タイトルを変更しました。
『夕張ちゃん、間宮ちゃんとUSJ行ってきます、帰りは月曜日になります…千歳』
ダイニングの入口にぶら下げてあるコルクボードにこんなメモがあった。
「隼鷹と青葉はTDL行くって言ったしな…吹雪達は午前中は買い物でいないし、姉貴は新婚旅行行くって言ってたしな、さてどうするか……」
そんな訳で現在、俺だけがこの家に残っていた。
俺は取り敢えず洗濯と掃除を始めた。
うちでは俺を含めて当番制なので女物も気にせず洗濯している(家族の下着見ても何とも思わないだろ)。
洗濯機を回している間に、俺は布団カバーを替えていった。
『ガチャガチャ』
玄関の鍵を開ける音がすると誰かが家の中に入ってきた。
『吹雪達が帰ってきたのか?』
俺は風呂場から顔を覗かせた。
「あら紫苑、貴方しかいないの?」
母さんが久し振りに遊びに来たのだ。
「一人か?」
「お父さんはタクシーにお金払ってるわよ」
暫くすると、
「久し振りだな紫苑」
親父もやってきた。
「なんだ、お前しかおらんのか…」
親父も同じ事を言った。
「ああ、隼鷹と青葉はTDLに、夕張と間宮、千歳はUSJに四連休だから泊りがけで遊びに出掛けたよ、吹雪達は町に買い物に行ってるから昼までには帰るって」
「なんかタイミング悪かったみたいね……」
母さんがすこぶる残念そうな顔をしていた。
「月曜の夜までいれば全員揃うけど……」
「儂は遅めの夏休みだから木曜迄こっちにいるが、母さんは火曜には東京に帰るからな……」
親父も少し寂しそうな顔をしていた。
「いきなり来たんだから仕方ないだろ、昼からなら吹雪達には会えるけど」
母さんもそこは素直に喜んでいた。
「しかし、紫苑よ…お前が洗濯を……」
親父が俺の持っていた洗濯籠を覗き込んで呟いた。
「溜めたままって云う訳にもいかないだろ…それに姉や妹達の下着だからな別に何とも」
等とやり取りをしていると、吹雪達がお昼前に帰ってきた。
「お兄ちゃんただいま!」
元気にダイニングへとやってきた。
「お父さん達来てたんだ」
深雪が嬉しそうに母さんに抱きついた。
「初雪達は昼は?」
「まだ……」
「なら皆で外食にするか」
俺は、吹雪達と両親とで町へ食事の為に出かけた。
「何食べたい?」
「お寿司!」
深雪が一つの選択肢を言った…結局はそうなるのだが。
「回転寿司行くか…」
俺は町中の回転寿司チェーン店へと向かった。
吹雪達が母さんと親父にまとわりついていた。
俺はその光景を微笑みながら見ていた。
「こんな光景が何時までも続くといいな……」
そんな事を考えながら、回転寿店の店内へと入った。
「皆、好きなの食べなさい」
親父が何時になくにやけながら妹達の世話を焼いていた。
吹雪達はアレコレと皿を選んでは食べていた。
「紫苑、皆いい子達ね」
母さんが俺に話しかけてきた。
「そうだね」
俺は吹雪達と兄妹になったことを嬉しく思った。
「吹雪、白雪、初雪、深雪にプレゼントがある、帰りに電気屋によるよ」
俺は四人にとあるプレゼントを準備していた。
「お兄ちゃん……ありがとう、プレゼントってなんだろう」
吹雪達が口々にお礼を言ってきた。
そして食事を終えて、俺達は家電量販店へと向かった。
「紅東様ですね、お品物を準備致しますので此方でお待ちください」
俺は受け取りカウンターで店員を待つことにした。
暫くすると店員が同じ大きさの段ボールを4つ持ってきた。
「お待たせ致しました、此方になります」
その箱には『hp』と真ん中に書かれていた。
「パソコン?」
吹雪達は段ボールを一つづつ持った。
「中身は帰ってからのお楽しみという事で」
俺はその場で開けようとする深雪をなだめると家路についた。
吹雪達に買った物とは!
タブレットにもなるノートパソコンです(液晶とキーボードが分離するタイプ)