[短編連載SS]魔物娘たちとの日常 作:Vermillion
――縁側―――
隊長「キラー家の夕食まで、あと2時間かー・・・。」
元帥「た、隊長?」
隊長「・・・? あぁ、元帥。相変わらずの健康的な褐色青年だな。」クルッ
元帥「・・・! い、いや!! 隊長だって美人だぜ!!」
隊長「そうか、ありがとな。」ハハハ・・・
元帥「お、おう! ・・・隊長・・・。」マジマジ
隊長「ん?」
元帥「今回のこの事件は、博士・・・じゃ・・・ないんだよな?」
隊長「みたいだな。」
元帥「・・・隊長は、その・・・他の犯人の目星とかって・・・。」
隊長「・・・見当は付いている。」
元帥「えっ!?」
隊長「だが・・・その人物だとして、犯行に至った意図が掴めない。
何故こんな事をしたのか。」
元帥「・・・。」
隊長「それに博士の様に前科が無いだけに、乗り込み家宅捜索は非常に難しい。
どうやって尻尾を掴んでシメるかも問題だ。一筋縄じゃ行かない、と思う。」
元帥「そうか・・・。」
隊長「あぁ。」
元帥「・・・あの・・・さ。隊長?」
隊長「ん?」
元帥「俺に出来ることがあったら、何でも相談してくれよな!!
男体化して筋力や腕力とかも上がったし!
護衛とか突入とか、肉体的な事なら何でもできるからよ!」グッ
隊長「・・・。」キョトン
元帥「・・・あれ? でも、それだと男体化前と何にも変わってないような・・・。」ウーン
隊長「・・・。元帥。」クスッ
元帥「な、なんだ!?」
隊長「本当にありがとう。
頼りにしているから、イザって時はよろしく頼む。」スッ ギュッ
元帥「お。おおおおおおう!! 絶対に隊長は俺が守るからな!
何があっても俺が守るから!」ギュッ!
隊長「ところで・・・。」フフフ・・・
元帥「な、なんだ!?」カァァァ///
隊長「さっきから顔真っ赤だが、大丈夫か?」
元帥「ふにっ!?」ボンッ
隊長「おおー。頭から煙も出たなー。」クスクスクス・・・
元帥「ちょ、ちょっと冷やしてくる!!」ダッ
隊長「行ってこい、行ってこい。」ケラケラケラ
曹長「・・・・・・。」ソォー・・・
隊長「ははは・・・。・・・。」
曹長「・・・・・。」ススス・・・
隊長「・・・。」ボーーッ
曹長「・・・だーれだ・・・・・・。」スッ・・・
隊長「・・・!」ビクッ
曹長「・・・・・・。」ギュッ・・・
隊長「うーん・・・こういうことをするのは曹長ぐらいだから、曹長か?」
曹長「・・・正解。・・・隣・・・良い?」ヌッ
隊長「どうぞ。どちらでもお好きなお隣を。」
曹長「・・・・・・。」コクン
隊長「今度は曹長か・・・何か用?」
曹長「・・・・・・用が・・・無いと・・・・・・話・・・かけちゃ・・・駄目?」
隊長「そんなことは無い。ただ何かあるのかなーって思っただけ。」
曹長「・・・・・・用は・・・無い。」
隊長「そうか。」
曹長「・・・・・・。」
隊長「・・・。」
曹長「・・・・・・。」
隊長「・・・。」
曹長「・・・・・・今・・・一つだけ・・・浮んだ。」
隊長「・・・?」
曹長「・・・縁側で・・・・・・何を・・・しているの?」
隊長「んー・・・今日の夕飯について考えていたのと、元凶の倒し方。」
曹長「・・・隊長の・・・・・・考える・・・元凶は強い・・・?
あと・・・今夜は・・・・・・唐揚げ・・・。」
隊長「強いって言うか、厄介って言うのが正直な意見かな。
あ、この家の夕飯じゃないんだ。」
曹長「・・・。・・・・・・純魔物系?」
隊長「どうだろう。」
曹長「・・・。」
隊長「・・・。」
曹長「・・・。」ジー・・・
隊長「・・・。」
曹長「・・・隊長。」ジー
隊長「んー?」
曹長「・・・綺麗だね。」ジーー
隊長「・・・んー・・・確かになー。綺麗なお月様だなー。」
曹長「・・・! そ、そっちじゃなくて・・・。」
隊長「星か。空気が澄んでいるのか5等星が良く見えるな。」
曹長「・・・そ、そっちでもなくて・・・。」
隊長「じゃ、大将家やキラー家の明かり?」
曹長「・・・私が・・・言いたいのは・・・・・・隊長が・・・綺麗って・・・こと!!」
隊長「・・・。」
曹長「・・・。」
隊長「あ、そっちか。」ポンッ ナットク
曹長「・・・反応・・・。」ジトー
隊長「ウレシイワー。」
曹長「・・・。」ジトー
隊長「・・・悪い気はしないな。」
曹長「・・・。」ムスッ
隊長「フフフ・・・っと、そろそろ時間か。」ヨッコイショ
曹長「・・・・・・誰かと・・・外食だっけ?」
隊長「ま、そんなところ。行く前にお風呂入っておこうと思っててな。」
曹長「・・・。」
隊長「ま、21:30までには帰るさ。」
曹長「・・・行ってらっしゃい。」
――風呂場―――
隊長「スプーン、フォークは外側から使う・・・。ナプキンは膝・・・。
パンは千切って・・・。スープカップ・・・。」ブツブツ・・・
――玄関―――
ピンポーン
隊長「武器よし、臭いよし、心の準備よし! いざ行かん!!」ガラッ
キラー「隊長様。御迎えにあがりました。」
隊長「さ、様? じ、時間丁度だな。」
キラー2「やっほー、隊長。」[首輪付]ボコボコ ノシ
隊長「その様子だとキラーから派手にシメられたみたいだな。」
キラー2「隊長や伍長が口裏を合わせてくれなかったから、酷い目に―――」
キラー「・・・。」ギロッ
キラー2「」ヒュン
キラー3「班長。彼・・・彼女、本当に隊長様なのですか?」
キラー「えぇ。」
キラー3「・・・・・・。」ジー
隊長「信用できない? その喋り方は・・・キラー3か・・・な?
ここで一発、俺と殺り合ってみる?」ニィ・・・
キラー3「・・・今日は止めておきます。女王様がお待ちかねだ。」
隊長「ん。・・・ところで・・・キラー。」スタスタスタ・・・
キラー「なんでしょうか?」ブーン・・・
隊長「その敬語、何とかならない?
あと本当に精鋭班総出だな。しかもご丁寧にSMG携帯と来た。」スタスタスタ
キラー「・・・ヘタレ一家に盗られる訳に行きませんので。」
ヘタレ「クスクスクス・・・。」
キラー「・・・! 総員! 護衛対象を囲え!!」
隊長「うわぁ・・・キラー家はヤンキーと極道顔・・・時々ホステスしか
居ない件について。」
ヘタレ「そんなに隊長を横取りされるのが心配♪?」クスクスクス
キラー3「クッ・・・何処だ!? 姿を現せ!!」
隊長「いや、ワーバットは暗闇特化の種族なのだから
そんな現すわけないでしょ・・・。」
ヘタレ「男体化しても、おバカさんの集まりなのかなぁ?」クスクスクス
クスクス・・・ クスクスクス・・・
クスクスクス・・・ クスクス・・・
隊長「あー、ヘタレ?」
ヘタレ「なぁに?」クスクスクス
隊長「妹さんの調子はどう?」
ヘタレ「・・・・・・。」
隊長「・・・。」
ヘタレ「・・・お陰様で♪ 2人とも良い方向に向かいつつあるから、
今度お礼するね♪」クスクスクス・・・♪
隊長「出来れば作戦等に協力する形の礼を希望する。」
ヘタレ「どうしよっかなぁ・・・♪ 今、お礼してあげても良いんだけど♪」
隊長「輪わすのも、輪わされるのも好きじゃないです。」
キラー「対象を囲いつつ前進!!」
隊長「それじゃ、今度なー。」
ヘタレ「♪」クスクスクスクス・・・
――キラー家・巣内―――
キラー2「ほぇー・・・一時はどうなるかと思ったよ。」
隊長「やっぱり、極道面一族なのね・・・。」キョロキョロ・・・
キラー4「隊長様、女王様との約束まで8分です。
それまでに着替えを・・・どうぞこちらへ。」
隊長「キラー4、別にいつも通り呼び捨てでも良いんだよ?」
キラー6「・・・・・・こっちです・・・。」
隊長「キラー6も・・・この前、仕事サボってポーカーした時の様に・・・。」
キラー6「☠!」
キラー「・・・ほぅ?」
キラー6「」ガタガタガタ
キラー「キラー2,3。隊長様の着付けを手伝いに回るように。
キラー6・・・少し話がある。」ゴゴゴゴゴ・・・
キラー6「☠!!」
――衣裳部屋―――
バタン・・・
キラー4「こちらです。」
隊長「キラー家もあるのね・・・こう言った部屋。
それにしても、女王様からの御指名ね。前回は許否したけど。」
キラー2「隊長ー様・・・?」
隊長「あ、普通に話してくれると助かるのだけど・・・。」
キラー3「・・・。」チラッ
キラー4「真に申し訳な――」
隊長「・・・普通に話さないと2,3,4のサボり話・・・キラーにするよ?」ジトー
キラー2.3.4「「「・・・・・・。」」」
キラー2「いやー! 隊長、これからドレスを着て貰うんだけどどれが良い?!
個人的には紅いドレスが似合うと思うんだけど!!」バッ
隊長「ドレスは強制イベントなの?」
キラー3「班長からそう聞いているな。それにしても・・・本当に隊長なのか?」
隊長「残念ながら、隊長なのよね。自分でも信じられないけど。」ヘッ
キラー4「着付けには3分掛かるから、さっさと選んでくれると助かる。」
隊長「じゃ、キラー2が選んでくれた紅いドレスにしよう。
キラー2、それクリーニング代 大丈夫だよね? 高くないよね?」
キラー2「え? クリーニングしなくても大丈夫だって班長が言ってたよ?
とりあえず着替えよう! そうしよう!! 班長が戻って来る前に!!」
キラー4「だな。隊長、悪いけど衣服――」
隊長「と思って、もう脱いだ。」[腕組み]ドヤッ
キラー2「おっほほー! ナイスバディだね!!」グッジョブ
キラー3「隊長。悪いがディナーに武器の持ち込みは出来ない。
こちらで預からせて貰う。」スッ
隊長「まぁ、そうなるよね。」
キラー4「隊長、足元失礼するよー。うっわ・・・足もスラッとしていて綺麗・・・。」マジマジ
キラー2「出るとこ出て、締まるところは締まる・・・イイネ!!」グッド
隊長「・・・時間、大丈夫?」
キラー4「ハッ! それじゃ、隊長。これを首にかけて。こっちに右腕、左腕・・・
そうそう。」
隊長「キラー2? コレ、胸が開いている奴じゃね?
ちょっとチョイスが大胆すぎない?」キョロキョロ
キラー2「うん。着てからそう思った。」ウンウン
隊長「完全にランジェリーに近い何かだと思うのだけど・・・。」
キラー4「背中のファスナーも上げてバッチリ。」ポンポン グッド
キラー2「あとは・・・ピンヒールだね!」
隊長「ヒールも・・・か?」
キラー3「・・・・・・。」ジー
キラー2「オシャレは足元から!! スニーカーじゃ変でしょ? さぁ、履いた履いた!」
隊長「うぇー・・・。」
キラー3「・・・・・・・。」ジィーーー
隊長「・・・ヒール履いて、捻挫したらキラー2のせいな。」
キラー2「大丈夫。転ばないように両脇に私達が居るから。」ドヤッ グッド
キラー3「隊長。」ズイッ
隊長「・・・! な、なにか?」
キラー3「キラー2、キラー4の目は誤魔化せても、私の目も誤魔化せると思ったら
大間違いですよ?」ガシッ
隊長「・・・!」
キラー3「・・・やはり。隠していたか。」チャキッ
キラー2「リボルバーがズボンの下に!?」
隊長「あー・・・。」[目逸らし]
キラー3「これも預かっておくので。」
隊長「ちぇー・・・。あ。」ブー
キラー3「脅されてもこれだけは譲れない。」
隊長「・・・。」
キラー2「まぁ、女王様が居なくなったら、私達終わりだからね。
隊長。許してヒヤシンス。」ペロッ
隊長「仕方ない・・・か。」
コンコンコン・・・
キラー3「!」
キラー4「・・・!」
キラー2「やば・・・班長だ!」チラッ
隊長「・・・!」コクン!
キラー「隊長様、お着替えは終わりましたか?」
隊長「え、はい。」
ガチャッ
キラー「失礼します。・・・女王様がお待ちです。どうぞ、こちらへ。」
隊長「・・・・・・。」スッ チラッ
キラー3「・・・。」Go
キラー4「・・・。」グッ
キラー2「・・・!」ノシノシ
キラー4「・・・!!」スパーン
キラー2「痛っ。」
隊長「・・・。」クスッ
キラー「・・・・・。どうかなされましたか?」
隊長「いえ別に。」
キラー「そうですか。」
――裏庭―――
元帥「な、なぁ・・・本当に、あのままで大丈夫なのか?」(震え声)
隊長「Yeah,・・・たぶん大丈夫・・・なはず。」(震え声)
曹長「・・・。・・・・・・駄目だった時は・・・駄目だった時・・・・・・。」(震え声)
キラー「・・・・・。」ジトー
キラー2「え、えっと・・・次回は誰が死ぬんだろうナー?」
キラー3「死にはしない。死に掛けるだけだ。」
キラー6「・・・。」ウンウン
キラー4「次、死ぬのは・・・。あ、次回予告『隊長が死に掛ける』らしい。以上!」
ヘタレ「クスクスクス・・・R-17.9を超えて、作品が死んじゃわないと良いけどね・・・。」