とある土曜日
「ソファーは其処には」
俺の指示を受けて吹雪と深雪がソファーを指定位置に置いた。
「テーブルは此処」
青葉と夕張、間宮がテーブルを配置していた。
「プロジェクターは此処が宜しいと」
電気屋の担当者が天井にプロジェクターを取り付けていた、
「スクリーンは距離的に此処になります」
普段使いの液晶テレビの前に電動収納式のスクリーンが取り付けられた。
当然ながら電源工事が必要となり専門の電気工事業者が天井裏や床下に潜り込んで工事をしていた。
「オーディオ系はこちらに設置しておきます」
液晶テレビを設置した専用ラックに業者が手際良く設置していった、勿論何かの機材を使って音響のテストをしながら。
ーーーーーそして夕方ーーーーー
「ふぅ、朝から始まってようやく終わったな」
改装された部屋を俺は見ていた、
「そうだね、私の部屋とくっつけちゃったから広くなったからねぇ」
俺の隣で隼鷹が頷いていた。
「しっかしベットに座って見ると………大型スクリーンも良い塩梅に見えるね」
「紫苑、夕食後ビデオ見よっ」
間宮が早速何か見たいようだった、
「いいぜ、それならこないだ録画した47都道府県最恐心霊特番がまだ見てないから、それ見よう」
俺達は夕飯を済ますと、各々風呂や後片付けを終わらすと、俺の部屋に集まった。
「それじゃ始めるぞ」
俺は予め起動させていたプロジェクターの入力をPS4に切り替えるとスクリーンを展開させた。
「うわぁー流石に綺麗だね」
深雪が驚きの声をあげ、
「でもさぁ………これだけでっかいと、その………やっぱり」
深雪の言いたい事は俺にはなんとなく分かった、横幅約2m、縦幅約1.2mもあるスクリーンで映し出されるその手の映像の恐怖を。
「今年のは被りなしか?」
吹雪達はワーキャー言いながら見ていた。
「………なんだよ今年もこのスタジオで時間割くのかよ………」
俺は都内にあるという心霊スタジオの話を見ながら呆れていた。
「出演者だけ替えてこれを出すとはな………」
等と思っていると締めはやばかった、
「いもんた?」
全員がその新しいスポットの話に釘付けになってテレビを見ていた。
「都内にあるというスタジオ以外はそこそこ怖わかったね」
夕張がそんな感想を言いながら、何やら1枚のディスクをセットしていた。
「………タイタニック………」
そういえば最近、無謀な観光潜水で惨劇が起きていたとニュースでやっていたなと思いつつ、俺達は映画を鑑賞していた。
「何時見ても感動ものだね」
青葉がハンカチで鼻をかみながらありふれた感想を述べていた、
「あの船首でのシーン一時期流行りましたね」
千歳が微笑みながら言った。
「確かに流行ったな…とはいけ現実の船では立ち入れない場所だから公園の手摺とかでな」
なんのことはない俺と隼鷹も敷地内の岬の手擦りでやっていたのだから。
「これだよね」
青葉がデジカメを取り出した。
「だぁ~映すな!」
すでに遅く、青葉がデジカメをPS4に接続するとその写真をスクリーン投影した。
「へぇ~隼鷹………綺麗」
それが皆の感想だった、夕陽を背にあのシーンを真似ているだけなのだが、薄紫の髪が夕陽に映えて美しい写真になっていた………流石青葉が撮っただけのことはあった。
その後は………俺達はバイオハザードRe4 をプレイしながら夜中まで騒いでいた。