とある監視所のお話   作:屋根裏散歩

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第34話 夏の夜の夢…それは悪夢!(改2)

「今、何時だ……」

 

俺はふと感じた尿意に目が覚めた。

 

「昨夜は呑み過ぎた…」

 

俺はベッドから起きた。

 

「ん、何だ?」

 

俺は周囲の様子に違和感を感じたが、気にする事なくトイレへと向かった。

 

「やけに静かだな……間宮のやつ寝坊か」

 

時刻は既に朝の5時となっていたのだが、台所の灯りはついておらず、ひっそりとしていた。

 

「ったく、仕方ねえな、あいつも疲れてんだろうな…今日くらいは俺が作るか」

 

俺は間宮に代わって朝食の準備をする事にした。

 

「何か変だ……」

 

俺は、此処でも違和感を感じた。

 

「朝飯作る前に確認してみるか……」

 

俺は隼鷹の部屋から様子を見る事にした。

 

「どういう事だ……」

 

俺は襖を開けて自分の目を疑った。

何故なら其処には隼鷹の姿はなく、いや……最初から隼鷹は存在しなかったかの様に部屋の中は何も無かった、そしてそれは隼鷹以外も同じだった。

 

「どうなってんだ……」

 

俺は夜が開けるのを待ってクソ親父に電話をした。

 

「親父か、「うちに息子はいないが、君は誰だ?」えっ……何…」

 

電話は向こうから切られた。

俺は続けて母さんにも掛けたが、同じような事を言われ切られた。

 

「何がどうなって……」

 

俺には、訳が分からなかった。

 

「どうなって…どういうことだよ!」

 

俺は兎も角教務はと思い、監視所のある土蔵に入った、そして目の前にはある物を見て叫んだ。

レーダーサイトの機材は愚か執務室も無く、其処は唯の倉庫だった。

俺は一旦自分の部屋に戻るとPCを起動させた。

 

『紅東 紫苑、事件、事故』

 

俺は自分の名前で検索を掛けた。

 

『被疑者/紅東 紫苑、被害者/高倉 柚香 殺人未遂』

 

等と物騒なワードが多数の引っ掛かった。

とあるニュースサイトから引用すると、俺は幼馴染の柚香を暴行の上、殺害しようとした事になっていた。

 

『ガラガラガラ』

 

玄関の引き戸が開けられた音が聞こえてきた。

 

「誰か来たのか?」

 

俺は玄関を覗いた。

 

「!」

 

其処には柚香の姉が立っていた、手に何かを握りしめて。

 

「よくも妹を!紫苑……殺してやる…」

「ヤバイ!」

 

俺は咄嗟に危険を感じるとその場から逃げようとした。

 

「ぐっ!」

 

だが、俺が動くより先にその女は俺の背後に迫ると、手に持っていた物を背中に突き立てた。

 

「!」

 

俺は背中を刺された痛みで目が覚めた。

俺は刺されたであろう場所に手を当ててみた、血は出ていなかった。

そして俺は安心した、先程までの事が夢であった事に。

それは俺の隣で眠る隼鷹の姿を確認したからに他ならなかった。

俺は隼鷹の額にキスをすると起床時間まで寝る事にした。

 

 

 

後日談

 

「紫苑さんがあんな怖い夢の話するから…」

 

吹雪が俺のことを恨めしそうに見ていた。

どうやら吹雪も見てしまったらしい、そりゃ寝る前にあんな話聞かされりゃぁ見るかもな……吹雪スマン!

 

 

そして今日も朝の食卓は賑やかだった。

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