松本と鶴岡と梶山は高橋の取り調べを行った。
「突っ張ってないで、何とか言ったらどうだ!。」
「お前が三田を襲ったことは解ってるんだぞ!。」
高橋は容疑を否認していた。
「黙秘か、高山。」
「ええ。」
「完全に犯行を否認か。」
そこへ、小海がやって来た。
「南主任、高山君、ちょっといいかな。」
「何、小海さん。」
「犯人の高橋と失踪した津島と関係してるのかしら。」
「ああ、今の段階では無関係だ。」
「とにかく、僕は引き続き調べて見ます。」
「頼む。」
高山は、横浜にある海山商事横浜支社へ向かった。
「さっきから行ってるだろ、事実だって。」
「確かですか。」
「ああ、向こうから融資を貰ったのは確かだ。」
「これは、贈賄ではないと。」
「そうだ、この2人に心当たりはありませんですか?。」
「わかりません、1人は見たこともない人達です。」
「公安さん、この2人は何なんですか。」
「詳しいことはお話しできませんが、事件に関与している可能性がある人達です。田村部長心当たりありませんか。」
そして、高山は田村部長に写真を見せた。
「いやー、1人は知らないですね、この人は以前にうちの支社に勤務してた津島です。」
「そうですか、どうもありがとうございました。」
「あのー、山岡専務と関わってることについては副社長が知っています。」
「副社長の名前は。」
「天城副社長です。」
そこへ、高山は田村部長に案内して社長室へ。
「どうもお待たせしました、副社長の天城です。」
「東京中央公安室の高山です。」
「話は部長の田村から聞いています、三田と津島についてですね。」
「はい、実は山岡専務と三田と津島がかかわりについて何ですけど。」
「私が三田を襲ったと、ハハハハハ、そんな真似するわけないでしょ、田村!、津島に不正の事を話していないのか。」
「不正!?。」
「イヤー、あれは単なるうわさで。」
「噂ではない、事実だ。説明してやれ。」
「あ、はい、山岡専務は衆議院である剛田建設の剛田社長から多額のお金を受け取っていると噂になっていたんです。」
「それで、津島さんは否認してたと。」
「はい。」
「だから噂ではない、事実だ。」
「山岡専務は静岡と金沢にある子会社東海開発金沢支社の社長をしていました。」
「君も一緒だったんだろ!。」
「はい、私もここで働いていました。」
「そして去年、腰巾着として、横浜に戻って来たんだな。」
「はい。」
「去年あんな事にならなければね。」
「あのー、2年前って。」
「あー、私は忙しい身なんでね、そこの田村に聞いてください、詳しい事情知っていますから?。では、失礼。」
「2年前、何があったんですか?。」
「はい、うちの事務所に拳銃を持った男が押し入り発砲してきたんです。」
「あ、いまだに未解決で富山県の高岡で起きた事件ですね。」
「はい、うちの社員が犠牲になったんです。」
「なるほど。」
次の日、高杉班長の命令で南と鶴岡は午前8時00分発の特急「踊り子3号」に乗って舞台となった伊豆内浦へ向かった。
「へー、これが踊り子か。」
「うんこの列車はね、伊豆急下田と修善寺を結ぶ特急なんだ、その前は特急「あまぎ」と急行「入ず」と統合したんだ。」
「主任は乗ったことあるんですか?。」
「ああ、実際に乗って内浦へ行ったこともあるんだ。」
南が特急「踊り子」に乗るのは2度目である。
熱海駅で下車し、そこから伊豆急行に乗り換えて伊豆内浦へやって来た。
「ここが伊豆内浦か。」
「ああ。」
そこへ、善子がやって来た。
「達仁さーん、お父さん見つかりました。」
「実はな、善子の父親は犯罪に関わってるかもしれないんだ。」
「ええ、お父さんが。」
「詳しいことは言えませんが、お父さんが勤務する会社は不正受給してるって噂何だ。」
「それじゃ、お父さんは?。」
「大丈夫、必ず見つけてやるよ。」
南と鶴岡は、内浦の周辺を聞き込みをすることにした。
「ちょっといいかな。」
海岸に来ていた正斗と花丸に話を聞くことになった。
「善子ちゃんと私の関係?、マルと善子ちゃんは幼稚園の時からの幼馴染ずら。」
「なるほど、中学の時に善子ちゃんのお父さんは横浜へ単身赴任したと聞いているが。」
「ああ、善子は中三の時に単身で横浜へ行くって聞いてたよ。」
「初めは善子が転校するのかばかり思ってたんだ。」
「そしたら、善子ちゃんはお母さんと一緒だって。」
「なるほどね。」
「じゃあ木田は、善子とはクラスメート?。」
「ええ、俺は野球部に入ってるけど。」
「そうですか。」
そこへ、警官が南と鶴岡に声を掛けた。
「あのー、東京の南さんと鶴岡さんですか?。」
「そうですが。」
「先ほど、津島 明と思われる遺留品が見つかりました。」
「えっ。」
南と鶴岡は静岡県警のパトカーに乗り、所轄の沼津警察署へ向かった、現場には捜査一課の横溝警部と沼津署の早川刑事が来ていた。
「遺留品については警視庁と静岡県警と通じて捜索しました、津島善子さん、あなたのお父さんの物に間違いないですね。」
「はい。」
そこへ、善子の母がやって来た。
「善子、見つかったって。」
「ええ、あなたの遺留品が見つかったって。」
「はい、間違いないわ。」
「じゃあ、お父さんは?。」
「恐らく、犯人に口封じされたか?。」
「主任、問題は津島 明はどこにいるのでしょうか。」
「何だこれは?。」
南は手帳に挟んでいたメモを見つけた。
「えっ、何これ。」
「どういう意味なんだろう。」
そして、南と鶴岡は熱海から新幹線に乗り東京へ戻り、高杉班長に報告した。
失踪した、善子の父はどこへ入るのか?