とある監視所のお話   作:屋根裏散歩

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来週から駆逐艦娘達が着任するので気兼ねなく呑める最後の土曜日となりました、そんな土曜日のお話し。



第9話 呑兵衛だけの最後の週末(改2)

「明日の夕飯……みんなで街に喰いに行くか?」

 

俺は電探室に籠もっていた青葉に声を掛けた。

 

「そうですねぇ、月曜からは駆逐艦娘達の指導とかで忙しくなりますからね、いいんじゃないですか」

 

青葉が同意した。

 

「お兄ちゃんの奢りだったら」

 

夕張は……だった。

 

「所長と陸奥は飲めないじゃん、どうするの」

 

隼鷹がごもっともな事を聞いてきた。

 

「そこは代行運転を依頼する」

「なら呑めますね」

 

千歳が給湯室から顔を覗かせながら微笑んでいた。

俺は内線を取ると、姉貴の部屋を呼び出した。

 

「あら、何かしら」

 

姉貴が寝ぼけながら出た。

 

「明日の夜、みんなで外食になった」

 

俺は簡潔に伝えた。

 

「お姉さんはフレ……「うるせぇ、普通の居酒屋だ」」

 

姉貴がフレンチとか言おうとしていたので遮った。

 

「それじゃぁ予約入れるからな」 

 

俺は魚市場の近くにあった居酒屋に予約の電話を入れた。

 

「すいません、土曜日の夕方7時から9時位で予約入れたいのですが……」

「畏まりました、お名前と何名様ですか?」

「紅東といいます、大人6名でお願いします」

「コースはどうされますか?」

「飲み放題食べ放題で」

「畏まりました、明日の夕方7時から9時迄、大人6名飲み放題食べ放題コースですね、承りました」

 

俺は受話器を置くと、

 

「予約取れたぞ、魚市場隣のあそこな」

 

俺はその場にいた全員に伝えた。

 

「青葉、外食初めてです、気分が高揚します」

 

青葉が加賀と化していた。

 

「何でみんな加賀のモノマネすんだ?」

 

俺は素朴な疑問を青葉にした。

 

「簡単ですよ、一番やりやすいですから」

 

簡潔な答えが返ってきた。

 

 

 

そして迎えた土曜日の夕方

 

「姉貴、戸締まりは」

「鍵はオッケーよ」

 

俺と姉貴は裏から車を廻した。

 

「あたしは紫苑の隣」

 

隼鷹が助手席に座った。

 

「私は陸奥の車に」

 

千歳が姉貴の車に乗った。

 

「青葉は紫苑の後ろに乗ります」

 

青葉は俺の後ろに乗り込んできた。

 

「うーん、なら私はお兄ちゃんの車に」

 

夕張が隼鷹の後ろに乗り込んできた。

 

「それじゃぁ行くぞ」

 

俺達は魚市場へと車を走らせた。

…しかし目立つねぇ、旧型スープラとこれまた旧型もいいところの初代パジェロどちらも(姉貴のが一番目立ってる……殆どオレンジに近い赤単色塗装のパジェロを自称美女が運転してるからな)

2時間ほど車を走らせて魚市場付近のコインパーキングに車を停めると、

俺達は目的の居酒屋へと雪崩混んだ。

 

「予約していた紅東ですが」

「いらっしゃいませ、お待ちしていました」

 

店員の案内で奥の座敷へと通された、しかしその間中、他の客(特に男だけの)から怨嗟の視線が半端なかったソリャソウダロウビジンバカリゴニンモツレテリャァ。

 

「こちらです」

 

俺達は店員に礼を言うと座敷へと上がった。

 

「一応飲み放題食べ放題にしているから、メニューにある物は大丈夫だぞ」 

 

俺の言葉より隼鷹が最初の注文を入れる方が早かった。

 

「取り敢えず、ナマ5つと烏龍茶……後は焼き鳥これとこれとこれを各六本づつで」

 

隼鷹がメニューを指差しながら店員にオーダーしていた。

 

「後茶碗蒸し頼むは…」

 

俺が追加を頼むと、千歳と夕張が私もと手を上げた。 

 

「茶碗蒸し3つですね、畏まりました」

 

店員が注文を聞くと戻っていった。

そして軽でも空母だった……食母に変更か…という位に呑んで食べたのだった。 

 

「お客様、そろそろお時間です……」

 

店員が終了の時間を告げてきた。

 

「すいません、それじゃお勘定お願いします」

 

店員が伝票を持ってレジへと向かった、俺達はその後に続いた。

 

「お会計ですが、こちらとなります」

 

俺は金額を確認すると財布からお金を払った。

 

「まいど有難うございました」

 

俺達は店員に送られて店を出た。

 

「運転代行を頼みたいのですが、チョット古い車2台なのですが」

 

俺は運転代行サービスに電話をした。

 

「問題ありません2台ですね、畏まりました十分程で到着します」

 

オペレーターからの返事を全員に伝えると俺達はコインパーキングで代行の車を待つことにした。

 

「ちょっとそこのコンビニに行ってきますね」

 

千歳と隼鷹がコンビニに向かった。

 

「すぐ帰ってこいよ」

 

俺は一応声を掛けた。

二人は5分足らずで帰ってきた。

 

「食後のデザートが欲しかったので」

 

千歳がコンビニスイーツを買い込んでいた、隼鷹は付き合っただけだった。

 

「甘い物は別腹と云うからな」

 

俺も食べたくなった。

そして運転代行で監視所という名の我が家へと無事帰還した。

 

「風呂沸かしとくから」

 

俺は風呂の準備をすると、明日の朝ごはん用の米を炊くために台所へと戻った。

 

 

 




アニメの赤城の様に大食いではありません、ごく普通の女性の食べる量くらいしか食べません(呑助はその限りにあらず)、艤装を解除している時は髪の色も黒髪へと戻ります(髪型は艦種に準じた髪型のまま)
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