とある監視所のお話   作:屋根裏散歩

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第54話 災難というか………その後

「ただいま~」

 

帰宅したのは21時を過ぎていた。

 

「紫苑、何かあったのかと心配したじゃないです」

 

青葉が怒っていた。

 

「済まない、勝手な思い込みで警察呼ばれて………誘拐犯扱いされていた」

 

俺はさっきあった事を話した。

 

「紫苑を見て誘拐犯………って」

 

千歳が呆れながら話を聞いていた、

 

「ブッキー達の様子見たら脅されてかそうじゃ無いかなんて判りそうなのにね、そのオバハン二人どうかしてるね」

 

隼鷹も呆れていた。

 

「全くだよ、コンビニでの買い物の様子も観ていただろうに………何処をどう観たら誘拐犯になるのか、俺が聞きたいよ」

 

等と笑いながら買ってきた焼き鳥やおつまみをそれぞれ摘んでいた。

 

「紫苑いる?」

 

そんな時玄関が開いて、姉貴がやってきた。

 

「いるよ~」

 

俺が応えると、

 

「さっき聞いたわよ誘拐犯扱いされていたって」

「まぁね………」

 

俺はヤレヤレといった顔をした。

 

「その紫苑を誘拐犯呼ばわりした二人なんだけどね…どうやら紅東観光開発のパート従業員みたいでね………旦那さんが支社長室に駆け込んできてスライディング土下座して謝罪してきたわよ」

 

そういうとして姉貴は顔は笑っていたが………眼は………だった。

 

「警察から連絡がいったのね、勿論二人は懲戒解雇にしたわよ、何でも旦那さんも離婚届サインさせたと言っていたしね………」

 

まぁ旦那さんの考えは紅東グループを敵にしたくないからの考えからだろうけど………。

 

「旦那さんも方は?」

「旦那さん達は関係ないじゃない、だから何の処分も無しよ」

 

姉貴は公平に処分したようだった。

 

「軍籍手帳を所持していて正解だったよ………」

 

俺はひとしきり笑うと、初雪達とエイリアンシリーズを鑑賞することにした………やっぱりというか、怖くなったのか、少しの物音にもビビり、

 

「お兄ちゃん………今晩ここで寝ていい?」

 

一番の怖がり吹雪が頼み込んできた、上目遣いで。

可愛い妹達に頼まれたら断れねぇよ!

 

「構わない」

 

俺と隼鷹はソファをベッドに組み替えるとそこで寝ることにした。

 

そして翌朝………。

 

「うぎぁー!!!!!」

 

朝から吹雪の悲鳴で目を覚ました。

 

「何だ?」

 

俺は飛び起きた、そして………。

 

「げっ!」

 

其処にはエイリアンのかなり大きめの頭が置かれていた、そしてその周囲には複数の空き箱が散乱していた。

俺はその一つを手に取った、

 

「週間 エイリアン ゼノモーフをつくる………1/2スケール 身長1.2m………」

 

俺はこっちに背を向けて熱心に組み立ていた、深雪の肩を叩いた。

 

「深雪、おはよう………流石に寝ている奴の眼前にこれは不味いだろ、トラウマもんだぞ」

 

俺はエイリアンの頭を手に取った。

 

「しかし、よく出来てるな」

「だろ、何でも頭にセンサーが仕込まれていて、完成したら音のする方に頭を向けて中の口を出すらしいぜ」

 

深雪が冊子を見ながら得意げに説明した。

 

「みたいだな………その前に、吹雪に謝っとけよ、涙目でビビっていたからな」

 

 

俺の後ろで吹雪が深雪を睨んでいた。

 

「吹雪ゴメンサイ…」

「起きたら目の前にあんなの置いてあるんだもん、怖かったんだからね」

 

そりゃ寝起きで目の前に作り物とはいえエイリアンがいたら………吹雪の怒るのも納得だな。

 

俺は深雪から冊子を受け取るとパラパラと読んだ。

 

「最近うちはこんなの流行っているのか?」

 

俺は思わず疑問を口にした、それもそのはずで俺はナイトライダーを作っているし、夕張はいづもを、青葉はマシンRS−1を、吹雪は74式戦車と輸送トレーラーを、白雪はスヌーピーハウスをそれぞれ作っていた。

 

 

 

 

 

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