[短編連載SS]魔物娘たちとの日常   作:Vermillion

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日常38話-元帥「釣り行こうぜ! 釣り!!」~後篇~

――釣り堀―――

 

隊長「って・・・結局30匹釣っちまったが・・・。」

 

 

元帥「ごめん! 隊長。つい・・・。」

 

 

曹長「・・・夢中に・・・・・・なり過ぎた・・・。」

 

 

隊長「とりあえず、俺が3匹、元帥が5匹、曹長が2匹。

   計10匹をここで食べるっと。」メモメモ・・・

 

 

元帥「おう。大将家に2匹、博士家に4匹だろ。」

 

 

曹長「・・・兵長に1匹・・・家に5匹・・・・・・。」

 

 

隊長「じゃ、残り8匹はキラー家とヘタレ家に渡すって事だな。」メモメモ・・・

 

 

 

 

 

 

「ひぇえぇぇぇぇ・・・。」

 

 

 

 

 

 

曹長「・・・?」

 

 

元帥「あ。ガイドさん。」

 

 

隊長「まだ捕まえられてないのか・・・。」ヤレヤレ

 

 

元帥「・・・どうする?」

 

 

隊長「2人は先にモツ抜きと炭焼きしていてくれ。

   俺はガイドの簡単な援護が終わったら、戻って来るから。」

 

 

曹長「・・・。」コクン

 

 

隊長「・・・2人とも、仲良く・・・な?」

 

 

元帥「わかってるって!」

 

 

隊長「んじゃ、援護してくる。」ダッ

 

 

元帥「いってらっしゃーい。」ノシ

 

 

曹長「・・・。」ノシ

 

 

元帥「そんじゃ、モツ抜きしに行こうぜ。曹長。」

 

 

曹長「・・・。」コクン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――川―――

 

「釣れないぃ・・・。」

 

 

隊長「・・・よぉ。お困りのようだな。」

 

 

「あ、あなたは・・・。物知り頑固な彼氏さん!」

 

 

隊長「・・・。アレからどうだ。釣れたか?」

 

 

「それがちっとも・・・でぇ・・・。」

 

 

隊長「場所は変えてやってみたか?」

 

 

「え~? 場所を変える必要があるんですかぁ?」

 

 

隊長「・・・。」

 

 

「・・・。」

 

 

隊長「竿とエサを貸せ。適当にやってやる。」

 

 

「すみません・・・。」

 

 

隊長「どうせお前ら魔物のことだ。Fuck優先で予備魔鱒、釣ってないだろ。

   ・・・ノルマ何匹だ?」ブンッ

 

 

「え、えっとぉ・・・60匹ですねぇ・・・。」

 

 

隊長「60?!」

 

 

「はぃぃ~・・・。」

 

 

隊長「・・・。」

 

 

「・・・。」

 

 

隊長「・・・・・タイムミリットは?」

 

 

「1時間ですかねぇ・・・。」

 

 

隊長「増援の見込みは?」

 

 

「うーん・・・参加者たちはみんな交わいに夢中ですし・・・

 受付の人たちは、彼氏さんたち以外 誰もいないと思って

 勝手に帰っちゃいましたからぁ・・・。」モジモジ

 

 

隊長「・・・ちょっと、待ってろ。援軍呼んでくる。大きなバスタオル用意を」

 

 

「はぃ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――釣り堀―――

 

隊長「げんすーい! そーちょー!!」

 

 

元帥「おう。隊長。ココの人にも手伝って貰ったら、もうできたぞ。」モグモグモグ

 

 

曹長「・・・美味ひい。」モグモグモグ・・・

 

 

隊長「食べてるところ悪い・・・・・・向こうの援軍をお願いします。」

 

 

元帥「・・・。曹長。」チラッ

 

 

曹長「・・・。」コクン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長「ってなわけで。行けるか? ガイド=サン?」イッチ、ニー、サンッ、シッ

 

 

「あ、あのぉ・・・本当にやるつもりですかぁ・・・? もう冬ですよぉ・・・?」

 

 

隊長「あと55分で60匹だろ? 釣りで釣れる量じゃねぇ。」ゴー、ロック、シッチ、ハッチ

 

 

元帥「で、でもよ・・・。だからって潜る必要性は無いんじゃないか・・・?」

 

 

曹長「・・・・・・死んじゃう・・・。・・・死んじゃうから。」イヤイヤイヤ

 

 

隊長「大丈夫だっての。それに魔鱒の特徴なら潜って取った方が早いっつーの。

   じゃ、俺が投げるからキャッチ&リリース in The バケツ作戦よろしくー」ザブン

 

 

元帥「・・・だ、大丈夫かな?」チラッ

 

 

曹長「・・・・・・。」ソー・・・

 

 

元帥「曹長、水温は・・・?」

 

 

曹長「・・・!」チャプッ・・・ ビクッ

 

 

元帥「!?」

 

 

曹長「・・・さ――」

 

 

隊長「さぶいっ!!」バッシャァ! ブンッブンッ

 

 

「おおっとぉ!」キャッチ

 

 

元帥「わぁったったったぁ!!」キャッチ

 

 

隊長「オラー! どんどん魔鱒が集まってきやがるぅ!! 寒ぃ!!」ブンッブンッ

 

 

曹長「・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――防空壕―――

 

博士「・・・! 前回の説明が足りなかった。そんな気がする・・・だと・・・・・・?」ピクッ

 

 

包帯「・・・・・・。」ヤレヤレ・・・

 

 

博士「バ、バカな・・・何処か説明し忘れた点があったというのか・・・?」ヨロッ・・・

 

 

包帯「・・・・・・。」ゴソゴソ

 

 

博士「効果と簡易説明はしたはず・・・。

   一体、何の何処の部分の説明をし忘れたというのだ・・・?」ガーン

 

 

包帯「・・・・・・。」ドサッ

 

 

博士「・・・おお。この書物は・・・包帯君、ありがとう。」

 

 

包帯「・・・。」ハァ・・・

 

 

博士「魔鱒・・・魔鱒は・・・・・・。と。」パラパラパラ・・・

 

 

包帯「・・・・・・。」ジトー

 

 

博士「・・・ふむ。なるほど。・・・説明しよう! 魔鱒を捕獲する際、簡単な狩猟法について!

   ・・・ゴホン。魔鱒は基本的に、釣りや投網で捕まえるのは好ましくない! もっとも

   好ましいと言われているのは、魔力を持ち合わせているが魔物化していない

   人間の男。つまり、インキュバス化してない人間が水の中に入り、中から魔鱒を

   捕え岸へ投げつける狩猟方法だっ!

   何故、魔物化済ではない人間の男が好ましいか。

   それは、魔物化した人間は持ち合わせている魔力が強すぎるため、魔鱒も近寄り

   辛いのであるっ!!」

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――川―――

 

隊長「元帥ィ! 今、何匹ィ!?」ザブン ブンッ!

 

 

「ご、ごじゅうに・・・。」

 

 

曹長「・・・52!」

 

 

元帥「52匹だ!!」

 

 

隊長「て、手が悴んで・・・感覚がねぇ・・・!! く、クソッタレェ!!」ガタガタガタ・・・

 

 

曹長「・・・!」(察し)

 

 

元帥「なら、隊長! そろそろ岸に・・・。」

 

 

隊長「魔鱒を・・・! 魔鱒を捕まえるんだ!!」ザブン

 

 

「も、潜りましたよぉ!?」

 

 

曹長「・・・くっ。・・・・・・隊長が・・・潜るだけで私達は・・・・・・何も出来ないのか・・・。」

 

 

隊長「ゲボッンボッ ガボッ ゴボゴボゴボゴボ ガッガボボゴボボッ!」

隊長『テンション Full パワーだぜ    信じらんねぇ!』

 

 

元帥「あわ・・・あわわわわわっ・・・。」オロオロオロ

 

 

曹長「・・・。」チョイチョイ

 

 

元帥「な、なんだよ・・・そうちょ・・・。」オロオロ・・・

 

 

曹長「・・・。」コソコソコソ・・・

 

 

元帥「・・・えっ? キャッチ&リリースin a バケツだけは一流のところをみせてやるぜ! ・・・?」

 

 

曹長「・・・グッド。」

 

 

元帥「? ? ? ???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――防空壕―――

 

博士「また以前説明した通り、魔鱒には特殊な性質があり 魔鱒には人間の女を翌日に

   魔物化させるような、各固有の強力な魔物の魔力を宿している。

   サキュバスの魔力を宿している魚も居れば、アラクネの魔力を宿している魚も居る

   と言うことだな。よって、潜るのは様々な魔力と精を宿している人間の男、または

   バイコーンの魔力と精を宿した人間の男の方が 狩猟をするとき、魔鱒が大量に

   近寄って来るので好ましいであろう! ・・・わかったかね?」ドヤッ ゼェ・・・ゼェ・・・

 

 

包帯「・・・・・・。」ノ

 

 

博士「質問かね?」

 

 

包帯「・・・・・・。」ジトー

 

 

博士「何故、バイコーンの魔力を宿している男も含まれるのか・・・だと?

   ・・・・・・私達のことが書かれていると言う図鑑を見たまえ。

   確か第二章の方に書かれていた筈だ・・・。」

 

 

包帯「・・・・・・。」ハーイ

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――川―――

 

隊長「・・・・・・。」ブルブルブル・・・

 

 

元帥「た、隊長・・・?」

 

 

隊長「・・・やりきった・・・。」ブルブルブル

 

 

曹長「顔面・・・・・・蒼白・・・・・・。」

 

 

「あ、ありがとうござますぅ。これで、他の参加者たちに―――」

 

 

隊長「・・・なぁ。」ニィッ・・・

 

 

「はい。なんでしょう?」

 

 

隊長「まさか、お礼無しって訳じゃ・・・。」ブルブルブル

 

 

元帥「隊長・・・。」ウワァ

 

 

曹長「・・・。」ウワァ

 

 

「ん~。それもそうですねぇ~。それじゃあ・・・細やかですけど、私をプレゼント――」

 

 

隊長「結構です。それよりも、帰り道・・・もう一人増えたから

   お礼として、ヤツもマイクロバスに一緒に乗せてもらいませんかね?」ブルブルブル

 

 

曹長「・・・!」

 

 

「そのくらい、良いですよぉ~。

 じゃあ~それだけじゃ、お礼したりないのでぇ~・・・♥ 今夜・・・♥♥」チラッ

 

 

隊長「はいはい。これ以上ワーウルフが増えたら、手が付けられなくなるからね。

   結構です。さてと・・・俺等は向かいの釣堀でマスを食うとするか。」ブルブルブル

 

 

元帥「・・・。おう♪」ギュー♪

 

 

曹長「・・・・・・先に行って、マス・・・焼いてくる・・・!」ダッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長「ふぃ・・・あったけぇ・・・。」ヌクヌク・・・

 

 

元帥「ほい。隊長の分♪」スッ

 

 

隊長「ありがと・・・。」パクッ・・・ホクホク・・・モグモグ・・・

 

 

曹長「元帥・・・。」スッ

 

 

元帥「ん。サンキューな♪」モグモグ・・・

 

 

曹長「・・・。」コクン・・・ モグモグモグ・・・

 

 

 

 

 

 

モグモグモグモグ・・・ モグモグモグモグ・・・

 

 

 

 

 

 

元帥「やっぱ、新鮮だったりすると 骨から身が離れやすかったりするのかな?」モグモグ

 

 

曹長「それに・・・ほんのり・・・・・風味が・・・。」モグモグ

 

 

隊長「こりゃ、お土産に持っていったら喜ばれるな! モツは抜いてあるから

   塩を多めに塗して、揉んで、塗り込めばいいだけだろ? 料理得意の軍曹に

   その部分は手伝って貰えば・・・。」モグモグ

 

 

元帥「多分、高速で終わるな!!」モグモグ

 

 

曹長「・・・。・・・そういえば・・・軍曹・・・・・・。」チョイチョイ

 

 

隊長「ぅん?」モグモグ

 

 

曹長「テレビ――」

 

 

隊長「あ、ごめん。それ、元帥から聞いた。・・・あっ。曹長・・・。」モグモグ

 

 

曹長「・・・?」モグモグ

 

 

隊長「・・・発情防止薬はどうした?」モグモグ

 

 

曹長「・・・。」スッ ドヤァ・・・

 

 

元帥「ん? なんだ? その・・・スプレー缶?」モグモグ

 

 

隊長「・・・・・・ぁ゙ー・・・おい、それって・・・。」

 

 

曹長「隊長の発明品・・・・・・発情防止薬・・・霧吹き型。」ドヤドヤァ

 

 

隊長「曹長!」

 

 

曹長「・・・!」ビクッ

 

 

隊長「失礼。魔物化前の瞳、触覚の反応、鎌の切れ味・・・。」サッサッサッ

 

 

曹長「・・・。」オロオロ

 

 

元帥「曹長、じっとしてろ。」

 

 

曹長「・・・。」

 

 

隊長「・・・はぁ・・・・・・異常なしっと・・・。」

 

 

曹長「・・・問題でも・・・?」

 

 

隊長「・・・それ、試作品・・・・・・効力とか副作用とか、分かってない奴・・・。

   ・・・何も無くてよかった・・・・・・。」

 

 

曹長「・・・・・・心配してるの・・・?」

 

 

隊長「当たり前だろ・・・。

   いくら魔物化したっても、俺の大事な友人なんだからさ・・・。」

 

 

曹長「・・・・・・。・・・ありがと・・・//」

 

 

元帥「・・・・・・。」ショボーン・・・

 

 

隊長「・・・元帥も俺の大事な友人だぞ。」

 

 

元帥「・・・!」パァ・・・

 

 

「あのぉ~。私は・・・。」

 

 

隊長「知らん。ガイドは、ガイドらしくまず自分の責務を果たせ。」

 

 

「ひどぉいですぅ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長「そんじゃ、お土産。」

 

 

曹長「持った・・・。」

 

 

隊長「薬とお礼は?」

 

 

元帥「ちゃんと飲んで、釣堀の人に言ってきたぜ!」

 

 

隊長「・・・早いけど、バスに乗って待ってようか。」

 

 

曹長「・・・・♪」

 

元帥「おう♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――中型マイクロバス―――

 

隊長「えーっと・・・確かガイドの話だと・・・。」

 

 

元帥「奥の席だったよな。」

 

 

曹長「・・・・・・。」クンクン

 

 

元帥「・・・そーちょ・・・。」ジトー

 

 

曹長「・・・・ごめん・・。」

 

 

隊長「あ、こっちだ。2人とも。」

 

 

元帥・曹長「「!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい~。それでは帰りのバスも、ゆっくり帰りますよぉ~。」

 

 

 

 

 

 

ギシギシ・・・♥

 

 

 

 

 

 

「・・・ふふふ。・・・私も、ご主人様の元に・・・♥♥♥♥」ササササッ

 

 

「・・・防音カーテン、ごかいちょぉ~♪ ご主人s―――」サーッ

 

 

隊長「Zzz・・・。」スヤスヤ・・・

 

 

元帥「・・・。」ジトー

 

 

曹長「・・・。」ギロッ

 

 

「・・・・・・。うん・・・。うん。ご、ごゆっくり~。」サー・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みなさーん。到着しましたよぉ~。今日はお疲れ様でしたぁ。

 このバスは明後日まで貸切となっていますので、ゆっくり交わりを

 楽しんでください。」

 

 

元帥「・・・ついたみたいだな。」

 

 

曹長「・・・。」コクン

 

 

隊長「Zzz・・・。」スヤスヤ

 

 

元帥「隊長は俺が背負うから、曹長は土産とか銃とか持ってもらえるか?」

 

 

曹長「・・・。」コクン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、降りるんですかぁ~?」

 

 

元帥「ん? あぁ、まぁな。俺等は帰る場所がかなり遠いから。」

 

 

「ご主人様は・・・。」

 

 

隊長「Zzz・・・。」スヤスヤ

 

 

「ふふっ・・・・・・可愛い寝顔ですね♪」

 

 

曹長「・・・渡さないよ・・・。」キッ

 

 

「わかってますよぉ。・・・あのぉ・・・電話番号とかって・・・・・・。」

 

 

曹長「・・・・・・教える訳ないでしょ・・・。」ギロッ

 

 

「あはは・・・そうですよねぇ・・・。」

 

 

元帥「いや、電話番号なら預かってるぞ。」

 

 

曹長「・・・え?」

 

 

「わぁ! ほんとうですかぁ!」

 

 

元帥「おう。この紙が、隊長の電話番号な。」スッ

 

 

「ありがとうございますぅ♪」

 

 

曹長「・・・元帥・・・!」ボソッ

 

 

元帥「隊長が良いって言ったんだ。良いだろ?」コソコソ

 

 

曹長「・・・・・・。」ジトー

 

 

「仕事が終わったら電話しますね!」

 

 

元帥「あぁ。隊長に伝えておくよ。今日はご苦労様。」

 

 

曹長「・・・・・・。」ジトー

 

 

「は~い 私も有名人に会えて良かったですぅ♪」

 

 

元帥・曹長「「・・・有名人・・・・・・?」」ピクッ

 

 

「はい♪ 隊長さん・・・でしょう? 正式名:対魔物戦闘隊長さん。」ペロッ・・・♥

 

 

曹長「・・・・・・人違い・・・じゃない・・・?」

 

 

元帥「人違いだな。俺達の隊長は、対魔物じゃなくて対G殲滅部隊隊長だ。」

 

 

「そんな、間違いありませんよぉ。私、今はこんなガイドやってますけどぉ・・・

 数年前はリリム様の部下だったんですよぉ? それでぇ、そこの危険人物リストの中に

 ご主人様の顔が・・・♥♥♥ ふふふ♥♥」

 

 

元帥・曹長「「・・・。」」ピクッ

 

 

「あ~。今、反応しましたねぇ♪ それに冷汗の香りも・・・。」クンクン♥

 

 

元帥「ひ、人違いだ!!

   と、とりあえず、今日はガイドありがとうな!!」イソイソ・・・

 

 

曹長「で、電車・・・乗り遅れる・・・。」イソイソ・・・

 

 

「はぁ~い♥♥♥ また会いましょうねぇ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――電車内―――

 

隊長「Zzz・・・。」スヤスヤ

 

 

曹長「・・・。」

 

 

元帥「・・・。」

 

 

曹長「・・・。」

 

 

元帥「・・・・・・。」

 

 

曹長「・・・・・・ほら・・・。・・・電話番号・・・渡すべきじゃなかった・・・。」

 

 

元帥「・・・ほらって言われても・・・。」ポリポリ・・・

 

 

曹長「・・・名前、見た?」

 

 

元帥「・・・あぁ。帰ったら博士に確認・・・取ってみる。」

 

 

曹長「・・・あのワーウルフ(オンナ)・・・最後・・・隊長の事を・・・

   獲物を狩る・・・狼の瞳で・・・・・・狙い定めてた・・・。」

 

 

元帥「隊長にも伝えておくよ。ヤバい奴に狙われてるってよ。」

 

 

曹長「・・・・・・もし、来たら・・・どうする・・・?」

 

 

元帥「そんなの決まってるだろ。とっちめる。曹長は?」

 

 

曹長「・・・・・・元帥に同じ・・・。」

 

 

元帥「よしっ。その時は共同戦線だな!」ニコニコ

 

 

曹長「敵の敵は味方・・・だからね・・・・・。」

 

 

元帥「えー・・・曹長・・・。俺の事そう思ってたのかよ・・・。」

 

 

曹長「・・・元帥は・・・・・・違うの・・・?」

 

 

元帥「おう! もちろんだぜ!! 曹長だけに限らず、軍曹も、伍長も、大将も、

   みーんな 敵じゃなくて、同じ気持ちの友人だと思ってる!!」ニコニコ

 

 

曹長「・・・・・・。」ボーゼン

 

 

元帥「まぁ、ライバルでもあるかな!」ドヤッ

 

 

曹長「・・・元帥は・・・・・・まったく・・・。」ハァ・・・

 

 

元帥「ん?」

 

 

曹長「・・・そんな気持ち・・・・・・だったら・・・・いつか・・・

   ・・・・・・誰かに・・・・・・隊長を・・・盗られるよ・・・。」チラッ

 

 

元帥「はっはっはっ! その時は全力で取り戻しに行くだけさ!!」

 

 

曹長「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――防空壕―――

 

博士「なにっ!? その名前、本当か?!!!」ガタッ

 

 

元帥「お、おう。今はガイドを務めているが、昔はリリムと一緒だったって・・・。」

 

 

博士「体格や特徴は?!」

 

 

曹長「伍長より小柄・・・。・・・・・・初見の・・・雰囲気や・・・・・・喋り口調は・・・・・穏やか・・・

   まったりした・・・・・・感じだったけど・・・・・・。

   最後・・・飢えた狼のような・・・眼光を見せた・・・。」

 

 

元帥「えーっと・・・確か・・・『わぁ~凄いですぅ~。』みたいな喋り方だったな。」

 

 

曹長「・・・似てる・・・・・・。」ビシッ

 

 

博士「・・・。・・・・・・彼女だ。」ガクン・・・

 

 

元帥「・・・知り合いか?」

 

 

博士「・・・同じ魔王軍の・・・同僚だ・・・。

   隊長君も・・・『また』厄介な人物に目を付けられたものだな・・・。」ハァ・・・

 

 

曹長「おまいう。」ビシッ

 

 

博士「・・・? おま・・・?」

 

 

元帥「気にしないでくれ。厄介なのか? そのガイド・・・だった奴。」

 

 

博士「うむ。・・・この国を裏で手引きしていた権力者を堕としたのは彼女・・・だからな。

   厄介だぞ。」

 

 

曹長「・・・! つまり非処女・・・!!」

 

 

博士「・・・と思うだろうが・・・。処女だ。彼女は我々、魔物娘が得意とする身体を使って

   人間を堕落させるのではなく、言葉や仕草を使って人を堕とす。」

 

 

元帥「・・・マジかよ。」

 

 

博士「あぁ。誰かの為に、必死に行動を起こせる人に嫁ぎたいとは言っていたが・・・

   まさか、こうも身近な人物を狙ってくるとはな・・・。」

 

 

曹長「・・・夜のテクは?」Fuck in Fuck ズポズポ

 

 

博士「・・・上の中だ。」

 

 

元帥「うわぁ・・・。」

 

 

博士「とにかく、彼女がココに来ることがなければ

   少なくとも当分は隊長君の身の安全は確保できる。隊長君にも決して会うことが

   無いようにと忠告・・・いや、警告をしておいてほしい。」

 

 

曹長「隊長は・・・その点安心・・・・・・。魔物化が掛かると・・・完全な防御態勢に入る・・・。

   私や准尉・・・エリート死天王顔負けの防御力。」

 

 

元帥「当分? ほぼ永遠的じゃないのか?」

 

 

博士「・・・彼女は、他のワーウルフより群を抜いて捜索力が高い。

   隊長君を狙う本気度にもよるが・・・4ヶ月が留まらせるのが限度だろうな。」

 

 

元帥「なんだ。准尉より、マシじゃないか。」

 

 

曹長「准尉は・・・・・1ヶ月・・・いや・・・1週間あれば・・・隊長の居場所・・・特定・・・・・・。」

 

 

博士「准尉君も・・・確かに素晴らしい捜索力だが・・・。

   気持ちが強すぎて、相手に警戒の念を抱かせてしまうぐらいに過激な行動で

   居場所を突き止めるだろう?

   しかし、奴は違う。緩やかに近づき獲物を絡め取る。」

 

 

曹長「・・・・・・。」

 

 

博士「とにかく。隊長君には『警告』をよろしく頼む。」

 

 

元帥「おう。わかった。」

 

 

博士「それと・・・。」

 

 

曹長「・・・?」

 

 

博士「新鮮なマスをありがとうと伝えておいてくれ。」

 

 

元帥「おう。任せておけ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――隊長の部屋―――

 

隊長「・・・ん・・・。やべぇ・・・。俺、いつから寝てた?」

 

 

 

隊長「げっ・・・夜の12時・・・。・・・ってか、いつの間に家に?」

 

 

 

隊長「・・・泳いだりしたし・・・風呂。入るか・・・・・・。」ノソノソ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――風呂場―――

 

隊長「♪~~。」ゴシゴシゴシ

 

 

 

隊長「今日のマス釣り楽しかったなぁ・・・。」ゴシゴシ

 

 

 

隊長「・・・そんじゃ、湯船に浸かっ―――」

 

 

 

 

 

 

ズキンっ・・・!!

 

 

 

 

 

 

隊長「ッ~~~~~!?!??!?」ビクゥ

 

 

 

隊長「・・・背・・・中・・・・・・?! ・・・曹長に蹴られた場所か・・・?」オソルオソル・・・

 

 

 

隊長「・・・・・・うわ・・・。皮膚が・・・こりゃ痛いよな・・・。

   泡が当たらなかったのが奇跡・・・だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――台所―――

 

隊長「・・・? 電気、付いている・・・?」

 

 

軍曹「・・・! あら、今頃 起きたの?」

 

 

隊長「・・・あぁ・・・まぁ。」

 

 

軍曹「夕飯、食べるかしら。望むなら、装るけど。」

 

 

隊長「いや、結構。・・・元帥は?」

 

 

軍曹「もう寝たわ。何か用でもあったの?」

 

 

隊長「いや・・・。」

 

 

軍曹「そう。・・・もうじき私も寝るから、隊長も寝ることね。」

 

 

隊長「あぁ・・・。・・・軍曹。」

 

 

軍曹「なによ。」

 

 

隊長「お願い・・・があるんだけど・・・・・・この後、ちょっといいかな?」

 

 

軍曹「・・・。何のお願い?」

 

 

隊長「ちょっとばっかり、薬を塗ってもらえないかなって。」

 

 

軍曹「薬ぐらい自分で塗りなさい。そこの棚にオロナイン軟膏あるから。」

 

 

隊長「いやー・・・怪我した場所が背中で・・・。手が届かなくて・・・。」ハハハ・・・

 

 

軍曹「・・・・・・仕方ないわね・・・。洗い物が終わってお風呂に入ったら、

   塗ってあげるから私の部屋で待ってなさい。」

 

 

隊長「悪いね・・・・軍曹。」

 

 

軍曹「・・・。」フンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――軍曹の部屋―――

 

隊長「・・・。・・・SNSだ。」

 

 

 

隊長「・・・元帥、ちゃんと電話番号 渡してくれたんだな。

   あとでお礼を言っておかないと・・・。」ポチポチ

 

 

 

隊長「『魔鱒60匹のお礼がしたいので今度、会いませんか?』ってねぇ・・・。

   西東京と千葉の九十九里方面じゃ遠すぎるからね・・・。」ポチポチ

 

 

 

隊長「まぁ、俺も社交辞令としてガイドのお礼を言い忘れたし・・・。

   (ガイド要素ほぼ皆無だったが・・・。)・・・魔力の薄いところが良いな。会うなら。」

 

 

 

隊長「・・・よし。『千葉の安房辺りになるけど大丈夫ですか?』っと。

   ・・・駄目だったら、電話でお礼を言えばいいや。より遠くを選ぶスタイル。」キリッ

 

 

 

隊長「さらに相手が驚いて、『あわわわわわわわ』・・・安房だけにな。」キリッ

 

 

 

隊長「・・・。うん。」

 

 

 

隊長「・・・返信、早っ!? なになに・・・。

   『おっけーです。それじゃ、今度、適当に休暇を取ったらまた連絡しますね♪』

   ・・・タッチも早いなぁ・・・。15秒も経ってないよ・・・。」ポチポチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――バス車内―――

 

「ふぅん・・・・♥

 千葉住みの上総、安房方面・・・。・・・・・・情報、すべて計画通り。」ニィッ・・・ メモメモ・・・

 

 

 

「あ・と・は♪ 彼に纏わり付く害虫をどう処分するか・・・。待っててねぇ♥

 愛しのご主人様ぁ♥♥」ニタニタ・・・

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――軍曹の部屋―――

 

軍曹「・・・隊長。」ホカホカ

 

 

隊長「おう。軍曹。悪いな。」

 

 

軍曹「本当よ。それで、患部は?」ホカホカ

 

 

隊長「よいしょっと・・・・・・これだ。」グイッ

 

 

軍曹「・・・っ。」ビクッ

 

 

隊長「自分の手じゃ届かないんだ。頼む。」

 

 

軍曹「・・・釣り・・・に行ったのよね・・・・・・?」オソルオソル・・・

 

 

隊長「おう。釣りに行ったんだ。」

 

 

軍曹「・・・そ、それじゃ・・・この傷は・・・・・何? まるで・・・。」マジマジ・・・

 

 

隊長「喧嘩してスパイクで蹴られた痕みたいってか? はははははっ。」

 

 

軍曹「・・・・・・シミるわよ。」スッ・・・

 

 

隊長「ッァ!?」ビクッ

 

 

軍曹「ッ!?」ビクッ

 

 

隊長「ごめん。普通に痛くてビビった。」

 

 

軍曹「へ、変な声出すの・・・や、やめなさいよね・・・。私も驚いたわよ・・・。」

 

 

隊長「ごめんごめん。・・・塗って下さいお願いします。」

 

 

軍曹「・・・また飛び上がられても困るから、そこにうつぶせになりなさい。」

 

 

隊長「えー? うつぶせー?」ジトー

 

 

軍曹「・・・なりなさい。」

 

 

隊長「はいはい。」ゴローン

 

 

軍曹「・・・っ・・・。」スッ・・・

 

 

隊長「うー・・・。重いよー・・・ぐんそー・・・。」

 

 

軍曹「こう跨いで上に伸し掛からないと、また動くでしょ。」ヌリヌリ

 

 

隊長「うー・・・。」グデー・・・

 

 

軍曹「・・・。」ヌリヌリ

 

 

隊長「いやー。軍曹の手、暖かいわー。」

 

 

軍曹「・・・突然何よ。」ヌリヌリ

 

 

隊長「いや、暖かいなーって。だた・・・それだけっ。」キリッ ドヤッ

 

 

軍曹「だから、動かないでって言って居るでしょ。」ヌリヌリ

 

 

隊長「はーい。」

 

 

軍曹「・・・・・。」ヌリヌリヌリ

 

 

隊長「・・・・・。」

 

 

軍曹「はい。終わったわよ。」

 

 

隊長「・・・あいよ。ありがとさん。さて俺は――」

 

 

軍曹「隊長。」

 

 

隊長「何さ?」クイッ

 

 

軍曹「今日から1週間、私の部屋で、私の作ったハンモックで寝なさい。」

 

 

隊長「・・・・・・は?」

 

 

軍曹「掛け布団は、自分のを持って来て。いいわね。」

 

 

隊長「・・・。軍曹・・・。」

 

 

軍曹「・・・何。」

 

 

隊長「お前、もう1人で寝れる年齢だろ・・・。元帥じゃあるまいし・・・。」ジトー

 

 

軍曹「違うわよ! 普通の布団で寝たら、その背中の傷 絶対に悪化するから

   ハンモックで寝なさいって言っているの!!」

 

 

隊長「あ、そういうことか。」ナットク

 

 

軍曹「もう・・・。」

 

 

隊長「なら、俺の部屋にハンモック作ればよくない?」

 

 

軍曹「・・・。」

 

 

隊長「軍曹・・・。」ジトー

 

 

軍曹「いいから・・・。いいから、早く掛け布団を自室から持って来なさぁぁい!!」

 

 

隊長「別に怖くて一人で寝れないってなら、そう言えばいいのによ。」ヤレヤレ・・・

 

 

軍曹「・・・吊るすわよ?

   あんまり調子に乗っていると本当にミノムシ状にして吊るすわよ?」ゴゴゴゴ

 

 

隊長「おお。怖い、怖い。はーい。オフトゥン持って来まーす。」

 

 

 

 

 

                 \オッフトゥ~ン/

 

 

 

 

 

軍曹「早くっ!!」

 

 

 

 

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