[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――縁側―――
伍長「持ってきたよ。」
元帥「サンキュー。」
ザーーーーー・・・
元帥「・・・・・・。」バリッバリバリ・・・
伍長「・・・。」パリッ モグモグモグ
元帥「・・・・・・。」バリバリバリ
伍長「・・・・・・。」モグモグモグ
元帥「雨、止まないな・・・。」モグモグモグ
伍長「ね。」モグモグモグ
元帥「軍曹。どうだった?」
伍長「すっごい不機嫌だったよ。」
元帥「あー・・・やっぱりか。」パリッ モグモグモグ
伍長「洗濯物が茶の間に干してあった。」ガジガジ モグモグモグ
元帥「部屋干しか・・・。」モグモグモグ
伍長「部屋が変な臭いだと移っちゃうって。」モグモグモグ
元帥「隊長がカレーを勝手に作った時は全部カレーの臭いがしたもんな・・・。」
伍長「んで、軍曹の容赦ない鉄拳が隊長を襲う。」
元帥「止めに入る俺。隊長を救出する曹長。」モグモグモグ
伍長「大将に助けを求めに行った私。」モグモグモグ
元帥「・・・ぷっ。くふふふ・・・。」クスクスクス
伍長「・・・どうしたの?」モグモグ?
元帥「いや、よ。軍曹ってさ、隊長を殴るときって大体容赦ないよなーって思ってよ。」
伍長「・・・。」ウーン
元帥「ほらあの時も。あの時だってそうだ。」[シリアナ事件]
伍長「・・・あははっ! 言われてみれば確かに。」
元帥「どうやったら、あんなに本気パンチを繰り出せるんだろうな?」
伍長「どうやってやるんだろうね?」
元帥「人が軽く吹っ飛ぶパンチなんて俺には怖くてできないぜ。」ヤレヤレ
伍長「そうそう。私達が本気で人間を殴ったら、死んじゃいそうで・・・できないよね?」
元帥「できないな・・・なんつーのかな・・・本能的って言うか・・・
人が死ぬのが怖いっていうか・・・。」
伍長「・・・魔物化の影響かな?」
元帥「だろうな。隊長が教えてくれる分にはそうらしい。」パクッ モグモグモグ
伍長「じゃあなんで軍曹は・・・。」ガジガジ モグモグモグ
元帥「『経立の影響じゃないか』って隊長は行っていたぜ。」モグモグモグ
伍長「それもあるかもしれないねー・・・。
軍曹から見たら私達なんて赤ちゃん同然だもん。」モグモグモグ
元帥「伊達に約1000年生きてないもんなぁ・・・。」モグモグモグ
伍長「1000年ねー・・・。」モグモグモグ
元帥「・・・・・・。」バリッ モグモグモグ
伍長「・・・。」パリッ モグモグモグ
元帥「あ、でよ。あの時は伍長居なかったっけ?」モグモグモグ
伍長「どの時?」モグモグモグ
元帥「あの時だよ。ほら、身の程知らずの反魔物派の・・・。」モグモグモグ
伍長「・・・?」モグモグモグ
元帥「・・・居なかったっけか?」ゴックン
伍長「多分・・・。」
元帥「まぁ、そんなこともあったんだけどよ。」
伍長「うん。」ゴックン
元帥「見たぜ。俺は。軍曹の最大級メガトンパンチ。」
伍長「反魔物派の人、大丈夫だった!?」
元帥「・・・・・・。」フルフル
伍長「え・・・じゃ、もしかして殺し・・・。」
元帥「・・・。」フルフル
伍長「・・・?」
元帥「メガトンパンチを放った相手は、隊長だ。」
伍長「」アングリ
元帥「10mは吹っ飛んだな。」バリバリバリ・・・
伍長「だ、大丈夫なの!? 死んじゃったりして――」
元帥「伍長。」
伍長「な、なにかな?」
元帥「もし隊長が死んでいたら、今朝隊長は居ないぞ。」モグモグモグ
伍長「あ、そっか。」ポンッ ナットク。
元帥「・・・ふぅ。」
伍長「・・・あれ? でも、その日・・・隊長ピンピンしてたけど・・・。」パリッモグ
元帥「防弾チョッキがショックを緩和して、九死に一生を得たのと
ふっ飛ばされた先に反魔物派のクッションがあったから・・・。」
伍長「なるほど。・・・殴られた原因はなんだったの?」
元帥「あの時も悪気があったわけじゃないんだ。ちょっと運が悪くてな。」
伍長「・・・・・・。」コクコク
元帥「俺達完全勝利→労いの言葉を掛けようと隊長軍曹に近づく→背中ならぬ尻を叩く
→たまたま、指が曲がってたらしく軍曹にブスリ♂」
伍長「あちゃー・・・。」アーー・・・
元帥「変な声が敷地内に響き渡る→隊長、なにを思ったか真顔で正直な感想を述べる
→渾身の右ストレート→ぶっ飛んだ。」
伍長「・・・うわぁ。」
元帥「これまでにないぶっ飛び方だったぜ。」バリッ モグモグモグ
伍長「生身だったら即死?」
元帥「おう。即死だったようだ。」モグモグモグ
伍長「・・・あ。」スッ スカッ・・・
元帥「どうした?」
伍長「煎餅なくなっちゃった・・・。」
元帥「はやいな。」
伍長「今度はお茶を持ってくるね。」
元帥「おう。」
伍長「それじゃ。」ノシ
元帥「・・・。・・・? ・・・曹長は?」
伍長「パソコン中だったよ~。」スタスタスタ・・・
元帥「・・・。」
――茶の間―――
軍曹「まだできないの?」
隊長「できてないな。」
曹長「・・・・・・メメタァ?」
元帥「スランプ中って聞いたぞ。」
伍長「・・・ってことは、つまり。」チラリ