1日、2日と母さん達がいた騒がしい日々も終わりを告げた。
「明日からは業務開始だな…」
俺は隼鷹と本を読みながら連休最終日をのんびりと過ごすことにした。
はずだった。
気が付けば、吹雪達以外は一人また一人と俺の部屋に集まってきた。
夕張はソファベッドに寝転がってタブレットで動画配信を観ていた。
青葉はノートパソコンで今週分の『週間 鹿屋』の校正をしていた。
間宮は明日からのお昼の献立を考えているようだ。
千歳は…アガサ・クリスティをまとめ買いしたらしくそれを読んでいた。
そして、俺はと隼鷹は横溝正史の探偵推理小説を読んでいた。
「紫苑お腹すいたー」
青葉が時計を見て言った。
「もうこんな時間か…今から作るのも面倒くさいなぁ、ピザにするか」
俺の提案は可決された。
「配達より取りに行った方がお得なのよ」
千歳が一枚のチラシを寄こした。
そのチラシには店舗受け取りだと一枚に付き(金額指定あり)一枚サービスとあった。
「なるほど、確かにお得だな」
俺達はあれにしようこれがいいとメニューを見ながら決めた。
「じゃあ注文入れるぞ」
俺はピザ屋に電話すると注文を入れた。
「これのLサイズを2枚とこっちのLサイズを2枚、サイドメニューはフライドチキンとポテトを各10個と……店舗受け取りでお願いします、紅東と云います」
俺は注文を終えると、車の準備をした。
「それじゃ取りに行ってくる」
「私も行く」
俺が出かけようとしたら、青葉と間宮もついてきた。
「量が多いから助かる」
俺は市内の宅配ビザ屋へと向った。
「電話で予約した紅東です」
「いらっしゃいませ、お品はこちらになります」
店員がピザの大小合わせて8箱とサイドメニューの入っている箱をカウンターの上に置いた。
「こちらがキャンペーン商品です」
そう言うと店員が一回り小さなビザの箱を指差した。
「千歳の言ってたことこの事か…確かにお得だな」
「間宮、待っている間に前のコンビニでコーラ買っといてくれ」
俺は間宮に飲み物を頼もうとした。
「お客様、ネット予約特典が御座いまして、お飲み物もおつけ致しています」
缶コーラがピザ1枚に2本付いてきた。
「間宮、飲み物は付いてるみたいだから買わなくていいぞ」
ピザ屋から出ようとした間宮を俺は呼び止めた。
「お待たせいたしました、お会計はこちらになります」
俺は会計を済ますと、間宮と青葉に手伝ってもらって車に載せた。
「それじゃ帰るぞ」
コーラや烏龍茶をサービスで貰ったが……吹雪達ならいざしらず、俺達呑助はビールを求めたのだった!