境界線上の守り刀   作:陽紅

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・お菓子の家でのトーリたちの話

・お菓子の家に向かう点蔵たちの話

・武蔵に残ってこれからに備える皆の話

・他にもいろいろな勢力の話。


悲報……ここからさらに枝分かれしていくんですよこれ……


七章 刀、離れず 【参】

 

 

 

 ――カシャ! カシャ!―― ×多

 

 

「……武蔵さんズが勢揃いしてるのも、久しぶりに見るなぁ」

 

「安易ネーミングでわたくし共を一括総称するのはお止めください酒井様。――以上。……はい、いまの御表情いただきました。――以上」

 

 

 ――カシャ! カシャ!―― ×多々

 

 

 『超高画質多機能写影機(カメラ)・【撮れるんです! ver.634】』――本体価格、末端相場にしてウン百万円のカメラを、さらにウン百万円かけてカスタムした一品である。

 

 カメラ本体の数倍はありそうな超高性能レンズは、自動人形の精密な操作によって一点を外すことなく捉え続けている。すでに百枚フィルムは五度の交換を終えているが、武蔵の鬼連打シャッターは衰えるどころかさらに早まっていった。

 

 

 その千ウン百万円のカメラを向けられている被写体というのが……『しすいくん4さい』と、それを膝の上に乗せた武蔵の至宝、『向井 鈴』である。

 

 

(……高価なはずのカメラが、安っぽく見える俺も末期かなぁ)

 

 

 そう呟く酒井も、最初にその光景を視界に入れた瞬間、網膜と脳裏と記憶に焼き付けて『一生忘れねぇ』と本気誓いしていた。以前であれば軽く気絶していたかもしれないが、なんのかんの鈴と接点があってある程度慣れてきたのだろう。いまでは軽く悶える程度で収まっている。

 凄まじい勢いでシャッターを切りまくる武蔵の後ろでは、他艦長たちによって中身白紙のアルバムがすでに三冊作られていた。……現像が終わり次第製本され、厳重に保管されるのだろう。

 

 ――なお、酒井がチラリと見たアルバムのタイトルは『至尊』である。

 

 

 やたらと全力、というよりも必死な武蔵たちの行動だが、これには酒井も心当たりがあった。

 

 

「まあ、武蔵さんってあの頃の止水は知らないからね。自動人形を艦長に任じたのって大改修からだから……知ってるのは8歳くらいからだっけ?」

 

「Jud. 前武蔵の総括システムから引き継いだデータはありましたが、画質も荒い上にピントがボケまくっている杜撰なものしかなく。――以上。

 はい鈴様、お顔をこちらに。頬を止水ちゃんの頭に乗せるような姿勢で――はい、はい。はにかみいただきました。――以上。」

 

「……おおう、いまの破壊力すごいねぇ」

 

 

 通りかかった何人かがバタバタと倒れる音が聞こえ、居合わせた何人かが膝を屈して溢れんばかりの衝動を、甲板を殴ることで必死に解消している。全員が総じて幸せそうな顔をしているので、まあ問題はないだろう。

 

 

「ぬ、ぬぐう……く、や、やっと麻呂も慣れてきたのである。しかし、一体どうしてあのような状態に……」

 

「お、教頭おかえり。まあ、適材適所ってやつでしょ。止水のやつ、あんな(ナリ)になってもなんか無理しそうだからーって。鈴さんが自分から確保しにいったんだって。結構軽いから長く膝の上に乗せても大丈夫だし、流石の止水も鈴さんの膝の上じゃジタバタできないだろうし」

 

 

 『止水が無事』との一報を受けて足を運んできたヨシナオは、着いて早々にこの世の尊さそのものを見てやられた。

 

 絶対に守らなければいけない武蔵の宝。外道一座の梅組にあって絶対不動の良心。だが、ダメだと思うことには納得ができるまでダメ、と頑固なところもある、向井 鈴。

 そして、なにがどうしてそうなった? としか思えないショタ止水である。ヨシナオや酒井の年齢から見ると、息子通り越して最早『孫』と言える幼さの彼が抱き抱えられているのだ。

 

 

 

「……武蔵さん。お願いします。写真の焼き回しをください――っ!」

「ま、麻呂の分も……っ!」

 

「Jud. ですが(だが)お断りいたします(断る)。――以上。」

 

 

 

 

 

「な、なぁすず。どこにもいかねぇから、そろそろおろし――」

 

「や」

 

 

 プクリと頬を膨らませ、止水の頭に喉を乗せる。……至宝の奥義、『断拒(断固拒否)の構え』だ。ベルズ・ハグと併用することで自然と深く抱き寄せる形になり、逃げ出すのはさらに困難となった。

 

 

 ――「青梅!? 村山!? こ、これは強制終了? 一体何を見たと――――」

 

 ――「多摩ぁー!? お約束ですけど! お約束ですけれども!! ――以上!」

 

 ――「酒井学長と麻呂教頭も倒れたぞ! ……幸せそうに笑ってるから放置でいいか」

 

 

 ドサドサドサ……と少し離れたところで艦長やお偉い何人かが倒れるような音がしたが、きっと気のせいだろう。……三艦の各機関部から悲鳴っぽいのも聞こえた気がするが、気のせいだろうきっと。

 

 なんとか説得を……と止水が考えている中、頭の上からの言葉は終わっていなかった。

 

 

「……わたしっ、のお願、い。きい、てくれなか、たっもん……!」

 

 

 そう答えて……止水の腹を抱き抱えていた鈴の手が、ギュッと、交差をさらに深くする。

 

 ――背中と胸の隙間は、最初からなかった。

 

 

 大罪武装『拒絶の強欲』。拝気変換効率が本人よりも良い、という理由でホライゾンから止水に貸与されたのだが、それに真っ先に反対票を上げた智と、彼女に続く形で鈴と正純が反対に手を上げた。その時は喜美の取りなしで「四人の言うことをなんでも一つ聞く」という無理矢理の解決で事なきを得たのだが……。

 

 

 

 ――勝たなくていい。戦わないでいい。もう、守らないでいいから。

 

 ……死なないで。お願いだから、生きて。と。

 

 

 だが、止水へ向けたその願いを、彼が聞き届ける事はなかった。

 

 だから、鈴も聞き届けない。

 

 

「あー……あっ、でもほら、ちゃんとかえってきてるぞ?」

 

「ごめっ、んな、って、いっ、てたもん……!」

 

 

 苦しい止水の言い訳も、見事に両断される。

 

 ……お願いに対して謝罪を返すのは、聞き届けることができない、という意味以外にない。つまり、止水はお願いを断ったのだ。

 

 

 『なんでも聞く』と言っていたのに、なに一つ聞いてくれなかった。これは、重大な約束破りだろう。

 

 

 

 

「……わるい」

 

(でも、ごめん。おれは……おんなじことがおきたら、ぜったい、おんなじことをするよ)

 

 

 

 誰がどう見ても、止水が悪い。最早弁護しようもないだろう。

 だから謝るが、しかし、反省も後悔もしていない。それどころか、内心では繰り返すとさえ断言している。

 

 

 そんな、言葉にしない止水の考えを鈴は正確に察知していた。

 

 察知したところで……何もできない自分の無力さが、もどかしかった。

 

 

 

「……うー……むぅー!」

 

「あらやだ。なんか、鈴のほうが幼児退行してない?」

 

 

 小さく唸り続ける鈴に止水がどうするかなぁと困っていると、そこへ戻ってきたのは喜美だった。

 

 鈴にショタ止水のホールドを任せ、『必要なものを取ってくる』と一言言い残して場を離れていたのだ。

 

 

 取ってくる……と言っていたのだが、喜美本人は手ブラである。そして、おそらく荷物持ちに駆り出されたであろうウルキアガが、両手と飛翔翼に大量の紙袋を引っさげていた。

 

 そのウルキアガだが……おかしい。彼は最初、説教組でかなり鬼気迫る気焔を上げていたのだが、今では止水に哀れみの視線すら向けている。

 

 

 喜美はなにやら武蔵と話し込んでいる。チラチラと止水に視線を送り、時折ニヤリという笑みを浮かべるのも忘れない。

 

 鈴は話の内容が聞こえたのだろうか、「わぁ……」と顔を赤くしている。そして、おそらくその内容に使うだろう品を抱えるウルキアガは、ただ無言を貫いていた。

 

 ――言えない、絶対に言えない。如何に容姿が4歳とは言え、中身は18歳なのだ。思春期なのだ。確かに今回、止水は皆から説教を受けるほどの事をしでかしただろう。だが、これは余りにも……!

 

 

「止水、あれだ……その……強く、生きるのだぞ……!」

 

「まって。ねえまじでまって。おれなにさせられるの? ねえ!」

 

 

 ……男泣きすらしかねないウルキアガの、絞り出すような精一杯の励ましは……全くの逆効果だった。

 

 

 

「し・す・い、ちゃ〜ん♪」

 

 

 

 そして、武蔵を従わせた喜美が、半竜の荷物の中から一つを取り出し……それを見た止水は理解した。

 

 

 ……ラスボスは六護式仏蘭西でも、人狼女王でも、鈴ですらなく。

 

 

 

 この、幼馴染の女なのだ、と。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「こういう事態になると、授業も無くなっちゃうから暇よねぇ。しかもそれでいて試験の範囲までキッチリ終わらせろーとか、教師って大変よねー」

 

「あの、先輩? 山盛りの菓子パン目の前にしていうセリフじゃあないです。……それより、いいんですか? 止水君が無事に戻ってきたんですから、会いに行ったりとか」

 

 

 アリアダスト教導院前の長い階段の一番上。よく風が抜けて、さらには見晴らしもいいその場所に高等部三年を担当する二人の教師はいた。

 嗜み? なにそれ食べ物なの? と言わんばかりの片膝立てて肘で頭を支える、『テレビを見るおっさん』スタイルで寝転がる梅組教師のオリオトライ・真喜子と、菓子パンの山を挟んで隣に座る竹組教師である三要 光紀である。

 菓子パンの山の標高は、座る三要の首に届くほど高い。そして、三要が来た時には頭より高い位置に山頂があったのだから恐ろしい。

 

 

「いやあ、柄じゃないわよー。そういうのは喜美とか、生徒たちが粗方やってくれるでしょ。それに……」

 

「それに?」

 

「そもそも心配してないもの。あの子がここで死ぬなんて有り得ないって、それなのに会いに行くのも変じゃない?」

 

 

 断言したオリオトライの顔を盗み見るが、その横顔は強がっているようには見えない。いつも通りの顔で数個の菓子パンを瞬食していた。

 

 ――それだけ強い信頼関係なのだろう、と納得しておく。姉貴分弟分と互いに認め合うくらいなのだから、当然だ、とも。

 

 

 ……オリオトライが伸ばした手が、バケット状の菓子パン(家族主食サイズ)を手に取る。取って数秒ほど悩み、何を思ったのか、回転をかけて上へと放り投げた。

 三要が上に登り、そして落ちてくるバケットを視線で追えば、隣から小さなカキンという金属動作音。

 

 

 フォフォン――。

 

 

 オリオトライがいつも携えている、彼女の私物だという長剣。戦闘能力皆無の三要の目で目視することなど出来るはずもなく、辛うじて残響を聞いて「二回振ったのかな?」というレベルだ。

 

 その長剣を階段の一段下に置いて、落ちてきたバケットを垂直になるようにキャッチ。

 

 

「食べる? あ、一番上の取りなさいよ? 私、実は柔らかいところが好きだから」

 

「……先輩。こんな直近にいるのにそんな長い剣振り回さないでくださいよ。無いと思いますけど危ないじゃないですか。あと切れてるんですかこれ?」

 

「え? ちゃんと六等分してあるじゃない?」

 

 

 切れているようには全く見えない上端を三要が取る。……目測で1/6ほどが本当に取れた。

 その断面の綺麗さに驚いていると、その下を自分の口に落として咥えている……ナッツ系が練りこまれているのか、香ばしい匂いがなんとも言えない。

 

 

(そういえば、先輩も結構謎だらけだなぁ……)

 

 

 モグモグとクルミの食感にちょっと嬉しくなりながら、豪快に咀嚼していく同僚を見る。

 今でこそ結構有耶無耶になりつつあるが、聖連から非武装を厳命されていた時期から堂々と長剣を担ぎ、体育の授業として戦闘訓練を梅組に施してきた女教師。

 

 戦闘能力は強国の特務級。だというのに、おかしなことに最盛期であったろう学生時代の活躍は皆無なのだ。

 ――武蔵最強である止水に対しては『もう勝てない』と本人は言うが、二人が一対一で模擬戦などをやったという話を三要は聞いたことがない。仮に人知れずやっていたとして……この女教師が敗北する様が全くと言っていいほど想像できなかった。

 

 そして、未だ謎の多い『守り刀の一族』……末世解決の保険と言われるかの一族のことを、おそらく、一族の生き残りである止水以上に知っている。

 

 

 

「あ、そうだ光紀。竹組の授業でマクデブルクってどこらへんまでやった?」

 

「へ? あー、その、そこは要点だけまとめて簡潔にしました。詳細やると、まあ、いろいろとアレですから……」

 

 

 明確に話題を変えるつもりですねー、と思いながら、三要は苦みの強い苦笑で答える。

 

 かの地方、その地名を冠する有名どころは二つ。技術的なものと歴史的なもので見事に分かれていた。

 

 

「『半球』と『略奪』……前者は良いとして、後者は宗教系の戦争では、かなりの陰鬱なものだわ」

 

 

 三要が表示枠を開いて情報板にアクセスし、生徒たちに濁しまくって伝えた内容を読み返す。

 

 

 

 ――前地球時代において、最後にして最大の宗教戦争と言われている『三十年戦争』。その中でカトリック派であった神聖ローマ帝国が、当時プロテスタント派であったマクデブルクという都市を攻め落とした一戦を『マクデブルクの戦い』と言う。

 戦争であったので、もちろん勝敗があり、少なくない人命が失われたのだが……問題は、都市が攻め落とされた、その後だった。

 

 勝利した神聖ローマ帝国側の戦力として徴兵されていた多くの傭兵たちの制御が利かなくなり、彼らがマクデブルク市民への虐殺と略奪を始めたのだ。

 ……三万人は居ただろう市民は五千ほどまで減り、生き残ったその殆どが女性であった。その女性たちも皇帝軍の性的暴行の対象となり――

 

 

「……っ」

 

 

 教えたくはない。言葉にすらしたくもない。

 ――歪んだ三要の表情が、何よりもその心情を物語る。

 

 ……だが、後世に伝えなければならない歴史なのだ。絶対に繰り返してはならない……その忌むべき教訓として。

 

 

「流石の聖連も、この歴史再現においては相当お優しいみたいよ。虐殺される二万五千人を不死系異族や幽霊異族の動員で、暴行を受ける五千人の女性は、『性別的には女』っていう男で代役を許可――っていうか推奨してるわ」

 

「……人命的にも尊厳的にも正しいはずなのに『うわぁ……』って感想しかないです……って、あれ? 許可じゃなくて推奨なんですか?」

 

 

 想像してしまった地獄絵図に顔を青くした三要が、不意に聖連の対応に疑問を抱く。『歴史再現を最優先。そのためならば犠牲も止むなし』――というのが三要の聖連に対するイメージだからだ。三河でホライゾン、英国でメアリと立て続いたため、打って変わってがより強く印象になる。

 

 

「そ、推奨。……凄惨だったからこそ、後に三十年戦争の締結となったヴェストファーレンへの重要な後押しになった戦争だもの。否が応でも慎重になる上に、どうあれM.H.R.R(神聖ローマ帝国)の国力は落とせるわ。『歴史再現を放棄しなければご自由に』ってことよ。

 

 まあ、今回のアレコレでいろいろと、奴さんも企てて来てるみたいだけど」

 

 

 思い出すのは、『極東・武蔵のM.H.R.R領域内の航行を禁ずる』――武蔵が六護式仏蘭西と抗争を始める前に通達された内容だ。

 

 

「じゃ、じゃあさっき合流した輸送艦は……」

 

「Jud.マクデブルクの市長ゲーリケ。確か、ザクセン教導院の会計ね。三十年戦争後マクデブルクの復興に尽力したオットー・フォン・ゲーリケの襲名者で、さっき言った半球――『マクデブルクの半球』の発明者」

 

 

 その人物が来ている。戦いにではなく、話し合うために。

 

 

「あの……先輩。もしかして、武蔵の行き先って……」

 

「――もしかしなくても、よ。っていうか、マクデブルクの話を振った時点で気付きなさいって」

 

 

 

 高い場所だからだろうか、人の動きが――その気配で、よくわかる。

 

 場所は、左舷二番艦『村山』。その表層区で強い警戒をしながら見回りをする人員が多くなっていた。おそらく、そこでゲーリケとの交渉が行われるのだろう。……確か、丸べ屋の所有する防諜やら防爆やらに特化した、()会談向けの建物があったはずだ。

 

 

 そこに集まっている面々を想像し、担任は笑う。そして、オリオトライはゲーリケに少しだけ同情した。

 

 

 

 六護式仏蘭西との戦い。ああ、生徒たちはきっと、大いにストレスを溜めたことだろう。

 

 開戦の幕こそ共に開けられたものの、抗争の内容はほとんどお荷物……いや、足手まといでしかなかった。【鐚】が言っていたように『止水一人に戦わせたほうがよかった』とさえ思ってしまうほどに。

 

 

 そして……トーリを奪われ、武蔵最強も敗れた。首の皮一枚繋がっているが、武蔵は今、どう見たって敗けているのだ。

 

 

(でも、先生はちゃんとアンタたちに叩き込んだわよ?)

 

 

 抗いの信念を。反撃の気概を。諦めない意思を。

 

 生きているなら、その逆境を糧にせよ。諦めて後悔するのは、死んだあの世でやりなさい。

 

 

 ――『死んでなお諦めない一族』と共にいるというのなら、それくらいできなきゃ話にならないわよ?

 

 

 

 

 

「……ん? あれ、喜美とウルキアガ? 珍しい組み合わせだけど……なんか抱えてるわね……?」

 

 ――余談だが、一連の事が終わった後。『止水に会いに行けばよかった』と、マジ悔しがりで吠えたリアルアマゾネスがいたそうな。

 

 




読了ありがとうございました!

次回はゲーリケとの会談は、がっつりギャグ回の予定です。

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