「紫織、紫苑、夕張、間宮に大切なお話があります」
母さんが改まって俺達に話があると部屋に呼ばれた。
「話って?」
俺達は揃って部屋に入った。
「其処に座りなさい」
俺達は適当に座った。
「話というのは他ではありません、青葉ちゃんの事です」
俺達は母さんが何を言いたいのか分からなかった。
「実は青葉ちゃんは養女だったの……それで調べたらね、私の妹の家系だったのよ」
母さんは、そこまで話すと一息入れた。
「従兄妹ということなの……流石にね……近親は」
母さんは言葉を濁した。
「お母さん、この事は青葉知ってるの」
姉貴が母さんに聞いた。
「ええ、分かった時点で伝えたわ」
俺は青葉の態度の微妙な変化を感じていた原因が分かった。
「青葉ちゃん入ってらっしゃい」
母さんが青葉を招き入れた。
「ごめんね紫苑」
既に身寄りの居なくなっていた青葉も母さんと養子縁組をして正式に家族となった。
「私の方が少しだけ誕生日早いからお姉ちゃんだね」
青葉が嬉しそうにしていた。
「不本意ながら姉貴2号と呼んでやるよ……姉貴2号」
青葉が反抗した。
「嫌ですよ、2号さんなんて、ちゃんとお姉ちゃんと呼んでくださいよぅ」
等と言っている青葉の顔は嬉しそうだった。
一人っ子で両親を深海棲艦の空襲で失っていた青葉も間宮と同じで自分の居場所を俺の中に求めていたのだった。
(気のせい?うちの中で俺とクソ親父の居場所が……)
長女 紫織
次女 燿子(青葉)
三女 柚香(間宮)
四女 紫希(夕張)
長男 俺、紫苑となった。
俺はこの時点で一つの不安を感じた、それは隼鷹と千歳、吹雪達を除くと血縁関係となっていて、隼鷹、千歳のどちらかを嫁とすると一人ぼっちとなる娘が出てしまう事だった。
「そうそうそれから、千歳ちゃんね……曾祖母世代の分家筋みたいなの」
俺は頭を抱えた、何故なら千歳迄親族(かなり遠縁)だったという事に。
「母さん、勿論千歳も知っている?」
俺の疑問に、
「ええ、親族と言ってもかなり遡らないと繋がらないけど近親者と言うか……血縁者ではあるわね」
結局、千歳は嫁候補からは外れるらしい…ちょっと待て……結局の所、隼鷹だけじゃねえか。
「そっか」
「そうよ、紫苑が隼鷹ちゃんと結婚すれば万事オッケーなの」
母さんがさらっと何か言った。
……隼鷹との結婚を前提にか……。
俺は『クソ親父……計画の一部がおかしな事になったな』と心の中で少しだけそう思った。
自分は千歳を推すとかい言いながら青葉も千歳も最終的に血縁者でしたなんてことになったのだからな、クソ親父、驚いてるだろう。
青葉の本名ですが紅東(旧姓 羽山) 燿子 25歳
紫苑達の母親の妹の一人娘が青葉となります。
残念ながら深海棲艦の爆撃に巻き込まれて艦娘となっていた青葉を残して一家は全滅してしまっています。