「大本営査察部です、全員そのまま」
監査が俺の監視所に入った。
その時俺は台所で昼食の準備を間宮とやっていた。
「紅東所長、そのままと言う訳にはいきませんね……調理はそのまま続けてください」
俺は許可を貰うと昼のおかずである回鍋肉の準備を再開した。
「勿論、間宮も構わないだろう?」
査察官は許可してくれた。
「ええ構いませんよ、お昼食べ損じた娘達から恨まれたくないですからね」
査察開始の許可を求めてきた為、俺は査察官に許可を出した。
「俺は手が離せないから、千歳の案内で何を見ても構わない」
査察官は監視所に千歳と向かっていった。
数時間後
「査察終了です、結論から言うと何も問題はありませんでした」
とはいえ、指摘事項が多少はあった。
それは俺についてだった、責任者が食事を作るとか些細な内容だった。
「それではこれで私達は失礼します……と言いたいのですが!」
査察官がいきなり俺に壁ドンしてきた。
「回鍋肉、私も食べたいです!」
なんとも…食い気の多い査察官なのだろうか…。
「あら、蒲ちゃんじゃない」
そんなやり取りを査察官としている最中に母さんがやってきた。
「紫…なんであんたが此処に?」
査察官は飲み込めていなかった。
「母親が子供達の所にいちゃいけない?」
査察官がへっ?と云う顔になっていた。
「ここに居るのは全員私の可愛い子供達よ」
母さんが何時の間にか吹雪達まで自分の子供と呼んでいた……。
「彼女は蒲井 静香と言ってね、母さんの元相方よ」
俺は妙に納得した、元赤城の母さんの相方とくれば、そう加賀だ。
「久しぶりに紫にあったから…帰りたくないなぁ」
蒲井さんがぼやき出した。
「蒲井さん、離れなら空いてますから泊まっていかれます、簡単な物ですがお食事有りで……」
蒲井さんの口元がすんげぇ緩んでいた。
で結論、回鍋肉を出すとゆうに3人前は食べた。
「ごちそうさま美味しかったわよ、しかし給糧艦娘(仮)とはいえ居るのに責任者自ら部下の食事を作るなんて聞いたこと無いですよ」
蒲井さんが其処を聞いてきた。
「そこですか、簡単ですよ、うちは人数も少ないし昼飯は俺が作ったのじゃないとって言うもんで…俺の仕事無いに等しいから……それなら彼女達のご要望に応えて少しでも美味しい物を食べて貰おうと思ってね」
蒲井さんの瞳が潤んでいた。
「あーあ、私の現役時代に紫苑君みたいな人が提督だったらなぁ」
母さんが笑いながら蒲井さんに釘を刺した。
「此処は定員オーバーよ、なんたって紫苑の姉が3人に妹は6人もいるからね、あとお嫁さんも」
母さんがとんでもない事を言った。
「そっか、それなら査察官の私としても、本部への報告は問題なしって太鼓判押しちゃうわよ」
で結局は元一航戦と同行していた他の査察官も元空母艦娘で飛龍と蒼龍だったそうだ…二航戦までも揃ってしまい、我が家のアルコールと食料の備蓄が底を付いた……。