[短編連載SS]魔物娘たちとの日常   作:Vermillion

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日常70話-伍長「・・・・そっか・・現実の・・・私・・・。」

――新・伍長の家・裏手―――

 

曹長「・・・元帥どうだった?」

 

 

元帥「室内に、伍長と隊長を確認。場所は、6人居たときトランプやキューブで

   遊んだ部屋。一通り鍵の開いている窓は無いか調べたが、どれも締まっている。」

 

 

曹長「・・・博士、どう?」チラッ

 

 

博士「・・・伍長君にしては賢い判断だ。

   鍵の部分に対魔接着剤を塗って、侵入を阻んでいる。

   入口や周辺からの侵入は不可能だな。・・・窓を割れば侵入することは

   たやすいだろうが・・・。」

 

 

曹長「・・・準備が必要・・・・・・・・・となると・・・侵入経路は・・・。」スッ

 

 

博士「上?」

 

 

曹長「元帥、脚立・・・持ってきて・・・・・・。・・・・・・屋根裏部屋から侵入・・・する。」

 

 

元帥「了解! 任せろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――新・伍長の家―――

 

伍長「・・・・・・。」

 

 

隊長「・・・・・・辛い現実だが・・・多分、伍長の喪失感はそこからだと思う・・・。」

 

 

伍長「・・・・そっか・・・現実の・・・私・・・・・・1年前に・・

   死んじゃったんだ・・・。」

 

 

隊長「・・・あぁ。D・・・いや、今はVermillionか・・・。

   情報で、老衰でそのまま・・・。・・・・今まで、黙っていてごめんな。」

 

 

伍長「うん・・・。大丈夫。ちゃんとわかってるから・・・ちゃんと・・・。」

 

 

隊長「・・・・・。」

 

 

伍長「・・・・・。」

 

 

隊長「・・・。」

 

 

伍長「・・・ねぇ、隊長。」

 

 

隊長「ん。」

 

 

伍長「・・・魔物化前みたいに・・・ベロチュー・・・しても良いかな・・・♥♥?」

 

 

隊長「っ?!」

 

 

伍長「喪失感って、ココロに開いた穴なんでしょ・・・?

   もしかしたら、ベロチューすれば・・・♥ 埋まるんじゃないかなって・・・♥♥

   その名も穴埋め作戦・・・♥」チラリ♥

 

 

隊長「・・・伍長。それ、本気で言ってるのか・・・?」ウーン

 

 

伍長「・・・うん。それにベロチューだけなら、魔物化に影響はないでしょ?

   だから・・・♥♥♥♥」モジモジ・・・

 

 

隊長「・・・・・。」

 

 

伍長「・・・駄目・・・かな・・・♥♥♥?」チラッ♥

 

 

隊長(・・・曹長みたいに『計画的な悪意』は、無いんだろうが・・・。

   ベロチューはなー・・・。アレの事だろうな・・・ディープの事だろうなぁ・・・。)

 

 

伍長「・・・・・・隊長。」シュン・・・

 

 

隊長「・・・俺、なんかで・・・いいのか?」

 

 

伍長「・・・! 隊長が良いの!!」グイッ

 

 

隊長「そうか・・・。」

 

 

伍長「・・・うん♥」

 

 

隊長「・・・わかった。わかったよ。それで、伍長の喪失感が埋まるなら

   やってやるよ。」

 

 

伍長「・・・やった!」パタパタパタ♪

 

 

隊長「ただし!」

 

 

伍長「ただし・・・?」

 

 

隊長「今回っきりにしてくれ。曹長の如く“計画的に”何度もやられると、

   反魔物心が揺らぎかねなくなる・・・。」

 

 

伍長「揺らいでも良いのに・・・。うん。今回っきりにする。約束ね♪」

 

 

隊長「それと、本番のような素振を見せたら、そこで中断。

   俺も防衛体制に移る。いいな。」

 

 

伍長「うん♪ ベロチューだけね♪」パタパタパタ♪

 

 

隊長「あと・・・――」

 

 

伍長「もう・・・。まだあるの?」シュン・・・

 

 

隊長「次で最後だ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――新・伍長の家・屋根―――

 

曹長「・・・。・・・入れる。」カラカラカラ・・・

 

 

元帥「所詮、伍長か・・・。屋根裏部屋の窓を閉め忘れるなんて

   どっか必ず抜けてるんだよなぁ・・・。」

 

 

博士「・・・高い・・・怖い・・・・・・。」ブルブルブル・・・

 

 

曹長「・・・さ、隊長を助け出そう。」サササッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――新・伍長の家―――

 

隊長「・・・。そ、その・・・。」

 

 

伍長「うん。」

 

 

隊長「・・・俺、魔物とは初めてなんだよな・・・キスするの・・・。

   だっ、だから・・・その・・・・・・。」オドオド・・・

 

 

伍長「隊長・・・私は、チューが出来ればそれでいいんだよ。

   テクニックとかは、要らないから・・・ちゅーだけして・・・♥♥?」

 

 

隊長「お、おう・・・ごめん。・・・すまん。」ダキッ

 

 

伍長「えへへ・・・♪ それじゃ――」ギュッ♥♥

 

 

 

―――――シュタッ!

 

 

 

隊長「・・・!」

 

 

曹長「ごちょぉぉおおおおお!!」ダッダッダッダッ!

 

 

伍長「・・・!!」

 

 

隊長「曹長?!」

 

 

曹長「天・・・誅ぅうぅううううう!!」ドゲシッ!

 

 

伍長「きゃふっ!!」ゴロンゴロンゴロン・・・ズデーン!

 

 

隊長「伍ちょ――!」

 

 

博士「隊長君! 大丈夫か!!」ガシッ! ズルズルズル・・・

 

 

隊長「博士!? 伍長が・・・は、離せ!」

 

 

元帥「隊長、助けに来たぜ!!」ササッ

 

 

隊長「元帥・・! お前等、何やって・・・――」

 

 

曹長「・・・伍長・・・立ちなよ・・・・・・。」グイッ

 

 

伍長「あぅぅ・・・。」

 

 

隊長「伍長!」

 

 

元帥「いいから、ちょっとこっちに・・・!」ズルズルズル・・・ バタン・・・

 

 

 

 

 

隊長「博士、何するんだ――」ジタバタ

 

 

博士「隊長君! 君は魅りょ――」ガッシリ

 

 

隊長「何が、魅了じゃ! うちの伍長がンなコトできる訳ねぇだろ!

   この腐れポンコツ召喚厨けぇぇえええん!」ガシッ グルン!

 

 

博士「・・・ッ!?」

 

 

隊長「そのまま墜ちろ!! 侵略者がッ!」ガンッ!

 

 

博士「―――。」

 

 

元帥「博士!! 隊長!?」ビックリ

 

 

隊長「おい、元帥。すぐ選べ、今ここで俺の進路を邪魔して墜ちるか

   黙って何も言わずに、そこを・・・退くかっ!」ダッ

 

 

元帥「と、とりあえず落ち付――」マァマァ・・・――

 

 

隊長「天誅は貴様等じゃ!! ゴラァッー!!」バキッ!

 

 

元帥「あふんっ!!」ズデン

 

 

隊長「次ッ!!」スタッ

 

 

 

 

 

曹長「・・・伍長・・・・・さっきは突然の前蹴りで反応が遅れたけど・・・

   次は・・・負けないよ・・・。」ググググ・・・

 

 

伍長「うううぅ・・・。」ヨロッ・・・

 

 

曹長「・・・隊長は、私の・・・――」

 

 

隊長「俺は誰の物でもねぇよっ!!!」ブンッ

 

 

曹長「・・・!」ササッ

 

 

隊長「チッ!」スカッ

 

 

曹長「・・・・・。」ガシッ

 

 

隊長「・・・・・・ッ!」ガッチリ

 

 

曹長「・・・隊長・・・・・・なんで、そんなに怒ってるの?」ギリギリギリ・・・

 

 

隊長「さぁ・・・なっ。 自分で考えろよ・・・っ!」ギリギリギリ・・・

 

 

伍長「・・・隊長・・・・・?」フラッ・・・

 

 

隊長「・・・伍長・・・! 大丈夫か!?」バッ

 

 

曹長「・・・・・・っ。」ピクッ

 

 

伍長「う、うん・・・不意打ちだったけど・・・受け身は取れたから・・・

   大丈夫。」ゴホッ

 

 

曹長「・・・・・どうして・・・。」ポツリ・・・

 

 

隊長「あ゙ぁ?」

 

 

曹長「・・・私が・・・蹴り倒されれたとき・・・・・・心配してくれない・・・のに・・・

   伍長のときだけ・・・・・・っ。」プルプルプル・・・

 

 

伍長「隊長・・・っ。」ビク・・

 

 

隊長「伍長、下がってろ。久々に身内同士の大ゲンカになるから・・・。」

 

 

伍長「うん・・・。」ススス・・・

 

 

曹長「・・・どうして・・・どうして、どうして、どうしてっ・・・!!」ダンッダンッ

 

 

隊長「うるせぇよ。折角、作った伍長の小屋が壊れるだろうが。

   地団駄踏みたいなら、外でやれや ・・・・・・この根暗カマキリ野郎。」F○ck

 

 

曹長「・・・ッ・・・。」ギロッ

 

 

隊長「あ? 本当の事だろうが。いつもPCの画面ばっか見てよ。

   そんなんだから、現実の友達が身内しか居ねぇんだろ。」

 

 

曹長「お前だって・・・大学、来年で何留だよ・・・。

   ・・・高校偏差値35のクセに・・・・・いっちょ前に大学行って・・・

   ・・・・・・進級できないなら・・・行ってる意味・・・ないんじゃない・・・?」ピキピキ

 

 

隊長「はっ。通信性学校も真面にできない奴が、俺の進級に口出してんじゃねぇよ。

   人のふり見て我がふり直せ。ブーメランじゃねえか。

   煽るんだったら自分の事を知って、それから魔物化した小さい脳味噌で考えろ。」

 

 

曹長「・・・・・・ッ。」ギリリッ

 

 

隊長「お前、ネットの世界では煽りに強いけど、ホンット リアルだと煽りに弱いよな。

   マジ、大草原。」

 

 

曹長「・・・・・・大草原って言ってる・・・割りには・・・顔がキレ顔だけど・・・?」

 

 

隊長「バカが。心の中で大草原なんだよ。言わせんな恥ずかしい。

   そのくらい察しろよ。低能チビ、まな板カマキリ。」

 

 

曹長「・・・・・・ッ!」ギリリリリッ

 

 

隊長「おやおやぁ~? もうプッツンしそうなんすか? カマキリさん。

   やっぱり貧乳ほどキレやすいって聞くけど・・・おっと。カマキリさんは

   断崖絶壁でしたね。よっ! 男胸カマキリさん!!」

 

 

曹長「たいちょぉおぁぁアアアアアア!!!」ダッ! バキッ!

 

 

隊長「っ!」ヨロッ

 

 

伍長「ぁ・・・!!」

 

 

曹長「・・・。」ギロッ

 

 

伍長「っ。」ゾクッ

 

 

隊長「・・・痛ってぇな!!」ガシッ ズドムッ!

 

 

曹長「・・・うぶっ!」ヨロッ

 

 

隊長「来いよ。断崖絶壁。伍長なんか気にしないで掛かってこい!

   どうした、断崖絶壁! 隙だらけだぜ?」Come here!

 

 

曹長「・・・野郎・・・・・・ブッ潰して・・・やる・・・・・・っ!!」ガッ

 

 

元帥「・・・。大ゲンカしてもネタは忘れないスタイル・・・。」イタタタタ・・・ サスリサスリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹長「・・・・・・。」ボコボコ

 

 

隊長「・・・・・・。」ボコボコ

 

 

伍長「隊長、大丈夫・・・?」

 

 

隊長「あぁ・・・大丈夫だよ。・・・心配かけさせて、ごめんな伍長。」ボコボコ

 

 

伍長「た、隊長は悪くないよ・・・。悪いのは私――」

 

 

曹長「・・・。」ギロッ

 

 

伍長「ひぅっ・・・。」ビクッ

 

 

隊長「なに、睨んでるンだよ。まな板。 二ラウンド目 開始するか? あぁ?」ギロッ

 

 

曹長「・・・そっちが・・・その気なら・・・・・・やってやる・・・けど・・・?」ギロッ

 

 

隊長「次は色々と武器がある。その鎌と小さい脳味噌を ぶっ壊してやるよ。」スッ

 

 

曹長「・・・変なプライドを・・・へし折ったあと・・・生きていること・・・・・・

   後悔するぐらいに・・・凌辱してやる・・・・・っ・・・。」シャキン

 

 

博士「二人とも! これ以上は危険だ!! 隊長君は、今拾ったレンガを地面へ置け!

   曹長君は、その切れ味の鋭い自前の鎌を仕舞いたまえ!!」

 

 

元帥「そ、そうだぜ? そ、そろそろやめよう・・・争いは何も生まないんだろ?

   ・・・隊長?」

 

 

隊長「元帥。争いは武器を急速に進化させる。

   争いが 殺意があるからこそ、人は殺されないために新たな武器を作る・・・

   争いが生み出すモノは多くある。」ジリッ

 

 

曹長「・・・・・っ。」ジリッ

 

 

元帥「・・・。・・・頼むから、頼むから・・・やめてくれ・・・・・・。ううっ・・・。

   もう、俺・・・2人が喧嘩するところ・・・見たくない・・・。」ポロポロ・・・

 

 

曹長「・・・・・。」チッ・・・ スッ

 

 

隊長「・・・・・。」チッ・・・ ポン・・・ガシャ

 

 

元帥「・・・!」

 

 

隊長「興醒めだクソが。伍長、帰ろうぜ。」ザッザッ

 

 

伍長「え。あ、うん。」

 

 

曹長「・・・・・。・・・・元帥、帰ろ。」

 

 

元帥「・・・お、おう!!」ビクッ

 

 

博士「・・・・・・。」フゥ・・・

 

 

 

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