とある監視所のお話   作:屋根裏散歩

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第37話 やっぱりそうくるよなぁ……(改2)

「夕張、母屋の増築少し待て、やな予感がする」

 

俺は夕張に増築工事の一時待機を伝えた。

 

「了解しました」

 

その数分後、予感は的中した。

 

「紫苑か?ワシじゃ…言い難いのじゃがな…時雨以下の者についてなのじゃが…」

 

クソ親父が歯切れ悪く何かを言いにくそうにしていた。

 

「時雨達に何か問題でもあるのか?」

 

クソ親父は意を決して話しだした。

 

「上官殺しについて……そのなんじゃ…それでの大本営預かりとの決が下された…済まんが今週末に迎えの飛行艇を差し向ける……よって移送の準備をしておいてくれ」

 

俺は時雨を呼ぶと真意を確認した。

 

「そうか……そういう事か…」

 

正確に言うと、時雨達は容疑者ではなく、証人だった。

つまり証人保護プログラムに沿って大本営で保護するという事らしい。

それは当日の飛行艇をみてもよくわかった、何故なら移送用の飛行艇に対して護衛戦闘機が2個小隊付いていたのだから。

 

「時雨、夕立、陽炎、ヌイヌイ、黒潮……自由になったら何時でも遊びに来い」

 

俺は時雨達一人一人の頭を撫でると軽くハグした、一人不知火がヌイヌイ止めてと抗議していたが。

 

「また逢おう」

「はい…その時はよろしゅうな」

 

黒潮が手を振りながら機上の人となった。

 

「さて夕張、増築用の資材についてだが…「所長の部屋の改装に回しました!」」

 

俺は夕張の言葉を理解出来なかったが、その日の業務終了後……現実を見せつけられた。

 

 

「夕張、これはどういう事かな?」

 

俺の部屋は隼鷹の部屋と一つになっていて、四方の襖は壁へと変更されていて食堂から通じる部分は引き戸に変更されていた…そしてベッドはキングサイズの物になっていた。

 

「いいじゃん隼鷹は、お義姉さんになるんでしょ」

 

俺は言葉を返せなかった、それは時間の問題だったから。

俺の横で隼鷹がナイスという仕草をしていたのは見なかったことにした。

俺はとある事を感じて、玄関を出た……。

やはりだった。

『紅東 紫苑

    明日香 

    千尋

    燿子 

    柚香

    紫希

    美優

    潤子

    明奈

    凛 』

 

表札が書き直されていた。

千尋さんと吹雪達もいつの間にか養子縁組をしていたのは俺だけが知らなかった……謀ったな母さん!

 

長女 紫織(元陸奥)

次女 千尋(千歳) 

三女 燿子(青葉)

四女 柚香(間宮) 

五女 紫希(夕張)

六女 美優(吹雪)

七女 潤子(白雪)

八女 明奈(初雪) 

九女 凛 (深雪)

長男 紫苑 

 

俺の職場はいつしか親族経営の軍事施設となっていた……いいのかよこんなの!

実際、うちの表札を見た山城が呆れていたのも事実だ。

 

「なんです、全員が親族って……」

 

ただ、山城達は其処から何かを感じたのか安心したという顔をしていた。

 

 




今回は少し短編となっています。
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