなく
元帥「け、警察を呼べば・・・。」
隊長「警察は親魔物派が買収済み。裁判所も同じだ。裁判員ですら魔物娘の時代。
公平な裁判を行いますとか言っておきながら、必ず人間側が有罪。
最高裁判所でも魔物娘v.s人間の場合 必ず人間は有罪。
問答無用、ニンゲン、ギルティデース。」
元帥「・・・うわぁ・・・。」
隊長「博士たちが侵略してくる前の痴漢冤罪も酷かったが・・・
まだ、警察も裁判所も人間だけで仕切っていたから、ある程度 正常だった。
無罪を勝ち取って、損害賠償を請求する人も居た。だが今では魔物が必ず勝訴。
・・・はぁ・・・。致死性の高い病がなくなり、いくら景気が改善され、消費税廃止。
ブラック企業が殲滅、壊滅したと言っても・・・。人間の男が本当に住みにくい
世界にはなったよ。」
元帥「ま、マスコミは? そ、そんな異常な事が行われてたら、だ、黙ってないだろ!」
隊長「あぁ。最初はマスコミも週刊雑誌も騒いださ。違法な処罰だってよ。
でも、魔物娘には勝てない。魔物娘には勝てないんだよ。
騒ぎ出してから、数日もしないうちに魔物化、買収、圧力をかけられて、
公共に人間の男がいるのが悪いって書き始めたよ・・・。」
元帥「・・・。」
隊長「・・・いつぞやに元帥。
俺の人生計画表について問い詰めて来たことがあったよな?」
元帥「・・・おう。」
隊長「人間は生きにくい世界だろ?
まるで・・・侵略してくる前に消費税25%にした・・・何処かの国のように
『死ね』って言っているようだ。・・・魔物娘はそんなつもりは無いらしいが。」
元帥「・・・。」シュン
隊長「ま、この非常識は都会でのみ、まかり通ってることがせめての救いだわな。
やっぱり、田舎最高! 疎開最強! ってな。」
元帥「・・・。」チュルチュルチュル・・・
隊長「だからさ・・・。しばらくの間。
こうやって、元帥の腕にしがみ付いてても良いか?」ギュー
元帥「・・・!」ブハッ
隊長「わー! 元帥が噴いたー!!」フキフキフキフキ!
元帥「い、いや・・・突然、だったから・・・さ。・・・わかった。
俺が隊長を守るからよ! 安心してくれよな!!」キリッ
隊長「・・・ありがとうな。」ナデナデ・・・
元帥「ははは・・・・///」テレッ//
隊長「・・・はぁ・・・少し喋りつかれたな。元帥。失敬。」チュルチュルチュル・・・
元帥「・・・!」
隊長「うん。普通の抹茶飲料だ。元帥、時間は?」チュルチュルチュル・・・
元帥「も、もうちょっとだな・・・。」チュ、チュルチュルチュル・・・
隊長「そうか。」チュルチュル・・・
元帥「な、なぁ。隊長。」チュルチュルチュル・・・
隊長「ん?」チュポン
元帥「サービスで貰った、夫婦の果実なんだけどさ・・・。」
隊長「ダメ、食べちゃ。」
元帥「えぇ~・・・。」
隊長「あの薬は外部からの発情には強いが、内部からの発情には弱いんだ。」
元帥「でも俺・・・食べてみたいんだが・・・。」
隊長「・・・わかったよ。帰ったら、発情しないように調理してやるから
それからでもいいか?」
元帥「・・・! おう!!」
隊長「・・・そろそろ時間かな?」
元帥「あ。おう!えっと・・・夫婦の果実は・・・。」
隊長「クーラーボックス内も入れておけ。」
――曹長の部屋―――
曹長「・・・。」ガバッ
曹長「・・・元帥と隊長がイチャイチャしてる夢・・・見た・・・・・・。」
曹長「・・・夢とはいえ・・・・・・元帥、ぶっ飛ばす。・・・ゼッタイ。」スクッ
――――――――――
――電車内(2)―――
元帥「・・・。」
隊長「・・・。」ギュー
元帥「・・・。た、隊長。その・・・わ、悪気は・・・。」
隊長「わかってる。わかってるさ。」ギュー
元帥「・・・ご、ごめん。本当に、ご、ごめんな?」
隊長「わかってるよ。これが曹長や准尉なら故意犯だと疑うけど、
元帥なら、ミスやらかすよな。うん。」ギュー
元帥「・・・うん。」
ギシギシ アンアン♥
隊長「・・・。」
元帥「・・・。」
隊長「・・・耳栓、必要ないか?」
元帥「・・・だ、大丈夫だ。み、見なけりゃ・・・だ、大丈夫だ・・・。」プイッ
「あらあら~? お二人さんは交わらないのぉ~♥?」
隊長「は、ははっ・・・えぇ。まぁ・・・。」
元帥「お、おう・・・ははは・・・。」
「まだまだ先は長いし、ゆっくりスワッピングも出来ますよぉ~♪」
隊長「お気持ちだけ頂いておきます。ガイドさん・・・。」
元帥「お、オレ達! 今日はヤるより話がしたいなって思ってよ!!」
「そうなの~? ふふふ。それじゃ、楽しんでね~♪」
隊長「・・・。元帥。」
元帥「・・・。おう。」
隊長「な、なにか、間を持たせる面白いネタとかってあるか?」
元帥「あ、じゃあ。隊長に聞きたいことがあったんだ。俺。」
隊長「お、おう。ドンと来い。」グッ
元帥「・・・隊長や曹長みたいにネタやボケを連発するには、どうすれば良いんだ?」
隊長「簡単さ。漫画やネット、映画を読み込む。すると自然にネタっぽい言葉が
自然と身に付くようになるぜ。」
元帥「へぇ・・・。」
隊長「コマンドーネタとか、身に付けておくとボケとかしやすいぞ。
あとケフィアネタ。あとは・・・淫夢ネタ――いや忘れてくれ。」
元帥「・・・ウチってよ。ボケ役って隊長と曹長だろ?」
隊長「おう。」
元帥「んで、ツッコミが軍曹と俺と・・・今は居ないけど准尉だよな。
伍長も一応ツッコミ役として考えて・・・。ツッコミの数が多くないか?」
隊長「いやいや。案外、准尉は俺等とはベクトルの方向が違うけどボケ担当だぜ。」
元帥「え。何処がだ?」
隊長「主に性的な意味合いで。アイツ歯止めが効かないからな・・・
FuckとSexのことになると・・・ほら、准尉の部屋あるじゃん?」
元帥「おう。」
隊長「あの部屋、もとは座敷牢で あの家と同じ木製の作りだったんだぜ?」
元帥「えっ。・・・コンクリートと鉄板の壁だったぜ?」
隊長「・・・だから、准尉は改造を施したんだよ。昔は准尉も俺を捕まえて
新婚生活を送るのに躍起になってたからなぁ・・・。
地下のあの部屋で生活するつもりだったんだろう。」
元帥「・・・じゅんい。こわい。」
隊長「それだけじゃない。元帥は准尉の秘密の部屋、全部見て回ったか?」
元帥「いや? まだだけど・・・。」
隊長「一回、入り口にロープを巻きつけて奥の部屋に入ってみると良い。
アリの巣にも劣らない地下の巨大迷宮があるから。」
元帥「なにそれ。」ビックリ
隊長「さぁ? 俺を地中深くに閉じ込めて、逃げ出しても簡単に捕まえられるように
増築したんじゃない?」
元帥「増築ってレベルより、創設のほうが正しいような・・・。」
隊長「何がともあれ、准尉は恐ろしい存在だったさ。」[遠い目]
元帥「おう。准尉は俺等も脅威だったな。」[遠い目]
隊長「んで、伍長だけど・・・。アイツもツッコミと言うよりはボケ寄りだと思うぞ。」
元帥「え。そうか? 感想返信とか、隊長や曹長を抑える役割にクロビネガでは
まわってた気がするけど・・・。」
隊長「感想返信はな。基本的にはボケ周りだ。しかも故意的なボケじゃなくて
天然モノのボケをかましていくタイプな。」
元帥「・・・。」
隊長「そう考えるとボケとツッコミの比率は4:2になる。」
元帥「てっきり、准尉はともかくとして 伍長はツッコミ担当かと思ってた・・・。」
隊長「まぁ。アレからの世代はそう思うだろうな。」
元帥「ははは・・・なんか、また胸が締め付けられるように痛くなってきた。」
隊長「気にしたら負けよ。大事なのは、
過去から付いてきたモノより 今、これから付いてくるモノさ。
ウチの家訓。知ってるだろ?」
元帥「・・・。」
隊長「それに・・・今は約5000閲覧のお気に入り約10以上。充分だろ。
欲を言えば、お気に入り数20以上あれば完璧だけど。」
元帥「・・・まぁ。な。」
隊長「さらにプラス思考に捉えてみろよ。あの世界はあの世界特化の人たちが、
集まったり語ったり小説を書く場所だが、ハーメルンは違う。
様々な世界があって、様々な人たちが集まってやってくる。そんな場所だ。
その中で、お気に入り約10以上なんざ、なかなか手に入らない。凄いことだろ?」
元帥「・・・そう・・・かもな・・・。」
隊長「そうなんだよ。メタイことかなり言ったけど、俺等には次の機会があったんだ。
4代目とは違う。その機会で地道に頑張ればいい。ま、気楽に行こうぜ。」
元帥「・・・あぁ。」
「はーい。みなさーん。次の駅で降りますよぉ~。」
隊長「だってさ。元帥。」
元帥「おう。」
隊長「次は別の電車に乗りかえして、どうするんだ?」
元帥「えっと、バスかな? バスで30分。確か貸切だったような・・・。」
隊長「となるとマイクロバスかな?」
元帥「マイクロバス?」
隊長「大型のバスより、少し小ヂンマリしているバスさ。
あの紙には書いてなかったの?」
元帥「・・・。特殊バスとしか・・・。」
隊長「特殊バス・・・ねぇ・・・・・・。」
――曹長の部屋―――
曹長(・・・軍曹に隊長の行先を・・・聞いても女隊長に会いに行ったと・・・・・・いう。)
曹長(そして、朝のランニングに出かけた元帥がまだ帰らない・・・。
釣りに行ったと考えれば、妥当だが・・・こんな東京都の西部まで1人で行くか?)
曹長「隊長のGPSを逆探知しよう・・・。」
曹長(・・・正夢じゃないと良いけど・・・。)カタカタカタ・・・
曹長「・・・・・・見つけた。・・・ええっと・・・―――。」
――西東京都[トカゲ野郎も一緒だよ!]―――
曹長「・・・・・・・・・。」
曹長「・・・・・・。」
曹長「・・・。」
曹長「」
曹長「・・・郎・・・。」
曹長「
バンッ!
軍曹「曹長、五月蠅い!」
曹長「・・・・・・壁ドン・・・。」
―――――――――――
――バス停―――
元帥「・・・。」ゾクッ
隊長「どうした? 元帥。」
元帥「・・・な、なんか寒気が・・・。」
隊長「大丈夫か?」サスリサスリ・・・
「寒いんですか~? 大丈夫ですよ~。すぐに暖かくなりますからね~♥」ニッコリ
隊長「・・・。」ゾクッ
元帥「た、隊長も大丈夫か?」サスリサスリ・・・
隊長「あ、あの淫らな微笑み・・・。隊長ちゃんセンサーが危険だって言ってる・・・。」
元帥「お、おう・・・。」
「はーい、みなさんあのバスですよ~。」
隊長「中型マイクロバスだな。」
元帥「へぇ、これがマイクロバス・・・。」
「はい♥ 順番に奥から乗込んで下さいねぇ~♪」
隊長「俺等はバス先頭か。」
元帥「っぽいな。」
「はーい♥ それではみなさん席についてくださーい♪」
隊長「・・・。おい、このマイクロバスって・・・。」
元帥「・・・ごめん。本当にごめん・・・。」
「どうしたんですかぁ?
ズボンを降ろして、パートナーと合体した状態で早く席に座ってくださぁい♥♥」
隊長「・・・市営バスに乗り換えは・・・。」
元帥「・・・!」コクコクコクッ
「ダメです♪」
隊長「で、ですよねー。」
元帥「で、ですよねー。」
隊長「・・・腹をくくろう。」
元帥「えっ///」
隊長「ほら、元帥来いよ。」スッ
元帥「・・・///」ヌギッ//
隊長「誰がパンツを脱げと言った。」ベシッ
元帥「痛っ。」
隊長「普通に膝の上に乗るだけだよ。」
元帥「・・・・・・。」スッ
「ん~。合体してませんが、全員座りましたね~。
それでは出発しまーす。」
――曹長:駅―――
曹長「・・・!」
曹長(・・・元帥に対する殺意が沸々と・・・。)ゴゴゴゴゴゴ・・・
――――――――
――中型マイクロバス内―――
元帥「・・・。」モゾモゾ
隊長「・・・。」
元帥「・・・。」モゾモゾ
隊長「・・・。」
元帥「・・・。」モゾモゾ
隊長「元帥、どうした。」
元帥「いや・・・なんか座りにくいなぁって・・・。」モゾモゾ
「それはそうですよ~♥」ヒョコッ
元帥「うぉっ!!」ビクッ
「その椅子は互いに向かい合って半裸で座るもので、普通の設計されてませんからねー♥
お二人は交わらないんですかー?」
元帥「え・・・ぁ・・・いや///」
隊長「・・・。」
「あららー。彼氏さんが拒絶してるんですかぁー。」
隊長「・・・・・・人前でってのは、な。」
「そんな彼氏さんに必須アイテーム♪ はいこの野菜ジュースをどうぞー。」
元帥「なんだコレ?」
隊長「・・・纏の野菜ジュースか?」ジトー
「ピンポンピンポン、ピンポ~ン~! 当たりでぇ~す。」
元帥「纏の野菜・・・。・・・まといのやさい!? 露出狂にするあの野菜か?!!」
「さぁ、グイッと飲みましょ~♥♥」
隊長「断る。それより、ガイドさん。」
「なんですかぁ~?」
隊長「ガイドしなくていいのか?」
「ふふふっ♥ ガイドしてますよぉ~? 主に交わいの―――」
シャーーー
隊長「防音カーテンシャットアウト。さよなら、ガイドさん。」
元帥「隊長・・・。」
隊長「・・・しかたねぇ。モゾモゾされても仕方ないし・・・向き合って座るか。」
元帥「・・・!!」
隊長「別に服着てるからセーフラインだろ。」
元帥「おう!」
――曹長:駅―――
曹長(・・・。元帥、死すべし・・・。)ギラッ
「ママぁ~。あのマンティスのおねーちゃん怖い~。」
「しっ! 見ちゃいけません!!」
―――――――――
――中型マイクロバス内―――
元帥「・・・///」
隊長「・・・///」
元帥「な、なんか恥ずかしいな。」
隊長「た、多分、お互いの顔が近いからだと思うぞ。」
元帥「そ、そっか。」
隊長「お、おう。」
元帥「・・・///」
隊長「・・・///」
元帥「そ、そういえば、隊長。対魔物兵器・・・今日は何を持ってきたんだ?
パッと見・・・武器とか持って来てなさそうだけど・・・。」
隊長「と、思うじゃん?」
元帥「おう。」
隊長「ちゃんと、コートの下に装備してるんだな~。」バッ
元帥「二挺拳銃か?」
隊長「おう。マガジンはこっち。腰に巻いてある。」チラッ
元帥「はははっ! ちゃんと整備してあるな。」
隊長「まぁな。そういやさ。ホルダー新調したんだけど、どう思う?」
元帥「すっごくカッコいいぜ! 手作りみたいだけど・・・作ったのか?」
隊長「あぁ、なかなか二挺拳銃用のホルダーは売ってなくってな。
ちょっと手間がかかるけど作った。」
元帥「いいなぁ・・・俺も作ろうっかなぁ・・・。」
隊長「元帥の場合はライフルホルダーとか、ショットガンホルダーが良いかもな。」
元帥「だな。あ、紅葉・・・。」
隊長「あぁ、いい感じに赤く染まってるな。」
元帥「秋ももう終わりかぁ・・・。」
隊長「あぁ。また冬がやってくる。」
「みなさーん。お楽しみ中のところ、ごめんなさぁ~い♪
もうじき目的地の川に到着しまぁ~す。」
元帥「・・・隊長。」
隊長「ん?」
元帥「・・・ギュッて抱きしめても・・・良いかな?」
隊長「・・・。」ジトー
元帥「・・・い、いや・・・少し普段できない事をしたいなって・・・。」
隊長「・・・。わかった。ばっちこい。」
元帥「それじゃ・・・。」ギュー♥
隊長「・・・・・・。」ギュー
元帥「・・・♥」ギュー♥♥
隊長「・・・バスが止まったな。」
元帥「・・・おう。それじゃ、釣りしようぜ。 釣り!」パッ
隊長「あぁ!」
――曹長:バス停―――
曹長「・・・・・・。」ゴゴゴゴゴ・・・
――――――――――
――外―――
「・・・皆さん、降りてきませんね~。」
隊長「Sexに夢中なんですね。わかります。」
元帥「・・・俺達だけか・・・。」
「それじゃあ、お二人だけでもお先にどうぞ~。私ももう一回、アナウンスしたら
行きますから~。」
元帥「だってさ! 隊長!! 釣り♪ 釣り♪」
隊長「・・・んじゃま。先に釣りしてますか。」
「はい、釣り竿とエサですよ~。」
「それと網と、おつまみのスライムゼリー。」
隊長「さて・・・と。元帥、始めても良いぞ。」
元帥「それじゃ・・・♪ そりゃぁ!!」ブンッ
ポチャン
隊長「さ、後は待つだけだ・・・。」
元帥「おう♪」
隊長「・・・。」
元帥「・・・! 掛かった!!」
隊長「よし、竿を真上に持ち上げろ! マスを明後日の方角に飛ばさない程度に!!」
元帥「おう!!」グイッ
パシャパシャ・・・
元帥「わぁ・・・!」キラキラキラ
隊長「結構大きいな。」
元帥「隊長! 隊長!!」キラキラキラ
隊長「釣り針を取るのは任せろ。俺の十八番だ。」
元帥「スッゲェ・・・ビチビチ跳ねてる・・・!!」キラキラキラ
隊長「まぁ、新鮮なマスだからな。」
元帥「・・・あれ? でも少し大きすぎる様な・・・。」
隊長「・・・確かに。・・・。」
「どうですぅ~? 釣れましたかぁ~?」
元帥「あ、ガイドさん。他の人たちは?」
「みなさん、交わるのに必死でアレから誰も来ませんでしたぁ・・・。
あっ~! 早速大きな
隊長「・・・。」ピクッ
元帥「へぇ・・・魔鱒って言うんだ。正式な名前・・・。」
隊長「魔・・・鱒・・・・・・だと・・・?」ポチャン・・・
元帥「あー!! 隊長! マスが逃げちまったー!!」
「逃げちゃいましたよー!? 魔鱒ー!!」
隊長「おい、ガイド。あの魚・・・魔鱒って、言ったのか?」ギロッ
「え、あ、はい。魔鱒釣りってパンフレットにもありましたよ~?」
隊長「魔鱒って・・・魔鱒って・・・・・・。」ワナワナ・・・
元帥「・・・隊長?」
隊長「魔蚊に匹敵するぐらい害悪生物じゃねェかぁぁあああ!!」
元帥「えっ。マジで!?」
「魔鱒について知っているんですかぁ~?」
隊長「当たり前だろ。いいか、魔鱒ってのはな?」
――防空壕―――
博士「・・・!」ピキーン
包帯「・・・・・・?」
博士「いや、な・・・。私の説明が必要な気がしてな・・・。
・・・・・・この違和感、苦手だ。」
包帯「・・・・・・。」フゥ・・・
博士「・・・。疲れてなど居ない。・・・ええい。包帯君だけでも聞いてくれればよい!」
包帯「・・・・・・。」ハイハイ
博士「説明しよう! 魔鱒とは!!
魔蚊に引き続く魔王軍開発の生物兵器のことだ。一見、通常の鱒と見分けが
つかないように見えるが通常の鱒とは、大きさが大幅に異なる。だが、大きさ
など、三枚おろしや刺身、切り身にしてしまえば普通のマスと見分けが
つかなくなる!
あとはスーパーなどに名称偽装して、送りこめば完璧と言う訳だ。」
包帯「・・・・・・。」ジトー
博士「おぉ。そうだったな。味と効果について、まだ説明していなかったな!!」
包帯「・・・・・・。」チガウ、ソウジャナイ
博士「味は、油がのり甘く美味しい味に出来上がっている。刺身、切り身、干物どれに
加工してもほんのり甘いのが特徴だ! 効果としては、食べた量によって異なる!
まず、一口分ならば 頭がボヤけもっと魔鱒を求めるようになる。半分食べれば
精力が充ち溢れんばかりに漲り、30発連続で交わいをしても萎えなくなる効果が
現れる!」
包帯「・・・。」タイチョウニ、ツゲグチ シテオキマス。
博士「さらに全部、身を食べると1日中交わり続けても精が付きなくなるほどの
マラを手に入れることが出来る。ED治療薬にも適しており、糖尿病だろうが
包茎であろうが、たちまち全て治療される!!
また人間の女性がこの魔鱒を食べると、魔鱒に宿っていた魔力が人間の女性に
流れることとなり、翌日には即魔物化。魔物化した人間の女の完成だ!」
包帯「・・・・・・。」イッカイ、タイチョウニ ブットバサレテ クダサイ
博士「魔物娘が食べた場合だが、発情する。・・・それだけだ。講義は以上!」ドヤァ・・・
――――――――――
隊長「ってなとこだな。」
元帥「・・・また博士か。」
「物知りですねぇ~。生物学の先生ですかぁ~?」
元帥「・・・。」チラッ
隊長「・・・。教える義理は無い。」
「それは、残念ですねぇ・・・。」
隊長「ココは駄目だ。・・・向かい側に釣堀に行くぞ。元帥。」
元帥「え、あ、おう!」
「それはだめですよぉ~。」
隊長「はい?」
「釣り道具やエサはココの物なのでぇ~。それに返金は出来ませんよぉ。」ニヤリ
隊長「では、物品は返品させていただきます。返金は結構です。」ニッコリ
「え。じゃあ・・・・釣りは・・・。」
隊長「ガイドさんよろしく。コレ、魔鱒のエサな。んで、俺等の分の釣竿
二刀流なら釣れるだろ。しかも良い竿使ってるし。」
「そ、そんなぁ~。」
隊長「それじゃ、頑張れよ。」
――向かいの釣り堀―――
隊長「すみません。マス釣り2人分。」
隊長「え。タダなんですか?」
隊長「久しぶりの客・・・。ありがとうございます。
すみません・・・それじゃ釣り竿とかって借りれます?」
隊長「ありがとうございます。はい、ではレンタル費とエサ代金です。
あ、おつりは結構ですよ。」
隊長「はい。いえ・・・いえ。」
隊長「はい! 頑張ります!! それでは・・・。」
隊長「ほれ、元帥。マス釣り用の竿とエサ代。」
元帥「ありがとな。」
隊長「さてと・・・釣堀の方に行くか・・・。」
隊長「・・・。」
元帥「・・・。」
隊長「・・・。」
元帥「ご、ごめん・・・隊長。ちゃんと調べなくて・・・。」
隊長「いや、謝るのは俺の方だ。ごめんな。
元帥のお金をドブに捨てるような事して・・・。」
元帥「い、いいんだよ。俺の事は・・・。元を辿れば隊長のお金だし・・・。
それよりも、リールとかない竹竿だけど・・・釣れるのか?」
隊長「余裕です。超☆余裕です。マス釣り☆超余裕。」
――超特急バス車内―――
曹長(・・・・・・。)ゴゴゴゴゴゴ
――――――――――――
――釣り堀―――
元帥「おおっ!」キラキラキラ
隊長「な? 川魔鱒釣りより簡単だろ?」
元帥「浮きが無くても、振動でビビッと分かるんだな!!」
隊長「あぁ。食べられる分だけ釣ろう。」
元帥「軍曹達にお土産は?」ブンッ
隊長「・・・曹長にバレると面倒だから、お土産は無し。」
元帥「おう♪」
「釣れないよぉー・・・。」
元帥「・・・。ガイドさんの悲痛な叫びが・・・。」グイッ
隊長「あー。見えなーい、知らなーい、聞こえなーい。」
元帥「・・・。隊長・・・。」
隊長「・・・そんな、悲しそうな目でこっち見るなよ。
わかった。助けに行く。後で助けに行ってやるから。」
元帥「俺も自分の分を釣ったら、援護しに行ってやろうっと。」
隊長「あぁ、そうしてやるか。元帥、どのくらい食べたい?」
元帥「んー・・・そうだな・・・。5匹は食べたいな! 隊長は?」
隊長「俺は3匹で十分かな。」
元帥「あと、6匹か。楽しみだなぁ・・・♪」じゅるっ♪
隊長「あぁ、どんどん釣り上げてくれよ。」
元帥「隊長は釣らないのか?」
隊長「一緒に釣った方が良いか?」
元帥「折角なんだから、一緒に釣ろうぜ♪」
隊長「あいよ。」
曹長「ミツケタ・・・。」ゴゴゴゴゴ・・・
元帥「ははっ♪ また釣れた♪また釣れた♪」
隊長「あんまり、エサをやって無いのかもな。妙に食いつきが良い。」
元帥「隊長、釣りって面白いなぁ♪」
隊長「釣れれば面白いさ。っ。・・・元帥、いったん中断。コッチに来て。」クイクイ
元帥「ん? どうしたんだ?」
隊長「釣竿、こっちに立て掛けて。」
元帥「おう。」
隊長「元帥・・・。」ギューッ
元帥「ふはっ!?!??」ビックリ
曹長「・・・シネ・・・ッ!」グォッ
隊長「っ・・・!」ギロッ クルッ ギュゥゥゥゥッ
元帥「ふぁぁぁ!?」グルッ
曹長「ぁっ・・・・・。」
メキャッ・・・
隊長「ッ~~~~~~~!!!!」ギュゥゥゥゥゥッッ!!
元帥「曹長・・・お前・・・っ!? 隊長?!!!」
曹長「ぁ・・・ぇっ・・・・・・。」オロオロ・・・
隊長「ッ~~~~~・・・!!」ガクン
元帥「隊長!? 隊長!」
隊長「っはぁっ! ・・・ぐっ・・・い、痛ったぁ・・・。」ゴホッゴホッ
曹長「・・・・隊長・・ご――。」オロオロ
隊長「・・・。」ギロッ
曹長「」
元帥「隊長?」
隊長「・・・大丈夫だ。っ・・・釣りの続きをしよう。」
元帥「本当に大丈夫なのか・・・?」
隊長「・・・あぁ。もう大丈夫だ。さてと・・・続き、続きっと・・・。」ブンッ
元帥「・・・・・・。」
隊長「ほら、さっきみたいに隣に来いよ。」コイコイ
元帥「あ、おう・・・。」スッ
隊長「・・・曹長、テメーはそこで少し反省してろ。」
曹長「・・・・・・。」[正座]
元帥「・・・・・・。」チラッ
隊長「ほら、掛かったぞ。」
元帥「あ、おう!」グイッ
隊長「8匹釣れたな♪」
元帥「あぁ・・・♪」
隊長「それで・・・。曹長。」
曹長「・・・っ。ごめんなさいっ!」
隊長「何匹釣る?」
曹長「・・・え・・・・・・。」
隊長「・・・だから、何匹釣るさ? どうせ朝飯も昼飯もまだだろ。
一緒にマス食っていこうぜ。」
曹長「・・・・・・怒って・・・ないの・・・?」
隊長「んー・・・蹴り飛ばしてくれた瞬間は確かにキレたけど・・・
今はそんなに。ほら、このお金で受け付けで釣り竿とエサ貰ってこいよ。」
曹長「・・・。」コクン
隊長「・・・。」
元帥「・・・。」
隊長「・・・。」
元帥「・・・隊長?」
隊長「・・・ああするしかなかったんだ。曹長に銃を向けるわけには行かなかったし・・・。
覚悟して攻撃を請け負えば、ダメージ量も減らせると思ったから。」
元帥「・・・俺に一言・・・言ってくれればよかったのによ。」
隊長「言ったら言ったで元帥はパニックになったと思うぞ。
俺が抱きしめただけで、既にパニック引き起こしていたじゃないか。」
元帥「・・・・・・でもよぉ・・・。」
隊長「・・・大丈夫だ。それで・・・お土産は何匹釣る?」
元帥「・・・!」
隊長「曹長が、やっぱり来ちまったからな。軍曹達にお土産を釣ってやらないと。」
元帥「・・・。・・・そうだな♪ お土産を釣らないとな♪」
曹長「・・・。」
隊長「貰って来たか。そんじゃ、ま。お土産も兼ねて釣りしようか。」
元帥「おう♪」
曹長「・・・うん♪」
隊長「あ、曹長・・・。」
曹長「・・・・・・一人10匹まで・・・釣って良いって。」ブンッ
隊長「ん。ありがと。」
元帥「ってことは・・・あと、22匹も釣れるのか!!」ブンッ
隊長「釣り過ぎ注意な。」ブンッ
曹長「・・・。」コクン
【後書き】
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