「一等巡洋艦『青葉』着任を申告致します」
今、俺の目の前には薄紫の髪をポニーテールにした一人の女の子が敬礼していた。
「青葉の着任を拒否する」
俺は素っ気なく言った。
「酷いですぅ……此処に置いてくださいよぅ」
青葉が泣きついてきた。
「ワレアオバ!」
俺はちょっとだけ凄んだ。
「あんな事は申しませんからぁ、お願いですぅ」
青葉が懇願していた。
「ったく……仕方ねぇな、お前の部屋は其処な、嫌だったら元の留置場」
俺は庭先にあったまだ手入れされていない苔むした離れを指差した。
青葉がそれをみてヘタりこむと泣き出した。
「あんまりですぅ、何か出そうですぅ……一人だけあんな離れなんて……お願いですからぁ、何でもしますからぁ」
俺は青葉を立たせると、夕張の前の部屋をあてがった。
「お前の部屋は此処な、万が一前みたいな事したら即日で叩き出す」
そう青葉は以前の着任地で一緒だったのだが……こいつの盗撮のせいで言われ無き誹謗中傷を受けたのだ。
「普通に許可を受けたなら趣味の写真撮影は許可する…もし無許可だったらカメラは没収いいな……ったく何でこいつまで嫁さん候補なんだよ」
俺の出した条件を青葉は無条件で了承した。
「ハイ……へっ?嫁さん候補ってどういう……」
俺は青葉が喋り終えるより早く黙らせた、アイアンクローで。
「あら、遅かったわね」
余計なときに姉貴が顔を覗かせた。
「陸奥さーんたすけてくださいよぅ、紫苑君が虐めますぅ」
俺は青葉の頭に鉄拳を落とした。
「虐めてんじゃねぇ」
青葉がむくれていた。
「聞いてくださいよぅ、紫苑なんかって言うと鉄拳を落とすんですぅ、酷いと思いません!」
青葉は姉貴に泣きついていた。
「あらあら、聞いてるわよぅ、貴女のした事……」
姉貴の笑顔が氷点下迄下がっていた。
俺は退避した、青葉の部屋から悲鳴が聞こえたが幻聴と決め込んだ。
「そろそろか…青葉、不本意だが歓迎会をするから19時に俺の部屋な」
それだけを青葉に言うと俺は自室へと避難した、何故なら姉貴が未だ大魔神に見えたからだ(青葉よ安らかに眠れ)。
「あー、それでは不本意だが青葉の歓迎会を……」
うん平常運転だわ、青葉の事を放ったらかし隼鷹は千歳は呑み始めていた。
勿論俺もワレアオバを放ったらかして千歳達と呑み始めていた。
「紫苑くーん、もしもーし無視しないでくださいよぅ」
青葉がやっぱり絡んできた、こいつ絡み酒なんだよな、めんどくせぇ酔い方する奴だった。
「うっるせー、これでも飲んでろ」
俺は青葉の口に炭酸水を流し込んだ。
「ゲホッゲホッ酷いですぅ」
青葉が涙目になりながら抗議していた。
「お兄ちゃん、やっぱり隼鷹さんか、千歳さんの二者選択だね」
夕張がとんでも発言を酔に任せて言いやがった。
「勝手に決めんなよ」
俺は顔が赤くなるのを感じながらムキになって否定した、内心は嬉しかったが。
「まぁ冗談はさて置き、今日から青葉もうちの一員となった、この後は特型駆逐艦8名が着任する、うちの本格始動はそれからだ」
俺は一息入れると、
「隼鷹、千歳それぞれに駆逐艦を4名配置する、それから青葉は監視所で電探を担当してもらう、夕張は工作艦業務を」
俺は真面目に戻ると、旗艦となると軽空母に指示を出していった。
「今日は、呑み尽くすぞ!」
俺の言葉に全員が気勢を上げた。
そしてやっぱり姉貴と夕張以外は俺の部屋で轟沈した。
俺と青葉はカウチソファーで、隼鷹と千歳はまたもや俺のベッドで……頼むから服くらいちゃんと着てくれ、二人は浴衣が脱げてほぼ下着姿で寝ていた…お前らは某イタリア艦娘かよ!
因みに青葉はタンクトップにショートパンツという出で立ちだったのだが……
「お前、ブラくらいつけてこいよ」
青葉の小振りだが形の良い二つのおやまが丸見えになっていた。
マズイ……非常にマズイ、俺だって健全な男だ、こんなん見せられたら……まぁ青葉に欲情……はないなと思いたい……でもこれでも女のコだから……そんなん見せられたら理性保たねぇよ!
青葉も隼鷹も千歳も紫苑相手だから安心してます……襲われたら責任とってもらえば良いだけですから。