この話は本編から5年後のお話となります。
2020/8/13
千歳達のその後を追加、本編内で明日香(隼鷹)と婚約迄お話が進んだので、プロローグ内に於いても本名表記としました。
正体不明の深海棲艦との戦いは今だに続いているが、俺の受け持ち区域周辺での出現率低下に伴い監視所縮小を受けて、所属艦娘の退役と周辺監視所の統廃合が告げられ、『青葉』『夕張』『隼鷹』『千歳』『間宮(仮)』の5名は退役した、俺はそのまま統廃合された監視所を運用している。
そして退役したうちの数人が保養所に就職(進学を選んだ者も数名いた為)、勿論紅東グループ社員として。
それから二年後…俺は一人の女性と出来ちゃった婚をした、彼女の名は梶原 明日香、残留した元艦娘の一人だった。
月日は流れ……
とある8月の最終月曜日
俺は鹿屋市内の病院に向かっていた。
それは今日、俺の愛妻と愛娘が退院するからだ。
車を駐車場に入れると俺は病室を目指した。
「遅くなっちまった」
俺は妻に謝った。
「仕方ないよ、今日は最終月曜だからね」
妻の明日香が愛娘の美音に授乳させながら微笑んでいた。
「もう少しでお乳あげ終わるから待ってて」
「それじゃ、先に会計しとくよ」
俺はに会計を済ませるためにロビーヘ向かった。
「あら紫苑じゃない、明日香と美音ちゃんとはあったの?」
ロビーには姉貴と義兄、千尋姉さんが俺を待っていた。
「姉貴久し振り、千尋姉さんも元気そうで安心したよ、丁度授乳中だったから先に会計を済ませようと思ってね」
俺は姉貴の腕に抱かれていた、赤ん坊をあやした。
「紫苑のお兄ちゃんだよー」
俺は姪っ子の指を握った。
赤ん坊は、笑っていた。
「紫苑君もこれからが大変だよ、明日香さん助けてあげるんだよ」
義兄さんが俺の背中を軽く叩いた。
「紅東さーん、お会計の準備出来ました」
俺は受付に呼ばれたので会計を済ませに行った。
「紅東さん、お待たせしました」
看護師に付き添われ、愛娘を抱いた明日香がロビーに降りてきていた。
「今、車取ってくるから此処で待ってて」
俺は明日香と愛娘を病気のロビーで待たせると、駐車場に車を取りに行った。
「後にチャイルドシートつけてるから美音を寝かせて」
俺は後ろのドアを開けて明日香と美音を乗せた。
「姉貴達は?」
「私達はタクシーで追いかけるわ」
姉貴は一台のタクシーを呼び止めると、運転手に行き先を指示していた。
「それじゃぁみんな待ってるから帰ろうか」
明日香にそう言うと俺はゆっくりと車を発進させた。
「明日香、燿子に電話して今病院出たって伝えて」
明日香が俺の携帯で燿子に連絡した。
「あっ燿子、今病院出たから……うん…うん…そうね一時間位で着くわね…じゃ」
俺達は一路我が家へと車を走らせた。
最後に姉貴達の事を少し話そうと思う。
先ずは姉貴からだ、姉貴は紅東本体に異動して本格的に経営を母さんから学んでいる。
次は千尋姉さんだ、姉貴の秘書として一緒に東京へ引っ越した。
燿子は、ここに残って保養施設の運営を手伝ってくれている……最近市内に恋人が出来たらしい。
柚香についても、燿子と同じで保養施設を手伝ってくれていて、去年魚市場内の乾物屋の跡取りと婚約した。
紫希も保養施設を手伝ってくれているのだが……今の所浮いた話はないようだ。
最後は吹雪達だ、それぞれ美優(吹雪)は大学へ進学して毎日勉強と保養施設でのバイトに明け暮れている。
潤子(白雪)と明奈(初雪)の二人は保養施設の正規社員として働いている。
凛(深雪)は調理師の専門学校へと進学した、柚香と保養施設の調理をしたいそうだ。
簡単ながら設定を!
艦娘について
戦艦、空母(軽空母、水上機母艦含み)、重巡、軽巡に尽いては、適正検査ののち志願制。
但し自衛官、警察官に適正者がいた場合は、特別な事情がない限り拒否権は無い。
駆逐艦、潜水艦に於いては、ほぼクローンによる建造となっている。
なお、戦後の扱いについてどうするのかが度々議論されている、一部の提督からは終戦後と云わず今からでもと養子縁組の許可申請がチラホラと出てきている、これはあくまでも良い例で悪い物になると、臓器摘出用や新薬の開発用等の検体などいった非人道的な声もある。
以上の事から駆逐艦等の大量生産艦娘は使い捨てにされる傾向にある(中には性的欲望を満たした後に大破進撃させられて処分される例も多々存在しているらしい)。