反省も後悔もしていない。
シトリー眷属が全く進んでないのに?大丈夫か?とか、いろいろあるかもしれないけど、何とかする。なんとかなる。そう信じてる。
プロローグ
あれは、忘れもしない小学三年生の夏休みのことだ。
両親と共に旅行に行った帰り道、謎の力を持った人間の襲撃にあった。
火や水、風や土。お札が宙に浮き、それらを放っていた。
そして、それに焼かれ、溺れ、潰され、切られ、僕の両親は殺された。
『なんで、なんのために』そんなことを考える余地なんてなかった。
ただただ、必死だった。生きたい。生き残りたい。その意思が、僕に力を貸してくれた。
右手に鋭利な金属製の爪の形をとったグローブから、土色の《糸》が僕の回りを囲むように覆い、襲撃者の攻撃を防いでくれていた。
そして、僕は意識を手放した。
※※※
「また、この夢……」
僕は目をこすり、ベッドから体を起こす。
うーんと、背伸びをすると、右手に向かって
「おはよう、ジグ」
と声をかける。
『かっはっはっ! 俺に挨拶たぁいい心がけだなぁ。宿主様よぉ』
「あいさつは?」
『誰がすっかよ、そんなもん。それより、宿主よぉ。いつになったらこの野宿から解放されんだ?』
「仕方ないだろ? 家賃払えず数ヵ月もたっちゃって追い出されちゃったんだから」
『だからって《糸》つかって穴蔵生活ってのもどうかと思うぜぇ? て言うか、日の本にゃぁ、生活保護って制度があんだろ? それ使えよ』
「そんなことしたら、この町に住めなくなるじゃないか」
『現に住めてねぇのは同じだろぅが。こんな薄暗いとこに何ヵ月もいて気狂わねぇのか?』
「心配してくれてる?」
『ちがわい。俺は、おめぇさんが勝手に死んで大妖怪土蜘蛛のジグの格が落とされるのが我慢ならねぇだけじゃい』
「そっか。そういうもんだったよね。妖怪って」
僕は学校の制服を着ると、《家の穴》から外に顔を出す。
「よし、誰もいないね。よっこいしょ……っと」
僕は体を《家の穴》から出し、もう一回背伸びをする。
あぁ、いい天気だ。今日も一日頑張るぞい。
僕は、学校へ向けて、駆け出した。
制服が汚れたまんまだけど気にせずレッツゴーだ。
※※※
そういえば、まだ、自己紹介がまだだったね。
僕は
得意なことは裁縫と糸が使われる家具作り。朝のベッドも全部糸から作ったもので、僕の中では結構うまくできた部類の作品だ。
寝心地もいいしね。
苦手なことというかものは雨。暮らしの関係上、雨にさらされることの方が多いからね。
とまあ、僕のプロフィールはこのくらいにして、これからのことについて話そうか。
『おい、おい。宿主よぉ。誰に向かってはなしてんだ? 俺はおめぇさんのことよぉーく知ってっから、そんなことされたって、気ぃでも狂ったか? としかおもえねぇぜ?』
「気分の問題だよ。だってこれからお世話になるかもしれない人たちに自己紹介って大事なんだから」
『かっはっはっ。そりゃそうだな』
「で、どうかな? この自己紹介。変なところなかった?」
『変なところしかなかったっての。おら、もう一回だ』
これは、僕が過ごす高校生活で成長していくまでの物語だ。
ということで、海樹くんががんばって超インフレパワーバトルに小手先の技術だったり、単純なパワーだったりで、生き抜いていく。
そんな人間ドラマを展開していきたいとおもいます。