赤龍帝な兄に全てを奪われた弟は不死鳥のもとで覚醒する 作:旭姫
妖怪勢力トップの八坂によって恥ずかしい思いをした2人は、また別の部屋に入った。
そこには凍結された男の身体が置いてあった。
一誠「エリカを随分長い間待たせたからな。感動の再会の演出は派手にやらなきゃな?」
友奈「そうだね。」
一誠はその身体を覆っていた氷だけを溶かし尽くした。
一誠「始めるぞ。」
一誠はその男に手を出した。
その手に持っているのは友奈から取り出した変異の駒。
変異の駒がその男の身体に入ると、その男の目が少しずつ開いた。
一誠「おはよう、レオ。」
友奈「おはよう、レオ君。」
レオ「あ、ああ。おはよう。俺が起きたと言うことは終わったのか?」
一誠「ああ。お前の中にはもともと友奈の戦車駒だった変異の駒が入っている。」
レオ「そうか。それで、あいつは?」
友奈「エリカちゃんなら皆と畑仕事してるよ?」
レオ「そっか…あそこまで剣一筋だったあいつが農作業か、人って変わるんだな。」
一誠「人間から悪魔に変わってる時点でお前も変わってんだろ?」
レオ「俺はだって前世紀は魔法調整で生まれた調整体だぜ?さほどの変化はねえよ。強いて言えばこの世界の魔法とむこうの世界の魔法が違うことくらいだな。」
一誠「まぁ、これからよろしくな。西条レオンハルト。」
友奈「同じ戦車同士、仲良くしようね。」
レオ「おう。これからよろしくな。一誠、友奈。」
今日、この日に、一誠に新たな眷属が参加した。
―――――――――――――
一誠「さて、レオ。準備はいいか?」
レオ「ああ。…にしても戦車の駒はパワー特化か。俺にピッタリだな。」
一誠「気に入って貰えてよかったよ。…じゃあ行こう。」
3人の足元に魔法陣が浮かび上がると、3人の身体が消えた。
―高天原―
日本神話の神々が暮らす高天原のとある地域で高学生くらいの女の子達が農作業をしていた。
「ワァーオ、若葉ちゃんさすがだね。どう?一誠くん達との活動の副業で農業やってみない?」
彼女の名前は
若葉「ふむ…なら、歌野がうどんの良さを認めてくれたら考えようかな。」
歌野「み~と~、若葉ちゃんがいじめてくる~。」
「あはは」
歌野が抱きついた少女の名前は
若葉「ええっと…。」
パシャ
「あたふた若葉ちゃんの写真ゲットです。」
若葉「ひ~な~た~。」
そして、若葉の写真をとって喜んでいる少女は
その他、一番年上の
彼女達はとある世界で当時最強と言われていた【西暦の勇者】と呼ばれる者達だ。
ちなみに、若葉はそのリーダーを勤めていた。
彼女達は一誠が悪魔の駒を得た時の年齢と同年代なので現在は表の京都にあるとある高校に通っている。
家は高天原にあるため、学校近くの神社を経由しなくてはならないが皆で通えるからなのか、体力が普通の人間に比べて多いからなのかは知らないが、全然苦にならないらしい。
勉強が得意ではない友奈は駒王学園に入るまでは(一誠と一緒に)千景に教わっていた。
エリカ「相変わらず、勇者様方は仲がいいのね?」
ひなた「あら、エリカちゃんこそ今日は彼氏が来るのでは?」
エリカ「か、彼氏!?ち、ちがっ、」
千景「図星ね。」
エリカ「なっ!?」
千景「で、お迎えはいいの?」
エリカ「ねぇ、もしかして友奈と同じ学校に行けなくて拗ねてるの?」
千景「なんの話かしら?」
球子「なぁ、杏。2人の後ろに竜と虎が見えるんだけど…タマの目がおかしくなったのかな?」
杏「私にも見えるから問題ありませんよ、たまっち先輩。」
ひなた「ちょっと、2人とも。ここで喧嘩しないで。お仕置きするわよ。」
エリカ「ひなたのお仕置きは嫌な思い出しかないからもうやめます。」
千景「……。」
「お取り込み中、失礼しまーす。」
「とある方の彼氏をお届けに参りました。」
ひなた「はーい、って一誠君に友奈ちゃんじゃないですか。久しぶりですね。」
友奈「久し振り、ひなたちゃん、それに皆も。」
一誠「久し振りだな、皆。さて、エリカ。彼氏のお届け物だよ。」
エリカ「彼氏言うな~!!」
レオ「うぉっと、エリカ一回落ち着けって。」
千景「この人がエリカの彼氏の?」
レオ「彼氏かどうかはおいといて。俺は西条レオンハルト。よろしくな。」
そして、それぞれが自己紹介すると、
そして、解放されたタイミングで一誠がレオに声をかける。
一誠「レオ、お前は冥界のエリカも住んでる俺達の家があるからそこに移動して欲しい。」
レオ「わかった。…それで、本当はそれだけじゃないんだろ?」
一誠「わかるか。…レオとエリカは直ぐにその家に移動して指示があるまで待機してて欲しい。…そして、若葉はここに残ってくれ。おそらく天照様から何か指示があるはずだ。」
若葉「なんで今日はそんなに急ぎ気味なんだ?」
一誠「知ってる人もいるかも知れんが、今日の深夜に聖書三大勢力が同盟を組む。その時にテロが来るかも知れなくてな。その対策だ。」
杏「もしもの時は手伝って欲しい、と言うことですか?」
一誠「そうだ。なるべくは俺達だけで何とかするつもりだが、場合によっては手伝って貰うこともあると思う。」
球子「もちろん協力するよ。たまっちに任せたまえ。」
一誠「ありがとう。君達が動く時は杏の指示に従ってくれ。」
杏「私ですか?」
一誠「ああ。君達日本神話の勇者組の中で一番戦況を理解できて、なおかつ的確な指示を出せるのは君だけだからな。そして、巫女の2人は現場には行かずにここに残ってくれ。」
ひなた「わかりました。」
水都「歌野ちゃんも生きて帰ってきてね。」
一誠「いや、まだ行くと決まったわけじゃないんだけどな…。まぁ、いい。とにかく、今日の夜はおそらく何かある。だから、頼りにしてるぜ。」
友奈「千景ちゃんも頑張ってね。」
千景「高嶋さん…。もちろん、私が敵を一網打尽にするわ」
一誠「頼りにしてるよ、皆。」
―会談開始まで、あと2時間―