とある監視所のお話   作:屋根裏散歩

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今更………監視所内のお掃除回です


第61話 年末に向けて大掃除

「この監視所も少し手狭になってきたな………」

 

俺は監視所として使っている土蔵2階の事務室を見渡した。

 

「でも、もう少ししたら私達が退役だから」

 

吹雪がそういうと、天龍達と事務机の掃除を始めた。

 

「多摩さんは一昨年の書類は全て段ボールに入れてください、球磨さんは裏のプレハブに詰めた段ボールを運んでください」

 

千歳が矢継ぎ早に指示を出していた。

 

「で、俺達は何を?」

 

天龍が龍田と千歳に聞いていた。

 

「お二人は艤装保管庫の整理を夕張ちゃんと願いします、保養所からも4人ほど応援が来ますから宜しく」

「うぃーす」

 

天龍と龍田は1階へと降りていった。

 

「さて………一端艤装保管庫の確認だけでもしておくか」

 

俺は天龍の後について艤装保管庫へと向かった。

 

「鹿監13−1−1隼鷹の艤装か…」

 

俺は艤装ナンバーを確認していた。

 

『鹿監13−1−1 隼鷹

鹿監13−1−2 白雪

鹿監13−1−3 初雪

鹿監13−1−4 天龍

鹿監13−1−5 龍田

鹿監13−2−1 千歳

鹿監13−2−2 吹雪

鹿監13−2-3 深雪

鹿監13−2−4 球磨

鹿監13−2−5 多摩

鹿監13−4 間宮

鹿監13−5 青葉

鹿監13−6 夕張』

と其々に刻印がされ、鹿監13−3は姉貴の番号なので欠番となっている。

 

「さて、俺も始めるか」

 

土蔵2階に戻ると、自身の机と通信室、電探室の整理と清掃を青葉と始めた。

 

「隼鷹は白雪、初雪と共に通常業務を」

「了解、一応手空きの時間で待機室の掃除位はするよ」

 

俺は隼鷹に指示を出すと整理と清掃を再開した。

 

「誰のよこれ!」

 

千歳が何かを手に戻ってきた…。

 

「なんだ?」

 

俺はそれを見て後悔した、何故なら千歳が手にしていたのは…大きさからして姉貴の下着だったからだ、しかも長い事放置されていたらしくカビが生えていた。

 

「多分姉貴のだ…何処にあった?」

 

俺は千歳にあった場所を聞いた。

 

「手持ち無沙汰だからって隼鷹達も待機室で掃除をしていたら出てきたみたい」

 

俺はスマホを取り出すと姉貴を召喚した………こないと母さんにチクると付け加えて。

 

「ちょっ!」

 

慌てた姉貴が駆け込んできた。

 

「!!」

 

姉貴は千歳からそれをひったくると、懐に隠した。

 

「姉貴………今更隠しても無駄、みんな見たから」

 

姉貴は顔を真っ赤にして俯いていた、

 

「無いと思ったら…紫苑…お願いお母様には「もう無理…だって」」

 

俺はそういうと姉貴の後ろを指さした。

 

「紫織?貴女は…」

 

いつやってきたのか母さんが腕を組んで仁王立ちしていた、その時の姉貴の顔は正にムンクの叫びだった。

 

夕刻、業務終了間近。

 

「大掃除も無事に終わった、あとは年内残り約2ヶ月気合を入れ怪我や事故のないように業務にあたってくれ、以上………とここからはオフタイムの話をする」

 

俺は一呼吸おくと、

 

「このあと19時より天龍達の歓迎会を例の居酒屋で行う、各自入浴着替えの後駐車場に集合」

 

業務終了の引き継ぎを終えると、其々入浴に向かった。

そして、何時もの居酒屋でこれまた何時ものように男性客からの怨嗟の視線を浴びながら宴会が始まるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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