デュエル・マスターズ ~背景ストーリー伝~ 作:kawa-syun
デュエマの大まかな背景ストーリーが知りたいよという方は是非デュエル・マスターズwiki 様の「背景ストーリー」ページをご覧になって下さい。とても分かりやすく簡潔に現段階での全てのシリーズの背景ストーリーが掲載されてます。
また、作者は今作が初めての投稿であり、文章構成や誤字脱字が酷い場合があります。その面も注意してご覧になって下さい。
それでは、デュエル・マスターズ ~背景ストーリー伝~ お楽しみ下さい!
その日は夜空に無数の星が輝いていた。
地球から遠く遠く離れたとある星、その星は超獣世界《クリーチャー・ワールド》と呼ばれており、様々な文明の、様々な種族の超獣達が共存していた。時には争い、時には互いを蔑み合い、時には助け合い、平和に暮らしていた。
そしてその日の夜。自然文明の生息域となっていたフィオナの森を光り輝く不思議なオーロラが覆い、その直後、世界の中心で原因不明の大爆発が発生。主要5文明も甚大な被害を受けた。
まず最初に被害を受けたのは闇文明。闇文明の首都である地下都市も壊滅的被害を受けた。
「な、何だこれは.....」
「あ、悪夢でも見ているのであろうか.....」
地下都市の住民達はこの信じがたい事実にただ呆然とするしかなかった。だが一方で―
「「フィオナの森を焼き払えええええええッッ!!」」
「「自然文明の超獣達を駆逐しろおおおおおおおおおおおおッッ!!」」
地上進出を図ったパラサイトワーム達がフィオナの森を焼き払うべく自然文明に進出したのだ。当然この事に自然文明の住民は大混乱。そしてあっという間にパラサイトワーム達によってフィオナの森は焼き払われてしまった。
「「に、逃げろーーーーッッッ!!!」」
「「だ、誰か助けてくれええええええええええッッッ!!!」」
しかし自然文明の住民の悲痛の叫びも虚しく、空から現れたのはデーモン・コマンド―闇文明を支配する一族、ダークロードに召喚されし悪魔の一族。
「.....遅い。自然文明如きに何を手こずっている。我なら1分でフィオナの森なんぞ焼き払えたぞ」
そう言うと暗黒の騎士ザガーンは逃げまとう自然文明の住民達を一瞬にして消し去った。
「これ以上我らにいらつかせたら、お前らもまとめて消し炭するぞ」
「「りょ、了解致しました、ザガーン様ッッッ!!!」
そうして更に勢い付いた闇の軍勢に対し、もう自然文明は為す術がないようにも思われた。しかしそこで、遂にビーストフォーク達が集う自然文明随一の戦闘集団である「銀髭団」《シルバーヘアードライブ》が到着、即座にパラサイトワーム達を粉砕していった。これには流石にザガーン率いるデーモン・コマンド達も焦りを覚えた。
「貴様達は我らが文明の長の計画を邪魔した。万死に値するぞ」
「ふん、勝手に余所の文明の森を焼き払った挙げ句俺達の文明を壊滅させようとした奴が良く言うな。だが今回は流石に洒落にならないからよぉ、此処は一つ、この俺―銀髭団団長が分からず屋のお前にきつーーーいお仕置きをしなくちゃなあッッッ?」
「御託は要らない。いくぞ―」
「こちらこそ遠慮なくいかせて貰うぞ―、《破》ァッッッッッ!!!」
こうして闇文明のデーモン・コマンド、ザガーンと自然文明の「銀髭団」の団長、銀の拳が、正面から激突―激しい一騎打ちが始まった。両陣営の超獣達が固唾を飲み込んで見守る中、この一騎打ちは中々決着がつかなかった。互いが己の全力を出し、ぶつかった。
.....どれほどの時間が流れただろうか。遂にその均衡は破れた。ザガーンの右手の剣が、銀の拳の腹を、突き刺した―
「グハァッッッッッッ???」
「「団長ぉおおおおおおおおおおおおッッッ!!!」」
団員達の悲鳴が虚空に吸い込まれる。対して、闇の軍勢からは―
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!」」
沸き起こる歓声。
「.....、よくもここまで我に食らいついた。それは褒めよう。だがお前は―負けた。我との一騎打ちに」
「これより我はお前を直接我が手で殺す。そして、自然文明も、壊滅させる。今日より自然文明は我らが文明―闇文明の領土になるのだ。これほど素晴らしい事はあるか?」
「そ、そうはさせない.....」
「俺達の文明がお前らの文明の領土に?笑わせるなよ.....」
「お前ら!!さっきまでの団長の戦いぶりを思い出せ!!おこからは俺達、銀髭団があのクソ野郎達をぶちのめすんだぁッッッ!!!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッ!」」
しかし―
「《五月蠅い、黙れ、敗北者共が》」
ザガーンは闇の魔術を唱え、一瞬にして銀髭団の団員達を全滅させた。たった一言で。
「敗北者は敗北者らしく何も言わずただゴミのように殺されるのが摂理であろう?」
「ザガーン、てめえ.....」
「うん?どうした?我はゴミをまとめて掃除しただけだ。塵一つ残さずしてな」
しかし銀の拳もとっくに悟っていた。自分達ではザガーンには勝てないと。だからこそ―
「.....、殺せよ、さっさと。俺の負けだ」
「.....ほう?」
降伏宣言。これで今、この瞬間、自然文明の敗北が決まったのだ。
「まさかここまであっさりいくとは」
「お前の言うとおり俺は敗北者だ。だから俺は敗北者らしく死ぬよ」
「.....、ではお前の健闘と潔さに敬意を表し、せめて苦痛無き死をプレゼントしよう」
「暗黒騎士団団長、《暗黒の騎士》ザガーン、今、自然文明、銀髭団団長である銀の拳を、抹殺する―」
こうしてザガーンの剣が銀の戦斧の心臓を―
「な―」
突き刺さらなかった。
「へっ、黙って死ぬなんて、そんな殊勝なこと、俺が出来る訳ねぇだろ?」
そう、銀の拳が自身の右手で、ザガーンの剣を食い止めたのだ。
「この期に及んで死が恐ろしくなったか?」
「まさか。ただよ―」
「ただで死ぬのは、ダサいだろ?」
そう言って。彼は、とある禁呪を唱えた。
「《蘇れ・蘇れ―気高き巨人よ・蘇れ―古の巨人よ・蘇れ―我が命を生け贄に―盟約するは・我也―》」
「き、貴様、まさか―」
「な、ただで死ぬのはダサいって、言っただろ?だからせめて俺は死と引き換えに自然文明を―俺達の故郷を守るぜ―」
その瞬間、地面が―割れた。
遂に目を覚ましたのだ。かつて自然文明の繁栄を支え、時には自然文明を危機から救った、古の巨人種族、その名は―
「後は頼んだぜ、ジャイアント―」