東京発東海道新幹線「ひかり」失踪事件   作:新庄雄太郎

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最終章となりました


第7章 金沢へ

そして、現場に居合わせたところ南と高山も来ていた。

 

「すいません、通ります。」

 

「通してください。」

 

そして、南は言った。

 

「どうしました。」

 

「海岸で女性が死んでるんです。」

 

「な、何だって。」

 

2時間後、石川県警のパトカーと捜査一課の刑事が到着した。

 

「亡くなったのは海山商事の間山 さとみ、27歳、役員秘書です。」

 

「そうか、やはり汚職事件をかかわっていたのか。」

 

「そこまでは。」

 

「そうか、発見者が黒澤ルビィか。」

 

「はい、拓海君と一緒に海岸へ歩いていたら女性の水死体を見つけたんです。」

 

「それで、不審人物は見なかったかな。」

 

と、南は言う。

 

「不審者って言っても、見なかったわ。」

 

「そうか。」

 

海岸で起きた水死体は、すぐに高杉班長に報告した。

 

「なんですって、女性の水死体。」

 

「ええ、私と高山も現場にいるんです。」

 

「そうか、今どこに。」

 

「はい、橋立海水浴場にいます。」

 

「橋立海水場ってことは石川県警か。」

 

「そうです。」

 

「よし、じゃあくれぐれも石川県警には捜査協力するんだぞ。」

 

と、高杉は電話を切った。

 

そこへ、鶴岡と小海が戻って来た。

 

「班長、戻りました。」

 

「今、南と高山が山代温泉と橋立海水浴場の殺人が起きてな、今捜査してるんだ。」

 

「やっぱり、被害者は役員関係かな。」

 

「恐らくな。」

 

「それで、失踪した津島の事で何か分かった。」

 

「ええ、新横浜から新幹線「ひかり」に乗って京都から特急に乗って金沢へ行ったんじゃないでしょうか。」

 

「ああ、それも考えられるな。」

 

「今、鶴岡が時刻表で調べているそうです。」

 

石川県警・大聖寺警察署

 

拓海とルビィと千歌と曜は事件の事情聴取するため所轄の大聖寺警察署へ連行した。

 

署には捜査一課の小沢警部と大聖寺署の樋川刑事が来て、南と高山に詳しく説明した。

 

「では、拓哉とルビィちゃんはの海岸を歩いていたんだね。」

 

「ええ。」

 

南は、拓哉とルビィと千歌に話を聞いた。

 

「拓哉さんとルビィちゃんは、どうやって山代温泉へ来たんだ。」

 

「私とルビィちゃんと拓哉君と曜ちゃんと一緒に米原発の特急「加越1号」に乗ったの。」

 

「じゃあ、千歌ちゃんが「加越」に乗った時不審者はいなかったか。」

 

「そこまでは。」

 

「なるほど、すると千歌ちゃんとルビィちゃん達は失踪した津島とは合わなかったんだね。」

 

「はい。」

 

そこへ、高山がやって来た。

 

「南主任、加賀温泉駅を確認したんですが、失踪した津島さんは見てないそうです。」

 

「という事は、津島は別の列車に乗ったって事か。」

 

「それも考えられます。」

 

小沢警部は、南と高山に言った。

 

「じゃあ、南と高山は金沢で聞き込みをしてください。」

 

「わかりました。」

 

そして、南と高山は金沢へ。

 

「やっと金沢か。」

 

「早速、聞き込みだ。」

 

ひがし茶屋街

 

「ああ、この人なら来てましたよ。」

 

「本当ですか。」

 

「ええ、出張に回った後に一服してその場で離れたけど先週の15時ぐらいかな。」

 

「どうも。」

 

南と高山の調べで、津島は失踪の前日に金沢へ出張していたことが分かった。

 

その頃、鶴岡は時刻表で足取りを調べて見た。

 

「そうか、わかったぞ。」

 

「何がわかったの、鶴岡。」

 

と、小海は言う。

 

「多分7時ごろの新横浜発の「ひかり」に乗って京都から北陸本線経由の特急に乗ったんだ。」

 

「なるほど。」

 

鶴岡の推理

 

新横浜発6時30分発 「ひかり31号」に乗車

 

 京都着8時54分  下車

 

 京都発9時09分 「スーパー雷鳥3号」に乗車

 

 金沢着11時25分 下車

 

          金沢支社へ出張へ

 

          ホテルで一泊

 

          金沢市内を観光する

 

 金沢発13時27分 特急「加越8号」に乗車

 

 米原着15時27分 米原で下車

 

 米原発15時34分 新幹線「ひかり244号」に乗車

 

新横浜着17時37分 到着

 

「なるほど、そして失踪した日は。」

 

「この列車じゃないかな。」

 

「津島が乗ったのはこれだ。」

 

新横浜発9時48分 「ひかり219号」に乗車

 

 米原着11時54分 下車

 

「待てよ、米原駅には特急「きらめき」があるぞ。」

 

「そうか、津島はその「きらめき」に乗って金沢へ行ったのね。」

 

「ああ。」

 

米原発11時57分 特急「きらめき1号」に乗車

 

金沢着13時52分 金沢で下車

 

「なるほどね。」

 

「すくに金沢へ行こう。」

 

「ええ、行きましょう。」

 

そして、鶴岡と小海は午前7時発の新幹線「ひかり3号」に乗り、名古屋から北陸本線特急「しらさぎ3号」

に乗り次いで金沢へやって来た。

 

「えっ、失踪当日に特急「きらめき」に乗っていた。」

 

「ああ、3列シートのグリーン車に乗っていたらしい。」

 

「そうか。」

 

「もしかしたら、津島は。」

 

「ああ、津島は殺されていた。」

 

捜査本部の大聖寺警察署では小沢警部に報告した。

 

「そうか、やはり汚職事件を関与したか。」

 

「はい、恐らく津島は口封じで殺されたと。」

 

「それに、よくわかったね鶴岡。」

 

「いやー。」

 

「さすがね、鶴岡君は。」

 

次の日、南と高山達は石川県警のパトカーに乗り、加賀海岸へ向かった。

 

「間違いない、津島にここに。」

 

そこへ、善子と善子の母がやって来た。

 

「お父さんは?。」

 

そして、南は言った。

 

「先ほど、石川県警から男性の他殺死体が見つかったと。」

 

「えーっ。」

 

そして、善子は泣いた。

 

「お父さん、おとーうさーん。」

 

善子は担架で泣き崩れた。

 

「山岡専務、殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕する。」

 

と、3日後警視庁は山岡専務殺人と死体遺棄と剛田建設の剛田社長を収賄容疑で逮捕された。

 

「新幹線連絡特急でこんな事件になるなんてな。」

 

「つらいだろうね、善子ちゃん。」

 

「うん、これからは母と2人で生きていかないとね。」

 

「そうだな。」

 

と、南と高山と小海は呟いた。




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劇中の列車時刻は92年のダイヤを使用しています

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