[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――スーパーマーケット内―――
元帥「お姉さん! おかわり!!」モグモグモグ♪
「えぇ。まだまだありますからね。」スッ
曹長「・・・・・・ご飯が・・・ほしい・・・。」パクパク
「なら1セットご購入されて、自宅でご飯と一緒に食べられるのは如何でしょう?
この価格なら、都会でご購入されるよりもお安いですし・・・。」
元帥「・・・。」モグモグモグ
曹長「・・・。・・・魔界獣は・・・・・・人間の男が・・・食べると・・・精を増量させ、人間でも・・・
私達・・・魔物娘と・・・・・・3日間・・・繋がりっ放し・・・・・・が可能に・・・なるらしい・・・。」
「そうですよー。人間の方にも、とても優しいお肉なんです。
それにお客様の魅力も向上し、愛しのお相手が振り向く可能性も・・・。」
元帥「・・・。」ゴックン♪
曹長「・・・。」フッ・・・
2人『買った。』カッ キリッ
「まいどあり~♪」
「あちらのお客様はご購入されるようですが、お客様はどうなされます?」
大将「・・・?」
元帥「へへへっ♪ 良い買い物したな 曹長♪」モグモグ♪
曹長「・・・レジは・・・通って・・・・・・会計するまでが・・・買い物・・・。・・・あとは、どうやって
・・・隊長の目を・・・潜り抜けるか・・・。」ウーム・・・
元帥「気を逸らせばいいんじゃないか?」ゴックン♪
曹長「隊長は・・・その気を・・・・・・逸らすのが・・・大変・・・。
策を・・・練らないと・・・・・・。」ウーーーン・・・
元帥「そうだな。」ガラガラガラ
大将「・・・。」ボーゼン
「お客様~?」
大将「5セット・・・。」
「?」
大将「5セット買います!」クワッ
「は、はい! まいどです。あっ。」
大将「・・・?」
「旦那様・争奪戦、頑張って下さいね!」グッ
大将「・・・。・・・☆ ありがとう☆」グッ
隊長(あー・・・この時期は本気で気を付けないと・・・
いつ俺自身が“食われる”か・・・分かったもんじゃない・・・。)
隊長(とにかく、店内と裏側を繋ぐ搬入口には近づかないようにしないと・・・。
魔物娘の筋力じゃ、基本振りほどけないからなぁ・・・。捕まったら終いだし。)チラッ
隊長(それにしてもパーカーのフード付き衣服は役立つな・・・。
マスクもすれば、警備員や警察に捕まることはあっても、買い物に来ている
魔物娘には“基本”捕まることは無いし・・・。視界が狭まるのは難点だがな。)
隊長(カートレースするバカの音が聞こえなくなったな・・・。
そろそろ安全か。合流を目指そう。)
「・・・・・・。」サササササッ
「・・・・・・。」サササッ
「・・・。逃がさないよ・・・だぁーりん♥」ササッ・・・ ニタァ・・・♥[内股]
曹長「・・・! 閃いた!!」ポンッ!
元帥「なんだ!? 良い案があったのか?!!」ガラガラガラ
曹長「・・・作戦名『フォールマネー』・・・作戦・・・。」ビシッ
元帥「ふぉ、ふぉーるまねー?」ピタッ
曹長「・・・財布の・・・小銭を・・・地面にぶちまける・・・。」ジャラジャラ・・・
元帥「おおっ!!」ポン・・・
曹長「伊達に・・・軍曹の次に・・・隊長と長く・・・・・・居ないよ・・・。」ドヤッ
元帥「でも財布は隊長が持ってるぜ? 支払いも隊長だし・・・どうするんだ?」
曹長「・・・だから・・・・・・私が・・・細かいのを・・・出そうとする・・・引っ繰り返す・・・。
隊長と・・・・・・一緒に・・・拾う代わりに・・・元帥が・・・・・・支払いをする・・・。
・・・OK?」
元帥「OK!」
曹長「・・・・・・。」ジトー
元帥「・・・?」
曹長「・・・・・なんでもない・・・。」ハァ・・・
元帥「?」
曹長「・・・!」ピクッピクッ キョロキョロ・・・
元帥「どうした? もしかして、また・・・。」ビクッ
曹長「・・・曹長ちゃん・・・レーダーが・・・・・・隊長の危機を・・・感知・・・。
近い距離・・・この距離なら・・・・何が起こっているか・・・相手は誰か・・・わかる!」ピクッ
元帥「誰が相手だ!?」
曹長「・・・感知! ・・・敵は・・・隊長の大学で・・・隊長を・・・執拗にストーカーする・・・淫魔・・・
サキュバス・・・! 距離50m・・・!」ピクピクッ
元帥「っ!」
曹長「・・・隊長との距離・・・5m・・・。いつもと歩き方が違う・・・。」ピクピク
元帥「歩き方?」
曹長「モジモジ・・・・・・股間を抑えながら・・・片腕を前に出して・・・何か構えてる感じ・・・。」
元帥「・・・! 野郎・・・もしかして!!」
曹長「間違いない・・・オナニーしながら・・・・・・魔界銀の弾丸入り火器を・・・・・・
・・・発砲しようとしている・・・! 許すまじ・・・。」プルプルプル・・・、
元帥「どうする?! このままじゃ、隊長がストーカーサキュバスの魔力に充てられちまう!!」
曹長「突撃を仕掛ける・・・!」
元帥「カート特攻だな!」
曹長「・・・下に・・・私も乗る・・・! 重量アップで・・・。」ヨイショ・・・
元帥「火力アップ!!」グッ
曹長「・・・カート特攻は?」ガッシリ
元帥「パワーだぜ!!」ガラガラガラガラガラガラ!!
大将(いけない、曹長と元帥に気を取られ過ぎて、隊長を見失ちゃった☆
むむっ☆ 大将ちゃん電波に隊長危険信号が・・・。・・・殺るしかないね☆)シュルッ・・・
隊長(おー・・・また、バカ共が走り出しやがったな・・・。
奴等どうせ中央を全力疾走してくるだろうから、店内の大通りに出たら
壁際に寄るかぁ・・・。)ンー・・・
(あと3m・・・! 次こそは・・・振り向いた瞬間に・・・♥)
隊長「よっと。」ガラガラガラ・・・ピタッ
「・・・今っ!!」ダッ
元帥「居たぞ!! 隊長だ!!」ガラガラガラガラガラガラ!!
曹長「背後に・・・・・淫魔目視・・・! 突貫せよ・・・!!」ガッシリ
大将(背後ががら空きだね☆ 純魔物なんかに負けてられないよ~☆)シュルルル・・・
隊長「は!? 元帥?! 曹長?!! 何カートに乗って全力疾走してるんだ!?」ビクッ
(・・・! 危ない戻らないと・・・!!)クルッ
大将「・・・☆」ニッコリ
(ぁ・・・。)[後退り]
曹長「動きが止まった・・・!!」ビシッ
元帥「行けぇぇぇええ!! ぶっ飛ばせぇぇぇぇえええ!!」ガラガラガラガラガラ!!
・・・ゴシャッ!!
「」チーン
曹長「やったぜ。」グッ
元帥「救出成功!」グッ
大将(私が手を下す前に逝っちゃった・・・。)
隊長(あれ? カートレース音って、もしかしてコイツ等?)
曹長「・・・隊長・・・! ・・・大丈夫・・・?」ピョンピョン
元帥「全力疾走で買い物して来てみれば、危ない所だったぜ!」ホッ
隊長(・・・・・・・。・・・躾がなってないのは、俺だった・・・。)ドヨーン
曹長「・・・! ・・・何かされた・・・?」オロオロ
元帥「畜生・・・! もっと重量のあるものを入れて突撃するべきだったか!!」
隊長「いや・・・助かったよ。・・・ありがとう・・・。」ドヨーン・・・
元帥「・・・?」
曹長「・・・♪」ムフー♪
隊長「それで お前等、軍曹に頼まれた商品は入れて来たか?」ハァ
元帥「お、おう! ちゃんとリスト通りにカゴへ入れたぜ!」
隊長「なら、良いんだが・・・。」
曹長「・・・それじゃ・・・♪」チラッ
元帥「・・・! ・・・♪」コクン
隊長「・・・ん?」
元帥「一緒に!」
曹長「・・・残りの・・・買い物・・・・・・しよ・・・♪」
隊長「・・・・・・・あぁ。」ガラガラガラ
元帥「あと隊長は何を買ってないんだ?」ガラガラガラ
曹長「お一人様・・・1点限り・・・・・・とかなら・・・別会計手伝うけど・・・。」
隊長「そうだなぁ。後買うものと言ったら、朝食用のパンと肉類かな。
また近いうちに特売日があるから、その日まで使わないものは買わなくていいし。」
曹長「・・・肉類なら丁度目の前・・・。」
元帥「隊長! どれを持ってくりゃ良いんだ?!」
隊長「えーっと・・・んじゃ。豚ひき肉持ってこい。」
大将「・・・・・・。」ソォー・・・ スッ
隊長「・・・と思ったら、大将が既に買い物カゴに入れていた件について。」
大将「ありゃりゃ☆ ばれちゃった☆」
曹長「・・・!」
元帥「なんだよー。骨折り損かよー。」スッ
隊長「骨折り損ってレベルじゃないだろ。目の前じゃないか。」
元帥「そうだけどよ・・・。」
隊長「んでま、残るは朝食用のパンだが・・・。」
大将「・・・。」スッ・・・
隊長「・・・・・・知ってた。」
曹長「・・・・・・会計・・・?」
隊長「まぁ、そうなるな。後はレジに並ぶだけだが・・・。」
元帥「隊長、俺達に任せてくれ!」
隊長「おう。任せたいのはやまやまだが、お前等が勝手に余計な物を買ってないかどうか
チェックするために俺が持っていく。」
曹長「・・・・・・そんなこと・・・しないよ・・・・・・。」
隊長「それじゃ、曹長。3ヵ月前、レジ入口に並べてあったキシリトールガムBOX(魔界の
果物エキス入り味MIX)をこっそりカゴの中へ忍ばせていたのは誰だったかなァ?」
曹長「・・・。」ギクッ
隊長「新発売だかなんだか知らないけど。あんなものマツモトイヨシに行きゃ、
318円で買えたのに・・・852円で買いやがって・・・。」
元帥「隊長。怒った所ってソコだったのか・・・?」
隊長「まぁな。そんなガムなんて俺が食べなきゃ良い話だし。例え曹長が、俺の
ガムBOXにそのガムを混入させようとも、匂いで分かるからな。」
曹長「・・・・・・。」
隊長「とりあえず、俺がレジに通すから・・・お前等は・・・そうだなぁ。
商品を買い物袋へ入れる場所の確保だけしておいてくれ。」
元帥「・・・。」チラッ
曹長「・・・。」チラッ
隊長「・・・?」
元帥&曹長「「はーい・・・。」」
隊長「よろしい。」
隊長(とりあえず、万札ありゃあ、足りんだろ・・・余計な物は・・・
今の所、入れてないな。)
元帥(そ、曹長・・・!)
曹長(・・・・・大丈夫・・・。)スタスタスタ
隊長「・・・? 何か用か、曹長。」
曹長「・・・最近、細かいのが・・・溜まってて・・・。・・・・・・アッ。」ツルッ チャリンチャリンチャリン・・・
隊長「!? あぁあぁあぁ・・・何やってんだ・・・。」シャガミコミ
曹長「イタタ・・・・・・滑っちゃった・・・。小銭・・・拾うの手伝って・・・・・・。」スッスッスッ・・・
隊長「・・・。・・・しょうがないなぁ・・・。」スッスッスッ
元帥「お、おう隊長? 俺が支払っとこうか?」
隊長「いや、大丈夫。サラには万札置いておいたから。それより元帥。
カゴ置き場の確保を頼む。」スッスッスッ
元帥「わ、わかった!」
隊長「・・・はぁ、曹長。気を付けろよな。」スッ チャリン
曹長「・・・・・・。あ、お兄さん・・・これも追加で・・・。」コクン チャリン
「はーい。5300のお釣りですね。」ジャラジャラジャラ・・・
隊長「じゃ、曹長片方のカゴを頼む。先に元帥と一緒に商品を袋詰めしてくれ。」
曹長「・・・・・・。」コクン スッ スタスタスタ
隊長「あ、そうだ。兄さん―――」
――デッキバン車内―――
大将「えへへー☆ 隊長、ありがとうね☆」
隊長「何がだ?」ブォォォォン
アアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!
ウワァァァァァァァ!!
大将「言わなくても分かってるくせにぃー☆」プニプニプニ・・・
隊長「・・・今日の俺の運転は荒いから、捕まってないと危ないぞ?」キキキーーーッ
オチル!! タイチョウ! オチルゥ!!
隊長「大丈夫だー。落ちないようにちゃんと加減して運転してやってから。」ゴンゴン
イ、 イヤ! ソウジャナクテ・・・ア゙ァ゙!! ビチャビチャビチャ・・・
タイチョウ! ソウチョウガ!!! ソウチョウガーーーー!
隊長「どーした元帥。曹長が屋根から、転げ落ちたかー?」ブォォォォォォオオオン!!
ゴンッ! ヌファッ!! イ、イタァ・・・タイチョウ・・・キュウハッシンハ・・・バランスガ・・・ウェッ
隊長「吐くなよー? それで曹長がどうしたってー?」ゴンゴンゴン
キゼツ・・・シッキン・・・・・・ウワァ!! ノンジャッタ・・・ペッペッ!
隊長「はっはっはー。そうかそうかー。あと30分頑張れよー。」
ゴ、ゴメンナサーーーーイ!!
――20分前・スーパーレジ・会計中――――
隊長「あ、そうだ。兄さん、レシートも貰えるかい?」
「はい。どうぞー。」
隊長「どうも。さて・・・―――」
マカイジュウ
隊長「・・・。」
マカイジュウ
隊長「」
マカイジュウ
隊長<●>A<●>ヤロウ・・・